著者
根立 研介
出版者
京都大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:03897508)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.57-79, 1999-03-31
著者
藤原 和代 山田 修 芳田 工 泉二 登志子 押味 和夫 溝口 秀昭
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.979-979, 1990-11-25

第5回東京女子医科大学血栓止血研究会 平成2年3月9日 第一臨床講堂
著者
清沢洌 著
出版者
千倉書房
巻号頁・発行日
1931
著者
張 立 須山 聡 鈴木 博 府川 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.518, pp.359-364, 2008-02-27

移動通信において周波数利用効率の向上が期待されるインターリーブ多元接続方式(IDMA)に対して,チャネル推定を含むターボ信号検出を適用し,その伝送特性を明らかにする.IDMAとしては,周波数帯域を有効に利用できるOFDMを用いたMC-IDMA,別名OFDM-IDMAを検討する.送信側の誤り訂正符号は,畳み込み符号と繰り返し符号を結合して低符号化率にしたものを用いる.受信側はターボ信号検出を行い,繰り返し処理におけるチャネル推定にはソフト判定指向形チャネル推定(SDCE)を適用する.初回は符号化されたビットの対数尤度比(LLR)が分からないので,パイロット・シンボルを用いてRLSアルゴリズムによりチャネル推定を行う.データ区間ではそのチャネル・インパルス応答の推定値を用いて単純な軟判定を行い,さらにMAP復号器で誤り訂正符号の復号を行う.繰り返し処理では,MAP復号器からのLLRを用いてレプリカを生成し,受信信号との平均2乗誤差が最小になるようにチャネル・インパルス応答をLMSアルゴリズムを用いて推定する.計算機シミュレーションにより,提案したチャネル推定法を備えるMC-IDMAが良好な特性を実現できることを示す.また,MC-CDMAとの比較を行い,時間拡散および周波数拡散のMC-CDMAよりもビット誤り率(BER)が優れているが,チップインターリーブを行う周波数拡散MC-CDMAとBER特性が同等となることを示す.
著者
向井 苑生 佐野 到 保本 正芳
出版者
The Remote Sensing Society of Japan
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 = Journal of the Remote Sensing Society of Japan (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.33-38, 2007-01-01
被引用文献数
1

To monitor urban atmospheric particles, we have undertaken simultaneous measurements of aerosols and suspended particulate matter (SPM) at Kinki University Campus, Higashi-Osaka, Japan, since 2004. The largest dust event recorded during our long-term observations was detected during the spring of 2006.<br>We also examined the relationship between PM<sub>2.5</sub> concentrations and aerosol properties obtained from radiometry using a multi-spectral photometer located at a NASA/AERONET station. We found a linear correlation between aerosol optical thickness and PM<sub>2.5</sub> concentrations for both ordinary days and days with dust events.
著者
藤原 七重
出版者
パーソナルファイナンス学会
雑誌
パーソナルファイナンス学会年報 (ISSN:18843328)
巻号頁・発行日
no.9, pp.79-89, 2009-10-15

サブプライムショック以降、急速に収縮しつつある個人向け貸付の分野では、代替的な資金調達手段が模索されており、本稿で取り上げるP2P Lendingはその有力な選択肢のひとつとして期待されている。借り手は銀行やクレジットカード会社から借入をするよりも、低い金利で資金を調達することができ、貸し手には、これまで金融機関が独占していた消費者への貸し付けに資金を投入する機会が開かれた、いわば「金融業の民主化」として歓迎されている。この金融機関から個人同士の金銭貸借へのシフトは、ハーバードビジネスレビューでも革新的なビジネスアイデアとして取り上げられているほどだ。しかし、これは単なる一時的なブームに過ぎないのか、もしくは伝統的な金融機関の代替的な選択肢となりうるのかは現時点では判断できない。それゆえ、本稿は、P2P Lendingという、インターネットを介した個人間の金銭貸借という新しい金融サービスについて検討した。特に、見過ごされがちな借り手のリスクを抑制するための仕組み作りに注目した。Stiglitz and Weiss(1981)が指摘したように、貸し手と借り手の間には情報の非対称性が存在する。それゆえに、その他の消費者信用サービスと同様に、P2P Lendingにおいても信用情報を基盤としたスキームづくりをすることによって、貸し手と借り手の間の情報の非対称性を解消することが肝要となる。P2P Lendingが既存の消費者信用サービスと異なるのは、コミュニティというソーシャル・キャピタルを活用することで、更に情報の非対称性を解消しようと働きかけている点だ。しかし、P2P Lending自体が金融サービスとしては未成熟な側面もあり、それゆえに様々な問題を孕んでいることは否めない。とくに、信用情報を巡る制度や認知度は国や地域によって異なっており、信用情報機関が十分に発達していない地域やクレジットスコアになじみのない地域においては、貸し手が合理的な判断ができるのかという課題が残る。
著者
松野 孝敏 國武 利浩 谷川 孝弘
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.483-487, 2009-10-15

ヒペリカム'エクセレントフレアー'の挿し穂および鉢上げ後の苗に低温処理を行い、定植後の成長と開花に及ぼす影響を調べた。15℃で加温した鉢上げ苗は、10月15日〜3月9日までの自然低温に遭遇した苗と比較して着花節位が高くなり開花が遅れた。挿し穂を2.5、5および10℃でそれぞれ1、2、5および7週間低温処理し、その影響を調べたところ、5℃以下で5週間低温処理することで発根数が多くなった。また、最低13℃、暗期中断4時間とした温室で栽培し、開花に及ぼす影響を調べたところ、5℃で5ないし7週間の低温処理で開花までの日数が短くなった。挿し木苗を2.5、5、10および15℃で1、3、5および7週間低温処理してその影響を調べたところ、2.5℃で7週間、5℃で5もしくは7週間の低温処理で開花までの日数が短くなった。また、5℃で5週間の低温処理により開花節位が低くなった。これらの結果から、ヒペリカム'エクセレントフレアー'の挿し穂を低温処理することで発根が促進され、挿し穂または鉢上げ苗を低温処理することによって開花が早まることが明らかになった。
著者
池田 四郎 関根 嘉香
出版者
公益社団法人大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.16-23, 2009-01-10
被引用文献数
1

大気質の管理には,これまで化学的よび物理的手法が用いられてきた。バイオアッセイは,生物応答を利用した環境汚染物質に対する有害性評価法であるが,大気質での適用例は少ない。筆者らは,海洋性発光バクテリアVibrio fischeriを利用した簡易毒性評価法の開発を目的に,発光バクテリアに対する大気中粒子状物質の影響について検討した。2007年12月から2008年4月にかけて東海大学湘南校舎4階ベランダにおいて,通気流量23.5L/minのローボリュームエアサンプラーを用い,7日間連続で大気中総浮遊粒子状物質(TSP)を石英繊維製フィルター上に捕集した。また2008年6月〜9月にかけて,通気流量22.0L/minのローボリュームエアサンプラーに接続したアンダーセンサンプラーを用いて大気浮遊粒子状物質を分級捕集した。試料を滅菌蒸留水で振とう抽出し,抽出液をポアサイズ0.45μmのフィルターでろ過した。その後,ろ液を24ウェルプレート内でバクテリアに作用させ,ルミノメーターにより生物発光強度を測定した。本研究では,日立化成工業株式会社機能性材料事業部ライフサイエンス部門による提供の下,Rapid On-site Toxicity Audit System (ROTAS^<TM>)のLeachableキットをバイオアッセイに利用した。その結果,バクテリアの生物発光量は大気中の粒子状物質に阻害されることがわかった。また,生物発光が大きく阻害される場合においては,通気量あたりの発光阻害度(%/m^3とTSP濃度(μg/m^3)の間に直線性が認められた。つまり,大気中浮遊粒子状物質には有害性がありTSP濃度に応答的であった。バクテリアに作用させた溶液は,黒色の微粒子によるコロイド溶液であった。そこで,この溶液を遠心ろ過し黒色微粒子を分離した。分離した粒子は透過型電子顕微鏡TEMを用いて観察し,さらにエネルギー分散型蛍光X線元素分析装置EDXによる成分分析をした結果,炭素を主成分としたススであることがわかった。このススが,バクテリアの発光を阻害した原因である可能性が示唆される。一方,TSP濃度が大きいにもかかわらず大気中浮遊粒子状物質が生物発光阻害を見せない場合もあった。年末年始の交通量が少ない時期や,花粉や黄砂が多く観測された春先が該当する。このことから,大気中浮遊粒子状物質には海洋性発光バクテリアの発光を活性化させる成分も含まれている可能性がある。また粒径2.1μmを下回る微小粒子が,バクテリアに対し高い発光阻害度を示した。このことから本法を利用し,PM2.5を対象としたバイオモニタリング技術開発の可能性が挙げられる。
著者
京谷 智裕 岩附 正明
出版者
公益社団法人大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.287-300, 2000-09-10
被引用文献数
2

大気浮遊粒子状物質濃度が高く,内陸部盆地に位置する甲府市において,健康影響が強く懸念される粒径2.5μm以下の大気中微小粒子(PM2.5)と,従来から測定されてきた10μm以下の粒子(PM_<10>)の質量濃度を,1997年7月から1998年8月まで測定するとともに,著者らが開発した簡便な蛍光X線法を適用して,両者に含まれる各種元素濃度の特徴と一年を通じた変化を明らかにした。PM_<2.5>の質量濃度は,PM_<10>の61〜90%(年平均75%)を占め,微小粒子が粗大粒子(2.5〜10μm)の平均3倍の寄与を示すとともに,その年平均値(27μgm^<-3>)は米国のPM_<2.5>に関する新基準(15μgm^<-3>)を大きく上まわった。PM_<2.5>質量濃度はPM_<10>とよい相関を示し,平均としてはPM_<10>から推定できると思われた。S,Cl,Zn,Br,Pbの5元素は微小粒子中に偏在し,V,Cu,Kも微小粒子中に多く,人為的寄与が高いと推定された。特に,PM_<2.5>中のCu,Zn,Br,Pbは,地殻基準の濃縮係数(EF値)が自動車排出粒子の値と同様に極めて大きく,それらの大小関係も一致したことから,自動車の高い寄与が示唆された。また,SとVは夏季に,その他の元素は晩秋から初冬に高値を示し,それぞれ高い相関があった。Mg,Al,Si,Ca,Ti,Feの6元素は粗大粒子に多く含まれ,主に土壌起源とされたが,Caは土壌以外の寄与も推定された。PM_<10>におけるこれらの元素濃度の増大から黄砂の寄与を確認できた。また,Na,Cr,Mnは粗大粒子と微小粒子に同程度含まれ,主に土壌起源が推定されたが,Naは光化学反応が,Cr,Mnは土壌以外の起源が推定される時期があった。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1943年05月05日, 1943-05-05

1 0 0 0 OA ダンスの栞

著者
中川済 編
出版者
研成会
巻号頁・発行日
1905
著者
槙林 滉二 マキバヤシ コウジ
出版者
尾道大学芸術文化学部
雑誌
尾道大学芸術文化学部紀要 (ISSN:13471910)
巻号頁・発行日
no.8, pp.69-78, 2008

一種の盾の両面を現すものであるかもしれないが戦前・戦中期の時代に対する文学の形相として三好十郎の文学に一つの象徴的な表象を見る思いがする。まさに文学や思想のあり方における相似的な対立あるいは類同についてである。以下、典型的な例を摘出、その意味するところと内実について少し触れてみたい。盾の一面に象徴されるものとは、三好十郎出発期の佳作「庇だらけのお秋」(昭3・8~11『戦旗』)であり、今一面は、戦中の力作「おりき」(昭19・3 「日本演劇』)である。私の全くの臆断にすぎないのであるが、私は二作を繋ぐ一つの存在として樋口一葉の文学、とりわけ「にごりえ」(明28・9)、「十三夜」(明28・12)を措定してみたい。少し心して探ってみたのだが、今の所、三好に樋口一葉や一葉の文学への言及を見出しえていない。そもそも三好には明治文学そのもの、とくに小説類に対する言及は乏しい。しかし、何らかの形で、この二作の質量を測る「物差し」の役割を果たすものが一葉のそれらにあるように思うのである。前者においては人物配置を含む内実の位相について、後者においてはただに主人公の名前の類似ということにすぎないのであるが。あくまで「物差し」の役割を考えつつ、それらの類同とそこから見えるものについて少し追ってみる。