著者
高橋 秀樹
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.852, pp.64-73, 2019-05
著者
住吉 政英 石井 勉 伊吹 公夫
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.34(1994-IS-053), pp.25-30, 1995-03-22

スター網の頂点に統括プロセッサを設けて、共通データを各プロセッサにコピーする方法で、分散処理の排他制御を簡単にできるが、プロセッサ数の増加に伴う負担を軽減する工夫が必要である。筆者らはデータ転送の局所性に注目し、この負担を軽減する階層網構成と、共通変数の網階層に対応させるUniversal Tree技術を考案した。また、コピー完了待ちをチェックするIF文の氾濫で、応用プログラム構造が複雑になるのを避けるため、Active指向という新しいプログラミングパラダイムを用いて、コピー完了の機能を分散OSに集中することに成功した。その実現法を述べるとともに、3種の試作応用例で、これらの技術の有効性を確認したことを報告する。
著者
前山 文子
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.306-314, 1990-09-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
10

現行慣用の経穴の名称及び位置に関する根本出典である皇甫謐:『鍼灸甲乙経』には, 鍼の刺入深度が記載されている。これを資料として原典の経穴観を立体的に探る試みを行なった。鍼刺深度を現代尺度に換算し, 深度別, 部位別, 経穴別にそれぞれ比較検討した。深度別では0.5%を占め, 1.5~2.5寸の深い経穴は3%であった。部位別では深い経穴は下腹部と仙骨部に見られ, 上肢・顔面が最も浅かった。経絡別では平均値が任脈が最も深く, 腎経・胃経に深い経穴が見られた。四肢では陰経が浅く, 陽経が深い。刺入深度が何を意味するか, その一端を探るために皮厚を測定したが, 刺入深度と皮厚と相似したパターンを示した。
著者
沼田 真
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.7, pp.412-418, 1977-07-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
25
被引用文献数
6 4
著者
鈴木 亜矢子
出版者
お茶の水女子大学生活社会科学研究会
雑誌
生活社会科学研究 (ISSN:13410385)
巻号頁・発行日
no.22, pp.65-77, 2015-11

本稿では,職場で旧姓通称使用する女性20 人への半構造化面接による聞き\取り調査を基に,近年の夫婦別姓の位相の一端を明らかにする.選択的夫婦別\姓制度の法制化が実現しない一方,職場での旧姓通称使用が拡大している.当\事者への調査により,対象者は社会規範に沿う形で結婚改姓し,職場の慣習に\倣う形で旧姓通称使用することで,意図せずして二つの姓を持つに至っている\ことが明らかになった.別姓実践者の社会的承認のために,選択的夫婦別姓制\度が導入されるべきであることは言うまでもないが,同時にジェンダー不平等\な法制度一般を改革していくことが重要である.
著者
今村 洋一
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.45.3, pp.247-252, 2010-10-25 (Released:2017-01-01)
参考文献数
15

終戦時、軍港であった横須賀市には、非常に多くの旧軍用財産が残された。それらは、1950年に作成された横須賀市転換事業計画に沿って、様々な用途へと転用されたことが知られている。しかし、終戦直後に、横須賀市と国(大蔵省)が、それぞれ、具体的な旧軍用財産の転用計画を作成していたことは、あまり知られていない。そこで本研究では、横須賀市と国が作成した3つの転用計画の内容を明らかにするとともに、個別の旧軍用財産の転用案を比較することによって、転用計画にどの程度の齟齬が見られるのかを明らかにする。
著者
家 研也
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.101-104, 2021-06-20 (Released:2021-06-23)
参考文献数
9

本邦の総合診療領域でも,研究に興味を持ち大学に所属したり,研究の勉強会に参加する若手が増えてきている印象がある.しかし,日本の総合診療業界自体が若く,総合診療が発展した諸外国と比較すると,まだまだ研究の質,量,そして実践のノウハウも発展途上である.臨床に重きをおく総合診療領域で,そもそもどのように研究テーマを選んで行けば良いのか,そして研究が実践できるようになるために何から始めれば良いのか,といった悩みを若手から聞く機会も多い.本稿では,もともと開業志向であった一人の若手総合診療医が,診療所,市中病院,大学病院を含む様々な環境を経験するなかで,少しずつ研究への興味を深めながら実践を続け,ライフワークの一つとするに至った過程を実際の研究の取り組みも併せて紹介する.
著者
美川 圭
出版者
古代学協会
雑誌
古代文化 (ISSN:00459232)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.535-549, 2004-10
著者
増本 量 山本 達治
出版者
社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金屬學會誌 (ISSN:03694186)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.127-135, 1937-07-20 (Released:2008-11-13)
参考文献数
4
被引用文献数
40 49

The magnetic and electric properties of the binary and ternary alloys involving iron, silicon and aluminium have been measured, and the relations of these properties to their respective concentrations have also been investigated. Those alloys containing 6_??_11 per cent of Si, 4_??_8 per cent of Al show specially excellent magnetic properties and their representative alloy has been shown to contain 9.62 per cent of Si, 5.38 per cent of Al. Some of its physical constants are as follows : the initial permeability, 35100; the maximum permeability, 117500; the magnetic hysteresis-loss, 28 egrs/cm3 per cycle: the coercive force, 0.022 oersteds; and the specific electric resistance, 81 microhms /cm3 at 20°.
著者
山本 博之
出版者
上智大学アジア文化研究所
雑誌
上智アジア学 (ISSN:02891417)
巻号頁・発行日
no.20, pp.359-382, 2002

<特集> ジャウィ文書研究の可能性(Study of Jawi Documents) 第3部 : ジャウィ入門の手引き(Part3:An Introductory Guide to Jawi)
著者
飯島 雄大 佐々 木淳 坂東 奈緒子 浅井 智久 毛利 伊吹 丹野 義彦
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.29-41, 2010-01-31 (Released:2019-04-06)

本研究は、統合失調型を包括的に測定する質問紙であるSchizotypalPersonalityQuestionnaire(SPQ)の日本語版を作成し、統合失調型パーソナリティの多元性を検討することが目的である。大学生558人を対象に、日本語に翻訳したSPQを施行した。各因子の内的整合性(α=.63〜.86)、および再検査信頼性(r=.76〜.86)は高かった。また、既存の統合失調型人格尺度と高い相関を示したため、収束的妥当性が確認された。そして、確認的因子分析および非階層的クラスター分析(k平均法)を行った。確認的因子分析で7つの仮説モデルを比較したところ、解体3因子モデルは最も当てはまりがよかった。クラスター分析では対象を、すべての得点が高い「高得点クラスター」、「認知・知覚」「解体」因子の得点が高い「認知・知覚クラスター」、「対人」「解体」因子の得点が高い「対人クラスター」、すべての得点が低い「低得点クラスター」の4つに分類した。確認的因子分析により、SPQの3因子構造が示された。因子構造の類似が必ずしも統合失調型パーソナリティと統合失調症の連続性を示唆するものではないが、統合失調型パーソナリティの3因子構造は、統合失調症の症状を理解するのに役立っと考えられる。
著者
塚本 東子 石川 達也 張 尚美 水野 久美子
出版者
THE JAPANESE SOCIETY OF CHILD NEUROLOGY
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.523-527, 2001-11-01
参考文献数
22
被引用文献数
2

歳で発症したナルコレプシーの1男児例を報告した. 症例は, 昼間の眠気過剰・睡眠発作で発症し, その後, 情動性脱力発作および夜間睡眠分断を呈した.睡眠ポリグラフ検査では, 入眠時REM睡眠期 (sleep-onset REM period, SOREMP) が出現し, ヒト主要組織抗原 (HLA) は, DR2およびDQB1*0602が陽性であった. 治療は, 昼間の眠気に対しmethylphenidate, 情動性脱力発作に対しclomipramineを用い有効であった. 思春期前発症のナルコレプシー患者は行動異常を伴うことが多く, てんかん, 注意欠陥多動性障害と誤診されたり, 周囲から怠け者とみられることもあり, 特に本症例のような就学児の場合は, 早期診断治療と周囲の理解, 援助が必要である.