著者
池上 真平 佐藤 典子 羽藤 律 生駒 忍 宮澤 史穂 小西 潤子 星野 悦子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.92, no.4, pp.237-247, 2021 (Released:2021-10-25)
参考文献数
36
被引用文献数
2

Regardless of the time and location, people listen to music. One may ask why people listen to music and what function it serves. This study clarifies the psychological functions of listening to music and the attributes associated with the individual differences found in these functions. A total of 916 participants between the ages of 15 and 88 were asked to rate various psychological functions of music listening and Big Five traits. A factor analysis identified the seven factors of psychological functions of music listening: “self-awareness”, “emotion regulation”, “communication”, “tool”, “embodiment”, “social distance regulation”, and “solace”. The results revealed that the individual differences in the functions were the result of gender, age, and personality traits. The nature of these seven functions and future directions are discussed.
著者
神農 将史
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.347, pp.78-80, 2013-08

プリコ飲食店の経営セミナーの講師も務めていた名物経営者。店舗を増やしたが、店長を任せられる人材の育成が追い付かなかった。多角化が裏目に出て弱ったタイミングで震災の影響が直撃した。
著者
宮崎 昭
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.116-122, 1969-03-25 (Released:2008-03-10)
参考文献数
18

硝酸塩投与に伴うメトヘモグロビン形成における個体間の差異を検討する目的で,体重35~45kgの成めん羊15頭を用いて,つぎのような試験を行なった.1) めん羊8頭にいろいろな量の硝酸塩を添加した飼料を給与したとき,メトヘモグロビン形成に有意な差異がある個体があり,8頭を2頭ずつ28通りに組合わせると,硝酸カリウムの投与量が体重の0.02%のとき11通り,0.03のとき17通り,0.04%のとき20通りの組合わせに5%水準で有意差があった.2) めん羊4頭に体重の0.035,0.040,0.045%の硝酸カウムをカテーテルで投与したときにも同様に個体差がみられ,経時的にはメトヘモグロビン含量が多いときにとくにそれが著しかった.3) 一定量の硝酸塩の投与に伴うメトヘモグロビン形成に差異があっためん羊3頭について,硝酸塩を摂取した後メトヘモグロンができるまでに経ると思われる各段階について検討してみると,一定量の硝酸塩を第1胃内に注入した後の第1胃内液中の亜硝酸態窒素含量における個体間の差異がもっとも大きかった.ついで一定量の亜硝酸塩を第1胃内に注入した後の血漿中の亜硝酸態窒素含量における差異が大きかった.しかし一定量の亜硝酸塩を血液中に注入した後の血液中のメトヘモグロビン含量における差異はごく小さかった.したがって,硝酸塩の投与に伴うメトヘモグロビン形成における個体差は,主として第1胃内液中の亜硝酸態窒素含量における個体差に由来するのではないかと推察された.4) 以上の結果は,硝酸塩が反芻動物に及ぼす影響を検討する場合,とくに動物個体間の差異を予め考慮しておく必要のあることを示唆するものであろう.
著者
市島 民子
出版者
日本コミュニケーション障害学会
雑誌
聴能言語学研究 (ISSN:09128204)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.16-21, 1988-04-30 (Released:2009-11-18)
参考文献数
15

前言語期の乳児音声における母国語の影響を調べるため,母国語の異なる日本,中国,韓国,米国の乳児の喃語を対象に,比較実験を行った.実験は,『成人による聴取・識別』という方法をとり,専門家,非専門家の2群の日本人成人が,同一月齢(6,8,10ヵ月)の言語比較対(日本-中国,日本-韓国,日本-米国)の中から,日本の乳児の喃語を聴取・識別した.この実験の全識別率(同定率)は,73.8%であったが,各条件での同定率に以下の違いを認めた.1) 言語間では,中国との比較で高く,韓国との比較で低い.2) 月齢間では,10ヵ月は両識別者群とも高く,8ヵ月は群による差がみられた.以上の結果より,喃語には,識別可能な言語間での相違があること.この相違は10ヵ月でより明瞭になり,母国語の影響のあることが示唆された.
著者
加藤 典洋
出版者
慶應義塾大学アート・センター
雑誌
Booklet (ISSN:13420607)
巻号頁・発行日
no.20, pp.8-32, 2012

はじめに1 一対性2 ミッシング・リンク3 3.11原発災害の示唆するもの4 アトムはなぜ『明るい』のか5 "事後の目"の消し取り効果6 被爆者はどういう状況を生きてきたか7 「ポスト・モダン」から「第二の近代」へ8 終りにGodzilla and Astro Boy 1図版削除
著者
芳賀 良一
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.866-868, 1961-01

第4次南極観側隊によって,1959年12月から1960年3月までに,昭和基地周辺のプリンスハラルドコーストで調査された鳥類及びアザラシ類は次の通りである.I鳥類 1)Giant Petrel,Silver-gray Petrel,Cape Pigeon,Antarctic Whale-bird,Blue Petrel,Antarctic Petrel,Wilson's Storm Petrel,Snow Petrel,South Polar Skua,Light Mantled Sooty Albatross,Wandering Albatross,Adelie Penguin,Bearded Penguin,及びEmperor Penguinの14種が観察され,Snow Petrel,South Polar Skua,Wilson's Storm Petrel及びAdelie Penguinの4種が昭和基地周辺の露岩地帯に蕃殖している.2)第3次越冬隊は1959年に31羽のアデリーペンギンを,西オングル島及びオングルカルベン島で,また第4次隊は1960年1月に,68°25'S.38°47'Eに於て30羽に,標識放鳥した.3)コウテイペンギンの幼鳥が観察され,プリンスオラフコースト及びエンダービーコーストに,コウテイペンギンの蕃殖地の存在が推察される.IIアザラシ類 ウエッデルアザラシ及び力二クイアザラシの2種が観察され,主にウエッデルアザラシは定着氷以南に,カニクイアザラシはパックアイスに棲み分けている.
著者
尾崎 暢殃
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.91, pp.81-84, 1987-03-15
著者
渡辺 寧
出版者
資源地質学会
雑誌
資源地質 (ISSN:09182454)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.103-122, 2010 (Released:2013-06-14)
参考文献数
63
著者
山根 倫也 並木 崇浩 白﨑 愛里 小野 真由子
出版者
関西大学臨床心理専門職大学院 心理臨床センター
雑誌
関西大学心理臨床センター紀要
巻号頁・発行日
vol.12, pp.105-115, 2021-03-15

本稿は、他者との出会いの関係における接触と知覚という観点からプレゼンスについて論じたSchmid(2002)の"Presence: Im-media-te co-experiencing and co-responding. Phenomenological, dialogical and ethical perspectives on contact and perception in person-centred therapy and beyond. を要約し、考察を加えたものである。Schmidが主張するプレゼンスとは、現在その瞬間において他者を「ひと」として知覚し、また自分自身も「ひと」として存在することである。このことは、本物であること(Authenticity)、承認(Acknowledgment)、理解(Comprehension)という中核3条件の現象学的な記述により詳細に説明されている。Cl-Th関係において、ThのプレゼンスをClが知覚することにより、Clはより促進され、Thとの相互関係が可能になる。プレゼンスに基づいたこのような関係は、パーソナルな出会いの関係と呼ばれている。また、Clとの最初の出会いがパーソナルな出会いの関係に発展する過程における内省の重要性が指摘されている。その場の体験を内省することが、新たな影響を与える体験につながるのである。そしてCl-Th関係の中で、ClとThはますます共同体験、共同内省するようになる。末尾では、パーソン・センタードのThには、「私」という自己の在り方そのものが問われることを指摘し、プレゼンスが流動的な「私」という自己の在り方という観点から捉え直される可能性について言及されている。
著者
執行 可愛 大竹 豊 鈴木 宏正 長井 超慧
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2014年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.579-580, 2014-09-01 (Released:2015-03-01)

「ねぶた」に代表されるような張り子のワイヤフレーム構造をポリゴンメッシュから半自動的に作成するシステムを提案する.与えられたポリゴンメッシュから手動で選んだ2頂点を,メッシュを良く近似するようなベジエ曲線で繋ぐという操作を繰り返し,フレームを作る.メッシュの特徴を反映するために、曲率により重みづけた最短経路を利用する。その後作成したワイヤフレームに肉付けし,3Dプリンタで作成して紙を張る.
著者
島 久洋
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
教育・社会心理学研究 (ISSN:0387852X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.87-103, 1968

対人認知の3つの指標, AS。, DP, そして, DNを組合わすことにより, リーダーの対人認知様式を8つに分類し, 集団の成績を上げる必要のある状況において, フォロワーのノルマをリーダーが設定する場合, これら8つのタイプのリーダーが如何に行動するかを分析した。さらに, リーダーのフォロワーへの手紙を分析することにより, これらリーダーの行動特徴を調べた。第一課題において仮空のフォロワーA, Bのアイディアと評価点をリーダーに知らせることによりA>Bの能力差をリーダーに認知させ, 第二課題でのA, Bのノルマをリーダーに設定させた。第二課題においてリーダーにA, Bへの手紙をかかせた。その結果, 次のことが明らかにされた。<BR>1. AS。得点の低いリーダーは, 得点の高いリーダーにくらべてA, B両者に対して予想得点 (リーダーが認知したフォロワーの能力) より高いノルマを設定し, 一方, AS。得点の高いリーダーは, 得点の低いリーダーにくらべてAに対しては予想得点に近いノルマを, Bに対しては予想得点より少し低いノルマを設定した。<BR>2. DP得点の高いリーダーは, DP得点の低いリーダーにくらべてAに対して予想得点より高いノルマを設定し, DP得点の低いリーダーは, DP得点の高いリーダーにくらべてAに対して予想得点に非常に近いノルマを設定した。また, DN得点の低いリーダーは, DN得点の高いリーダーにくらべて自分の能力より低い予想をしたAの言い分を受け入れやすいことがあきらかになった。<BR>3. 手紙によるリーダーの行動の分析からは, 明確な結果が得られず, 分析方法の反省がなされた。
著者
梶村 啓二
出版者
平凡社
雑誌
こころ
巻号頁・発行日
vol.53, pp.104-121, 2020