著者
富田俊基
出版者
野村総合研究所
雑誌
知的資産創造
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, 2004-01
著者
小野 亘
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.122, pp.2127, 2022-11-30 (Released:2022-12-08)

深川恒喜と『大学図書館研究』創刊までの関わりについて,国立大学図書館協議会資料などをもとに紹介する。
著者
加納 寛子
出版者
日本情報教育学会
雑誌
情報教育 (ISSN:24343463)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.9-16, 2020 (Released:2020-05-01)
参考文献数
13

近年AIに関する技術は飛躍的に進展してきており,社会人を対象にAIに対するイメージの調査なども行われている.本稿は,小学生のAIやロボットに対する意識に焦点を当てて分析を行った.プログラミング経験の有無とプログラミングに対する意識についての分析結果より,「プログラミングは魅力がある」「プログラミングを学びたい」「プログラミングが好き」の3項目については,プログラミング経験がある者の方が,魅力や好感を持ち学ぶ意欲も高いことが示された.ビジュアルプログラミング言語など,小学生にも取り組みやすいプログラミングソフトやアプリが多数開発されてきており,経験をする前には,ハードルが高く感じられるが,経験することにより,魅力や好感・意欲の向上につながることが推察された. AIの発展に対する意識については,プログラミング経験の有無によらず,子ども達は,AIの発展に対し,期待し,興味・関心を持ち,おもしろい,役立つと考えていることがわかった.一方で,少なからず不安も抱いている者もいることが読み取れた.そこで,不安高群と低群に分類し,AIの発展に対する意識との関連を調べたところ,不安もあるけれど期待している,不安もあるけれど興味もある,という積極的な意識としての不安感であった. さらに,AIロボットに期待することと不安に感じることに関する記述傾向として,「楽しさ」「技術発展」「他者との関わり」「(生活や家庭など身の回りのところへの)普及」「必要悪」「支配と恐怖」に,分類された.このことから,負の側面を認識した上で,発展や楽しさなど明るい希望的側面に期待を寄せていることが推察された.
著者
須田 歩 趙 ひゅん珠 李 宙営 藤井 英二郎
出版者
日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.465-470, 2009
被引用文献数
1 2

庭園と建築の配置や構成は相互の関係性の中で決められている。幾何学式庭園においても建物から庭園の中央を貫く軸線を通すことでビスタを形成し、その軸線を中心に左右対称に構成するところに特徴があり、対植はその典型である。この対植のような軸線両側の樹木は視点を軸線に向け易くするとされているが、それを実証的に示した既往研究は見られない。本研究は、千葉県松戸市の千葉大学園芸学部校内のフランス式庭園の西端に植栽されたイタリアンサイプレスの対植を対象に、幾何学式庭園における対植がその視知覚にどのような影響をもたらすかについて実験的に検討するものである。
著者
山本 志乃
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.155, pp.1-19, 2010-03-15

旅の大衆化が進んだ江戸時代の後期、主体的に旅を楽しむ女性が多く存在したことは、近年とくに旅日記や絵画資料などの分析から明らかになってきた。しかしながら、講の代参記録のような普遍化した史料には女性の旅の実態が反映されないことから、江戸時代の女性の旅を体系的に理解することは難しいのが現状である。本稿では、個人的な旅日記を題材に、そこに記された女性の旅の実態を通して、旅を支えたしくみを考える。題材とした旅日記は、❶清河八郎著『西遊草』、❷中村いと著「伊勢詣の日記」、❸松尾多勢子著「旅のなくさ、都のつと」の3点である。❶は幕末の尊攘派志士として知られる清河八郎が、母を伴って無手形の伊勢参宮をした記録である。そこには、非合法な関所抜けがあからさまに行われ、それが一種の街道稼ぎにもなっていた事実が記されており、伊勢参宮を契機とした周遊の旅の普及にともない、女性の抜け参りが慣例化していた実態が示されている。❷は江戸の裕福な商家の妻が知人一家とともに伊勢参宮をした際の日記で、とくに古市遊廓での伊勢音頭見物の記録からは、旅における女性の遊興と、その背景にある確かな経済力を確認することができる。❸は、幕末期に平田国学の門下となった信州伊那の豪農松尾家の妻多勢子が、動乱の最中にあった京都へ旅をし、約半年にわたって滞在した記録である。特異な例ではあるが、身につけた教養をひとつの道具として、旅先の見知らぬ土地で自ら人脈を築き、その人脈を故郷の人々の利用に供したことは注目に値する。女性の旅人の存在は、街道や宿場のあり方にさまざまな影響を及ぼしたと思われる。とくに、後年イギリスの女性旅行家イザベラ・バードが明記した日本の街道の安全性は、女性の旅とは不可分の関係にあり、江戸時代後期の日本の旅文化を再評価するうえで、今後さらに女性の旅の検証を重ねていくことが必要である。
著者
村澤 和多里
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
no.132, pp.75-97, 2018

本稿では,1990年代後半から心理-社会的な問題として注目されるようになった「ひきこもり」という現象について,心理学的側面と社会学的側面のそれぞれを概観し,それらを総合的に理解する枠組みを提示することを目的とした。 心理学的側面については,自己愛パーソナリティやシゾイドパーソナリティとの関連が指摘されてきたが,近年では発達障害との関係も注目されている。これらに共通する特徴は,「自己の脆弱性」と「過度の自己コントロール」である。また,この現象の社会学的側面としては,日本における思春期の親密性の質的変化,巧妙な社会的排除のメカニズム,就労構造の変化などが挙げられる。 本稿では,Young, J.(1999)の「排除型社会」の理論を参考に,心理学的側面と社会学的側面を包括的に理解する枠組みを提示した。The phenomenon known as"hikikomori"began to garner attention as a psycho-social issue starting in the late 1990s. The objective of this paper was to outline the respective psychological and sociological aspects of"hikikomori", and to present a framework for comprehensively understanding those aspects. On the psychological side, connections have been made with narcissistic and schizoid personalities, but in recent years, a relationship with developmental disorders has also been gathering attention. The characteristics that they have in common are"vulnerability of the self"and"excessive self-control."As for the sociological side, in Japan, the following things bear mentioning: qualitative changes in intimacy during puberty, progressive social exclusion mechanisms, and changes in the employment structure. Finally, with reference to J. Young's(1999)"exclusive society"theory, I presented a framework to understand the psychological and sociological aspects comprehensively.
著者
加藤盤斎
出版者
林伝左衛門
巻号頁・発行日
vol.[2], 1660

4 0 0 0 OA ソーカル事件

著者
黒木 玄
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
大学の物理教育 (ISSN:1340993X)
巻号頁・発行日
vol.98, no.2, pp.25-28, 1998-07-15 (Released:2018-04-27)
参考文献数
16
著者
檜垣 誠吾
出版者
特定非営利活動法人 機能紙研究会
雑誌
機能紙研究会誌 (ISSN:02885867)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.37-40, 2009 (Released:2013-01-07)

In April 2009, an outbreak of new influenza (type A; H1N1) happened in Mexico, and more than 4100 people died on October in the world, including 50 in Japan. Hence, in the prevailing period, face masks were not enough in the absolute quantity because of too much demand, while skin disturbance frequently occurred due to use in summer. This paper has reported the excellent performances of new face mask, being marketed under the brand name of “Aller-catcher@" from Daiwabo Neu Co.,Ltd. This novel mask is a 4 layered spunlace nonwoven fabric composed of rayon fibers stained with iron phthalocyanine.
著者
森島 美佳 魚住 超 上條 正義
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第52回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.121, 2009 (Released:2010-01-22)

本研究では、衛生用マスクについて、デザインの観点から改質および改善策を提案していくことを長期的な目的としている。その基礎研究として、エチケットとしてのマスク着用の効果とウィルス、粉じん、花粉に対する防護効果についての問題点を、実験的に明らかにしていく。