著者
Gaolei FEI Guangmin HU
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.E95-B, no.6, pp.1974-1977, 2012-06-01

In this letter, we address the issue of estimating the temporal dependence characteristic of link loss by using network tomography. We use a k-th order Markov chain (k > 1) to model the packet loss process, and estimate the state transition probabilities of the link loss model using a constrained optimization-based method. Analytical and simulation results indicate that our method yields more accurate packet loss probability estimates than existing loss inference methods.
著者
山下 祐一郎 中島 平
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J95-D, no.6, pp.1421-1424, 2012-06-01

分かりやすいプレゼンテーションの作成には,ストーリー構成などを検討する能力が必要とされている.本研究では,この能力の育成を目的とし,新しいワークシートとレビューシステムを開発した.そして,評価実験の結果,これらの有効性が示唆された.
著者
三上 かつら 高木 憲太郎 神山 和夫 守屋 年史 植田 睦之
出版者
日本鳥学会
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.112-123, 2012 (Released:2012-04-27)
参考文献数
28
被引用文献数
1 1

本研究では,渡り性の水鳥類の全国的な渡来地について,規模の大きな渡来地や希少種の渡来地が保護区域に指定されているか,日本に渡来するガンカモ類やシギ・チドリ類の生息に各渡来地がどのように寄与しているのかを解析し,重要な渡来地でありながら保護区域に指定されていない場所の抽出を行なった.河川湖沼の鳥の調査サイト84カ所のうち,35.7%が特別地域,22.6%が普通地域,41.7%が未指定であった.干潟の鳥の調査サイト152カ所のうち,10.0%が特別地域,24.7%が普通地域,66.7%が未指定地域であった.個体数,ラムサール基準値(一部フライウェイ基準値)を超えた種数に着目すると,河川湖沼の鳥が多数訪れるサイトは比較的保護されているが,干潟の鳥が多数訪れる場所については保護指定が遅れている状況が示された.また全ての渡来地を希少種の渡来数に対する寄与率で順位づけしたところ,希少種が多数渡来するサイトは限定的であり,全体的に渡来数数の多いサイトが少数あり,渡来数の少ないサイトが残り多数を占めるという傾向がみられた.したがって,ガンカモ類,シギ・チドリ類といった渡り性の水鳥が集団で生息する特性も考慮すると,保護区による保護が効果的であるといえる.今回検出された寄与率の高かったサイト(大授搦,曽根干潟,泡瀬干潟,宇佐海岸,大阪北港南地区,白川河口など)は優先的に保護区域に指定される必要があるだろう.
著者
宮下 國生
出版者
大阪産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

日本の景気変動や日本経済の構造変化に伴って、国際物流を担うコンテナ海運と空運の輸送分担率が変化し、ここに荷主企業の物流戦略も加わって、戦略的な物流サイクルであるロジスティクスサイクルが現れるという仮説を実証するとともに、対米・対EU・対アジアの3大サイクルに見られる因果連鎖的波及過程が明らかにし、これに基づいて、日本の失われた10年の時期に、製造業はむしろ革新期にあったことを明らかにしている。
著者
宮田 元
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報.別冊
巻号頁・発行日
vol.28, pp.4-5, 2011-03-31

追悼文
著者
重久 保 中上 辰芳 太治 司郎 阪口 玄二
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.251-257, 1985-04

牛肉塊の表面と内部にサルモネラ, 大腸菌, ブドウ球菌を接種し, 肉塊中心部が52°, 54°, 57℃になるまで110゜, 120゜, 130℃に設定した対流型オーブンで加熱して, ローストビーフを調整した. 120℃以上のオーブン温度で中心温度が57℃になるまで加熱した場合は, サルモネラ, 大腸菌, ブドウ球菌のいづれも検出されず, 品質特性も良好であった. このような成績から, 表面加熱を特徴とするローストビーフ調製方法の有用性が示唆された.
著者
岡本 明 鈴木 敦士
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.891-898, 2001-12-15
被引用文献数
1 7

凍結豚肉を高圧解凍した際に生じるドリップ量,外観,テクスチャーおよび筋原線維蛋白質の変化を研究した.<BR>(1) 豚肉の外観およびテクスチャーヘの影響<BR>解凍時に高圧力を荷すことによって,豚肉のドリップ量を減少させる,すなわち保水性を向上することができる.また,豚肉を軟化させることも可能であった.しかし,200MPa以上の高圧処理では処理圧力間で軟化効果にあまり違いが見られないこと,それに加えて外観の変化(特に肉色)などから,200MPaの高圧解凍が適当だと考えられる.さらに,高圧解凍は長時間加熱を伴う加工品よりも,生ハムやローストビーフ,タタキなどの比較的加熱時間の短い生に近いまたは半加熱食肉製品に適していると考えられる.<BR>(2) 微細構造および筋原線維蛋白質への影響<BR>高圧解凍によって筋原線維は圧力の増加に伴って大きな構造破壊を受けた.筋原線維は通常の高圧処理のように圧力の増加に依存して小片化が進むのではなく,ある粒径(大きさ,長さ)に筋原線維長の分布が収斂していくことが分かった.また,筋原線維蛋白質のSDS-PAGEにおいても,コントロールには見られない新たなバンドが出現した.これらの変化は,200MPa以上の高圧処理で生じた.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1903年03月02日, 1903-03-02
著者
藤本 宜正 伊藤 喜一郎 岸川 英史 東田 章 高羽 夏樹 小林 義幸 中森 繁 佐川 史郎 園田 孝夫
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.88, no.9, pp.795-800, 1997-09-20
被引用文献数
8 3

(背景)心筋血流イメージング剤として開発された^<99m>Tc-methoxy-isobutyl-isonitrile(^<99m>Tc-MIBI)は腫大上皮小体にも集積することが知られている.われわれは,上皮小体機能力進症の術前局在診断における^<99m>Tc-MIBIシンチグラフィの有用性について検討した.(対象と方法)1994年6月から1996年9月の問に当科で上皮小体摘除術を施行した,原発性上皮小体機能充進症(PHPT)11例と二次性上皮小体機能力進症(SHPT)13例(1例は亜全摘除術後の再発例)を対象とした.^<99m>Tc-MIB1600MBqを静注し,150分後のde1ayedimageでの集積像を陽性と判定して,手術所見と比較検討した.(結果)PHPT11例のうち10例は単発性腺腫,1例は原発性過形成で,腺腫10腺中9腺と過形成3腺中2腺が^<99m>Tc-MIBIで描出された(感度84.6%).術中に確認した正常腺への集積や偽陽性像はみられなかった(predictivevaluepositive 100%).描出されなかった2腺の重量はともに200mg,描出された11腺は300〜4300mg,平均1246mgであった.一方,SHPT!3例では手術時に49腺を確認し,過形成43腺を摘除あるいは部分切除した.43腺中28腺(重量290〜2639mg,平均999m1茎)が描出され(感度65.1%),これら28腺と描出されなかった15膜(90〜540mg,平均283mg)の平均重量に有意差を認めた.術中に正常大と判断した6線への集積はみられなかったが,1例に甲状腺結節に集積した偽陽性像がみられた(predictivevaluepositive96,6%)(結論)^<99m>Tc-MIBIシンチグラフィは腫大上皮小体の描出に優れ,上皮小体機能亢進症,特にPHPTの術前局在診断に有用である。しかし,重量300mg以下の小さな腫大腺の描出には限界があると考えられる
著者
吉川 夏樹 安田 浩保 有田 博之 三沢 眞一
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

田んぼダムの本格的な取組の普及に向けて,田んぼダムの経済価値の評価手法を確立し,地域治水計画上の位置づけおよび効果最大化のための戦略の構築した.経済価値の評価手法は,水田主体地域に特化した内水氾濫解析モデルによって得られた田んぼダムの浸水抑制量および抑制時間に基づき,経済評価モデルによって被害軽減額を計算するものである.さらに,多数の流域における経済価値を簡便に算出する方法として,上記の複数流域の被害軽減額を基礎データとした重回帰モデルを構築した,田んぼダムの普及には行政の主導が求められるが,こうした経済価値の評価田んぼダム導入予定地区の優先順位づけおよび重点的投資が重要であることを示した.
著者
湯浅 夏樹 上田 徹 外川 文雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.8, pp.1819-1827, 1995-08-15
被引用文献数
25

本稿では、特徴ベクトルを用いて自動的に文書分類を行う二つの手法を提案する。一つは、大量の文書データを用いて、同一記事中の単語間共起関係から分野の特徴を表す単語出現頻度分布の近似値を求め、この値を要素とする特徴ベクトルを用いて文書を分類する手法である。もう一つは、EDRの辞書をシソーラスとして用い、単語間の類似度を求め、この単語類似度を要素とする特徴ベクトルを用いて文書を分類する手法である。これらの手法を人手による分類と比較したところ、単語間共起を用いた手法では83.5%の記事が正しく分類され、易しい記事だけに限定すれば98.0%の記事が正しく分類されることが確認できた。また、シソーラスを用いた手法では、63.75%の記事が正しく分類されることが確認できた。

1 0 0 0 OA 長語

著者
幸田露伴 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1901

1 0 0 0 OA 露伴集

著者
幸田露伴 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
vol.第2巻, 1910
著者
井口 靖 恒川 元行 成田 克史 黒田 廉
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

文を理解するために聞き手は出現する語彙の予測を行っていると想定する。そのひとつはある語からそれ以降の語を予測する場合で,これについてはコーパスを用いてさまざまなコロケーションを調査した。もうひとつは語彙の出現そのものの予測で,それはテキストの種類,分野などから予測できるのではないかと仮定した。そこで,分野別コーパスを構築し,その語彙頻度を大規模コーパスと比較することによりいくつかの実例を提示した。これらの結果を独和,和独辞典や教材に反映することを試みた。
著者
下川 倫子
出版者
摂南大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

粉体に加えた外力がある臨界値を越えると粉体は動き出す。これを粉体の集団運動としてみると、静止した固体から流動化した液体に相転移が起こっているとみなすことができる。粉体の相転移現象を理解することを目指し、斜めに傾いた容器に粉体を入れ、振動加える実験を行った。この実験で粉体は重力に逆らって,斜面を登る。斜面上部に輸送される過程の中で、粉体は容器表面に様々なパターンを自発的に形成する。外力が大きくなるにつれ、表面には縞パターン,クラスターパターン,バブルパターン,無秩序パターンが出現する。また、独立に鉛直方向と水平方向に振動をかける実験から、鉛直方向だけのときよりも、水平方向の振動モードを加えたときのほうが斜面上部に粉体が輸送しやすくなることから、水平方向の振動モードは粉体を輸送する上で重要であることがわかった。さらに、高速度カメラの観察から、粉同士の衝突による相互作用が表面パターンを形成する上で重要であることもわかった。
著者
田中 享英
出版者
日本西洋古典学会
雑誌
西洋古典學研究 (ISSN:04479114)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.1-11, 2002-03-05

Everyone believes and no one doubts that Socrates was a philosopher But when and how did he practise his philosophy ? We know that in conversation with Athenian people every day, he examined their opinions about moral virtues, asking a series of questions which would reveal that their opinions contained self-contradiction, and thus compelling people into the state of aporia or difficulty We know that in practising such refutation Socrates taught people their ignorance However, was this practice Socrates' own practice of philosophy ? To be a philosopher is to be a student of philosophy Did Socrates study philosophy in his refutation of other people? We must say "Yes" In Plato's Apology of Socrates, Socrates declares that the greatest good for a human being is to converse with people and discuss virtue every day (38A) and that in his conversation with people, he examined both himself and others (ibid) In the Charmides Socrates says that he refuted his interlocutors for no other purpose than to examine what he, Socrates himself, was saying (166C-D) and inquired the meaning of the answers of other people just for his own sake (ibid) According to these words, Socrates must have been examining himself and refuting himself at the same time as he refuted other people, and he must have found his own ignorance each time he taught his interlocutors their ignorance But how is such practice possible? And in what way could such practice be called philosophy ? We would understand this if we would note the fact that Socrates and his interlocutors cooperated in their inquiry, that they collaborated in making an answer to their question, and that, at the end of the inquiry, both Socrates and his interlocutors shared in responsibility for their aporia This is just what we find in the Laches, for example In this dialogue Socrates asks Laches what courage is Laches answers that it is 'some endurance of the soul' But Socrates protests about the answer and proposes to change it to 'wise endurance' And Laches accepts this as his second answer It is obvious here for us to see that the new answer is a production of the collaboration between Laches and Socrates The new element in this second answer is the adjective 'wise,' and it was Socrates who proposed adding this element (we should notice Socrates' intellectualism here) In this way Socrates participates in the inquiry and in making an answer, and, consequently, he has to share responsibility for the failure of that answer Why, then, did Socrates not practise philosophy by himself, but needed to converse with Athenian people and cooperate with them ? Our answer will be that it is because philosophy is an inquiry into reality by means of words, the usage of which cannot be decided by one person In other words, philosophy is the practice of improving the usage of words in the community in which the philosopher lives In this practice Socrates shared aporia with his fellow citizens