著者
越智 文雄
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.779-784, 2011-12-18 (Released:2011-12-27)
参考文献数
4

The Japan Self Defense Force (JSDF) provided invaluable medical assistance after the Great East Japan Earthquake. The JSDF has medical units and many helicopters and ambulances. Utilizing these resources, the JSDF transported and treated many sick or injured refugees. The transportation capabilities of the JSDF are especially useful for disabled persons if they need to be transferred to another hospital. It is worthwhile and necessary to understand the JSDF's medical capabilities and to collaborate with them for other medical assistance teams.
著者
鈴木 敏文
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.972, pp.74-77, 1999-01-04

問 1998年秋から冬にかけて消費税5%分還元あるいは7%還元のセールを仕掛けて、前年比3〜6割もの売り上げ増を記録しました。「売り上げは追わない」が鈴木さんの持論だったはずです。今回のセールの狙いは何だったのですか。 答 97年4月からの消費税増税を控えた2月に、3つの調査機関に税率引き上げの影響を調べてもらったんですよ。
著者
白岩 洋子
出版者
一般社団法人 日本画像学会
雑誌
日本画像学会誌 (ISSN:13444425)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.284-289, 2014-08-10 (Released:2014-08-13)
参考文献数
16
被引用文献数
1

写真の修復技術はあいにく国内ではまだ馴染みが薄くほとんど知られていない.しかしデジタル媒体が主流になりつつある現在においても,過去から現在の「もの」としての写真を保存する上で重要な役割を担っている.昨今,写真の歴史的価値がますます注目され,写真作品が収集の対象となっている中,この分野に関する理解と発展の必要性を強く感じている.写真は制作,保存,展示のそれぞれの工程で劣化が起こるため,損傷や劣化の促進を防ぐための適切な対策が重要である.またそのような予防対策だけではなく,損傷を治療する修復,修理も必要な場合がある.ここでは,修復に対するアプローチ,修復工程や処置を紹介すると共に,2011年に起こった東日本大震災によって被災した写真の救済について,筆者の経験を解説する.
著者
佐藤 創
出版者
専修大学情報科学研究所
雑誌
専修大学情報科学研究所所報
巻号頁・発行日
vol.76, pp.37-52, 2011-06-30

QR コード(Quick Response code)は部品管理のための2次元バーコードとして開発され, カメラ付き携帯電話と結合したことによって急速に普及しました。QR コードには短縮リード・ソロモン符号による誤り訂正機能が活用されています。自らプログラムを書けるほどにその符号化・復号アルゴリズムを理解するためには, 符号理論の本を読むのが常道ですが, それはなかなか難しいことです。ここではベクトルや行列などを学習した学生が読解できるような自己完結的な解説を試み,「なぜ未知の誤りの訂正ができるのか」という基本的な問いに丁寧に答えることにしました。このテーマは「線形代数」の格好の教材であると思っています。
著者
上原 剛
出版者
The Shinshu Medical Society
雑誌
信州医学雑誌 (ISSN:00373826)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.51-55, 2010 (Released:2010-07-28)
参考文献数
11
著者
京都帝国大学 編
出版者
京都帝国大学
巻号頁・発行日
vol.自大正7年 至大正8年, 1926
著者
曽田 修司
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学マネジメント学部紀要 = JOURNAL OF ATOMI UNIVERSITY FACULTY OF MANAGEMENT (ISSN:13481118)
巻号頁・発行日
no.25, pp.27-40, 2018-01

2016年以来、コンサート等のチケット転売問題が、社会的な注目を集めている。このうち、個人の事情に起因する転売のニーズヘの対応は、公式転売サイトの設立によってほぼ解決が可能である。残る課題は、主催者側が依然として抽選制によるチケット販売方式にこだわっているためにファンがチケットを人手しづらい状況を作り出していること、その結果としてネット上のオークションサイトで異常な高値でチケットが転売されていること、さらに、組織的な営利目的の転売業者の大規模な参入により転売の利益が音楽業界以外に流出しているという構造的な問題の解決である。本論考では、これらの複合的な課題を総称してチケット高額転売問題と呼ぶ。音楽業界の収益構造における収入源の主力が、CD・レコードの販売や音楽配信などからライブ・コンサートに移行しつつある現在、チケット高額転売問題は、音楽業界が業界をいかに成り立たせ、新たな才能の発掘や音楽環境の整備など、将来に向けてどのように持続可能性を高めていくかという問題と直結している。これまでのところ、チケット転売を抑えるための方策として「本人確認」を厳格化することがしばしば行われているが、このやり方では、チケット購入者の側の「ルールの遵守」義務が前面に押し出され、もっぱら購入者のモラルが問題とされるのみで本来の課題の所在が明確になっていない傾向が見られる。 本来は、社会における公正とは何かという観点から、供給者(コンサートの主催者)の側で需給のバランスをどう取って極端な需給ギャップが生じないようにするかという視点からの適切な制度設計が望まれる。また、善良な音楽ファンを経済的負担と心理的負担のダブルバインドに陥らせないような効果的方策の導人を業界全体として早急に検討することが必要である。
著者
高橋 徹
出版者
The Japan Sociological Society
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.620-634, 1999-03-30 (Released:2010-11-19)
参考文献数
35
被引用文献数
1

本稿では, 近代西欧の歴史的な社会変動に対するニクラス・ルーマンの分析視角を明らかにしたい。ルーマンは, 社会の成層的分化から機能的分化への移行を近代社会変動の中心的なメルクマールと考えており, とりわけそこにおいて生じた複合性の増大がコミュニケーションを方向づける歴史的一文化的形成物 (ゼマンティク) の変化を刺激したことが, 近代におけるコミュニケーション的変動の媒介条件をなしているという仮説を構築している。この仮説は, 彼独自の社会システム理論の枠組みを基礎としている。「ゼマンティク」というタームには, ドイツにおいて蓄積されている歴史的意味論の研究との批判的接続を保持することが含意されており, 本稿では, この歴史的意味論の研究の文脈をも視野に入れつつ, ルーマンの「ゼマンティク」的変動の分析枠組みを彼の所説から再構成して明示化し, 歴史的な知識社会学的研究の枠組みとしての特質を明らかにしたい。
著者
三輪 宏太郎 植田 一博
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.114-118, 2010 (Released:2011-04-26)
参考文献数
7

個別銘柄レベルにおいて,出来高の上昇は株式リターンの持続を予測すると言われている.この出来高と株価変動の持続性(株価モメンタム)の関係は,株価の新規情報の折り込みの遅れが要因とされてきた.本研究では,この関係が投資家の株価トレンド追随行為によっても引き起こされる可能性が高いことを実データ検証,モデルシミュレーションの両面から示す.
著者
渡辺 正
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.688-691, 2001-11-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
6
被引用文献数
1

12年前に生まれ, 数奇な運命をたどって短い生涯を閉じた(ように見える)「常温核融合」は, 20世紀最後(かつ最大?)の科学スキャンダルとも言われる。そのいきさつを, 個人的な体験を交えて振り返ってみたい。一見したところ清浄無垢な自然科学の世界も, お金と名誉を求め, メンツにこだわり, 権威に寄りかかり定説を鵜呑(うの)みにして思考を止め, 都合の悪いデータには目をつぶる……そういう生臭い人間の営みだという事実を, 常温核融合ドラマはよく教えてくれる。

3 0 0 0 OA 類聚名義抄

著者
[菅原是善 著]
出版者
貴重図書複製会
巻号頁・発行日
vol.[10], 1937
著者
中沢 智恵子
出版者
「野生生物と社会」学会
雑誌
野生生物保護 : Wildlife conservation Japan (ISSN:13418777)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.19-38, 2010-03-01

The causes of the extinction of the Japanese wolf (Canis lupus hodophilax), once found in three-Honshu, Shikoku, and Kyushu-of the four Japanese large islands, were documented by surveying official documents of northeastern Honshu from the Meiji era (1868-1912). The results showed many instances of nuisance killings of the animals, motivated by attacks on free-ranging livestock by the animals. The extirpation policies and their implemental measures were planned and authorized by the prefectural administrations of Aomori, Iwate, Iwai (then occupying parts of both present-day Iwate and Miyagi Prefectures), and Miyagi. In Aomori Prefecture, the police killed wolves. In Iwai Prefecture, the police commanded hunters to conduct the nuisance killings. The government of Iwate Prefecture enacted a bounty system in 1875, and 201 wolves were killed in 6 years. The government of Miyagi Prefecture followed it in 1877. In Fukushima Prefecture, local people conducted nuisance killings. Besides, the documents showed that fur, meat, and other parts of wolves were traded and used in northeastern Honshu. Thus, it can be concluded that the nuisance killings and hunting of wolves in the late 19th century contributed to the extinction of these animals in northeastern Honshu.