著者
Chie Muraki ASANO Akira ASANO Liang LI Takako FUJIMOTO
出版者
日本感性工学会
雑誌
Kansei Engineering International Journal (ISSN:18840841)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.11-18, 2010 (Released:2011-09-16)
参考文献数
25
被引用文献数
2 3

Since the surface texture of materials often affects human visual impressions as much as or more than the design, shape, or color properties, texture characteristics have been studied as features of object identification. We have been investigating the effect of texture on visual impression and objective identification using black fabrics that do not exhibit any effects of color. Our studies showed that visual impressions of texture correspond to complex micro-components and global structures of image features of those textures. Our results also showed that some important elements influence human visual impressions and identification of textures. Because of a variety of fibrous structures, it is not easy to provide a systematic analysis of clothing materials. Nevertheless, developing the method and collecting data on these elements and their effects using these image features will be important. To make this research applicable for wider use, we have been studying precisely what it is about an arbitrary texture that influences human visual impressions and sensibility. As a new step, in this paper, a texture is altered and transformed using the parameter estimation method of texture based on mathematical morphology, which is often used for extracting image components that are useful for representation and description. A texture is decomposed into a primitive and grain arrangement which correspond to local and global characteristics, respectively. Different textures are created by modifying the primitive and the arrangement to investigate the effects of modifications of local and global features. The relationship between the parameters and visual impressions of the modified textures were evaluated. This study shows that influence of both local and global structures of the texture along with their combinations and mutual interactions are important for identification of human visual impression.
著者
武衛 和雄 福原 佳春
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.183-186, 1961

1.大阪府箕面市の農村部落において, 1960年9月21日より10月21日に至る間, Nankorの油剤, 乳剤, 粉剤を用いてハエの成虫・幼虫駆除のフィルド実験を行なつた.2.家屋内に動力煙霧機を用いて0.5%油剤を33m_2あたり200ccを, 牛小舎に10%乳剤の20倍液を1m^2あたり100cc散布することにより, 屋内および牛小舎のハエの棲息密度は著るしく減少し, その効果はおおむね1週間持続した.3.牛小舎だけを対象とした駆除作業を行なうことにより, 屋内のハエの棲息密度は著るしく減少し, そのばあいの効果もおおむね1週間持続した.4.便池におけるニクバエ科の幼虫に対する殺虫効果は, 10%乳剤の400倍液を1m^2あたり2l散布することにより1日後には完全に死滅し, 再発生は散布後11日目にみとめられた.
著者
殿塚 婦美子 谷 武子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.14-19, 1995-02-20
被引用文献数
3

ブラウンルーの別法として, 油脂を用いず小麦粉を天板に入れ, 天火で焙焼する(以下焙り粉と略す)方法の焙焼条件の標準化を目的として, 焙焼条件の異なる焙り粉を調整し, 焙り粉の客観的指標, 天火設定温度と焙焼時間および焙り粉希釈加熱液(ソース)の煮込み時間について検討した。その結果, 次のことが明らかになった。1. 焙り粉の焙焼による色の変化は, 設定温度により異なり, 焙焼温度と時間の管理が重要であった。2. 焙り粉の色は, きな粉や米ぬかの色と似ており, 客観的指標は, 小麦粉(未加熱)に対する色差は31~36であった。3. 官能検査の結果から, 焙り粉の焙焼条件, すなわち天火設定温度と焙焼時間は180℃(120分), 190℃(60分), 200℃(45分)が適当であった。なかでも190℃(60分)は最も評価が高く, 品質管理, 作業能率の面からも最適と考える。4. 焙り粉希釈加熱液(ソース)の煮込み時間は, いずれの焙焼条件の焙り粉においても, 120分間に比べ, 5分間が有意に好まれた。5. 設定温度180℃(120分), 190℃(60分), 200℃(45分)で調整した焙り粉のみかけの粘土は, 類似であり, 煮込み時間による変化もわずかであった。6. 焙り粉の嗜好は, ブラウンルーに比肩した。
著者
中浜 精一
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.26-27, 1997-01-01 (Released:2011-10-14)
著者
中村謙介
雑誌
漢方の臨床
巻号頁・発行日
vol.37, pp.164-167, 1990
被引用文献数
2
著者
高橋 旨象 西本 孝一
出版者
京都大学
雑誌
木材研究・資料 (ISSN:02857049)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.31-41, 1985-02-28
被引用文献数
1

ナミダタケ被害防止のための,土壌処理用薬剤の室内効力試験方法について検討した。培養基の恭材として腐植土および鹿沼土を用い,それぞれにエゾマツ衣桁や栄養液(ペプトン1%,麦芽抽出物2%)を種々の比率で加えた12種類の培養基を作製し,菌体の発育とエゾマツ木片の腐朽重量減少率から判定した菌体活力のもっとも高くなる培養基組成を検討した。その結果,腐植土またぱ鹿沼土250gに,エゾマツ本物20gと栄養波81mlを加えた培養基がすぐれているが,入手しやすさと品質安定性から,後者の鹿沼土培養基を効力試験用として選定することが適当であると結論された。この培養基にナミダタケを十分生育させた後,乾燥鹿沼土に所定濃度の荒波を加えた厚さ3cmの薬剤処理屈を葉子ぅ上に設定し処理屈上面への菌糸の到達の有無とエゾマツ木片の重量減少率により,数種薬剤の効力を比較した。その結果,トリブチルスズオキサイド,4-クロロフェニルー3'-ヨードブロパギルホルマール,トルクロホスノテル,シクラフルアミドなどが土嬢処理剤としての適用に可能性があると判定された。薬剤処理屈の財政操作等検討を要する点は残されているが,基本的にはこの試験方法により,ナミダタケに対する土埃処理用薬剤の効力評価が十分可能であると考えられる。
著者
鵜野 伊津志 天野 宏欣 木下 紀正 荒生 公雄 村山 利幸 松井 一郎 杉本 伸夫
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.17-29, 2003-01-31
参考文献数
21
被引用文献数
6

地域気象モデルRAMSと結合した黄砂の輸送モデルを開発した.この輸送モデルでは,黄砂の発生源の特定に,NDVI植生インデックスと積雪被覆率データを利用し,発生条件には土壌分類に従った臨界摩擦速度マップを利用した.また,粒径別輸送,乾性沈着,湿性除去,重力沈降のプロセスもモデル内に組み込んだ.1998年4月10日〜25日にかけての東アジア域の大規模な黄砂エピソードに適用し,その輸送解析を行った.1998年4月14日〜15日に主にゴビ砂漠〜黄土高原で発生した黄砂は,寒冷渦に巻き込まれる形で日本列島を西から東に横断するように輸送されるのがシミュレートされた.寒冷渦の通過に伴い,ダストの鉛直分布は,最初に濃度の濃い層が高い高度に現れ,続いて低い位置へと変化することがモデルの鉛直空間分布から示され,これはライダー観測の結果を合理的に説明していた.大量の黄砂が寒冷渦の西側の沈降性の逆転層内にトラップされて輸送されたため,観測されたダスト層は2〜3km以下の比較的低高度であった.
著者
荒屋 亮 竹下 輝和 池添 昌幸
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.589, pp.153-160, 2005
参考文献数
15
被引用文献数
10 12

The purpose of this research is to analyze the configuration of open space in Japanese urban area by applying the space syntax theory, and to investigate the relationship between the structure of urban form and social conditions. 1) Configurations of open space can be quantitatively characterized by the space syntax theory. 2) Integration value correlates closely with pedestrians distribution. 3) Distribution of the building-use does not correlate to the integration value but it is a correlate of the pedestrian distribution. 4) The space syntax theory can estimate pedestrian flows and the building-use of future plans. It is concluded that analysis based on the space syntax theory is useful to support urban planning, because the theory can be applied to recognize the present situation and to evaluate the alternatives comparatively.
著者
尾上 耕一 西田 友是
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.282-289, 2003-02-01
被引用文献数
4

本論文ではコンピュータグラフィックスを用いて砂漠の景観をリアルに表示するための方法を提案する.まず,砂漠地形のモデリングについて議論する.砂漠地形は主に砂丘とその表面にできる細かいしま模様である風紋からなっている.それぞれを形成するためのモデルについて述べる.次に砂丘と風紋を組み合わせて砂漠の景観をレンダリングする方法について提案する.レンダリングでは砂丘の表面上に小さな凹凸である風紋を表現するためにバンプマッピングの手法を用いている.この計算の効率化のためにLODの手法を用いる.また砂漠の景観をよりリアルに表示するために,砂丘の影,風絞の影,砂埃を考慮している.最後にレンダリング結果として砂丘表面上の風紋,砂丘の影,風紋の影,の有無を比較した画像を作成しそれぞれの効果を示した.

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著者
星新一著 傅君譯
出版者
皇冠出版社
巻号頁・発行日
1988
著者
泉本 勝利 岩原 良晴 三浦 弘之
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.187-196, 1983-11-30

食肉の脂質酸化の測定について精度の高い条件を見出すため,2種のマロンアルデヒド(MA)測定法,すなわち抽出法および蒸留法によるチオバルビツール酸(TBA)値測定法を比較検討した。得られた結果は次のとおりである。1)抽出法において,加熱中に著しい脂質酸化が起こり,反復抽出によってもTBA値は減少しなかった。そのため食肉中の真のMA量は測定できなかった。挽肉よりもMAの抽出性を良くするために,試料を均質化したが,黄色い物質の出現によりTBA値を測定する538nmの吸光度は挽肉よりも低くなった。2)蒸留法において,加熱中に脂質酸化が起こり,これはブチルヒドロキシトルエン(BHT)を加えても完全には抑制できなかった。回収試験において,溶液中のMAは肉のMAに較べ,より速く,完全に蒸留された。そこで,食肉からMAが抽出される速度は非常に遅いと考えられた。食肉のMA回収率測定のために,1,1,3,3-テトラエトキシプロパン(TEP)もしくは1,1,3,3-テトラメトキシプロパン(TMP)を肉に混合する方法は,真の回収率が得られないことを示唆した。3)蒸留法は抽出法よりも優れていた。しかし加熱中に脂質酸化が起こった。精度の高いTBA値を得るためには,蒸留法の改良もしくは加熱をしない方法の開発が必要と思われる。