著者
熊谷 貴美代
出版者
日本エアロゾル学会
雑誌
エアロゾル研究 (ISSN:09122834)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.315-320, 2011 (Released:2011-12-28)
参考文献数
15
被引用文献数
1

Observations of atmospheric aerosols were carried out at Maebashi and Mt Akagi located in the inland Kanto plain. Fine and coarse particles were collected using a low-volume air sampler, and organic carbon (OC), water-soluble organic carbon (WSOC), elemental carbon and ionic components were measured. The highest concentration of fine particles was observed in spring, and nitrate and sulfate were the major components. Sulfate and OC were dominant in summer and fall. We found that ammonium sulfate was widely distributed in the inland Kanto plain while ammonium nitrate was localized in Maebashi. The seasonal variation of WSOC concentration rising from summer to fall was observed at Maebashi. The WSOC/OC ratio increased in summer, suggesting that organic aerosols were influenced by aging. We focused on water-soluble organic components in fine particles; dicarboxylic acids as tracers of photochemical reaction products, and levoglucosan as a tracer of biomass burning emission. The concentrations of total diacids in spring and summer were higher than in winter. WSOC concentration showed highly positive correlation with total diacids concentration in each season. Levoglucosan observed was considerably high in winter. We found that the secondary formation is the dominant source of organic aerosols, especially in the warm seasons, and that biomass burning is another important source of organic aerosol in winter.
著者
東 茂 東野 一郎 久保添 忠嘉 小田 稔 小塩 高文 柴田 啓行 渡辺 健二 渡瀬 譲
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.509-529, 1953-04

我々は地下宇宙線について得られて居た知識が非常に少く,基礎的定量的なdataを欠いていること,しかし地下では割にelementaryな現象を見易いかもしれないし,又上空の宇宙線や新粒子等についても地下宇宙線の知識が案外大きな役割を果すかも知れないこと等に注目して,1951年初め頃から地下宇宙線の研究にとりかヽつた。その後Georgeは"Progeress in comic ray physics"の中で1951年の地下宇宙線に関する研究をまとめて可能な限り統一された像をつくりあげ,更に最近Amaldietal, Cornellの人達等によつて知識がつけ加えられた。我々は出来る限り色々な側面から地下て起きて居る現象をつかんで,はつきりした像をつくり上げて行きたいと思つて居る。その手はじめにこれから述べるような実験を進めて居る。未だまとまつて居ないけれどもこヽに中間報告して,当面の事,ずつと先の事を問わずsuggestionなり御協力なりを得られヽば幸である。実験の場所は静岡県焼津郊外のトンネルである。
著者
高橋 博宜 堺 芳信 秋濃 俊郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.645, pp.15-20, 2001-03-01
被引用文献数
10

ソース端子が電圧源及び接地と接続する全てのプルアップ/プルダウン・トランジスタに静的な基板バイアスを印加したSSDCMOS (Statically Substrate-biased Domino CMOS)回路方式を提案した。この方式に基づき、配線RC負荷に応じて駆動インバータや他のトランジスタ寸法を決めるスーパーセルのレイアウト・アーキテクチャを提案している。本論文では、0.35μmプロセスの実測値に合わせたBSIM3v3モデル・パラメータを使った回路シミュレーションにより、高速化と低消費電力のバランスを意図して設計したAO124回路で、同等なスタティックCMOS回路に対して、面積と遅延時間及び消費電力を比較評価した。ソース端子で取り囲まれた長方形のトランジスタ幅がW=66λ(λ=0.175μm)の時、面積で57%、遅延時間で94%、消費電力で79%に削減した。
著者
金澤 成美 山本 隆昭 高田 賢二 藤井 元太郎 石橋 抄織 佐藤 嘉晃 原口 直子 今井 徹 中村 進治
出版者
日本矯正歯科学会
雑誌
Orthodontic waves : journal of the Japanese Orthodontic Society : 日本矯正歯科学会雑誌 (ISSN:13440241)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.92-102, 1998
被引用文献数
31

1981年4月から1996年3月までの15年間に北海道大学歯学部附属病院矯正科を来院した矯正患者を調査対象に, 経時的推移を調査し以下の結果を得た.1. 過去15年間の来院患者総数は4, 559名で, 1981年から1990年までは増加していたが, その後の患者数は減少していた.2. 性別では, 男性 : 女性が1 : 1.5と女性が多く, また年齢が高くなるに伴い女性が増加していた.3. 初診時年齢は経時的に年齢が高くなる傾向にあり, 成長期の患者が減少し, 永久歯列期の患者が増加していた.4. 来院動機では審美障害が最も多く, 次いで咀嚼障害であった.また, 顎関節症を主訴とする患者が近年は増加していた.5. 来院経路では, 自意が減少し, 院内他科や他の医療機関からの紹介が増加していた.6. 不正咬合の種類では, occlusal anomaliesが74.2%, space anomaliesが78.7%であった.前者では, 反対咬合が40.5%, 上顎前突が13.6%であったが, 経時的に反対咬合は減少していた.後者では前歯部叢生が62.8%と多く, 経時的に前歯部叢生が増加している傾向が認められた.7. 顎顔面領域の先天異常では, 口唇口蓋裂の占める割合が高かったが, 人数では経時的に減少していた.8. 外科的矯正治療患者の割合は全体の約16%を占め, 反対咬合症例が圧倒的に多かった.9. 顎関節症状を有する患者は増加する傾向にあり, 特に女性の占める割合が高かった.
著者
近山 隆
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.400-401, 2013-03-15

SamurAI Coding 2012 は,若い世代から将来第一線の研究者や開発者になりうる,また世界市場を舞台に活躍できる人材を育てることを目的として,情報処理学会が主催したプログラミングコンテストである.本稿では,このイベント企画の狙い,競技内容,世界数地区において実施した予選や2012年12月9日に実施した決勝の結果等について概説する.
著者
木島 功介 村上 伸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.367, pp.9-16, 1995-11-17
被引用文献数
6

ヒューマンインタフェースの立場から見た機械へのより良い情報入力の方法として,人間の自然な振る舞いを機械が認識し,情報入力を行うことが考えられる.この1つの方法として,手形状を用いて情報入力を行うことが考えられるが,この場合非接触による手法が望ましい.本稿では画像処理技術を用いて非接触により手形状認識する方法について述べる.本手法では2台のカメラを用い手の特徴点を3次元的に抽出しモデルを用いたマッチングにより形状認識を行う.これにより入力姿勢の制限を少なくし,認識精度の向上が計れると思われる.

1 0 0 0 OA 詰碁の新研究

著者
喜多文子 著
出版者
誠文堂
巻号頁・発行日
1935
著者
本因坊秀哉 著
出版者
大阪屋号書店
巻号頁・発行日
1931
著者
阿部 剛仁 南 憲一 山室 雅司 曽根原 登
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.89, pp.41-47, 2004-09-02
被引用文献数
1

自由な利用や配布,改変が可能な草の根的コンテンツ(トランスフォーマティブ・コンテンツ)に着目し,それらコンテンツの利便性,信頼性を高めて流通を活性化するとともに,従来の商用コンテンツとの連携により,商用コンテンツ市場を含めたコンテンツ流通全体の活性化を促し,皆がより多くの益を得ることを目指す新しいコンテンツ流通フレームワークを提供するTEAM Digital Commonsについて述べる.また,Creative Commons Public Licenseを利用したコンテンツのメタデータ管理システムについて紹介する.
著者
潮見 佳男 橋本 佳幸 コツィオール ガブリエーレ 松岡 久和 愛知 靖之 木村 敦子 山本 豊 長野 史寛 山本 敬三 横山 美夏 佐久間 毅 和田 勝行 天野 佳洋 吉永 一行 栗田 昌裕 松尾 健一
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、①信託を中心とする事業財産権モデル、②知的財産の完全な自由利用を保障するタイプと対価徴収権を中核とするタイプの複合モデルを基礎とする情報財産権モデル、③景観利益や環境利益の侵害に対する救済および原子力損害からの被害者救済に適合した環境財産権モデル、④パブリシティーや個人情報の財産化、ヒト由来物質や身体の譲渡・利用可能性に照準を合わせた人格財産権モデルを提示した。そのうえで、これらの研究成果を踏まえ、共同研究メンバーが、物権法、債権法、契約法の各領域の再編を企図した体系書を刊行したほか、2015年度の日本私法学会シンポジウムで「不法行為法の立法的課題」を担当した。