著者
早川 由紀夫
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.S1-S15, 1995-12-25
被引用文献数
2

Age of a tephra can be determined by simple stratigraphy, if adequate number of time-markers are provided. Eleven master tephras are chosen as the time-markers for the last one million years. They are Kikai-Akahoya (7.330 ka), Aira-Tanzawa (26.00 ka), Daisen-Kurayoshi (50.00 ka), Aso-4 (87.00 ka), Ata-Torihama (250.0 ka), Kakuto (340.0 ka), Suiendani-TE5 (420.0 ka), Kobayashi-Sakura (540.0 ka), Kaisyo-Toriitoge (650.0 ka), Shishimuta-Azuki (870.0 ka), and Shishimuta-Pink (1000 ka). The present earth surface and Bruhnes/Matuyama boundary (780.0 ka) play a same role as master tephras. Ages of some master tephras are assigned rather arbitrarily, however, it is productive to affix them once to a specific value. A tephra sandwiched between two master tephras is afforded its age by interpolating the thicknesses of loess between them. This technique, loess-chronometry, has the advantage of ability to measure an interval of tens to thousands years in the geologic past, over radiometric dating. More than 900 tephras are presently recorded and linked each other in a computer database including name, source volcano, age, magnitude, stratigraphy, and remarks. An updated version is listed in WWW at "http://www.la.gunma-u.ac.jp/〜hayakawa/English.html".
著者
Seung Bin CHA An Na YOO Won Jung LEE Min Kyoung SHIN Myung Hwan JUNG Seung Won SHIN Young Wook CHO Han Sang YOO
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.1203110791, (Released:2012-03-21)
被引用文献数
7 28

We evaluated effect of enterotoxigenic Escherichia coli (ETEC) specific lytic phage CJ12 in ETEC infected pigs. Phage was mixed with feed at a ratio of 1:1,000 (0.1%). One week after initially providing phage mixed feed, pigs were challenged orally with 1011 CFU of ETEC and body weight, diarrhea score, bacterial CFU and phage PFU in the feces were measured. Pigs of phage treated groups C (106 PFU/g) and D (108 PFU/g) showed more resistance to diarrhea due to ETEC infection compared to positive control group B on the third day after the initial challenge. Moreover, during the quantitation of ETEC in feces, both groups C and D showed approximately 63.92 and 60.73% reduced ETEC compared to positive control group B. Phages were successfully isolated from feces in both groups C and D during the experiment without any adverse effects, suggesting the possibility of using CJ12 as a feed additive.
著者
伊藤 俊彦
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
岩鉱 (ISSN:09149783)
巻号頁・発行日
vol.91, no.6, pp.209-219, 1996 (Released:2006-11-25)
参考文献数
22
被引用文献数
8 27

氷点下の気温になる冬季間,北海道足寄町螺湾のシオワッカ冷泉からの弱い流れの中で,ikaiteが生じている。積雪の少ない年には,氷に閉じこめられた産状でikaiteからなる輪縁石ダムが見られた。海洋,湖沼以外である流水域におけるikaiteの生成はこれまでは知られていない。先年の夏に同地域から,calciteといっしょにmonohydrocalciteの生成が知られたところから,冬のikaiteの生成が予想された。シオワッカ冷泉石灰華からはikaiteからの転移鉱物のvateriteを加えると,aragoniteを除き,自然界での炭酸カルシウム塩鉱物のほとんど全てが得られた。本地における夏から冬の間の炭酸カルシウム塩鉱物の生成の過程を,産状から考察した。これらの鉱物の生成における必要条件は,水質のほか,水温(ikaite,calcite),地表面の濡れ(monohydrocalcite:伊藤,1993),など,それぞれによって異なる。また,シオワッカ冷泉の水質,ikaiteおよびvateriteのX線粉末回折線値,ikaiteから転移した後の方解石の化学組成を示した。     Ikaiteが冷たい海域,深海堆積物から次々と発見されたことから,1982年来,これまで源鉱物の明らかでなかったglendoniteや玄能石と呼ばれてきた方解石仮像の源鉱物がikaiteであるとする説が多く出されてきた。しかし,ikaiteの結晶形と一般的な大きさはこれまでに知られている方解石仮像と一致しない。ここでは,方解石仮像に特徴的な四角錐に対応する結晶形が,走査型電子顕微鏡で観察されたikaiteの結晶面の組み合わせによって導かれることを示した。Ashoro-cho 足寄町,Rawan 螺湾,Shiowakka シオワッカ,Konbumori 昆布森
著者
山口 裕文 佐合 隆一 伊藤 一幸 榎本 敬 種坂 英次 秋本 正博 副島 顕子 大野 朋子
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

耕地雑草あるいは侵入植物として生物多様性に影響を及ぼす恐れのあるヒエ属植物(イネ科)について、ユーラシア、北南米、アフリカ、オセアニア地域において海外踏査を行い生態的特性と形態的多様性の実態を調査し、植物標本館における調査と併せて、地域ごとに多様性の実態をまとめた。一年生種は原生地および侵入地とも稲作や畑地の雑草として、国際移動した多年生種は侵入種として水辺や湿地の生物多様性に影響すると推定される。
著者
徳井 淑子 小山 直子 内村 理奈 角田 奈歩 新實 五穂
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

服飾流行における模倣論の構築には、時代と地域による多様な流行現象の構造分析を集積する必要がある。模倣を生む媒体とシステムは、時代と地域に固有の社会構造や経済の様態、あるいは政治文化によって異なるからである。ヨーロッパ中世では、祝祭や文芸の宮廷間交流が媒介となって服飾文様の伝播が行われる例があり、身体表象が社会秩序に組み込まれた17 世紀フランスでは、大量の作法書が流行を支えている。18 世紀後半に誕生するモード商は、オートクチュールのデザイナーの前身とも、大規模小売りの百貨店の前身ともいえる二重の意味において近世の流行を牽引している。男女の服装の乖離を生んだ19 世紀には、逆説的ではあるが、ゆえに異性装を助長し、ここには初期のフェミニズムの思潮背景がある。一方、近代日本では、西洋文化の受容としての洋装礼装の普及が、近代国家の成立過程に連動した政治性をもっている。芸術とファッションの近接が促された20 世紀は、デザイン・ソースとしての模倣と引用が創造性を獲得するに至っている。
著者
與儀 剛史
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2007

本年度は、固体表面における光散乱測定のために、動的光散乱手法そのものの高精度、高感度化開発を行った。その際、測定対象として気体を用いた。それにより装置の性能評価がしやすくなるだけでなく、今まで手つかずの状態であった気体の低周波数域における熱フォノン研究が行えるようになった。はじめに低角光散乱における集光方式を新たに開発した。それにより、感度を失わずに熱フォノンスペクトルの測定誤差を減らすことに成功し、前方散乱においてピーク測定精度の向上、幅の定量的議論が可能となった。開発した動的光散乱装置を用いて、従来観察が十分に行われてこなかった、分子緩和による熱フォノン伝搬の変調を捉えた。さらにでは、上記で開発した動的光散乱手法をより改良することで、freon23,freon22ガスにおける並進-振動緩和によって熱フォノンピーク(ブリュアンピーク)の一部が、ゼロ周波数にピークをもつローレンツ型のモード(カップリングモード)として現れることを確認した。また、スペクトルを動的構造因子でフィッティングすることでえ緩和強度を求め、それらが熱フォノン分散から得られる値と一致することを確認した。ここで、熱フォノン測定または音波測定では、圧力又は測定周波数を変化させることではじめて緩和情報を得ることができるが、一方、カップリングモードスペクトルひとつからは、緩和情報を完全に得ることができる。そこで、各圧力下における緩和周波数、緩和強度をカップリングモードスペクトルから測定したところ、理想気体状態から明確なずれが現れる高圧においても、緩和定数は低圧下における値と一致することを確かめた。音波測定や熱フォノン測定では緩和定数の圧力変化を測定することができないため、このカップリングモード測定は、気体の緩和を詳細に知るための有力な手法と考えられる。
著者
川間 健之介 佐島 毅
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

重度・重複障害児42事例の学習場面における車いす座位姿勢について検討した。その結果、頭部、体幹、足底の安定が図られていない事例が多かった。ポジショニングの改善により視覚探索と上肢の操作性に良好な変化の見られた8事例について検討した。学校の授業における腹臥位姿勢の活用とキャスパーアプローチの適用について検討した。集団による授業場面でのポジショニングについて3つの授業において検討した。これらの結果から、狭い学習空間の構築、能動的な視覚探索と主体的な上肢の使用を促すポジショニングが有効であった。
著者
藤野 喜一 若林 伸和 多田 好克
出版者
電気通信大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

1.情報システムコンパイラの概念は右図のようになる。2.情報システムのソースシステム仕様(SSDLで記述)から、業務を実行するターゲットシステム仕様(TSDLで記述)を自動/半自動的に生成する情報システムコンパイラの変換過程を研究した結果、応用領域毎にシステムを構成する基本機能群とシステム固有の機能群と人間の役割を含む情報システム構成要素と構造のモデル化のコンセプトを得た。3.ターゲットサブシステム群は、人間機械系、情報機械系、コミュニケーション系(ネットワークシステム)、情報処理系(コンピュータ,WS,PCなど)、及びOSとシステム固有の応用ソフトウエア系に分類される。ターゲットシステムは目的に応じてこれらの各系から選択されたサブシステムの要素の組み合わせとして実現される。この際サブシステム間のインタフェース、コミュニケーションを含む接続方式の検討も行い成果を得た。4.ニーズ調査の結果、情報システムのモデル化の問題が、最重要である事が確認できた。理由は、大型コンピュータを中心としたシステム構築の時代からWS、PCを使用した高品質情報システムを短期間に構築し、既存システムに追加しシステムを成長させていく方式の必要性が増大しているからである。5.今後の研究計画:平成6年度には企業の参加を求めて情報システムコンパイラを設計・構築し、特定の業種業務を選んで利用実験を実施し、平成7年度には、WC,PCを利用した、情報システム構築に必要なソースシステムモデル、部品データベース、ターゲットシステムのモデルの集合を整備し、情報システムコンパイラの実用化研究を実施する。(平成6年度試験研究(B)を申請中)。
著者
山下 暢子 三浦 弘恵 松田 安弘
出版者
群馬県立県民健康科学大学
雑誌
群馬県立県民健康科学大学紀要 (ISSN:18810691)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.77-89, 2009-03

目的:「メタ統合」を用いた研究の分析方法を概観してその現状を解明し,分析方法の特徴や今後の課題を考察する.方法:CINAHLを用い,「metasynthesis」「meta-synthesis」をキーワードとし,海外文献を検索した.また,医学中央雑誌を用い,「メタ統合」をキーワードとし,わが国の文献を検索した.次に,「メタ統合」を用いた研究を対象論文として抽出した.最後に,「メタ統合」を用いた研究の分析方法を概観し,その現状を解明した.結果:対象論文として40件を抽出した.「メタ統合」を用いた研究の6種類の分析方法が存在した.それは,【1.現象を表す包括的な概念をうみ出す方法】【2.現象を表す包括的な概念をうみ出すとともに,うみ出した概念間の関連を表す方法】などであった.結論:6種類の分析方法の特徴が明らかになった.本研究の結果は,それぞれの研究目的に適した分析方法を選択するための資料となる.また,各分析方法の発展に向けては,研究者が,各自の具体的方法を十分に検討し,論述していく必要がある.
著者
難波 功士
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

平成15年度に発表した「戦後ユース・サブカルチャーについて(1):太陽族からみゆき族へ」(『関西学院大学社会学部紀要』96)に引き続き、本研究期間中に「戦後ユース・サブカルチャーをめぐって(5):コギャルと裏原系」(『関西学院大学社会学部紀要』100)までの計5本のシリーズ論文と、それに関連する研究ノート計4本を紀要に発表した。これらに平成15年度に発表した「ユース・サブカルチャー研究における状況的パースペクティブ」(『関西学院大学社会学部紀要』95)や「ユース・サブカルチャーズの国際比較のために」(文部科学省21世紀COEプログラム研究報告書r国際比較研究のフロンティア』)の内容を加味し、今回別添報告書をまとめている。本研究は、日本におけるユース・サブカルチャーズ研究進展のための用語体系(タロミノロジー)、や方法論(メソドロジー)の検討・整備とともに、史資料の集積とそれにもとづく具体的な分析を目ざしたものであった。一応の理論的検討と通史的な記述を終えたので、今後は、今回提出した報告書の内容を一書にまとめ、公刊する作業の中で、理論と分析との統合をはかり、この2年間で得た知見である「70年代後半に若者文化のみならず、日本社会の大きな画期があった」との主張を、より説得的に提示していきたい。またこの2年間の成果は、国際日本文化研究センター共同研究員として参加した「コマーシャル映像にみる物質文化と情報文化」(代表山田奨治氏、平成15〜17年度)、研究分担者として参加した科学研究費補助金(基盤研究(C))「テレビ文化のメディア史的考察」(研究代表者・長谷正人氏、平成16〜17年度)などの研究成果を公刊していく作業や、現在研究分担者として参加している科学研究費補助金(基盤研究(C))「地方博覧会の文化史的研究」(研究代表者・柴田哲雄氏、平成17〜19年度)などの共同研究に反映させていきたい。