著者
板野 肯三 中田 育男 和田 耕一 井田 哲雄 佐々 政孝 田胡 和哉
出版者
筑波大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1988

高水準言語によるプログラミングを効果的に支援するためには、道具としての言語処理系がきめ細かくプログラミングの過程をサポ-トすることが不可欠であることは勿論であるが、言語処理系の処理速度も重要な要素である。一方、現在の半導体技術の著しい進歩は、非常に複雑なアルゴリズムを1つのチップとして実現することを可能にしており、LSI化するのに適したハ-ドウェアの設計が与えられれば、物理的な実現は原理的にはそれほど困難ではない。一般に、ハ-ドウェアで実現すれば、汎用の計算機ア-キテクチャ上で実行するのに比較して、100ー1000倍に実行速度を高めることが可能でありこともある。しかし、ソフトウェアのアルゴリズムを単にマイクロプログラム化するだけで、このような性能を達成することは難かしく、方式の見直し、場合によってはアルゴリズムそのものの見直しも必要である。本研究では、このような状況を踏まえて、言語処理系をLSIとして実現するための設計技術の確立を目標とした。とくに、インタプリタの高速化を前提にしたプログラミングシステムを実現するためのハ-ドウェア設計に重点をおき、今年度は、シリコンコンパイラが使用可能になったので、シリコンコンパイラによるLSIの設計を行った。具体的には、手続き型言語PLOの解析木インタプリタと論理型言語のインタブリタの2つのprojectを取り上げて、具体的な設計を通じて、いろいろな経験を蓄積し、実際に言語書理系に関連したLSIをつくるための基礎技術を模索した。LSIの内部では、並列性を採用する一方、制御やデ-タの流れの局所性を高めることが重要であり、また、できるかぎり系統的に設計できることが望ましい。このような前提で、アルゴリズムレべルのハ-ドウェアの設計から始め、フルカスタムのパタ-ン設計とシミュレ-タによる検証を行った。
著者
堤 清二
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1309, pp.6-8, 2005-09-26

ダイエーの創業者、中内功氏が19日、脳梗塞のため死去した。83歳だった。故人と親交があり、ともに日本の大衆消費時代の扉を開いたセゾングループ創業者の堤清二氏に、「中内功とその時代」を振り返ってもらった。 急な訃報を聞いて、大変寂しい感情に打たれています。中内さんは戦後、彗星のように現れたリーダーの1人でした。
著者
森安 孝夫 モリヤス タカオ Moriyasu Takao
出版者
中央ユーラシア学研究会
雑誌
内陸アジア言語の研究 (ISSN:13415670)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.117-170, 2002-09

庄垣内正弘教授還暦記念 チュルク学特集号 / Papers in Honour of Professor Masahiro SHOGAITO on his 60th Birthday
著者
衣笠 隆 長崎 浩 伊東 元 橋詰 謙 古名 丈人 丸山 仁司
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.343-351, 1994-10-01
被引用文献数
60 30

高齢者用の運動能力テストバッテリーを確立するために, Fleishmanの運動能力のモデルに準拠し, 高齢者でも安全に行えるテストを選び, 若年者から高齢者までを対象として, 運動能力の加齢変化を調べた.<BR>被験者は男性150名 (年齢: 18歳から83歳) であった.運動機能は8項目を測定した. (1) 握力と等尺性膝伸展力. (2) ステップテスト. (3) 開眼時と閉眼時の重心動揺距離と重心動揺面積. (4) 立位体前屈. (5) 指タッピング (最大タッピングと2Hz, 3Hz, 4Hz, 5Hzの音に合わせるタッピング) . (6) ペグボードテスト. (7) 視覚単純反応時間. (8) 通常の速さの歩行 (自由歩行) とできるだけ速い歩行 (最大歩行) .自由歩行の速度と5Hzの指タッピングの変動係数を除いて, すべての運動機能に加齢に伴う低下がみられた.20歳を100%とした時の, 80歳の主な運動能力の低下は, 仮定した運動能力ごとに以下のような特徴がみられた.手指巧緻性や反応時間は30%以内の低下, 筋力, 持久性および歩行に関する運動能力は40~60%の低下, 柔軟性や平衡性は70%以上の低下であった.以上の結果より, 運動能力の加齢変化の総合的な評価ができ, かつ安全性の面からも適切な運動能力テストバッテリーとして, 体前屈, 握力, 膝伸展力, 最大速度歩行, 閉眼重力動揺距離, ステップテスト, 指タッピングが上げられる.
著者
中村 明
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
一般社団法人国際P2M学会誌
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.63-78, 2012-02-25

2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震は、インドネシア、スリランカ、タイなどの近隣国を始め、アフリカ沿岸国まで被害をもたらした。この地震の特徴は、未曾有の被害規模であることに加え、多数国に被害が及んだこと、多様な被害をもたらしたことなどにある。本地震に対し、日本は被災国に緊急復興支援を実施した。本論では、これらの支援のうち、最大の被害となったインドネシア国バンダアチェ市の復興とその他開発途上国での災害被害の特徴を取り上げ、その支援プロセス適正化のためのPM体系の役割について考察する。また、海外でのこれら復興支援の経験・教訓は、本年3月11日に発生した東日本大震災の復興プロセスにも多くの示唆を与えるものであり、その点についても併せて論じる。
著者
皆川 潤 大槻 憲四郎 青野 正夫 大友 淳一 中村 教博
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.154-166, 1995-06-10
被引用文献数
5 2

兵庫県南部地震(M7.2)<1)>は、1995年1月17日午前5時46分に、淡路島北方の明石海峡の地下深部14.3km付近を震源<1)>として発生し、淡路島北部から対岸の神戸市〜西宮市にかけて大きな被害を与えた。その被害域は直線的に延びた帯状の範囲に集中し、直下型の活断層の影響を強く受け、淡路島北部では地震断層が出現した。この地震断層は、活断層とされている野島断層(水野他<2)>、活断層研究会<3)>)にほぼ一致して出現したもので、生々しい断層の実体像を我々の眼前に現してくれた(この地震断層を以後野島地震断層と呼ぶことにする)。地震断層を含む活断層は第四紀に入ってからの新しい断層運動によって生じ、その地質的な現象が地形に反映されることが多いことから、調査に当っては地質的・地形的な両面から断層を調べていくことが必要である。今回現れた地震断層は、地質・地形の両面で現れた断層であり、この断層から"自然の厳しさ"とともに活断層の実体像の多くを学びとる必要がある。ここでは、地震発生後に実施した地震断層の性状と被害に関する現地調査結果を報告する。今後の活断層調査の一助となれば幸いである。
著者
數本 芳行 長島 康雄
出版者
仙台市科学館
雑誌
仙台市科学館研究報告 (ISSN:13450859)
巻号頁・発行日
no.21, pp.1-7, 2012-03-31

2011年3月11日に発生した2011年東北地方太平洋沖地震により,東北地方太平洋岸を中心に甚大な被害が生じた。国・地方自治体による復旧に向けての取り組みが進められインフラ等一定の復旧を終えたところである。ここでは,震災後に社会教育施設として仙台市科学館が取り組んできた復興支援等の実践の流れを記すと共に,成果と課題から科学館としての災害時や平常時における社会に対しての果たすべき役割について述べるものである。
著者
本間 智介
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.421-430, 1966-05-01

私はSmythのGuardring式陣痛外測計改良型を用い, 第1にそれにより画かれた曲線が子宮筋の収縮のみを表わすのか, 羊水圧の変化のみを表わすのか又は, その両者の綜合されたものを表わすのかについて1)模型実験, 2)外測法, balloon法, 穿刺法による羊水圧曲線と子宮筋収縮曲線の同時記録による比較, 3)臨床実験を行い, 検討を行つた結果, 私達の外測計では主に検圧部直下の子宮筋の収縮を記録し, 羊水圧による影響はわずかであるという事がわかつた., 第2に上記陣痛外測計の3誘導同時記録を165名の妊婦について行つた結果, 1)妊娠10ヶ月に入ると子宮底部の収縮の強いものが増加する, 2)初産婦, 経産婦とも妊娠21週以後に子宮収縮が出現し妊娠10カ月より急激に増加し, これを分娩日より逆上つて見ると分娩前7日頃より急激に増加している. 又規則的子宮収縮も妊娠10カ月以後に急増し, 分娩日より見ると7日前より増加している, 3) 10分間に出現する子宮収縮数を分娩日より逆上ると7日前より増加する, 4)妊娠時子宮収縮の伝達速度は毎秒3.2cmであつた.
著者
高田 九二雄
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.197-200, 1983-03-05
被引用文献数
2 4

形状不定の1個のスズ試料{(O.1〜1)mg}を直接黒鉛炉に入れ原子化し,数ppmから数十ppmの銅及び百分の数ppmから数ppmの銀を原子吸光法で定量した. 分析のための標準化には定量元素である銅及び銀の標準溶液を用いた. 銅及び銀の原子化温度は2800℃及び2500℃で,原子化時間はどちらも45秒とし,吸光値は原子吸光シグナルの面積値とした. 原子化温度が高いため,主成分のスズも煙霧として大部分が銅や銀とともに蒸発し,バックグラウンド吸光(吸光度としてO.01〜O.1)を与えるが,これはゼーマン原子吸光法を用いることで補正された. 数十ppmの銅及び十分の数ppmから数PPmの銀の測定変動係数は(6〜28)%であった. 検出下限は,銅の場合O.082ng(試料量をO.4mgとするとO.2ppm相当)であり,銀の場合O.O11ng(試料量を1mgとするとO.O1ppm相当)であった. 分析時間は1試料につき試料のひょう量時間も含め約5分であり,黒鉛炉は(120〜200)回の繰り返し使用が可能であった.
著者
内田 和宏 田中 敏光 杉江 昇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.19, pp.107-114, 2004-03-02

高速道路などで用いられる維持作業用車両の後部には,ドライバーに注意を促すために車載標識装置が搭載されているが,作業車両発見の遅れを原因とする追突事故が発生し,尊い命が失われる事態も生じている.作業者を危険にさらす大きな事故の多くは夜間に発生している.そこで,ドライバーに,より遠方から作業車両の存在を認識させることができれば,事故防止に結び付くと考えられる.われわれは,夜間におけるヒトの視覚特性に着目し,高輝度表示による誘目性と視認性を両立可能な新しい表示方法を提案する.一連の実験により提案手法の効果が確認できた.現在,試験的な導入が予定されている.In highways, accidental collisions against the rear-end of maintenance vehicles occur often due to the driver's delay of the discovery of the maintenance vehicles. Many of accidents occur in the nighttime. If drivers can recognize the presence of the maintenance vehicle from a sufficiently long distance, considerable cases of accidents may be prevented. Taking into consideration of the nighttime visual characteristics of the drivers, we propose a new method of display for variable signboards equipped with maintenance vehicles. We can control the contrast by feeble lighting of the LED's of the background part which are usually unlighted. Through a series of experiments we could confirm the efficacy of the method with the features of conspicuity along with high visibility.
著者
菊地 みほ
出版者
日本福祉教育・ボランティア学習学会
雑誌
日本福祉教育・ボランティア学習学会年報
巻号頁・発行日
vol.8, pp.104-126, 2003-12-06

新しい教職課程科目である「福祉科教育法」が開講されてから二年あまりが経過した。来春には「福祉科教育法」第一期受講生が卒業を迎えることになる。筆者は2001年度より、首都圏内の社会福祉学科を有する大学において「福祉科教育法I・II」を担当、今年度は第三期生と共に授業に臨んでいる。本稿では、スタートしたばかりのこの新しい科目のあり方を考える一つの材料として、自らの二年あまりの授業実践をふりかえり、その成果と課題について整理する。さらに長沼実践との比較検討を行った上で、「福祉科教育法」の今後の課題について、若干の考察を試みたい。
著者
森 傑
出版者
地域生活研究所
雑誌
まちと暮らし研究
巻号頁・発行日
no.14, pp.41-46, 2011-12

宮城県気仙沼市の小泉地区は、東日本大震災後間もない4月に「小泉地区明日を考える会」を結成し、6月には「小泉地区集団移転協議会」を設立した。また、全住民へのアンケートを自ら実施し、約120世帯の対象住民の意向を集約、集団移転を実現する上でのハードルである100%の合意を進め、移転先の土地の候補地も定めた。3月11日から半年以上が過ぎ、集団移転へ向けての住民の自主的な行動が多くの被災地で見られるようになったが、集団移転を要望するという単発的な意思表明に終わらず、着実にフォーラムやワークショップを積み重ねており、徐々に県内外からの小泉地区への関心も高まってきている。
著者
中村 明
出版者
一般社団法人国際P2M学会
雑誌
研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.105-118, 2011-09-03

2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震は、インドネシア、スリランカ、タイなどの近隣国を始め、アフリカ沿岸国まで被害をもたらし鳥この地震の特徴は、未曾有の被害規模であることに加え、多数国に被害が及んだこと、多様な被害をもたらしたことなどにある。本地震に対し、日本は被災国に緊急復興支援を実施した。本論では、これらの支援のうち、最大の被害となったインドネシア国バンダアチェ市の復興とその他開発途上国での災害被害の特徴を取り上げ、その支援プロセス適正化のためのPM体系の役割について考察する。また、海外でのこれら復興支援の経験・教訓は、本年3月11日に発生した東日本大震災の復興プロセスにも多くの示唆を与えるものであり、その点についても併せて論じる。
著者
岡田 公治 福島 聡史 窪田 敦之 堀水 修 椎名 一弘
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.3-8, 2012-06-15

2011年3月11日に発生した東日本大震災は,東日本の広い範囲に甚大な被害をもたらした.本稿では,ある被災工場における生産復旧プロジェクトのスケジュール可視化の取組みについて報告する.復旧プロジェクト内で作成されていた多様なスケジュールを,一元的にモデル化し可視化することを試みた.生産工程の複雑性と先行後続関係の複雑性に対応するために多観点WBS構造を考案し,OR型先行後続関係を導入した.更に これらの概念を取り入れたITシステムを迅速に構築し,実運用を開始した.最終的には,短期間で生産復旧を達成することができた.