著者
藤井 義晴 渋谷 知子 安田 環
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.362-370, 1990-12-25
被引用文献数
12

We tested 70 plant species collected in the central part of Japan for the presence of water extractable allelochemicals using a screening method based on Richards' function, fitted to lettuce seed germination and growth test. The parameters for the germination tests included, final germination percentage(A), germination rate(R), and the onset of germination(Ts). The plants with allelolopathic activities included, Solidago altissima. Artemisia princeps, Helianthus anuus. Pueraria lobata, Secale cereale, which were reported previously, in addition to, Mucuna prurience, Phytolacca americana, Houttuynia cordata. Colocasia esculenta known as oriental medicinal plants. The analysis based on RICHARDS' function revealed some of the mechanisms of action of these plant extracts, and the method was considered to be useful for the screening of plants with allelopathic properties.
著者
高橋 宏圭 安村 禎明 上原 邦昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.386, pp.31-36, 2011-01-17

本稿では,ブログから注目話題の早期発見を行う手法を提案する.本手法では,一部で話題になりその後全体に広まった注目話題の出現頻度推移から学習することで,一部で話題になっているものが注目話題に発展するかを判別する.学習には十分な量のラベル付きデータを確保する必要があるが,このためには膨大なコストがかかる.そこで半教師付き学習を用いて注目話題を早期に発見する手法を提案する.本手法ではまず,ブログをカテゴリに分類し,そのカテゴリ内で盛り上がった話題を抽出する.抽出した話題を今後ブログ全体で盛り上がる候補として,分類器で今後盛り上がるかどうかを判別する.実データを用いた実験の結果,半教師付き学習によって注目話題の分類器を作成可能であることを示した.
著者
山中 努 田中 祐也 土方 嘉徳 西田 正吾
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.691-706, 2010-12-15
被引用文献数
1 2

近年,GPS機能付きの携帯電話や,マイクロブログなどの手軽な情報発信サービスの普及により,時空間情報を伴うテキストデータ(メッセージ)が増加しつつある.本研究では,公園などの施設の管理者や自治体の防災センターの職員などが,上記テキスト情報を用いて管理区域の状況把握を行うことを支援するシステムを提案する.提案システムでは,メッセージを決まったカテゴリに分類する自動分類,類似するメッセージを集約するクラスタリング,メッセージが通常より密に発生していることを検出するバースト検出の3つの機能を備えている.万博記念公園で被験者120人に,現場の状況を携帯メールでサーバに通知してもらう実験を行い,時空間情報を伴うテキストデータを収集した.このデータを用いて,提案システムの評価を行った.
著者
水越 一郎 佐々木 健
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.402-406, 2012-03-15
著者
瀧口裕一 大石哲也 長谷川隆三 藤田博 越村三幸 倉門浩二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.567-569, 2011-03-02

本研究では、Wikipediaの単語(記事)のアクセス数解析に基づいた単語、もしくはカテゴリ間にある関連度を算出し、関連度の高い単語、カテゴリを抽出する方法について提案する。Wikipediaの単語(記事)単位で1時間毎に集計されたアクセス数を基に回帰分析や単語毎にアクセス数が急激に増えた(以下バーストと呼ぶ)期間を検出する方法を用いて、ある単語との関連度の高い単語をWikipedia内の全単語と、その単語内に記載されているリンク先の単語からそれぞれ抽出する。また、Wikipediaの全カテゴリについても単語と同様の方法を用いて、あるカテゴリと関連度の高いカテゴリを抽出する。
著者
角田 直也 金久 博昭 福永 哲夫 近藤 正勝 池川 繁樹
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.192-199, 1986-08-01
被引用文献数
7 3

本研究では,スポーツ選手89名(短距離5名,長距離10名,バレーボール8名,サッカー12名,ボート22名,スピードスケート16名、相撲16名)と一般男子14名を対象に,大腿四頭筋(MQF)とそれを構成する大腿直筋(RF),外側広筋(VL),内側広筋(VM),中間広筋(VI)の各断面積における種目差および等尺性脚脚伸展力(KES)との関係について検討し,以下の結果を得た. 1.MQF断面積は,相撲(110.18cm^2)が最も高く,ついでスピードスケート(104.09cm^2),バレーボール(99.36cm^2),ボート(96.30cm^2),サッカー(89.92cm^2),短距離(86.34cm^2)の順であり,長距離(73.86cm^2)が最も低い値を示した. 短距離および長距離を除く他の種目は,一般人(75.32cm^2)より有意に高い値であった. 2.MQFを構成する各断面積は,相撲,バレーポール,スピードスケートが高い値を示し,短距離と長距離は,一般人とほば同様な値であった. 3.大腿部の全筋断面積に対するMQF断面積の比率は,バレーボール(58.66%)およびボート(57.53%)が高く,サッカー(53.81%)が低い値を示した. しかし,MQF断面積比率は,いずれの種目も一般人との間に有意な差を示さなかった. 4.MQF断面積に対する各構成筋群の断面積比率では,サッカーがRFで,スピードスケートがVLで,それぞれ一般人および他の種目より有意に高く,種目によって特異的に発達する筋が認められた.
著者
天野 文雄 中川 真 山口 修 山路 興造 吉川 周平 谷村 晃 林 公子 山崎 正和
出版者
大阪大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1988

民族芸能の「翁」の意義は、それ自体の価値とともに、能の「翁」研究の資料たる点にある。その両者を兼ね備えている民族芸能の「翁」には奈良豆比古神社翁舞、兵庫県加東上鴨川住吉神社翁舞、神戸市車の大歳神社翁舞などがあるが、後の二者についてはすでに詳細な調査報告がなされているので、このたびは奈良豆比古神社の翁舞を主たる調査対象としたものである。従って、この調査の目的は次のごとくであった。(1)奈良豆比古神社翁舞の歴史と現況の把握。(2)能の「翁」および民俗芸能の「翁」の中における位置づけ。(1)については、奈良豆比古神社および同社翁講所蔵の未紹介史料の発掘があり、それらの文献をもとに聞き取り調査をも併せ行った結果、寛政以後の翁舞や翁講の動向をある程度把握することができた。また、実績報告書にも報告したように、同翁舞の現況についても、所作と音楽を中心に詳細に分析し、記録化することができた。これは平成元年時の詳細な記録として、将来その評価はきわめて高いものとなることは必至と言える。(2)については、奈良豆比古神社の翁舞は上鴨川住吉神社や神戸市大歳神社の翁舞と同系であり、江戸期に南部の薪猿楽や春日若宮おん祭において「翁」を独占的に演じていた「年預」の系譜を引く「翁」であることが判明した。年預は室町期以前の猿楽座の上座衆(翁の上演構をもつ長老座衆)の末裔であり、「翁」という芸能の伝承力の強さ、民族芸能の「翁」の位置と意義について、新たな認識が得られた。
著者
佐藤 節郎
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.185-191, 2002-09-30
参考文献数
19
被引用文献数
1

1 0 0 0 F値

著者
廣田 啓一 佐々木 裕
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, 2000-06-15
著者
鈴木 誠
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.421-424, 1997-03-28

宮澤賢治の残した「装景手記手帳」と『「装景手記」ノート』の詩句草稿を検討対象とし,賢治のとらえた「造園家」と「装景家」の概念について考察した。賢治は広義の「造園」に同じ意である田村剛の用いた「装景(Landscape Architecture)」のもつ意味を認識しつつ,詩「装景手記」の構想を発想したこと。「この国土の装景家たちは/この野の福祉のために/まさしく身をばかけねばならぬ」という一節に感じる,賢治が思ったランドスケープ・アーキテクトという職能の重要性。そして,園芸や造園にも興味を持ち,語感の優れた宮澤賢治でさえ,1927年当時に「造園」「造園家」の役割,職能の重要性を感じつつも適切な呼称に迷っていたことを指摘した。
著者
井上 雅雄 (2005-2006) 渡辺 武達 (2004) LEE Hyangjin
出版者
立教大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2004

研究実績(1)申請者は本研究の期間中に行った約300人のアンケート調査と約80人に対するインテンシヴな面接調査を完了し、現在テキスト分析を中心とした研究報告を執筆中であり、既に4本の論文を研究成果として発表し、さらに4本を執筆中である。この執筆中のものには岩波新書が含まれる。以上の調査研究から明らかとなったことは、次の通りである。日本における韓流ブームは、中年女性たちによるある種のサイバー文化反乱と位置づけることができる。彼女たちは、家庭や職場という既存の生活枠を飛び出し、広範な社会的ネットワークを形成しつつ互に交流することで、起伏に乏しい平凡な日常を精神的・物的にも超えようとしている。この越境的文化行動は、高度大衆消費社会の重圧のもと、グローバライゼーションとローカライゼーションの同時多発的な進行とによって変化していく政治的・社会的・文化的環境条件に適応するための、自己救済的な努力といえよう。彼女たちの日常から喚起されるある種の喪失感、あるいは願望に伴う"ヒステリー"を癒す遊びとしての韓流は、自己実現・自己回復に向けた意志的な取り組みであり、アイデンティティの表現なのである。彼女たちは、「見えない市民」としてプライベートな空間に留まることを拒み、自分の存在と欲求を表出するために文化的市民権を求めていると解釈できよう。彼女たちにとって韓流文化の消費は、現実が満たせずにいる自己の欲求を充足させ、充実した生のあり方を示してくれるものである。それはまた独自の政治的インプリケーションをもつものであった。(2)学会活動としては、2005、2006年度の「アジア学」学会(於米)で、研究の中間的成果を発表するとともに、2006年の7月には「インターアジア・カルチュラル・スターディズ」学会(於東京)および立命館大学、東京大学、同志社大学で開催されたシンポジュームで各々報告した。また立教大学では「誰のための『韓流』か」と題した講演を行った。
著者
田村 禎英 光原 百合 松尾 るりえ 土本 壽美
出版者
尾道大学創作民話の会
雑誌
別冊尾道草紙
巻号頁・発行日
2007-10-18

尾道 夢つづりブログ http://lucy.fakefur.jp/yms/ 文末に執筆後記あり
著者
瀧川 裕貴
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.21-39, 2009-05-25 (Released:2010-01-08)
参考文献数
35
被引用文献数
2

本稿の目的は互恵性基底的平等の規範理論を提案することである。互恵性基底的平等の理論は、現在の主流理論たる平等の権利モデルに対する代替案となることをめざしている。互恵性をゲーム理論の形式を用いて定式化した後に、権利モデルとの対比において互恵性基底的理論の特質として次の3点を抽出する。それは、(1)相互行為的、(2)他者関与的、(3)対他責任、の3つである。その上で、互恵性と平等との関係について考察する。中心的に問われるのは、互恵性が自然的能力の不平等を再生産するという理解は正しいかどうかということ、互恵性原理には分配的平等を支持する側面が存在するのかどうかということ、である。前者の問いには否定的に答えられることを、後者に関しては価値としての互恵性という考えを用いて肯定的に答えられることを論じる。このようにして互恵性から出発して平等の理論を構築する方向性が示される。
著者
日立市史編さん委員会編
出版者
日立市
巻号頁・発行日
1994