著者
上長 然
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.21-33, 2007-03-30

本研究は,思春期の身体発育と抑うつ傾向との関連について,思春期の身体発育の発現が直接抑うつ傾向に影響するのか,思春期の身体発育が発現に対する受容感や身体変容行動を媒介として抑うつ傾向と関連するのかを検討することを目的として実施した。中学生870名(男子445名,女子425名)を対象に思春期の身体発育の発現状況,思春期の身体発育の発現に対する受容感,身体変容行動(体重減少行動・体重増加行動),露出回避行動,身体満足度,抑うつ傾向について測定した。その結果,1)男子においては思春期の身体発育の発現は抑うつ傾向と直接的にも間接的にも関連していなかった。2)女子においては,皮下脂肪がついてきたことにおいて抑うつ傾向と直接的な関連がみられたが,他の身体発育では見られなかった。3)女子においては,思春期の身体発育の発現は,発現に対する受容感が身体満足度と露出回避行動を媒介にして抑うつ傾向に関連するという構造が示された。
著者
逸身 喜一郎
出版者
成城大学
雑誌
成城文藝 (ISSN:02865718)
巻号頁・発行日
no.109, pp.82-126, 1985-01
著者
小林 卓 高橋 隆一郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 = The journal of Information Science and Technology Association (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.397-402, 2009-08-01

本稿では,まず,民族的,言語的,文化的少数者(マイノリティ)を主たる対象とする図書館サービスである多文化サービスの発展経緯を公立図書館,大学図書館それぞれについて,少し詳しく述べた後に,その意義について,1)知る権利,2)コミュニティの構成員としてのマイノリティ,3)人権の尊重,4)障害者サービスとの共通性,の4つの観点から論じる。続いてこの問題についての国際人権の動向や国際機関の動きを記し,それらを踏まえることの重要性に触れ,最後に,今後私たちが図書館関係者として,自分たちの関わるコミュニティ(地域・大学)において多文化サービスに関わっていく際に踏まえておくべきことについて提言を行う。
著者
木平 崇之 金 美英 小山 慎一 日比野 治雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.57, pp.P19-P19, 2010

本研究では,SD方法を用いて,歴史的仮名遣いと現代仮名遣いの表記の相違による単語の印象の変化を分析し,定量的に評価した.被験者には,評価対象となる単語について15組の形容詞対によって印象評価を求めた.印象評価結果に対して因子分析を行った結果,安定性因子,力量性因子,感受性因子の3つの因子が抽出された.また,因子得点を用いて数量化_I_を行ったところ,仮名遣い全体としては安定性因子に大きく影響を与えていることがわかった.また仮名遣いの中でいくつかに分類することで,力量性因子,感受性因子にも影響を与えていることが判明した.
著者
東 正訓
出版者
追手門学院大学心理学部
雑誌
追手門学院大学心理学部紀要 (ISSN:18813097)
巻号頁・発行日
no.8, pp.67-87, 2013

投票行動 / 態度-行動関係 / 労働組合員 / 一般有識者 / 判別分析 / 脱原発
著者
秋田 和子 芝木 美沙子 笹嶋 由美
出版者
北海道教育大学
雑誌
北海道教育大学紀要. 教育科学編 (ISSN:13442554)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.31-46, 2006-02
被引用文献数
1
著者
松村 昌家 Masaie MATSUMURA
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前大学人文科学部論集 = Otemae journal of humanities (ISSN:13462105)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.103-120, 2003

幕末にヨーロッパ諸国に向けての使節団派遣のお膳立てをした駐日英国公使オールコックは、その準備の過程で、外交問題とは直接に関係のない二つのプランを練っていた。一つは、一八六二年五月一日に行われる第二回ロンドン万国博覧会の開会式典に、使節団の代表数名を送りこむこと。そして万博会場に日本製品を展示することによって、日本に対するイギリス側の関心を引きつけること。二つとも日英交流史における画期的な出来事であったにもかかわらず、従来あまり注目された形跡がない。本稿では、六二年万博開会式典に臨んだ七名の使節団代表者たちの、文字どおりの異国体験に注目するとともに、この日のパフォーマンスとして仕組まれた「ピクチャー・ギャラリーズへの大行進」が、いかなるものであったかを解き明かす。特に「ピクチャー・ギャラリーズ」は、イギリスにおける万博文化史のなかで、きわめて重要な意味をもっているのだ。日本から送られた展示品は、大部分がオールコックの蒐集になるものであったとはいえ、万博における日本の初参加であったことに変わりはない。これを使節自身はどう見たのか、そしてイギリス側からの評価はどうであったのか。やはり見逃してはならない興味深い日英交流史のひとこまであったのである。
著者
兵頭 正明
出版者
照明学会
雑誌
照明学会雑誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.229-231, 1974-05
著者
尾花 充 三浦 雅展 柳田 益造
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.111, pp.47-52, 2004-11-06

メロディーに対する印象評価の際には,ゲシュタルト的輪郭を聞き手が認識することが重要であると考えられている.現存するメロディーの多くは動機が繰り返される形で構成されており,こういった形のメロディーは,繰り返された動機を何度も認識することにより記憶されやすくなるであろうと考えられる.この予測のもとに,メロディーの輪郭として類型を5種類設定し,各類型の特徴に関する評価実験を行なった.その結果,それぞれの類型が覚えやすいと感じるかどうかなどといった印象をある程度確認することができた.
著者
田村 和紀夫
出版者
尚美学園大学芸術情報学部
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
no.10, pp.69-87, 2006-11

1955年はロックンロール元年の年ともいわれる。ビル・ヘイリーの《ロック・アラウンド・ザ・クロック》が大ヒットし、ロックンロール旋風が吹き荒れることになったからである。ヘイリーは1951年からの一連のレコーディングで、カントリーとリズム・アンド・ブルースの融合を目指していた。《ロック・アラウンド・ザ・クロック》は1954年にリリースされたが、この時はほとんど注目を浴びることもなかった。だが翌年、映画『暴力教室』で使われ、空前のヒットとなったのである。どうしてこのようなことが起きたのだろうか。その理由は、音楽それ自体に内在するというよりは、時代にあったといえよう。50年代前半のアメリカは戦後の好景気に沸き、マッカーシズムの「赤狩り」が猛威をふるった時代だった。ハイスクールは保守的なイデオロギーに封印され、ティーンエイジャーは高度に発展した資本主義経済がもたらした消費社会に投げ込まれた。こうした軋轢のなかで、《ロック・アラウンド・ザ・クロック》は世代の徴となり、その産声となったのだった。
著者
矢澤 拓也 金 利昭
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.I_755-I_764, 2015
被引用文献数
4

本研究の目的は,普通自転車専用通行帯や自転車走行指導帯といった自転車レーンにおける自転車の利用実態を,昼間だけでなく夜間の自転車利用にも着目して明らかにすることである.交通量調査より,同一路線内でも整備状態の異なる箇所では自転車の通行位置割合が異なり,夜間には歩道や車道の整備状態によらず歩道通行の割合が10%程度増加することがわかった.アンケート調査より,昼間に比べ夜間の通行時に車や歩行者の交通量の減少,路面の色等の視認性低下を感じているが,通行位置選択では昼夜問わず,路面の「なめらかさ」や「車の交通量」「車との距離」を重視することがわかった.昼間は車道で夜間は歩道を通行する自転車利用者は,車からの視認性等の安全性を重視しており夜間には車と距離をとることができる歩道を通行することが推察された.
著者
藤井 伸二
出版者
日本植物分類学会
雑誌
分類 : 日本植物分類学会誌 (ISSN:13466852)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.103-107, 2013-08

Cuscuta chinensis is often confused with the related naturalized species as C. pentagona. The specimens kept in the herbaria were examined and the distribution of C. chinensis in Japan was shown.
著者
松本 和久 菅納 隆 岡本 太一 木村 一史 梶山 元治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFT, 光ファイバ応用技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.451, pp.19-23, 2008-01-17

集合住宅等の既設管路内にドロップケーブルを通線する場合、ケーブルの摩擦が大きいと通線が困難であり、通線距離が長いと管路内でケーブルシースが磨耗して損傷することが懸念される。また、架空に布設したドロップケーブルがクマゼミの産卵により断線し、通信遮断に至る被害も報告されている。このような課題を解決するため、低摩擦化および耐摩耗性を向上させた新規配合のノンハロゲンシース材料を用い、クマゼミ産卵被害を防止する光ドロップケーブルを開発した。