著者
安 愛三 中川 早苗 片山 陽次郎
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.104-112, 1989

本研究は, それぞれ独自の伝統服をもつ現代の韓国女性と日本女性の衣服嗜好色およびイメージについて調査を行い, その差異について検討を行ったものである。実験には, 53組の2色配色からなる Color Chart I と, 65色の単色からなる Color Chart II を用いた。被験者は韓国女性247名と日本女性248名で, 調査項目は洋服の嗜好色, 嗜好配色, 好きな洋服のイメージ, 好きな洋服の配色イメージである。結果は次の通りである。1) 洋服の嗜好色では両国女性ともに Black や White など現代色を好む者が多いが, 日本女性によりその傾向が強くみられた。嫌悪色では, 韓国女性は日本女性が好む Red を非常に嫌い, 日本女性は韓国の伝統色を非常に嫌うなど顕著な差異がみられた。
著者
出馬 佳典 道尾 崇
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.74, no.12, pp.1121-1122,a3, 2006

海岸環境整備事業等において養浜を整備すると, 砂の移動や流出が発生したりすることがある。このことから, 養浜の計画を綿密に策定する必要があるが, 波浪による養浜への影響を完全に把握することは難しく, また, 適用できる確率波浪も決められているため, 理想的な養浜計画を策定するのは難しい状況である。本報で紹介する島勝地区では, 気象庁から得た台風前後の波浪データをもとに数値予測シミュレーションを行い, また, 現地において台風の前後で, 海浜変形の観測をすることで数値予測の検証も行い, 砂の移動を最小限にとどめられるように検討した。
著者
鵜飼 保雄 大澤 良 斉藤 彰 林 武司
出版者
日本育種学会
雑誌
Breeding science (ISSN:13447610)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.139-142, 1995-03-01
被引用文献数
10

核DNAの制限酵素断片長多型(RFLP)やランダム増幅多型DNA(RAPD)などのDNA多型を利用して,多くの作物で連鎖地図の作成が進められている.またDNA多型連鎖地図を利用して量的形質遺伝子座(QTL)の解析をおこなう方法がいくつか開発されている (Lander and Green1987,Lander and Botstein1989). 連鎖地図作成はDNA多型でも通常の形質の場合(Bai1ey1959)でも原理的には同じである.しかし,前者では利用できるマーカー数が著しく多いうえに,それらの同時分離データが得られるので,それらの情報を総合的に活用してきわめて詳細な連鎖地図を作成することが可能となっている.しかしマーカー数が多いので単にマーカー間で組換価を求めるだけでも莫大な計算量が必要となる.またマー力一の連鎖群内順序の決定などでは大行列の逆行列や固有値の計算が含まれる.さらにQTL解析には,収束した推定値を得るまでに大量の反復計算が要求される.このようなことからDNA多型利用による連鎖地図作成とその育種的利用にはコンピュータ支援が不可欠である.
著者
岩重 尚之
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.34-38, 2011

LPスクリーンは,約40年間の弊社ノウハウを注ぎ込み完成させた,超低動力スクリーンである。低動力の秘密はその内部構造にあり,スクリーンプレートに設けられたすべての開口部を,均一に原料スラリーが均一な速度で通過すること,処理原料の濃度を高くすることができるような工夫が盛り込まれている。今回は,佐々木賞受賞記念講演として,この画期的スクリーン技術の紹介をする。
著者
柳井 啓司 田中 哲朗 武市 正人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.13, pp.55-60, 1996-01-26
参考文献数
8

関数型言語向きアーキテクチャを持つプロセッサを,1万ゲート相当のFPGAを用いて実現した.本プロセッサは通常命令を実行するノーマルモードと関数型言語実行のためのリダクションモードの2種類の実行モードを持つ.リダクションモードでの実行を使用頻度の高い5つコンビネータにとどめ,他のコンビネータをノーマルモードで実行するという方針で設計をした結果,少量のハードウェアの追加で製作でき,ノーマルモードのみの実行と比較して5倍程度の速度の向上が確認された.A processor for functional languages was implemented on a Field Programmable Gate Array (FPGA) with 10 thousand gates. This processor has two execution modes, "normal mode" for execution of normal instructions and "reduction mode" for reduction of combinators. The design of this processor is to execute five frequently used combinators in reduction mode and others in normal mode. Combination of normal mode and reduction mode enables the processor to execute functional programs about five times as fast as that only with normal mode.
著者
佐藤 博 大泉 耕太郎 本宮 雅吉 今野 淳
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.501-505, 1988

The process to the final diagnosis of tuberculosis was investigated in399cases which had been newly diagnosed as pulmonary tuberculosis by bacteriological and/or histological findings.Of these399cases71.9%were over40years old and31.6%were detected by the mass survey.Cavities were found in47.6%on chestX-ray film. Diabetes mellitus was complicated in14.8%of these cases and these patients were older and the cavities on chest X-ray film were more frequent as compared with non-diabetic tuberculous patients. Antibiotics had been administered in14.8%before the diagnosis of tuberculosis.Broncho scopy including transbronchial lung biopsy (TBLB) was useful for the diagnosis of tuberculosis in38cases.Tuberculosis was confirmed histologically in resected lung tissues in40cases.The majority of these histologically-proven cases had been detected by the mass survey and their pathological findings on chest X-ray films were found in upper and middle field of the lungs.
著者
水谷 文雄 長尾 啓一 山口 哲生 吉田 康秀 山口 豊 渡辺 昌平
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.171-178, 1985-04-30
被引用文献数
9

全国病理剖検輯報により若年者肺癌の動向をさぐり, 自験例他験例1141例より若年者肺癌48例(4.2%)を抽出し, 臨床的検討を加えた.男26例, 女22例で, 組織型は腺癌が39例(81%)であった.非喫煙者は半数以上を占め, 喫煙との関連性は乏しかった.発病より専門医受診までの遅れ, 結核との誤診等が, 受診・診断・治療の遅れとなった.若年者の中間生存期間は10ヶ月であり, 非若年者との間には生存期間に有意差は認められなかった.

1 0 0 0 去勢の病理

著者
角田 隆
出版者
京都府立医科大学
雑誌
校友会雑誌
巻号頁・発行日
vol.65, pp.1-29, 1914-01-15
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.809, pp.90-96, 2001-11-19

2001年10月21日。東京・銀座の大型玩具店「博品館トイパーク」の前に長蛇の列があった。数百人の人々が今か今かと待ち構えていたのは,ラジコン玩具「Digi Q(デジキュー)」の先行販売である注1)。 デジキューは,玩具メーカー大手のタカラが満を持して発売する戦略製品だ。
著者
高橋 久子
出版者
臨川書店
雑誌
国語国文 (ISSN:09107509)
巻号頁・発行日
vol.84, no.9, pp.46-57, 2015-09
著者
出口 治明 川岸 徹
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.94-98, 2012-04

保有契約数10万件を突破、死亡保険の契約高は1兆円に──。2008年に誕生したライフネット生命はインターネット販売に特化した事業形態で、大手が独占し続けてきた生保マーケットに風穴を開けた。かつて業界最大手の日本生命保険に在籍していた社長の出口治明さんは、58歳で起業を決断。ライフネット生命を立ち上げてからも、精力的に動いて同社を引っ張っている。
著者
相馬邦道
雑誌
口病誌
巻号頁・発行日
vol.59, pp.259-264, 1992
被引用文献数
3
著者
松井 淳 加藤 直人 小林 彰夫 今井 亨 田中 英輝 安藤 彰男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.108, pp.211-216, 1999-12-20
参考文献数
7

ニュースのリアルタイム字幕作成を目的とした音声認識には一般のタスクと違う特徴がある.すなわち発声される可能性のあるテキスト,あるいはそれに類似したテキストを放送の前に入手できる特徴である.著者らはこの点に着目して認識性能を向上させる手法をいくつか研究してきた.これらは計算処理量の比較的重いものと軽いものがあり,軽い処理ほど放送直近の原稿を利用できる.本稿では,比較的処理の重い「言語モデルの適応化手法」,処理の軽い「放送直前の原稿を利用したn-gram確率の動的計算法」,および「未知語自動登録法」を使った実験を報告し,これらを組み合わせて利用することで単語正解精度が89.92%から92.36%に改善されたことを示す.Although it is almost impossible to guess what will be uttered beforehand in general speech recognition task, we can do this with high possibility in news dictation task thanks to the manuscripts that well hold the words to be uttered by announcers. In this paper, we describe three ways of utilizing such news manuscripts and will show empirically that they greatly helped improving the news recognition rate.
著者
松本 沙羅 玉城 耕二 柴原 健太郎 本郷 由貴 木下 佳子 西條 修光
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.268_3-268_3, 2016

<p> オープンスキル系のバスケットボール競技では、絶えず変化する状況の中で、その場に応じた的確な状況判断が要求される。これまで、認知的トレーニングの研究が多くなされてきたが、一致した効果はみられていない。その原因の一つは、認知的トレーニングの介入効果が主に指導者の評価に依存し、選手自身の状況判断の変容に目が向けられていないことである。例えば、夏原はMcpersonの言語報告から知識を定量化する方法を用いて、熟練者ほど優れた知識構造を持っていることを明らかにしている。そこで本研究は、選手自身の知識構造の変容を明らかにすることで、認知的トレーニングの介入効果を検討することにした。実験参加者は関東大学女子2部リーグに所属するA大学の女子バスケットボール部員14名であった。認知的トレーニングの介入効果を検討するために、関東大学女子1部リーグの公式戦の映像を用いた状況判断テストに加え、40分のゲームを行った。状況判断テストでは、当該状況での判断に至るまでの知識構造を目的、条件、動作の分類から評価し、介入前後での変容について検討した。方法の詳細及び結果、考察については発表当日に報告する。</p>
著者
渡辺 安 村上 哲 藤原 仁志
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-33, 2004-03

2次元超音速インテークでは,超音速ディフューザ部の側壁形状はインテークの空力性能に大きく影響をおよぼす部分であり,側壁形状が空力性能に及ぼす影響を明らかにすることを目的として,風洞試験およびCFD解析を実施した。側壁形状の影響が顕著に現れるマッハ1.5以上の条件に対して風洞試験を行ない,横流れ偏角やランプ可変形状が異なる条件における空力特性を取得し,側壁形状の影響を詳細に調べた。その結果,バズが発生するまでの亜臨界作動域における安定な作動域は側壁が大きいほど広く,性能が良いことが明らかとなった。一方,超臨界作動域では,マッハ数が高く側壁が大きいほど,また横流れ偏角が大きいほど亜音速ディフューザ内の流れは剥離しやすくなり,性能が低下することがわかった。さらにCFD解析により,インテークの流れ構造を詳細に調べた結果,側壁形状はサイドスピレージに影響を及ぼすため,インテークに流入する流管形状が変化し,その結果として,小さい側壁形状ではバズが発生しやすいことが明らかとなった。また,大きい側壁形状では衝撃波システムの逆圧力勾配の影響で,剥離しやすい境界層が亜音速ディフューザに流入することがわかった。そして,境界層の形状係数が有る程度以上になると,亜音速ディフューザ内で境界層剥離が生じ,空力性能が低下することが明らかとなった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1325, pp.44-47, 2006-01-23

2005年、中国の財政赤字は前年から約2%増えて3兆2000億円程度になる見込みだ(みずほ総合研究所の予測)。中国の国家財政は慢性的な赤字で、特に1998年以降、アジア通貨危機に対応した内需拡大策もあって赤字幅が急激に拡大した。2002年には名目GDPに対する比率が国際的に危険水域とされる3.0%に達したが、その後の歳入拡大と高い経済成長によって2005年は1%台で収まる見込みだ。
著者
平岩 馨邦 三宅 貞祥 南 学
出版者
九州大学
雑誌
九州大學農學部學藝雜誌 (ISSN:03686264)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.455-459, 1954-03

Northern Kyushu was caught in heavy rains, rivers around overflowed and their catchment areas met unparalleled flood in the end of June, 1953. In August we went to Onga Village, Hinashiro Village and Zend6ji Town, in which the damages were most tremendous, along the Onga and Chikugo rivers in Fukuoka Prefecture, and investigated the effects of the flood on the habitations of the domestic rats, Norway rat Rattus norvegicus, and house rat Rattus rattus, in those areas. Norway rats were captured in Togo Town of unflooded area and in the higher and dried part of Nakabaru Village of flooded area but in the above mentioned villages and town in which water came over several metres, only house rats were got, Norway rats being never met. Therefore it seems that in the flooded areas the Norway rats decreased exceedingly in number, having been drifted or drowned, as the water invaded their dwelling places of ground level, though the house rats survived, escaping to the higher places in the house such as rafters of the ceiling. The peasants observed that abundant individuals of rats were drifted and arrived, being alive or dead, to the foot of the hill situated down the Onga river. Most of them are considered to be Norway rats. Hinashiro Village and. Zendoji Town along the Chikugo river are used to be flooded almost annually in summer, so the Norway rats, living in ground level, are thought to be very few in number or to be lacking absolutely, because they can not dwell habitually in such area.昭和28年6月25日より数日間降り続いた豪雨の為, 北九州特に福岡・熊本両県下に於ける遠賀川・筑後川・矢部川・菊池川・白川の諸河川は氾濫し, その流域地方は未曾有の大洪水に襲われ各方面に甚大な災害を蒙つた. その直後九州大学に於いてはその災害の綜合調査を企画し, 学内の関係諸教室は夫々の専門分野の調査研究に従つた. われわれは動物に関係する部門を分担し, 8月の初旬及び中旬に福岡県下の主として遠賀川・筑後川の流域に於ける水害現場に赴いて調査を行つたが, その内洪水の住家性鼠類に及ぼした影響に関するものをここに報告する.
著者
越智 保雄 佐々木 茂美
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.47, no.417, pp.483-491, 1981
被引用文献数
1 2

平滑丸棒試験片を用いて応力制御の引張圧縮疲労試験を行なった. 初期段階のΔεpやH<SUB>V</SUB>の増加は転移密度の増加に依存している. この段階は局部的な疲労降伏域が試験片全体に広がる過程である. 中期段階は繰返しによる動的快復の過程であって, 自由転移の移動を規制するセル構造(σ<SUB>a</SUB>大)やループパッチ組織(σ<SUB>a</SUB>小)間の大きさの減少がΔεpの減少を支配している. 初期から中期段階へのせん移は, 疲労すべり帯がなだれ的に発生するためである.