著者
河西 宏祐
出版者
早稲田大学
雑誌
早稲田大学人間科学研究 (ISSN:09160396)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.11-33, 2003-03-31

This research examines the problem of shortening labour hours, which has become a major social problem associated with economic globalisation. The research analyses the relationship between shortening labour hours, management rationalisation and work enthusiasm, using as its research subject 'Company A1 from the private railway industry. As a result of a research investigation, management is establishing and enforcing shortened labour hours through harsh management rationalisation. These shortened labour hours, based on a 'comprehensive five-day week', are being enforced by an overwhelmingly dominant management using the term 'a transformed working hours system' (a total one month of working hours). Consequently, drivers are facing long hours and overcrowded work conditions; there has been a spate of complaints; work enthusiasm has declined remarkably; and the relationship between labour and management in the workplace is in a critical state. The dissatisfaction of workers has been directed at the union executives who agreed to a labour build-up, and tension has increased between the executives and the union members. The executives are searching for a resolution to matters such as the way the schedules are formed and way the agreement is put together. As a result, they are in the process of gradually defusing the labour build-up.
著者
川田 力 木本 勝士
出版者
岡山大学大学院教育学研究科
雑誌
岡山大学大学院教育学研究科研究集録 (ISSN:18832423)
巻号頁・発行日
vol.147, pp.35-44, 2011-06-25

伊賀市中心部は,伊賀上野として知られ,上野城とその城下町の町並み,伊賀忍者,松尾芭蕉生誕地,伊賀焼や組み紐などの伝統工芸品といった歴史・文化的観光資源を活用し,観光事業を展開してきた。しかしながら,近年,当該地域の主要観光施設や観光イベントの入込客数は漸減しており,伊賀市中心部の観光は停滞期にあるといえる。こうした,伊賀市中心部の観光地域を再構築するためには,季節変化や交通利用状況に起因する観光入込客数の変動に関する課題,観光地域の魅力向上に関わる観光施設の更新や駐車場整備,景観整備などのハード面の課題,観光事業に携わる諸アクターの連携協力の推進といったソフト面の課題を解決する必要がある。これらの課題解決のためには,多様なアクターが関わっているという伊賀市中心部における観光事業の特徴を活かし,諸アクター間の多様なネットワークを活用した魅力的な活動を引き出すことが鍵となる。
著者
手島 昌一 嘉数 侑昇
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.125-126, 1993-03-01

識別システムにニューラルネットワーク(以下NNと略記)を適用しようとする試みは数多く行われており,紙幣識別についても,NNにより従来を上回る識別特性の結果が報告されている.識別のために,紙幣上の数箇所のライン状領域,すなわちセンシングラインにおける濃度等の特性値変化パターンを用いるが,センシングライン位置の決定については,定量的な方法はまだ見いだされていない.本研究では,紙幣を細かなライン状の領域に分割し,個々のラインごとの識別特性をSN比として求めた上で,SN比のよいラインの組み合わせが,最適なセンシングラインとなることを示す.さらに適切なライン本数の決定方法についても考察した.なお,SN比の定義および最適性の評価には,品質工学の手法を用いた.
著者
高橋 義朗
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

核スピン5/2を持つフェルミ同位体173YbによるSU(6)系フェルミモット絶縁体の生成とポメランチュク冷却法のスピン増強効果の実証、ボース・フェルミ混合系における混合モット絶縁体相の生成と同定、高次スピン対称性を持ったフェルミ・フェルミ混合系の実現、などに成功した。また、光フェッシュバッハ共鳴法を、ボース凝縮およびp-波相互作用するフェルミ原子系に適用し、基底および準安定状態間の磁気フェッシュバッハ共鳴を発見した。

1 0 0 0 OA 春画と衣装

著者
鈴木 堅弘
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.41, pp.137-178, 2010-03-31

いうまでもなく春画は男女の性の営みを表現している。にもかかわらず、日本の春画には華麗な衣装を身につけた男女が数多く描かれている。そこで本稿では、春画に衣装が描かれた理由を考察し、この問題を次の三点の視座から解き明かしている。
著者
渋井 佳代
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.205-209, 2005-11-01
被引用文献数
1 1

女性は,月経,妊娠・出産,閉経を通して,視床下部-下垂体-卵巣系の内分泌環境が大きく変動する.それに伴い,気分の変調や睡眠が変化することはよく知られている.月経前には,いらいら,抑うつ感を伴った日中の眠気の増加が特徴的である.妊娠中に関しては,妊娠前期に過眠がみられるが,妊娠中期には比較的安定し,妊娠後期に夜間不眠が多く経験される.睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群が発症する場合もある.産褥期には夜間睡眠の分断化が余儀なくされる.更年期には,ほてりやのぼせなど自律神経症状がきっかけとなる夜間不眠がみられる.それぞれのライフステージにおけるホルモン動態を正しく理解し,適切な対処をする必要がある.
著者
矢野 啓二郎 瀧口 伸雄 小谷 善行
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.167-168, 1994-03-07

自然言語処理システムにおいて、未知語の処理を行うことは必須である。我々は処理対象を二字熟語に限定した未知語処理の研究を行っている。その方法は、形態素解析中の二字熟語の未知語の意味分類を推定し、その結果をフレーム構造によって表現するものである。これにより、二字熟語の意味を表現する。これまでに、二字の漢字のそれぞれが持つ意味分類、格支配構造から規則を作り、二字熟語の意味構造を推定する方法を提案した。さらに本稿では、二字の漢字の間の関係が比喩関係にある二字熟語についての考察を行う。
著者
藤野(隠岐) 知美 鈴木 真由美 山田 静雄
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.41-50, 2007
被引用文献数
2

ノコギリヤシ果実抽出液 (SPE) は,ヨーロッパでは前立腺肥大症 (BPH) に対する治療薬として用いられ本邦でも健康食品として汎用されている.SPE の薬理作用には抗アンドロゲン作用などがある.臨床的には,SPE (320 mg/day) の 6 ヶ月投与により BPH やそれに伴う頻尿に有効との報告がある.排尿機能及び下部尿路受容体に対する SPE の作用を調べたところ,酢酸誘発頻尿ラットシストメトリーにおいて,SPE は排尿間隔及び一回排尿量を有意に増加させ,頻尿改善作用を示した.さらに SPE は前立腺 α<sub>1</sub> 受容体,膀胱ムスカリン性及び 1,4-ジヒドロピリジン系 Ca 拮抗薬受容体に対し結合活性を示した.SPE は反復経口投与により,テストステロン誘発肥大前立腺における α<sub>1</sub> 受容体数の増加を抑制した.また,SPE の反復投与はラットの血液臨床検査値,肝機能及び肝薬物代謝酵素活性に影響しなかった.以上,SPE は下部尿路受容体への直接作用による BPH の機能的閉塞の解除や頻尿の抑制などの薬理作用を示すことが示唆された.<br>
著者
吉田 幸二 時実 象一 尾身 朝子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.682-693, 1999
被引用文献数
5 14

J-STAGEは,電子ジャーナルの投稿,審査,組版,発信を一貫してサポートするシステムである。J-STAGEセンターは,学会がインターネットを通じて365日24時間アクセス可能な共同利用センターで,ここに格納される閲覧用の電子ジャーナルデータはSGMLで作成される。投稿者のためにはLaTeXとMS Wordのテンプレートを用意し,組版までをサポートする。投稿者,編集部,編集委員,査読者はWeb上で投稿論文の参照,審査結果の入力,審査経過の閲覧が可能である。また,外部のデータベースや電子ジャーナルに,引用文献としてリンクを作成する。作成された電子ジャーナルはインターネットから検索・閲覧できる。電子討論,マルチメディア付録や学会の大会抄録集の作成もサポートする。
著者
高松 衛 中嶋 芳雄 藤井 侃 佐伯 行紀 宮本 博幸 三上 寿枝
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. A, 基礎・材料・共通部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. A, A publication of Fundamentals and Materials Society (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.125, no.2, pp.187-188, 2005-02-01
被引用文献数
1

Today, many goods are developed using the mental effect by the color. As a typical example, bath salts can be mentioned. In this study, the SD technique was used to quantitatively determine about how the color of solution influence the mental effect by 15 subjects. The results showed that effects by the red shades such as "warmth", and by the blue and purple shades such as "composedness", were high. Also, it clarified about the influence by the white muddiness.
著者
川上 晃 西岡 正泰
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.358-363, 2001
被引用文献数
2

ガラス製注射器とフラスコ等を利用して,実際に水汲み仕事ができるニューコメン大気圧機関の実動模型を製作し,熱効率の測定を試みた。機関部のP-V図を求めることができた。熱損失を含まない機関部の熱効率,熱損失を含む機関部の熱効率,水汲み仕事の熱効率はそれぞれ3.3%,0.33%,0.029%であった。また,ボイラー部で供給される熱量をQ_1,冷却水が吸収した熱量をQ_冷とすると,((Q_1 - Q_冷) /Q_1) × 100の値は43%であった。これらの値を考察することにより,ワットが自らの蒸気機関の発明において分離凝縮器や蒸気ジャケットを設けた根拠を明確に示すことができた。最後に教材としての価値と視点を論じる。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1938年08月25日, 1938-08-25