著者
小川 剛伸 安達 修二
出版者
一般社団法人 日本食品工学会
雑誌
日本食品工学会誌 (ISSN:13457942)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.91-107, 2012-12-15 (Released:2015-06-18)
被引用文献数
1 1

Microsoft Excel® is most popularly used spreadsheet software. Although figures can be drawn using the software, their quality seems to be unsatisfactory for the use in scientific papers or reports. The quality can be improved using Microsoft PowerPoint®, which is also software in Microsoft Office® and is widely used as a presentation tool. A rough figure is prepared based on the data in the Excel, and it is modified to fine one using the PowerPoint. It will be explained how to draw fine figures using both the software.
著者
Osamu Yanagisawa Tomoki Oshikawa Naoto Matsunaga Gen Adachi Koji Kaneoka
出版者
Japanese Society for Magnetic Resonance in Medicine
雑誌
Magnetic Resonance in Medical Sciences (ISSN:13473182)
巻号頁・発行日
pp.mp.2020-0052, (Released:2020-09-01)
参考文献数
20
被引用文献数
3

Purpose: We aimed to evaluate the acute physiological effects of high-load deadlift exercise on the lumbar intervertebral discs using MR diffusion-weighted imaging (DWI).Methods: Fifteen volunteers (11 men and 4 women; 23.2 ± 3.3 years) without lumbar intervertebral disc degeneration performed deadlift exercise (70% of 1 repetition maximum, 6 repetitions, 5 sets, 90 s rest between sets) using a Smith machine. Sagittal MR diffusion-weighted images of the lumbar intervertebral discs were obtained using a 1.5-Tesla MR system with a spine coil before and immediately after the exercise. We calculated apparent diffusion coefficient (ADC; an index of water movement) of the nucleus pulposus from diffusion weighted images at all lumbar intervertebral discs (L1/2 through L5/S1).Results: All lumbar intervertebral discs showed significantly decreased ADC values immediately after deadlift exercise (L1/2, −2.8%; L2/3, −2.1%; L3/4, −2.8%; L4/5, −4.9%; L5/S1, −6.2%; P < 0.01). In addition, the rate of ADC decrease of the L5/S1 disc was significantly greater than those of the L1/2 (P = 0.017), L2/3 (P < 0.01), and L3/4 (P = 0.02) discs.Conclusion: The movement of water molecules within the lumbar intervertebral discs is suppressed by high-load deadlift exercise, which would be attributed to mechanical stress on the lumbar intervertebral discs during deadlift exercise. In particular, the L5/S1 disc is subjected to greater mechanical stress than the other lumbar intervertebral discs.
著者
上原 陽一
出版者
一般社団法人 日本高圧力技術協会
雑誌
圧力技術 (ISSN:03870154)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.252-263, 2003 (Released:2003-11-11)
参考文献数
12
著者
三宅 昭良
出版者
東京都立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

今回の研究によって、エズラ・パウンドのファシズム傾斜の全容、ウィリアム・ダッドリー・ペリーの心霊主義とファシズムの関係、ペリーのパウンドにあたえた影響は解明できた。パウンドにおいては<アメリカ>という問題がきわめて重要である。理想の<アメリカ>が現実の歴史と政治から失われてゆく思いから、ファシズムと反ユダヤ主義に傾倒してゆくのであった。その課程で、ペリーの「南北戦争とリンカーンの死の秘密」という論文を読んだことが、パウンドにとっては決定的であった。南北戦争というアメリカ史上最大の国家的危機がユダヤ人による陰謀であったという暴論に衝撃を受け、「ユダヤ人問題」の研究に彼ははいるのである。その意味でペリーの反ユダヤ主義が詩人にあたえた影響は重大である。ペリーのファシズムは反ユダヤ主義思想、銀シャツ党の活動、心霊主義、経済改革論の4つの柱から成る。今回の研究では銀シャツ党の活動の概要、心霊主義の核心、そして心霊主義と反ユダヤ主義、さらに経済改革論とそれらの関係の解明を試みた。彼の人種理論はグラントなどの黄禍論的人種主義と同種のものであるが、それに宇宙論的妄想をかぶせたところにその特徴がある。すなわち、地上にさまざまな人種が存在するのは、宇宙から人類の祖先が移住してきたところに原因があるとする説である。そしてユダヤ人を含む黄色人種は「優秀な支配人種たる白人種を脅かす危険な存在」という、例の黄禍論に接続するのである。また、ペリーの経済改革論は実行不可能な空想的ユートピアにすぎず、オカルト的人種論と同じメンタリティの所産であることがよく分かる内容である。そしてこの建設的価値が彼の反ユダヤ主義を支えるもうひとつの思想的軸なのである。
著者
乾 泰宏 河野 貴美子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.183-187, 2010-03-01

体外離脱体験とは、あたかも意識が肉体から抜け出したかのように感じる意識経験である。「タオ内丹法」(仙道)修練の中に体外離脱体験を誘導する方法がある。この方法で導かれた瞑想的な体外離脱体験状態の脳波を、最新の脳波計を用いて測定した。同方法に熟達した熟練者1名(男,71歳)による測定の結果、体外離脱時にθ波が顕著に出現することが観察された。

3 0 0 0 OA 自治要義

著者
井上友一 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1909
著者
川脇 沙織(田中沙織) 大竹 文雄 成本 迅 山田 克宣
出版者
株式会社国際電気通信基礎技術研究所
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

満足度・幸福度が生物学的指標で記述できるかを検証した。経済的な満足度を測定する実験課題の作成および脳活動データ、経済学・社会・生物学的属性データを収集し、経済学・社会・生物学的属性と満足度に関連する脳活動との関係を明らかにした。頭頂皮質と線条体が主観的効用の表現にかかわり、また島皮質と背外側前頭前野が社会的効用にかかわりかつ性別という個人属性によってその活動が異なることを明らかにした。これらの幸福度に関わる脳部位の具体的な機能の検証を行うためにfMRIによるニューロフィードバック実験を検討し、主観的効用に関わる線条体の活動の変化とそれに伴う意思決定行動の変化を示唆する予備的な結果を得た。
著者
白肌 邦生
出版者
日本創造学会, 北陸先端科学技術大学院大学
雑誌
第七回知識創造支援システムシンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
2010-02-25

発明・発見をもたらした際の企業内研究開発人材の課題認識とその対応行動を明らかにするため,国内の科学技術学会賞受賞者706名にアンケート調査を実施した.調査分析の結果,(1)課題認識の多様性,(2)課題克服行動を支える3つの行動要素,(3)課題認識と行動戦略の対応関係,を明らかにした.本成果は発明・発見行動研究のみならず,効果的研究開発コーチングの展開にも寄与することが期待できる. : The aim of this paper is to reveal a corporate R&D personnel's way of thinking and behavior when they break through a difficult problem and achieve an invention or a discovery. We conducted questionnaire survey about invention and discovery activities for 706 corporate R&D personnel who wined a prize in Japanese leading academies. As a result of qualitative and quantitative data analysis, we clarified following three points: diverse way of thinking about the difficult problem, three basic behavioral elements behind breakthrough action, and relationship between recognition and approach to problem. Our findings can function as the first step in R&D coaching study.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.961, pp.24-27, 2018-03-29

品ぞろえも同様だ。今日モバイル機器からアクセスできる品ぞろえは驚くべき数だ。おそらく現在7000万を超えているだろう。私が(30年前に)店舗で働いていたとき、そんな未来があると言われたら、それは不可能だと言い切ったはずだ。
著者
厚井 聡志 新井 康祐 野上 彩子 當間 勇人 山本 正英 三浦 修 長尾 俊景
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.61, no.10, pp.1487-1491, 2020 (Released:2020-11-06)
参考文献数
15

75歳男性。糖尿病性腎症による末期腎不全にて維持血液透析中,透析導入10年後に血清亜鉛55 µg/dlと低下し,亜鉛含有胃粘膜保護薬(polaprezinc)の処方が開始されると,徐々に汎血球減少が出現・持続した。投与開始4ヶ月後,血清亜鉛129 µg/dlと上昇し,亜鉛含有胃粘膜保護薬の投与は中止されたが汎血球減少は進行し,当科に紹介された。WBC 1,700/µl,Hb 8.9 g/dl,Plt 9.5×104/µlと汎血球減少を認め,WT1 mRNA 76 copy/µgRNAと若干高値だった。骨髄像で巨赤芽球様変化や環状鉄芽球があり,骨髄異形成症候群を鑑別に挙げたが,血清銅<2 µg/dl,血清セルロプラスミン3 mg/dlと低値であり,亜鉛過剰に起因する銅欠乏による造血障害と考えた。ココアの摂取による銅の補充で汎血球減少は改善し,補充開始4ヶ月後の骨髄像で当初の形態異常は消失した。慢性腎臓病患者や透析患者の亜鉛補充時には銅欠乏による造血障害に注意が必要と考えられた。
著者
野瀬 昭博
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学農学部学術報告 (ISSN:03704246)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1-70, 1986-12-05
被引用文献数
1

パインアップルは, 沖縄においてサトウキビにつぐ主幹作物のひとつである。当作物は, Crassulacean acid metabolism(CAM)植物に属する数少ない作物のひとつでもある。CAMとは, 高等植物に認められる3種類の炭素固定経路のひとつで, そのCO_2吸収が夜間に行なわれることなどから, 乾燥地適応型の炭素固定経路として知られている。当経路はC_4光合成の発見にともなって注目され始めたもので, 光合成経路として研究され始めたのは1970年代になってである。パインアップルも含めたCAM植物の物質生産機構については, 不明な点が多く残されている。CAM植物の生産性は一般に低い状態にあるが, パインアップルは通常の作物に匹敵するような高い生産性を示す植物である。本研究においては, 植物の物質生産において最も基本的な現象である, 光強度とパインアップルのCAM型光合成の関係についてとりあげた。この光強度とCAM型光合成の関係は, 以下に述べる研究の基本的な手段として組み入れた。次に, 日長とCAM型光合成の関係をとりあげ, 日長と日射量の両面から光環境の問題に検討を加えた。CAM型光合成は, 乾燥地適応型炭素獲得系と考えられることから, 土壌水分条件とCAM型光合成の関係について調査した。また, 近代農業技術の基本ともいうべき窒素栄養の問題をとりあげ, 根圏と葉内の窒素濃度がCAM型光合成に及ぼす影響を調査した。さらに, パインアップルのCAM型光合成における炭素フローとその基本的な制御機構について考察を加えたのち, パインアップルの物質生産の制御とその限界について論じた。最後に, 沖縄におけるパインアップル栽培について, 本研究の成果に基づき物質生産の観点から, 日射環境に重きをおいて検討を加えた。本研究で得られた結果は以下のとおりである。1.明期の光強度とCAM型光合成の関係 1)明期の平均光強度が上昇すると, 明期におけるCO_2放出速度が小さくなり, CO_2放出期間(phase 3)も短くなった。さらに, 明期の後半(phase 4)のCO_2吸収と, 暗期の(phase 1)のCO_2吸収速度も増大した。その結果, 1日のCO_2収支は, 明期の平均光強度が30&acd;40klxに達するまで, 光強度の上昇に伴い増大し, その後に定常値に達した。2)昼の日射量の増大は, 昼の終わりの葉内のリンゴ酸レベルを低くし, 夜の終わりのリンゴ酸レベルを高くするような様式で, リンゴ酸の日変化に影響を与えた。昼のリンゴ酸消失速度は, 100&acd;150cal/cm^2/5hの日射量の下で定常値に達した。夜のリンゴ酸蓄積量の増大は, 昼の日射量の上昇とともに生じた。しかし, 本研究の範囲では, 上限値を認めることはできなかった。昼のリンゴ酸消失速度が定常値に達した100&acd;150cal/cm^2/5hという日射量は, 平均20&acd;30klxの照度に対応し, CO_2交換の実験室内で得た飽和光強度とよく対応した値であった。2.日長がCAM型光合成に及ぼす影響 パインアップルのCAM型CO_2交換は, 短日条件下で活発になった。短日条件下においては1日のCO_2収支が増大し, この増大はphase 1のCO_2収支の増大を通して行なわれた。長日条件下においては, phase 4でのCO_2吸収速度が活発になったが, 1日のCO_2収支は低下した。短日条件下におけるCO_2吸収の増大は, phase 1における葉内のCO_2固定能力の増大に由来していることが明らかになった。3.土壌水分がCAM型光合成に及ぼす影響 パインアップルは, 他の植物では萎凋を生じ枯死にいたる, 初期萎凋点や永久萎凋点の土壌水分下でも, 正のCO_2収支を示し, 極めて耐乾性にとんでいることが認められた。水利用効率を表す蒸散比も, 20&acd;150と小さく, 水利用効率の高さも明らかになった。しかし, 1日のCO_2収支の最大値は生長有効水分域(pF2&acd;3)で得られ, パインアップルの生育を旺盛にするためには, 適当な土壌水分の維持が必要であることが明らかになった。4.窒素栄養がCAM型光合成に及ぼす影響 根圏の窒素濃度を277ppmに維持したとき, 1日のCO_2収支は最大となった。1日のCO_2収支は, 葉身の全窒素含量, 可溶性タンパク, クロロフィル含量と正の有意な相関を示していた。また, 1日のCO_2収支に占めるphase 1のCO_2収支割合, つまりCAM性も葉身の全窒素含量と正の有意な相関を示していた。窒素栄養の改善にともなうCO_2収支の増大は, phase 1のCO_2収支の改善を通して行なわれることが明らかになった。5.パインアップルの物質生産の制御とその限界 CO_2収支からみたパインアップルの物質生産の改善の方向は, そのCAM型炭素フローの特性から, phase 4のCO_2収支の増大を通して成されるべきであろうと推論された。CAM性を指標にして, 環境要因がパインアップルのCO_2収支に及ぼす影響の仕方を整理したところ, 仮定のとおりCAM性の低下を通してCO_2収支の改善にかかわる環境要因と, 逆にCAM性の強化を通してCO_2収支の改善にかかわる環境要因の2種類に, 環境要因の影響は類別できるものであった
著者
知花 徹也 土井 昭二 鳥居 善也 矢野 奉紀 神谷 秀明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.35 Suppl. No.2 (第43回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.C1401, 2008 (Released:2008-05-13)

【はじめに】現在、アキレス腱炎の治療についての報告は安静、固定(テーピング)、足底板、手術というものが主流を占めている。果たしてこれらの治療のみで根本的な症状の解決は得られるのであろうか。今回、安静、固定などを行わずに運動療法により良好な結果を得られた症例について報告する。【方法】運動部に所属し運動中、運動後にアキレス腱に疼痛を認める10代女性に対し動作分析(片脚立位、45cm台昇降動作、hip up)、Active SLR testにより筋出力、各筋の協調性の左右差を比較した。患側では健側と比較し片脚立位、45cm台昇降動作にて体幹の患側への側屈、knee inを認めた。圧痛所見はアキレス腱内側に強く認める。それに対し安静指導は行わず、体幹筋、股関節周囲筋の運動療法を、筋出力、協調性の制限因子がTightnessによるものである場合stretchを指導した。【結果】運動療法、stretch指導から2週間で体幹側屈、knee inは改善し、圧痛所見は認めるものの動作時痛はほぼ消失する。【考察】運動時に体幹の患側への側屈やknee inにより、距骨下関節の回内が起こり、アキレス腱内側に伸張ストレスが加わる事により炎症所見を増悪させていると考える。体幹の患側への側屈、knee inの主な原因は、殿筋群の筋出力低下、体幹を安定させた状態で股関節を運動させるのに必要な腸腰筋や体幹深層筋の機能低下によるものであると考える。殿筋群の筋出力低下は、股関節外旋筋のTightnessにより中殿筋後部線維、大殿筋の筋長が短くなっており、その状態での収縮を行っていたために生じたと考える。それにより、股関節、骨盤帯を安定させることが出来ず骨盤の側方移動が大きくなりknee inが、それによる立ち直り反応や代償動作にて体幹の側屈が起こり、結果、体幹深層筋の機能低下が生じたと考える。本症例の場合、それらに対する運動療法により、体幹の側屈、knee inが改善されたことが症状の改善に繋がったと考えられる。【まとめ】アキレス腱炎において局所の炎症所見の原因が体幹筋、股関節周囲筋の筋出力、協調性の低下によるところもあり、必ずしも安静は必要でなく、運動療法により症状をコントロール出来ることが示唆された。現状、アキレス腱炎のバックグラウンドには、練習量の増加によるover use、睡眠などの休息時間の減少、痛くても練習を休みたくないという患者本人の強い気持ちなどがあると思われる。理学療法士として、安静という決断は本当に正しいのであろうか。発表内容の検討は大いに必要であるが、安静やテーピングによる対症療法ではなく、運動療法などによる根治療法を目指していくべきであると考える。

3 0 0 0 OA 散柳窓夕栄

著者
永井荷風 著
出版者
籾山書院
巻号頁・発行日
1914
著者
大山 英明 前田 太郎 舘 [ススム]
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.59-68, 2002
参考文献数
78
被引用文献数
2

Telexistence, tele-existence, or telepresence, is an advanced form of teleoperation, which enables a human operator to remotely perform tasks with dexterity, providing the user with the feeling that he or she is present in the remote location. Although tele-existence/telepresence as an engineering concept was proposed in 1979-1981, a comic titled " Jumborg A " proposed and illustrated a primitive tele-existence robot control system in 1970. As a matter of fact, some fictitious robot control systems in novels, comics, animations, and movies precede real robot control systems. In this paper, we will introduce the history of telexistence robots, both in terms of current technology and science fiction
著者
大江 洋
出版者
岡山大学法学会
雑誌
岡山大学法学会雑誌 (ISSN:03863050)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.178-144, 2017-08
著者
梅崎 俊郎
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.215-221, 2007-09-30 (Released:2008-10-01)
参考文献数
21
被引用文献数
4 3

嚥下は口腔期,咽頭期,食道期よりなるが,とくに気道と食塊通路の共通路で惹起される咽頭期嚥下は,咽頭および喉頭を取りまく多数の筋群による高い再現性をもったもっとも精緻な運動の一つである。このようなステレオタイプの運動様式を示す咽頭期嚥下は,延髄に存在する嚥下のパターン形成器 (CPG) によってプログラムされた運動であると考えられている。随意的に開始される口腔期の嚥下からパターン出力である咽頭期嚥下への移行は,上位の中枢神経系の働きにより円滑に行われている。また,大脳基底核は嚥下の随意期の運動の制御のみならずサブスタンスP を介して嚥下の惹起性をコントロールしている可能性も示唆されている。