20 0 0 0 OA 環境真菌と生態

著者
高鳥 浩介
出版者
日本医真菌学会
雑誌
Medical Mycology Journal (ISSN:21856486)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.J97-J105, 2014 (Released:2014-09-18)
参考文献数
21
被引用文献数
1 4

環境真菌は室内や室外問わず普遍的に生息している.環境真菌の生態は環境に限らず,健康への影響も強くかかわってくることから無視することができない.とりわけ,生活周辺での環境真菌は近年健康被害を及ぼすことが報告されるようになり,その生態を理解することが重要となってきた.本稿では,環境真菌の生活周辺での生態をまとめ,主要な環境真菌について述べた.また環境真菌と健康にかかわる現象についてまとめた.
著者
Hanley Sharon 櫻木 範明 伊藤 善也 玉腰 暁子 大島 寿美子 山本 憲志 岸 玲子
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

幼児期に身につけた生活習慣は成人期に持ち越され、その内容によってはがんのリスクを高める行動に繋がる。本研究の目的は、学童の健康教育の歴史が長い英国・豪州のがん教育を参考に、小中学生向けの教材を開発する。両国では、効果的な教材の開発の為に保健医療省と教育省が連携している。英国では小児期の肥満が問題となり、保育園から食生活と運動習慣が健康教育に含まれている。気候のよい豪州では、屋外での活動は一般的であるが、皮膚がんのリスクが増加する為、紫外線への曝露を避けるように学校単位で指導される。どちらの国でも、学校単位でのHPV教育が効果的に行われている。現在、英国の教材を日本で使えるよう翻訳を進めている。
著者
杉渕 忠基
出版者
亜細亜大学
雑誌
亜細亜大学学術文化紀要 (ISSN:13470248)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.35-74, 2009

20 0 0 0 OA 列聖全集

著者
列聖全集編纂会 編
出版者
列聖全集編纂会
巻号頁・発行日
vol.御製集 11, 1917
著者
平松 隆円
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.89-130, 2007-03

仏教では、女性は不浄な穢れた生き物と考えられてきた。そして、僧は女性と交接を行うことを「女犯」として戒律で禁じられ、そのため「女犯」の罪を避けるため、僧は男性、とりわけ稚児を交接の対象としてきたといわれている。 なぜ、僧は女性と交接が行えないという理由で、稚児をその対象としたのか。本研究では、仏教的視点から僧と稚児との男色関係の構造を検討した。 その結果、僧にとって、稚児との交接は単に女性と交接が禁じられているために、性欲の処理という意味だけで行われていたわけではないことがわかった。僧にとって稚児との交接は、現世に醜貌として生まれたがゆえに僧となった者の、美貌である稚児への憧れと、稚児が菩薩であるとする児灌頂の思想のもと、救済と功徳を得るための仏教的な行為として意味づけられ、行われていたのである。
著者
山元 孝広
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.1-16, 2017-03-10 (Released:2017-03-17)
参考文献数
36
被引用文献数
2 8

大山火山は山陰地方に位置する大型のデイサイト質成層火山である.この火山は約6万年前の大山倉吉降下火砕堆積物(DKP)に代表されるような日本列島沿いに大規模な火砕物を降下させる噴火を更新世に度々起こしたことで知られている.大山火山の既存研究には層序学的な問題や評価手法上の問題が残されているため,本研究では噴火履歴を定量的に見直した.まず,層序学的問題では,最新期の噴火を弥山溶岩ドームの形成とするもの鈷峰溶岩ドームの形成とする異なる文献が存在した.新たに実施した放射性炭素年代測定の結果は,弥山噴火 が28.6千年前,三鈷峰噴火が20.8千年前となり,後者が最新期の噴出物であることが確実になった.次の問題は,須藤ほか(2007)のデータベースに記載された大山火山起源降下火砕堆積物の体積評価手法である.この手法では既存文献の堆積物等層厚線を図学的に書き直すことで体積を求めているが,実際には分布する遠方の火砕物を無視しており,計測された体積は相当な過小評価になっている.そのため,降下火砕堆積物の体積はLegros(2000)や他の手法を用いて再計測し直している.今回の計測値 を用いて作成した積算マグマ噴出量階段図では,10万年前頃からマグマ噴出率が大きくなる傾向が認められ,その中でDKPが発生したように見ることが出来る.
著者
目黒 純
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.11, pp.779-787, 2018-02-01 (Released:2018-02-01)

「OpenStreetMap」は,オープンデータ地図の作製を目的とした世界的な活動である。作製された地図データは誰もが無償で自由に利用することができるだけでなく,利用者自身もまた地図の作製に参加することもできることから,「地図のWikipedia」とも呼ばれる。また,単に地図を画像として利用できるだけでなく,そのソースデータを入手しデータ処理が可能であることから,企業活動や学術的研究などその活用は多岐にわたる。本稿では,OpenStreetMapの作製に携わるコミュニティーの世界各地における活動と,福島県会津若松市における整備状況および行政による活用について紹介する。
著者
河名 俊男 中田 高
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.103, no.4, pp.352-376, 1994-08-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
47
被引用文献数
37 49

In 1771, according to several trustworthy historical records, a huge tsunami named the Meiwa Tsunami washed the southern part of the Ryukyu Islands killing about 12, 000 people. The tsunami attributed probably to a large earthquake generated by a submarine thrust fault along the Ryukyu Trench. The southern Ryukyu Islands consisting of Miyako, Irabu, Shimoji, Tarama, Ishigaki, Iriomote and other small islands are fringed by coral reefs, and large Holocene coralline boulders possibly transported by past tsunamis, are extensively distributed on land and reef flats. Among these boulders, those composed of aragonite by 100% or nearly 100% are reliably dated by the radiocarbon method, and are good evidence for inundation, run-up heights and timing of tsunamis in the past.In order to infer the timing of past tsunamis, we dated samples carefully collected from the uppermost parts of these Holocene coralline boulders and fragments. Based on 65 dates, we restored a tsunami history in the area during the past several thousand years.Most of the coralline boulders we dated are much older than the age of the Meiwa Tsunami about 200 yr BP. Certain periodical distributions of the ages among the boulders suggest that the area had been attacked by huge tsunamis around 600, 1, 100, 2, 000 and 2, 400 yr BP during the last 3, 000 years. Thus tsunamis which brought tsunami boulders on land occurred repeatedly with intervals of several hundred to one thousand years in the study area.The tsunamis occurred around 1, 100, 2, 000 and 2, 400 yr BP were judged from the distribution of boulders of similar ages, that they were generated along the Ryukyu Trench while that of 600 yr BP along the Okinawa Trough.The tsunami about 2, 000 yr BP is most reliably restored among the past tsunamis in the area and is named the “Okinawa-Sakishima Tsunami”. This tsunami attacked an extensive area from Miyako to Ishigaki islands and transported many huge tsunami boulders such as “Tsunami Oishi” deep on land.
著者
板垣 竜太
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.105, pp.149-185, 2013-05

本資料は,朝鮮学校への嫌がらせ事件について京都地裁でおこなわれている裁判のために書いた意見書を全文活字化したものである。前半は,朝鮮学校の現状に関する説明である。日本および朝鮮民主主義人民共和国のカリキュラムとの比較,教科書の歴史的な変遷,朝鮮学校の組織体系などについて論じた。後半では,まず日本における民族教育史をたどりながら,民族教育権という概念が弾圧と抵抗の歴史のなかで編み出されてきたことを論じた。次に,保護者が子どもの言語習得や自尊心の確立を願って朝鮮学校を選択していること,受け身ではなく自分たちの学校と認識しながら子どもを送っていることも述べた。その上で,本件が,歴史的にも他国との比較においても典型的なレイシズム事件に他ならないことを論証した。
著者
伊藤 正美
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.34-42, 1982-01-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
98
被引用文献数
1
著者
ヴォロビヨワ ガリーナ
出版者
国立国語研究所
雑誌
世界の漢字教育 : 日本語漢字をまなぶ : 国立国語研究所第8回NINJALフォーラム
巻号頁・発行日
pp.48-57, 2017-01-20 (Released:2017-03-14)

会議名: 国立国語研究所第8回NINJALフォーラム, 開催地: 一橋大学 一橋講堂 (学術総合センター), 会期: 2014年9月21日, 主催: 国立国語研究所, 共催: 国際交流基金日本語国際センター, 後援: JSL漢字学習研究会