著者
神前 英明
出版者
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
雑誌
耳鼻咽喉科免疫アレルギー (ISSN:09130691)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.241-246, 2011 (Released:2011-12-29)
参考文献数
50

本論文は撤回されました。詳細については本文PDFをご覧ください。
著者
申 斗燮
出版者
日本NPO学会
雑誌
ノンプロフィット・レビュー (ISSN:13464116)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.169-176, 2002 (Released:2003-04-23)
参考文献数
20

社会発展のためには,経済だけではなく,文化芸術,社会福祉,教育,宗教,政治などの分野の発展も重要である.韓国におけるNPO団体の活動は,1980年代の後半から始まり,いままで活発に行われてきたが,文化芸術分野においての活動は,他の分野に比べ,遅れてきたといわれている.しかし,90年代の後半からは,文化芸術分野の活動と関連産業にも力が注がれ,急速に発展してきたことがわかる.さらに,今日のように消費者の多様な欲求に応えるためにも,非営利文化芸術団体の活動は非常に重要である. 本研究では,NPOとしての文化芸術団体の活動と財政状況を考察する.特に,NPOの財政状況に大きな影響を与える税制を検討することで,韓国の非営利文化芸術団体の財政状況を論究する.
著者
鈴木 隆雄
出版者
The Anthropological Society of Nippon
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.107-114, 1981 (Released:2008-02-26)
参考文献数
20
被引用文献数
5 6

骨に対して,著しい形態学的あるいは病理学的な変化を及ぼす腫瘍,なかでも悪性腫瘍は,古人骨においてその発見例は非常に少なく,研究もあまり進んではいない。日本においても,古人骨の古病理学的研究の報告は数例があるが,現在までのところ悪性腫瘍に関する報告はまだ一例もなされていない。今回筆者は,江戸時代人頭蓋の古病理学的検索の中で骨髄に原発する悪性腫瘍の一つである多発性骨髄腫(multiple myeloma)と診断される興味ある一例に遭遇したので報告する。この著明な病理学的所見を示す頭蓋は,1955年東京慈恵会医科大学第一解剖学教室の川越逸行博士により,東京都文京区湯島の無縁坂の工事現場から発見され収集された約300個の頭蓋の一つで,"Muen-40"のラベルのあるものである。頭蓋全体に瀕慢性に拡がる約20個の直径約3-8mmの小孔が認められ,辺縁は鋭く,治癒傾向はない。頭蓋x線像では無数の小円透亮像,いわゆる"打ち抜き像punched out lesion"が認められ,辺縁の硬化像等はない。このような肉眼的,X線学的な特徴は,多発性骨髄腫の像によく一致している。鑑別診断としては,骨梅毒症,二次性悪性腫瘍転移等が考えられるが,なかでも悪性腫瘍転移との鑑別は困難な場合が多い。しかし悪性腫瘍転移の場合は病変がより大きく,また限局した病巣をもつことなどが知られている。従って本例の場合は,古病理学的に,熟年男性の多発性骨髄腫であると診断された。
著者
五名 美江 蔵治 光一郎
出版者
水文・水資源学会編集出版委員会
雑誌
水文・水資源学会誌 (ISSN:09151389)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.212-216, 2013-07-05 (Released:2014-04-07)
参考文献数
16

限られた数の地点のデータから,地域の年降水量のトレンドを知るためには,対象とする地域内で複数地点の長期観測データを用いて,トレンドの年数依存性と地域代表性との相互関係を調べておくことが有益である.事例として名古屋とその周辺域の5地点の79年間の年降水量データを取り上げ,年降水量のトレンドの年数依存性と地域代表性との相互関係について調べた.年数45年間未満の場合,トレンドは5地点でそれぞれ異なり,年数45年以上70年未満では,岐阜を除く4地点について共通のトレンドがみられ,年数70年以上では5地点で共通のトレンドがみられた.この地域では,日本海側の気候の影響が無視できない河川流域において,流域全体の降水量のトレンドを知るために,少なくとも70年以上の年数のデータが必要であることが示唆された.
著者
藤澤 泰雄 矢吹 信喜 五十嵐 善一 吉野 博之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学) (ISSN:21856591)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.I_8-I_17, 2011 (Released:2012-03-26)
参考文献数
14
被引用文献数
3

土木工学分野における三次元モデルの利用は,設計分野と施工分野の一部で利用されているにすぎず,設計・積算・施工分野にまたがった研究は,ほとんど行われていない.三次元プロダクトモデルを設計・積算・施工と連携して利用することによりミスが低減し,効率・品質の向上に繋がるはずである.本研究では,実際の鉄道プロジェクトに適用させて,現在の設計から施工における積算の流れを確認し,三次元設計モデルを積算・施工に利用することによるメリットと課題を検証した.
著者
TETSUO HIYAMA SHOJI MIZUSHIMA KAKUO KITAHARA
出版者
公益財団法人 応用微生物学・分子細胞生物学研究奨励会
雑誌
The Journal of General and Applied Microbiology (ISSN:00221260)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.51-60, 1965 (Released:2006-08-11)
参考文献数
15
被引用文献数
4 7

As a result of quantitative studies, the racemization of lactate in Loctobacillus plantarum was found to be a cooperative reaction catalyzed by NAD-linked D- and L-lactate dehydrogenases. Any positive evidence of the existence of lactate racemase as a single enzyme in this organism could not be obtained. The former "Racemiase" is concluded to be a mixture of two enzymes.
著者
村上 達也 西村 多久磨 櫻井 茂男
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.156-169, 2016 (Released:2016-08-08)
参考文献数
43
被引用文献数
1 10

本研究の目的は, 小学生および中学生を対象とした対象別向社会的行動尺度を作成し, その信頼性と妥当性を検討することであった。小学4年生から中学3年生までの1,093名を対象とし質問紙調査を実施した。探索的因子分析の結果, 家族に対する向社会的行動, 友だちに対する向社会的行動, 見知らぬ人に対する向社会的行動の3因子を抽出した。加えて, 確認的因子分析により, 向社会性という高次因子を仮定したモデルが最終的に採択された。対象別向社会的行動尺度の内的一貫性および再検査信頼性係数は十分に高いことが確認された。中高生版向社会的行動尺度, 共感性尺度, 自己意識尺度, 学級生活満足度尺度といった同時に測定した外的基準との関連が概ね確かめられた。また, 尺度の内容的妥当性についても確認された。尺度得点に関しては, 男女差がみられ, 女子の得点の方が男子の得点よりも高いことが確認された。また, 学年差に関して, 概ね, 小学生の得点の方が中学生の得点よりも高いことが確認された。最後に, 本尺度の利用可能性について考察されるとともに, 今後の向社会的行動研究に関して議論された。
著者
入江 満 沖野 芳弘 久保 高啓
出版者
一般社団法人 日本画像学会
雑誌
日本画像学会誌 (ISSN:13444425)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.224-229, 2003 (Released:2006-07-01)
参考文献数
9
被引用文献数
2

本研究は,電子画像記録の記録媒体として普及している高密度書換え形光ディスクの信頼性寿命を評価し,環境信頼性に対する標準測定手法を確立することを目的としている.本論文は,相変化光ディスクを用い,高温高湿加速試験(80°C,85%RH)を施した後,一般室内環境下で保管試験を実施し,信頼性寿命の推定及び寿命に影響を与える要因について検討したものである.寿命評価には,指標として光ディスク再生信号のバイトエラー率(BER: Byte Error Rate)を用い,光ディスクの任意領域のBER評価が可能な専用測定系を構築した.実験結果より,相変化光ディスクの信頼性寿命は,推定50∼100年という長期間であることを確認すると共に,信頼性寿命には,相変化膜の初期化状態やデータ記録時の記録速度が影響を与えることを明らかにした.
著者
吉田 英樹
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会誌 (ISSN:18835864)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.283-286, 2009 (Released:2013-12-18)
参考文献数
9

埋立地において,埋立地ガスの組成と温度は,内部での好気性・嫌気性微生物反応を反映する指標であり,安定化インデックスとして重要である。埋め立てが終了した処分場で,打ち込み型ガス抜き管を設置した後の埋立ガス組成と温度の測定事例について紹介した。一部のガス抜き管で好気性微生物反応の活発化による炭酸ガスの増加・温度上昇が起こっていることや,全体として嫌気性微生物反応が支配的であることを示すとともに,打ち込み型のガス抜き管では安定化促進の効果が限定的であることを示した。現在,多くの研究者によって行われている化学的・生物学的好気性反応導入による安定化促進事例についても紹介した。最後に温度の鉛直方向の分布や時間的変化を示し,安定化のインデックスとしての温度の重要性について示した。
著者
市川 玲子 外山 美樹
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.228-240, 2016 (Released:2016-08-08)
参考文献数
39
被引用文献数
3

自己愛傾向と対人恐怖心性は, 自己愛性パーソナリティ障害の下位概念との近似性があり, 共通して恥の感じやすさとの関連が考えられる。本研究は, 特に恥が喚起されやすい他者の面前での失敗場面において, 自己愛傾向と対人恐怖心性の高低による5類型間の, 自己呈示欲求(賞賛獲得欲求, 拒否回避欲求)が失敗経験後に生じる感情(恥, 敵意, 抑うつ)に及ぼす影響の差異を明らかにすることを目的とした。大学生を対象とした質問紙調査を実施したところ, 368名が分析対象者となった。分析の結果, 失敗場面は2因子に分類され, “自分の失敗場面”と“他者からの指摘・叱責場面”が抽出された。そして, “他者からの指摘・叱責場面”では, いずれの類型においても失敗経験後の恥が抑うつに寄与するが, 自己愛傾向のみが高い誇大型と, 対人恐怖心性のみが高い過敏型において特に拒否回避欲求が恥に強く影響していることが示された。これらの結果から, 自己愛傾向か対人恐怖心性のいずれかが高い類型では特に, 他者の面前での失敗経験後の恥は評価過敏性の影響を強く受けており, 失敗を自己全体に帰属することで自己評価が著しく傷つけられ, その結果として抑うつが強く喚起されることが示唆された。
著者
丸山 仁司
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.53-58, 2005 (Released:2005-06-30)
参考文献数
3
被引用文献数
2 2

バイタルサインとは,生命の基本的な徴候のことで,脈拍,呼吸,体温,血圧をいい,それらについて,定義,概要,測定方法,測定結果の解釈について述べる。特に,脈拍は,心拍数との関係,脈の触診と異常,呼吸は,呼吸の異常,呼吸音,体温では発熱,血圧では高血圧などについて述べる。
著者
石橋 卓也 岩田 英三郎 釜中 博樹 長谷川 誠
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.70, no.8, pp.J171-J177, 2016 (Released:2016-07-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

3Dプリンタにより3次元CGを実際に造形することが可能となったが,その多くは3Dプリンタで出力された実物を手にし,形状を確認する程度の応用に留まっている.本稿では,さらなる応用を目指して,ディジタルペンで3次元立体に筆記,筆跡を電子化する方法について検討する.3次元CGで記述されている3次元立体のポリゴンを削減し,削減された細かなポリゴンを法線マッピングによって再現する.ポリゴンを展開,ペーパクラフト用の型紙を生成し,アノトドットとともに印刷する.型紙を切断,組み立て,ペーパクラフトを生成,アノトペンで筆記する.ペン先のカメラでアノトドットを撮影,点のならびから筆跡を算出して3次元CGに表示させる.実証実験によりポリゴン数の考察,隣接ポリゴンにおける筆記検証,他の方法と比較し,心臓の模型に筆記する実例を示す.
著者
Noriko OHARA Ichiro KOMIYA Keishi YAMAUCHI Hiromi OHTSUKA Yoshitaka NAGASAWA Teiji TAKEDA Nobuyuki TAKASU
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.60-62, 1993 (Released:2006-03-27)
参考文献数
9
被引用文献数
4 7

Carney's complex is composed of myxoma, spotty pigmentation and endocrine overactivity. A 27-year-old male was diagnosed to have Carney's complex on the basis of intense spotty pigmentations on his face, soles and palms, and bilateral adrenal nodular hyperplasia on computed tomography scanning (CT) and magnetic resonance imaging (MRI). Total bilateral adrenectomy was done; histological findings were compatible with primary pigmented adrenocortical disease (PPNAD). Recently, his sister and one of his brothers were suspected to have Carney's complex with PPNAD. We report the first familial case of Carney's complex with PPNAD and spotty pigmentations in Japan.(Internal Medicine 32: 60-62, 1993)
著者
落合 英伸 大坪 徹也 猪飼 宏 今中 雄一
出版者
一般社団法人 日本医療・病院管理学会
雑誌
日本医療・病院管理学会誌 (ISSN:1882594X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.183-191, 2014 (Released:2015-04-21)
参考文献数
23

我が国の抗精神病薬大量処方は,諸外国と比べて頻繁に実施されている。本研究では,広域地域国民健康保険および後期高齢者医療診療報酬データを活用し,外来維持期の統合失調症患者の抗精神病薬大量処方と患者因子,診療行為,受診施設の種類との関連について探索した。大量処方の定義は,患者当たりのクロルプロマジン換算値が1,000 mg/日を超える処方とした。大量処方患者は,全体(n=6,726)の7.9%,施設別では精神科病院13.1%,精神科診療所8.3%,一般病院5.0%,一般診療所2.0%と傾向に違いがみられた。多重ロジスティック回帰分析の結果では,大量処方の調整オッズ比は75歳以上の高齢者で低く,精神科リハビリ利用者の非利用者に対する調整オッズ比は1.89~4.38と高かった。医療政策面では,施設ごとおよび地域における抗精神病薬の実態がモニターできる有用なデータである。
著者
小出 祐一 中川 正紀 福士 直己 石垣 博邦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.73, no.725, pp.66-71, 2007-01-25 (Released:2011-03-04)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

In vibration design, we need to estimate the damping ratio to calculate the dynamic response of a structure. In particular, an estimation of its probability distribution is important to carry out so-called probabilistic design. For this paper, we developed an estimation method using the Bayesian approach to generate the probability distribution of the damping ratio from a vibration test with a small sample size. The Bayesian approach has special significance to engineering design, where available test data is invariably limited, for the approach can systematically incorporate subjective judgments based on experience or indirect information with observed data. We supposed that the probability distribution of the damping ratio has a normal distribution. Therefore, we applied the Bayesian approach to estimate unknown parameters of the distribution. In addition, we compared this method with a method of moments classified as a classical estimation and investigated the influence of sample size by conducting an evaluation test. With the results of our analysis, we came to the following conclusions. First, he true standard deviation of the damping ratio is less than 0.4, and the prior distribution of the standard deviation ranges between 0 and 0.5. (1) The estimated probability distributions determined by the Bayesian approach and the classical approach almost fully agree across more than 40 specimens. (2) The Bayesian approach provides good agreement, less than 10 percent error, with a true standard deviation for approximately 10 specimens. Even though the prior distribution of standard deviation ranges between 0 and 1.0, almost the same accuracy is obtained for approximately 10 specimens.
著者
Sheng Xu Luyuan Zhang Stewart P. H. T. Freeman Xiaolin Hou Katsuhiko Yamaguchi Alan J. Cresswell David C. W. Sanderson
出版者
GEOCHEMICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
GEOCHEMICAL JOURNAL (ISSN:00167002)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.287-291, 2016-05-18 (Released:2016-05-30)
参考文献数
18
被引用文献数
4

This paper reports iodine (127I and 129I) and cesium (137Cs) isotope concentrations in groundwater of confined and unconfined aquifers in the vicinity of the Fukushima Dai-ichi nuclear power plant (FDNPP). 127I and 129I concentrations range from 2–13 μg/L and 5 × 107–8 × 1010 atom/L respectively, resulting in 129I/127I atomic ratios from 5 × 10–9 to 2 × 10–6. In all samples, 137Cs concentrations were below detection limit. The deep-sealed groundwater from the confined aquifer did not contain significant quantities of Fukushima-derived 129I compared to the groundwater in the unconfined aquifer. The minimal 129I/137Cs activity ratios in the groundwater are more than 2–500 times higher than the FDNPP source ratio. These data can be explained by rainwater infiltrating through the surface soils, with the more water-soluble 129I preferentially extracted into the aqueous phase and the 137Cs preferentially retained in the soil.