2 0 0 0 OA 可塑剤

著者
井上 徹裕
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.672-680, 1977 (Released:2008-04-16)
参考文献数
37
著者
米村 滋人
出版者
東京大学
雑誌
戦略的な研究開発の推進 戦略的創造研究推進事業 RISTEX(社会技術研究開発)
巻号頁・発行日
2020

発生状況の開示のための情報公開等、感染症対策のためには個人データの利用は不可欠であり、位置情報やカードの決済情報を組み合わせた追跡技術も数多く実戦投入されている。しかし、こうした手法にはプライバシー上の懸念が強いものも含まれている。一方で、プライバシーへの配慮から、結果として情報提供や情報収集が完全にはできないことがある。本プロジェクトは、こうした感染症対策に際し、特に位置情報やBluetoothなど技術的に実装可能な携帯電話関連技術の望ましいデータ利用とプライバシーや人権の保護のあり方に関して、情報工学やELSIの観点から多角的・学際的に検討を行い、適切な技術の活用や政策決定のあり方を提示することを目的とする。立法も含め、エビデンスに基づいた政策形成に活用できるガイドラインを作成するとともに、コンセンサス形成が難しい本領域における社会的な対話を進め、国際的なルール形成への貢献も目指す。

2 0 0 0 OA 山の伝説

著者
青木純二 著
出版者
丁未出版社
巻号頁・発行日
vol.日本アルプス篇, 1930
著者
遠藤 幸吉
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.106-111, 1955-04-01 (Released:2011-03-14)

テレビジョン放送局を設立するに当り,いかなる規模において開始すべきかはその企業体の資金により色々と相異もあるのは当然であるが,ある程度の将来性も考慮して充分に運用できる程度のものが望ましい。先進国としての米国の例を見ると現在ではネットワークが完備し,小都市の放送局では簡単な施設のものでもキー・ステーションからの番組を貰って聴視者を満足させている。一方キー・ステーションの方も,初期の頃はスタジオでもラジオに使用していたものを改造した程度であったが放送時間が増え,番組内容の充実するに伴いテレビジョン専門の大スタジオを建設するようになった。この経過を見ても判るように僅か数年間におけるテレビジョンの進歩は真に目覚しいものであると同時に現在でも新しい機械が次々と発表され,今後の発展は予想し難いものがある。そのため現在新設されるテレビジョン専門の放送局でもスタジオなどは将来増設を考慮して敷地を広くとってある。ラジオ東京テレビジョンの局舎および施設は現在の段階において放送時間を5時間位とし,ある程度番組をスタジオ内において充分こなせること,将来の増設が可能なることに基本方針を置き旧近衛三連隊跡の5000坪の敷地に現在の局舎を建設した。なお観客参加番組はラジオと共通のが多いこと,および観客動員の都合でなお一層都心に近いことが望まれるのでその目的のためには現在のラジオ東京ホールおよび築地に建設中のラジオテレビスタジオを使用し,マイクロウエーブで赤坂の局舎まで連絡することにした。
著者
大島 直行
出版者
一班社団法人 日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (ISSN:09187960)
巻号頁・発行日
vol.104, no.5, pp.385-397, 1996 (Released:2008-02-26)
参考文献数
101
被引用文献数
2 1

北海道における縄文時代から近代に至るまでの古人骨資料を用いて, 各時代の成人集団における齲歯頻度の時代的推移を調査した。縄文時代から続縄文時代になると齲歯頻度は有意に低下し, その後, 近世アイヌに至るまで齲歯は少ないまま推移する。また, オホーツク文化の人々には齲歯が見られなかったが, これは, 海産動物を中心とする動物質食への依存が強いことと関係が深いと思われる。縄文時代においては, 北海道北東部は南西部に比べ齲歯頻度が低いが, 本州の縄文時代人と比較すると北海道南西部でもはるかにその頻度が低い。これも, 縄文時代の北海道, とくに北東部では本州に比べ, 食料を海産動物に頼る割合がもともと高かったことが原因と考えられる。ただし, 本州においても, 齲歯頻度が極端に低い縄文時代人集団があり, 齲歯の成因として植物食料の量のみならず, その加工技術, 集団全体の栄養状態なども考慮する必要があると思われる。
著者
阿部 真也 中川 慧
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.4Rin135, 2019 (Released:2019-06-01)

時系列予測の観点から株価を予測するために深層学習を用いる研究が多数行われてきた。 一方で、クロスセクション予測(マルチファクターモデル)の観点から、深層学習を用いて株価を予測する研究は少なく、特に世界の株式市場における有効性を実証する研究は存在しない。 そこで本稿では、グローバルな株式市場においてクロスセクション予測の観点から深層学習を用いたマルチファクターモデルに基づく相対的な魅力度の有効性を検証する。 分析の結果、次の結論が得られた。 1.深層学習による株価予測モデルはランダムフォレストやリッジ回帰に比べリターン/リスクの面で優れている。2.特に低リスクという観点で、深層学習モデルは優れている。3.市場の効率性が低下すると、収益機会が増える可能性がある。
著者
鈴木 圭輔
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
pp.cn-001490, (Released:2020-08-08)
参考文献数
59
被引用文献数
4

新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019; COVID-19)の大流行に伴い,その対策や感染拡大防止に加え我々の社会的状況も激変しつつある.近年COVID-19に伴う神経症状は稀ではなく,頭痛は主な神経症状として注目されつつある.COVID-19に伴う頭痛の頻度は21臨床研究,8メタアナリシスにより5.6%~70.3%に認めた.一方COVID-19に罹患していない医療従事者などにおける頭痛は11.1%~81.0%にみられた.頭痛の詳細を記載した報告は少なかったが,本稿ではCOVID-19と頭痛の関連においてその頻度,特徴や病態について議論したい.
著者
寺田 雅之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.591-599, 2020-05-15

差分プライバシは,任意の攻撃に対する汎用的な(“ad-omnia”な)安全性を実現するためのプライバシ保護の枠組みであり,さまざまなプライバシ保護手段に対して“ϵ”で表される統一的な安全性指標を与える.本稿では,米国国勢調査局(US Bureau of Census)による2020年の国勢調査での差分プライバシ導入の背景を紹介し,差分プライバシの定義とその意味するところを説明する.また,合成定理(composition theorem)などの差分プライバシの特徴とそれによる利点,および差分プライバシを普及させていく上での現状の課題と今後の展望について議論する.
著者
西尾 幸一郎 西村 もえぎ 黒光 貴峰
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.266-273, 2019 (Released:2019-05-23)
参考文献数
19

本研究の目的は, 学習場所と家族の存在が子どもの学習動機づけに及ぼす効果を明らかにすることである. 主な結果は以下の通りである. (1) 男女ともに8割以上の児童が子ども部屋を保有しているが, 約半数の児童は家庭での学習場所としてリビングやダイニングを選択している. また, いずれの場所においても, 7割以上の児童が保護者やきょうだいなどの家族の存在を感じながら学習している. (2) リビングやダイニングでの学習については, 子どもが学習している時に家族の存在がいつもあることで自律的な学習動機づけは高くなり, 他律的な学習動機づけは低くなる. また, 女子のリビングやダイニングでの自律的な学習動機づけは男子と比べて低く, 子ども部屋での学習と比べても低い傾向がみられる. (3) 子ども部屋での学習については, 子どもが学習している時に家族の存在がいつもあることで自律的な学習動機づけは低くなり, 他律的な学習動機づけは高くなる傾向がみられる.
著者
田村 幸一 富 裕孝
出版者
日本食品化学学会
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.239-243, 1998
参考文献数
16
被引用文献数
2

It has been reported that some kinds of perilla extracts had anti-allergic activities. During the investigation of <i>in vitro</i> anti-allergic activity, it was found that red perilla extract had efficieny activity. A water soluble red perilla extract was prepared. And existence of caffeic acid, rosmaric acid and luteorin which have been reported to have anti-allergic activity was confirmed in the extract. It was also found that the red perilla extract had strong SOD-like activity and inhibitory activity for hyalurobidase. Tablets containing the red perilla extract were prepared and given for the person having symptoms of pollinosis. Effects of red perilla extract on the symptoms of pollinosis were examined comparing that of <i>Rubus suavissimua</i> extract. The results suggested that red perilla extract has more efficient effects for relieving the symptoms of sneezing, of rhinoclesis and of rhinorrhea than <i>Rubus suavissimus</i> extract. No side effect was reported.
著者
木村 晴
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.115-126, 2004-06-30

不快な思考の抑制を試みるとかえって関連する思考の侵入が増加し,不快感情が高まる抑制の逆説的効果が報告されている。本研究では,日常的な事象の抑制が侵入思考,感情,認知評価に及ぼす影響を検討した。また,このような逆説的効果を低減するために,抑制時に他に注意を集める代替思考方略の有用性を検討した。研究1では,過去の苛立った出来事を抑制する際に,代替思考を持たない単純抑制群は,かえって関連する思考を増加させていたが,代替思考を持つ他3つの群では,そのような思考の増加は見られなかった。研究2では,落ち込んだ出来事の抑制において,異なる内容の代替思考による効果の違いと,抑制後の思考増加(リバウンド効果)の有無について検討した。ポジティブな代替思考を与えられた群では,単純抑制群に比べて,抑制中の思考数や主観的侵入思考頻度が低減していた。しかし,ネガティブな代替思考を与えられた群では,低減が見られなかった。また,ネガティブな代替思考を与えられた群では,単純抑制群と同程度に高い不快感情を報告していた。代替思考を用いた全ての群において,抑制後のリバウンド効果は示されず,代替思考の使用に伴う弊害は見られなかった。よって,代替思考は逆説的効果を防ぎ効果的な抑制を促すが,その思考内容に注意を払う必要があると考えられた。
著者
中村 一基
出版者
岩手大学
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:09172874)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.175-184, 1993

研究ノート(1)では,日本人の言語感覚について,言語と沈黙という対峠関係を突き抜けるように,沈黙の言語があり,またその向こうに,失語という言語主体から遊離した言語の問題あることを,沈黙の意味性の把握を中心に考案した。その結果,日本人の言語感覚には,言語に対する二律背反的な感覚があり,その根底に言霊信仰がいまも生き続けていることを論じた。本稿では,「忌み言葉と差別語」をとりあげ,言語のタブー化という事態の背景に,日本人の「穢れ」の感覚と言霊の観念が色濃く影をおとしていることを考察した。
著者
永武 拓 玉井 秀定 秋本 肇 吉田 啓之 高瀬 和之
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
計算力学講演会講演論文集 (ISSN:1348026X)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.25, pp.718-719, 2012-10-06

The Fukushima Daiichi Nuclear Plant, Unit No.1, 2 and 3 which were under operation were automatically shut down when the earthquake occurred. After the earthquake, the tsunami reached the planst and all AC power was lost. This loss of AC power made it impossible to supply cooling water into the pressure vessel. After that, the water level in the pressure vessel became less and the meltdown occurred. But the loss of coolant and core uncovery process is unclear, because the plant parameters (water level, pressure, etc) could not be checked in the situation of loss of electric power. Now we are performing the numerical evaluation regarding to the core uncovery process in the Fukushima Daiichi Nuclear Plant Unit No.1 accident with the TRAC-BF1 code. In this study, the core uncovery process and the effect of isolation condenser for the reactor core cooling were investigated. This paper describes the results of the numerical evaluation on the core uncovery process.
著者
中村 登流
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.155-173, 1962-12-31 (Released:2008-11-10)
参考文献数
20
被引用文献数
2 2

1.この研究はエナガ(Aegithalos caudatus trivirgatus)の蕃殖期生活の特殊性を明確にするため野外観察の結果をまとめたものである。2.1951年から1961年までの蕃殖期におけるのべ147回の野外調査により,48番,71巣を観察した。雌雄の区別は行動差,尾羽の曲り方の差,尾羽の破損状態,足環によって判別した。3.蕃殖期は比較的早期性で新葉ののびる時期に育雛期が来るように調整されている。早期営巣者は2月からはじめるが寒波によって影響されやすく,営巣期間が晩期営巣者より長い。4.番形成は営巣場所決定以前に行なわれ,番群は冬期群移行範囲の局部執着により出現する。営巣に入っても寒冷気候が戻った場合再び番群が形成される。5.営巣場所は林縁ならびに林冠部で,常緑性針葉樹に執着し10m以上の枝先にもっとも多い。落葉広葉樹の樹幹には3~10m,小灌木またはブッシュでは3m以下である。6.蕃殖期内で巣が破壊された場合営巣場所を変更する。蕃殖期末に破壊された場合再度営巣はしない。7.営巣は雌雄共同で行なう,営巣活動時間は休息時間とほぼ同じ位で,むしろ休息の方が多い。営巣期間は早期営巣者で2ヶ月もかかる場合があるが晩期営巣者は10日位である。8.塒は営巣初期の外廓ができるまでブッシュの中にとり,外廓ができて以後巣内でとる。9.抱卵活動は,巣外時間に対する巣内時間の比で示すと,前半で1に近く,後半で2に近い。10.夕刻巣へ入る時には雄が先導して雌が先に入り,後から雄が入る儀式的行動がある。11.孵化当時の給餌は抱雛している雌に雄が口うつしにし,雌が雛に与えるが数日にして雌雄が給餌行動をとるようになる。12.1羽当り1分間の給餌回数は0.03であり,初期と晩期でやや少ない。13.雌雄の給餌行動には雄が先導して先に雌が給餌し,その間雄はデスプレイ行ない,次に雄が給餌するという儀式的行動がある。14.主として雄が行なうup-right flight displayは営巣期には特定の場所で大規模に行なわれ,産卵•抱卵•育雛期には巣の周辺の一定空間で行なわれ,その活動が最高に達するのは孵化直後である。15.テリトリーははっきりせず巣の防衛が主であり,デスプレイは持ちながらテリトリーの主張をしない。