著者
Yasunaga YOSHIKAWA Masami MORIMATSU Kazuhiko OCHIAI Toshina ISHIGURO-OONUMA Ryo MORIOKA Kento OKUDA Koichi ORINO
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.21-0006, (Released:2021-03-16)
被引用文献数
2

Mammary tumors are the most common tumors in women and non-spayed female dogs. One of the reasons for mammary tumors is mutations of the tumor suppressor gene, BRCA2. BRCA2 participates in homologous recombination repair by interacting with the RAD51 recombinase. BRCA2 has two RAD51-binding domains, consisting of BRC repeats and the C-terminal RAD51-binding domain, respectively. Although several studies have addressed the function of the C-terminal RAD51-binding domain of human BRCA2, the amino acid sequences required for the RAD51-interaction activity remain unclear. In this study, the C-terminal RAD51-binding domains of canine and human BRCA2 were compared; the canine domain displayed a weaker interaction with RAD51. This difference was attributed to the C-terminal portion of the domain via a comparison between canine and human domains. Furthermore, peptides shorter than those previously reported displayed RAD51-interacting activity, and a core motif of this domain consisting of 25 amino acids was identified. Since a mutation (S3323N) was reported in the core motif of this domain, the effect of this mutation was evaluated. The mutant exhibited similar RAD51-binding activity as that of the wild-type protein, suggesting that the mutation was functionally neutral. These data suggested that the C-terminal portion of the BRCA2 C-terminal RAD51-binding domain influenced its RAD51-interaction activity, and a minimum core motif of 25 amino acids was identified in this domain. These data may help clarify BRCA2 function, as well as the tumorigenic effects of BRCA2 mutation.
著者
稲垣 俊介 和田 裕一 堀田 龍也
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Suppl., pp.089-092, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)
参考文献数
8

対人依存欲求が高校生のインターネット(以下,ネット)利用の性差に及ぼす影響ついて検討した.ネット利用に関する項目として,ネットの利用時間やその利用内容,例えばLINE のトーク数やグループ数,Twitter のツイート数やアカウント数,ゲームの利用時間,さらにネット依存傾向の高低を調査対象とし,それらと対人依存欲求との関連を検討した.その結果,女子はネット利用と対人依存欲求に関連がみられたが,男子は特にその関連がみられなかった.これらの知見から,ネットでコミュニケーションを取る相手への態度や向き合い方に男女間で質的な違いがみられることが,高校生のネット利用やネット依存傾向の性差につながっている可能性が示唆された.
著者
伊藤 曙覧
出版者
北陸石仏の会
雑誌
北陸石仏の会研究紀要
巻号頁・発行日
no.3, pp.12-17, 1999-10
著者
松原 聰
出版者
一般社団法人 日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物科学 (ISSN:1345630X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.35-37, 2020 (Released:2020-05-02)

日本新産鉱物情報(2018年)以降,2019年12月末までに確認された日本産新鉱物および新産鉱物,その他について紹介する.太字は少なくとも化学的,結晶学的性質が明らかにされたもので,信頼度が高い.

3 0 0 0 標本調査法

著者
鈴木達三 高橋宏一著
出版者
朝倉書店
巻号頁・発行日
1998
著者
三輪 宏
出版者
東京海洋大学水圏環境教育学研究室
雑誌
水圏環境教育研究誌 (ISSN:21882851)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.35-44, 2012-09-15

日本の釣り人口は2009年のレジャー白書によると2008年で1120万人といわれている。その釣り人が使うオモリは鉛製であり大量の鉛製オモリが釣りの現場で使用され,失われているものも多い。しかし,失われた鉛製オモリの多くは回収される事なく海底に放置されている。レクリエーションである釣りによって水圏中に多量に放置された鉛製オモリは,生態系に影響を与える可能性が高い。鉛の毒性は非常に強く,鉛の摂取による急性鉛中毒は脳疾患となって現れ,また,非常に微量でも連続して摂取すると中枢神経などに慢性中毒をおこす事が明らかとなっている。そのため,大気中や土壌における鉛の排出や移動に関しては世界的に厳しい規制が定められている。しかしながら,我が国においてはこうした毒性の強い鉛に対する認識が不足しており,鉛の知識や理解を含めた水圏環境リテラシーを高めるための水圏環境教育プログラムの開発が急がれる。
著者
野澤 謙
出版者
Japanese Society of Equine Science
雑誌
Japanese Journal of Equine Science (ISSN:09171967)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-18, 1992-09-30 (Released:2011-02-23)
参考文献数
103
被引用文献数
15 16

ウマの家畜化は,他種家畜のそれと同様,漸進的な過程として理解しなければならないが,BC3,000年前後に,東南欧の草原地帯を舞台にして,この過程は大きく進展したと考えられる。この家畜化中心地から東に向う家畜馬伝播の過程,特に蒙古馬成立に至るまでに,Przewalsky野生馬から遺伝子が流入した可能性がないとは言えない。 東亜と日本の在来馬の源流は疑いもなく中国在来馬であるが,中国在来馬には体型を異にした蒙古系馬と西南山地馬の2大類型があり,これらに,西域経由で導入されたアラブ・ペルシア系馬種が多かれ少なかれ遺伝的影響を与えている。中国在来馬の2大類型間の系統的関係については,それらの間の遺伝学的比較調査をおこなうことによって明らかにされよう。「2大類型」と言われてはいるが,西南山地馬が蒙古系馬が単に山地環境での駄載と輓用を主とする用役に適応して生じた矮小化型に過ぎない可能性もないとは言えない。 大陸部,島嶼部を問わず東南アジアの広域に分布する小型在来馬が,中国西南山地馬の系統につらなることに疑問の余地はいまのところない。この地域の現在の産馬は,植民地化の歴史のなかで,西欧系馬種の遺伝的影響を多少とも蒙っていると考えられる。 東北アジア,すなわち韓国や日本の諸在来馬種は主に蒙古系馬の系統につらなると考えられる。韓国済州島馬成立の歴史はこれを示唆しており,この馬種の成立の初期以来,小型化して現在に至っているという可能性がある。日本在来馬のうち南西諸島の小型在来馬が中国西南山地馬に由来するとの説については,この説が,縄文・弥生両期に,南西諸島を含む日本に馬産があったという推測に根拠を置いているところから見て,疑いなきを得ない。最近の考古学的発掘が,日本における馬産が古墳期以降に始まったことを物語っているとすれば,古墳期に朝鮮半島を経由して種々の文物を受け入れるなかで,蒙古系馬が輸入され馬産が始まったと推測する方がより合理的であろう。その場合,南西諸島の小型在来馬はもと本土より南下し,小型化したものと考えられる。ただし,この点については,遺跡から出土した馬骨の生存年代を化学的方法によって明らかにしたデータが蓄積するのを待って最終的判断を下すべきである。
著者
石原 豊一 胡 青
出版者
日本スポーツ産業学会
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.3_275-3_284, 2020 (Released:2020-07-24)
参考文献数
20

The Chinese Baseball Association (CBA) established the China National Baseball League (CNBL) as the new top league to replace the Chinese Baseball League (CBL) in 2019. At the opening game in August, a strategic partnership agreement was signed between the Major League Baseball (MLB) and the CNBL. In this new league, four of the six teams who were affiliated with the former league of CBL participated, each team had a regular season of 18 games, and the playoffs between the top two teams were held in a best-of-five series. The former league CBL was established in 2002 by selecting top teams from existing local teams with the aim of strengthening the national team for the 2008 Beijing Olympics. The domestic league matches and the overseas expeditions by the national team selected from each team have boosted the competitiveness of top-level players, resulting in victories over Taiwan, one of Asia’s powerhouses, in the Beijing Olympics and next year’s World Baseball Classic. However, the CBL was forced to reduce its scale after the Beijing Olympics, as baseball was dropped from the Olympics. After several season cancellations, the CBL eventually folded after the 2018 season. A national team has not shown any outstanding performances on the international stage since the 2009 WBC. Under such circumstances, the launch of the new league, the CNBL, was suddenly announced in 2019. The CBA has announced that it is positioning this league as a professional league. In this paper, we review the history of baseball in China and its research history. Then we examine the influence of sports policy in China on the management of the former top league and illustrate the current condition of the newly launched league, the CNBL, in 2019. This will show the direction of the sustainability of the new professional baseball league in China.

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1894年12月25日, 1894-12-25
著者
宮沢 孝幸
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

レトロウイルスはゲノムに組み込まれるという性質をもっており、ほ乳類のゲノムには意味のある遺伝子の何倍もの分量の「レトロウイルス」が生まれながらにして組み込まれている。この宿主のゲノムに入り込み宿主と同化したウイルスのことを内在性レトロウイルスと呼ぶ。ほ乳類のゲノムでは、遺伝子の占める割合がわずか2%程度である一方で、内在性レトロウイルスの配列が占める割合は約10%と非常に高い。最近の研究により、内在性レトロウイルスが、胎盤の形成や病原性ウイルスの防御に関わっていることが明らかになってきた。このことは、ほ乳類は生理学的機能の進化のためにレトロウイルスを積極的に取り込み(内在化)、利用してきたことを意味する。ところがコアラレトロウイルス(KoRV)は内在性レトロウイルスでありながら、病原性を保持しており、白血病や免疫不全などを引き起こしている。本研究では、KoRVを遺伝学的ならびに生物学的に解析し、病原性をもつ型(サブタイプ)を明らかにするとともに、KoRVの増殖を抑える抗ウイルス薬の探索を行うことを目的とした。本年度はこれまでの研究結果をもとに性質の異なるKoRVの感染性遺伝子クローンを作出した。それぞれの型に特異的なプライマーを設計し、忠実度の高いPCR用ポリメラーゼを用いてKoRV全長のcDNAを得た。得られたcDNAの塩基配列を決定しPCRによるエラーがないことを確認した後、ゲノムの両側にLTRをもつ感染性遺伝子クローンの形に組み直した。感染性遺伝子クローンのプラスミドをKoRVに感受性の細胞にトランスフェクトし、逆転写酵素活性、LacZマーカーレスキューアッセイ、イムノブロット法にて感染性を確認したところ、野生株と同様の感染性が確認できた。興味深いことにクローニングした感染性クローン由来のウイルスは、HEK293細胞では増殖したが、TE671細胞では増殖しなかった。
著者
樫下 達也
出版者
日本音楽教育学会
雑誌
音楽教育学 (ISSN:02896907)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.1-12, 2015 (Released:2017-03-22)
参考文献数
42
被引用文献数
1

本稿は, 戦後の教育用楽器の生産確保, およびその品質保証がどのように行なわれたのかを, 文部省と商工省 (1949年に通商産業省に改組), 大蔵省の各官庁と楽器産業界の動句に着目し, 明らかにしたものである。戦後, 器楽教育が全国規模で行われることになると, 文部省と楽器産業界は商工省に働きかけて楽器の資材を獲得し, 大蔵省からは楽器の物品税免税措置を得た。楽器が「教育用品」としての公益性を獲得することにより, 終戦直後の物資不足に喘ぐ楽器産業界は復興と発展の道筋を得た。また, 文部省は教育用楽器の品質を保証するために製品規格の制定と部品の標準化を進めた。部品の標準化は, 廉価でありながら品質が維持された製品を大量生産することを可能にした。戦後器楽教育の実施方針が打ち出された当初から, 楽器産業界は行政側の様々な施策のもとに発展し, 恵まれた物的環境をわが国の音楽教育の場にもたらしたのである。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1545, pp.76-79, 2010-06-14

選抜大会が始まる前は「興南は打てない」とか「島袋(洋奨[ようすけ]投手)のワンマンチーム」とかいろいろ言われました。昨年の春と夏に甲子園で初戦敗退したことは、うちに未熟な部分があったのです。だから夏の大会が終わってからは、「練習の中身により意味を持たせろ」と言ってきました。
著者
高瀬 翔
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.253-258, 2021 (Released:2021-03-15)
参考文献数
4
被引用文献数
3