著者
佐々木 清文
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
まてりあ (ISSN:13402625)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.1149-1153, 1995-10-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
10

4 0 0 0 OA 古生物学

著者
横山又次郎 著
出版者
富山房
巻号頁・発行日
1907
著者
橋本 邦彦
出版者
北海道言語研究会
雑誌
北海道言語文化研究 (ISSN:18826296)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.23-37, 2012-03-30

The purpose of this article is to present the fishery-related vocabulary which has been collected by our fieldwork, on the Internet and through several documents, accompanied by the dialectal words, the corresponding forms in the standard Japanese language, the meanings with brief comments and the examples in use. It primarily includes the names of fishing boats/ships, tools and methods used in the eastern costal region of the Oshima Peninsula. The research will lead us to the fact that the vocabulary is closely related to the way of local fishing.
著者
松井 勇起
出版者
Editional Board of "Library, Information and Media Studies"
雑誌
図書館情報メディア研究 = Library, Information and Media Studies (ISSN:13487884)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.1-14, 2018-09-30

本稿では教育社会学者竹内洋の提唱するメディア知識人論を発展させて、煽動行為者の特徴と範囲を研究する。竹内はメディア知識人を「メディアを舞台にしたオピニオン・リーダー」と定義し、承認欲求を求めてウケ狙いをする愛情乞食と説明する。しかし、実直で謙虚な堅気型のメディア知識人や、メディア知識人としては目立たない愛情乞食型及びメディア知識人でない愛情乞食型といった竹内の定義に当てはまらない存在もいる。ピエール・ブルデューの界の理論と竹内の覇権戦略論を参照し、竹内の挙げた堅気型と愛情乞食型の人物の比較する思考実験を行うと、これらの二つの型についての承認欲求を巡る違いが判明した。さらに、ウィリアム・コーンハウザーや佐藤卓己による類型論と対照させ、ブルデューのハビトゥス論を参照することで二つの型について社会的にも言うことができることを説明した。そして、愛情乞食型は外でメディア知識人として派手に振る舞うパフォーマー型と、組織内部で複雑なルールで他人をいじめて学内政治を行う宦官型に分けられる。両者ともに空気を読むことで優位に立ち満足することで承認を獲得する。宦官型はメディア知識人としては慎重戦略を採用し、外部からは観察しにくい。今後は実証面で更なる具体例の分析が望まれる。
著者
児玉 望 コダマ ノゾミ Kodama Nozomi
出版者
熊本大学文学部言語学研究室
雑誌
ありあけ 熊本大学言語学論集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.71-90, 2006-03-20

本稿では、九州の他の方言における指定助動詞の文法的特徴との比較により、熊本方言で起きたと考えられる変化について考察する。特に、「いいきり」の指定助動詞を欠くことと相関するようにみえる文末の終助詞バイおよびタイについても、簡単な史的再建を試みる。
著者
浅川 友幸
出版者
東洋大学人間科学総合研究所
雑誌
東洋大学人間科学総合研究所紀要 (ISSN:13492276)
巻号頁・発行日
no.21, pp.27-43, 2019-03

ジャイ・ギャツビーの「オールド・スポート」は、単なる呼びかけの言葉ではない。ギャツビーは、作品中42回「オールド・スポート」を発するが、その言葉はギャツビーの4 つの側面を反映している。(1)友愛、(2)俗物根性、(3)嘲笑、(4)敗北。「オールド・スポート」を通じて、ギャツビーのニックとトムに対する感情、その言葉を発するギャツビーの望む姿が伝わってくる。そしてその言葉は周囲の人間にとって嘲笑の的であり、そしてトムにとってはニューマニーを象徴するもので、彼が憎み恐れるものである。ギャツビーは夢を追いかけ、現実に直面し、そして元恋人のために死ぬ。そのような彼の生き方が繰り返される彼の「オールド・スポート」に凝縮されている。『グレート・ギャツビー』における「オールド・スポート」は、ギャツビーを理解する上で重要なフレーズである。
著者
四宮 正親
出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.35-72, 1994-10-30 (Released:2009-11-06)

The purpose of this paper is to examine how the foreign affiliated companies contributed to the Japanese modernization of management system in production, marketing and employment mechanism in the pre-war period. In production, the Japanese companies studied production technology, mass production system and Taylor system. In marketing, the Japanese companies studied franchise system and sales in installment system. In employment mechanism, the Japanese companies did away with subcontract system and introduced the direct employment. In conclusion, the Japanese modernization of business management has been done throughout the transfer of business system that the foreign affiliated companies had introduced. At the same time, both the Japanese companies and the foreign affiliated companies have taken a positive attitude to R & D.
著者
農林省水産局 編
出版者
農林省水産局
巻号頁・発行日
vol.大正15年3月, 1926
著者
斉藤 誠 社 雨霏 丸岡 大祐 八木 啓俊
出版者
大阪大学歴史教育研究会
雑誌
大阪大学歴史教育研究会 成果報告書シリーズ (ISSN:21869308)
巻号頁・発行日
no.14, pp.1-23, 2017-03-15

2016年度大阪大学歴史教育研究会院生グループ報告(1)研究者・教員・市民のための新しい歴史学入門(平成26-29年度科学研究費補助金・基盤研究(A)・課題番号26244034) #研究代表者 桃木至朗(大阪大学大学院文学研究科教授)
著者
河野 和明
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.115-121, 2001-07-15 (Released:2010-06-04)
参考文献数
28
被引用文献数
2 6

自己隠蔽尺度 (SCS; Larson & Chastain, 1990) を日本語に翻訳し, さらに新たな項目を加えたうえで取捨選択し, 日本語版自己隠蔽尺度を作成した。これに, 木田ら (1993) が開発した刺激希求尺度を加えて, 身体症状尺度との関係を検討した。友人の数, 親友の数, 雑談頻度, 外的刺激希求尺度を統制したうえで, 内的刺激希求尺度と自己隠蔽尺度は自覚的な身体症状と有意な相関を示した。この結果は, 隠蔽した嫌悪的記憶の量と記憶へのアクセス頻度が積極的抑制 (Pennebaker, 1989) によって生じるストレスを規定する可能性を示唆している。
著者
高井 啓介
出版者
関東学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本年度は、研究内容を以下の3点に集中して実施した。(1)「降霊術」と「腹話術」および「魔女」が描かれた図像の分析およびその分析の論文化の作業。(2)現代的エンターテインメントとしての「腹話術」の歴史に関連する資料の収集およびその分析と論文化の作業。(3)旧約聖書テキストおよびその解釈についての文献学的研究の成果をまとめる形での最終的な論文執筆作業および学会発表での成果の発表の準備。以下が本年度の成果である。(1)については、古代末期以降西洋近代以前に至るまでの図像をほぼ網羅的に収集し、その分析を進め、テキストと図像との関係性の特徴を明らかにした。(2)については、「降霊術」と降霊術師のダイモーンに関する言説が脱神話化されることにより、現代的なエンターテインメントとしての「腹話術」および腹話術師が成立していく道筋を確認することができた。(3)については、「降霊術師」の登場する旧約聖書テキストおよびその解釈をダイモーンという観点からまとめなおす作業を行った結果、論文執筆および学会発表に向けてのおおよその見通しを得ることができた。
著者
米田 政明
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan (ISSN:05460670)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-8, 1976-11-30 (Released:2010-08-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1

1.北海道長万部地方より採集した49例および北海道大学に所蔵されていた125例のエゾヒグマ標本について, 犬歯歯根セメント層に見られた年輪構造および歯根の発達程度を基準として年齢査定をおこなった。2.エゾヒグマの永久犬歯歯根は0歳では未発達であり, セメント層の沈着は, 歯根の形成の進んだ1歳の夏に初めておこると考えられた。3.毎年継続して一定地域で捕殺されてきた長万部標本, また不特定の時期および場所より集められた北大所蔵標本のいずれも年齢構成に顕著な性差は認められず, 全体として老年齢層が少なく, 若年齢層の多いピラミッド型が見られたが, 0~1歳は, 2~3歳より逆に少なくなっていることが認められた。4.0~1歳の年齢層が, 2~3歳の年齢層より捕獲数が少ないことの理由として, 1.5歳までは母グマと共に行動し, 春, 冬眠穴から出てくるのがおそいため捕獲されにくいこと, 逆に2~3歳では分散期に入り動きが広くなり, また冬眠穴から出てくるのが早いという理由が考えられた。
著者
五十嵐 由紀 緒方 茂樹
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 (ISSN:13450476)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.109-123, 2001-03-31

本研究では、特に知的障害特殊学級に在籍する自閉的傾向を伴う知的障害児の事例について、教科としての音楽の枠組みにとらわれずに、学校生活全般にわたる各場面で音楽を活用した取り組みを行った経過とそれに伴う子どもの発達についてまとめ、事例を通して障害児教育における「音楽を活用した取り組み」の有効性について検討を加えた。小学校1年生から本児を実際に担当した2年間の取り組みの内容から、音楽や歌遊ぴを活用した取り組みを続けることで、自閉的な傾向をもつ知的障害児の全般的な発達を促すことができた。すなわち、歌に含まれる歌詞の意味を少しずつ理解することで、ある程度他人の気持ちを理解できるようになり、その結果として対人関係の改善がみられた。また当初は覚えているだけで言葉として理解されていなかった歌詞の内容が、教師との歌遊びを通じて有意味なものに変化するなかでコミュニケーション能力の発達が促され、場に応じた言葉の使い方などを身につけることができた。その他にも算数や図工の教科の時間に、数や色の概念を含んだ歌を歌いながら指導することで教科の内容の理解が進んだ。本児は歌を歌うことにきわめて大きな興味・関心を示す特異的な事例であったが、自閉的な傾向を伴う知的障害児に対する音楽を活用した取り組みの有効性が示されたと考えられる。