著者
山本 もと子
出版者
信州大学留学生センター紀要
雑誌
信州大学留学生センター紀要
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-13, 2003-03-31

「感謝」と「謝罪」という異なった言語行動が日本語では両方とも「すみません」で表現できるという事象を、Brown and Levinson(1987)が「感謝」と「謝罪」をFace Threatening Act=FTA として同じカテゴリーに分類していることを切り口に「丁寧さのストラテジー」によって説明する。そして、日本語学習者用テキストやドラマのシナリオから感謝の意味を持つ「すみません」と「ありがとう」との使い分けを分析し、特に日本語では話し手と聞き手の相対的力関係や社会的規範がこれらの言語行動の違いに強く影響していることを言及する。また、アンケートの結果から、近年では感謝の気持ちを表すのに「すみません」より誤解の少ない「ありがとう」を用いる者が多いことが明らかになった。

2 0 0 0 OA 仙台叢書

著者
仙台叢書刊行会 編
出版者
仙台叢書刊行会
巻号頁・発行日
vol.第17巻, 1929

2 0 0 0 OA イーリアス

著者
ホーマー 著
出版者
富山房
巻号頁・発行日
1940
著者
徳永 達己 川崎 智也 武田 晋一 福林 良典
出版者
拓殖大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

●「地方創生に向けた住民参加型インフラ整備工法の適用可能性に関する研究」(徳永、武田)、および「住民参加型LBTによるインフラ整備の有効性に関する産業連関表を用いた検証~下條村における建設資材支給事業を例として~」(武田)本研究は、地方創生を図るため、まずは途上国で活用されているLBTの適用事例を検証し、国内の地方部で実施されている住民参加型インフラ整備工法の現況と事業の手順について整理した。さらに、産業連関表を用いて長野県下條村の産業構造と事業効果の分析を行うことにより、LBT/住民参加型工法の国内適用可能性について考察するうえでの基礎的な検証を試みた。これにより、同村の産業構造の分析に加えて、同事業と公共土木工事との比較が可能となった。●地域愛着度の評価(国内)(川崎)日本全国における建設資材支給事業の事例を収集し、コミュニティに対する影響の波及効果を分類・整理した。この事例収集は最終年度も継続して実施する予定である。●地域愛着度の評価(海外)(武田、徳永)本研究は、地域愛着度の国内事例と比較して、住民参加型の道路工事が行われているタイ国東北部のノンコー村を対象に海外事例の愛着度について評価を行ったものである。現在は国内と同一の書式を用いたアンケート調査を実施し、集計と構造分析を行っている。●海外での住民参加型インフラ整備事業の支援アプローチと適用範囲の検討(福林)フィリピンでの,地方行政,住民,NGO連携による渡河部対策工の事業地2か所の事後調査を行った.建設後約4年間の耐久性,地方行政と住民による維持管理の活動を確認した.また,別事業地では施工後1年以内に渡河部への導入路が市の事業地としてコンクリート舗装され,主要道路の代替路として利用されている様子を確認した.住民には生命線としてのインフラ構造物への意識があり,行政と住民が連携して利用し維持管理を行っている.

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1944年05月10日, 1944-05-10
著者
耒代 誠仁 中川 正樹 馬場 基 渡辺 晃宏
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.93-98, 2011-12-03

本稿では古代木簡解読を支援する画像処理および字体検索の高度化に関する我々の研究について述べる.画像処理の改善は,汚損・破損した古代木簡の可読性を高め,高精度な字体抽出を実現するために重要である.我々はカラーチャネルおよび周波数に関する分析結果を踏まえ,木目,腐食に有効な画像処理を実現した.また,木簡解読支援システムのユーザインタフェースを改良し,画像処理の実施に必要な操作を簡素化した.字体検索については,テンプレートを増やすと共に形状特徴抽出の改善を行い,検索精度の改善を実現した.
著者
生駒 忍
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第10回大会
巻号頁・発行日
pp.40, 2012 (Released:2012-07-20)

日本語オノマトペの表記においては、ひらがなを用いるかカタカナを用いるかという表記形態の選択においてある程度の自由が許容されている。一方、認知心理学的知見は、表記形態がオノマトペの認知過程に影響を及ぼすことを明らかにしている。そこで本研究では、触感を表すオノマトペについて、表記形態の主観的評定データの収集を行った。大学生30名に、19種のオノマトペを提示しそれぞれがひらがな・カタカナのどちらで書かれることが多いか、5件法で評定を求めた。その結果、一定のゆれがあることが認められた。そこで探索的因子分析を行ったところ、硬い触感と柔らかい触感との2因子に分かれ、後者のほうがひらがな表記されやすい傾向が示された。また、調査対象者を日常的な読書量の多寡で2群に分けて回答を比較したところ、評定値に有意差は認められず、主観的表記頻度は全般的な接触量に左右されるものではないことが示唆された。
著者
対馬 栄輝 尾田 敦
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.218-225, 1996-05-31 (Released:2018-09-25)
参考文献数
9
被引用文献数
5

変形性股関節症患者にみられる跛行の原因の一つとして歩行時股関節外転筋の反応が遅延,すなわち立脚期踵接地時における下肢筋の活動開始時期が遅延していると考えた。本稿の目的は変形性股関節症患者における歩行時下肢筋の活動開始時期を計測して,健常者と比較検討することである。変形性股関節症患者10名と健常者10名を対象として,自由歩行時の中殿筋と大腿直筋のEMG,並びにフットスイッチから信号を記録し,踵接地に対して股関節外転筋と膝伸展筋の活動が開始する時期を測定した。その結果,患者群は各筋における活動開始時期の間に有意な相関関係は認められず,各筋の活動開始時期に変調が起こっていると考えられた。また健常群と比較して各筋活動開始時期は有意に遅延しており,動作の予測制御(pre-activity)の遅延が生じていると考えられた。この結果から運動の協調性の改善を目的とした閉鎖運動連鎖での訓練を頻繁に取り入れていく必要性が予想された。
著者
宮本 花恵
巻号頁・発行日
2019-03-25

北海道大学. 博士(文学)
著者
中川 圭介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.625-625, 2017-06-15

情報の科目が必修になっていることを知って考えたことをいくつか書いてみました.教科書を読んだ感想は内容が多く授業がどのように行われているのだろうか,次は,高校の必履修科目情報に適切な演習問題とはどういうものだろうか,そしてもう1つは1945年にコンピュータが出現した前とそれ以後,世界はどう変わったのかを考えることは大切でないか,などです.