著者
Yuri Yokoyama Akihiko Kitamura Mariko Nishi Satoshi Seino Yu Taniguchi Hidenori Amano Tomoko Ikeuchi Shoji Shinkai
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
pp.JE20180076, (Released:2018-11-17)
参考文献数
41
被引用文献数
5

Background: Although meals that combine a staple food, main dish, and side dish (balanced meals) are recommended in Japan, the health effects of such meals are unclear. We investigated the association of frequency of eating balanced meals with frailty among community-dwelling older Japanese.Methods: We analyzed data from 912 persons aged 65 years or older who participated in the Hatoyama Cohort Study or Kusatsu Longitudinal Study. The frequency of eating two or more balanced meals daily was self-reported as ≤1 day/week, 2 or 3 days/week, 4 or 5 days/week, and daily. Frailty was defined as the presence of at least three, and pre-frailty as the presence of one or two, of the following criteria: weight loss, muscle weakness, exhaustion, slowness, and low physical activity. Adjusted logistic regression was used to study associations of frequency of balanced-meal consumption with frailty (prefrailty and frailty combined) and frailty criteria.Results: Participants reporting a frequency of balanced-meal consumption of ≤2 or 3 days/week had a higher prevalence of frailty (odds ratio [OR], 1.79; 95% confidence interval [CI], 1.21–2.64) than did those reporting a frequency of daily. Lower frequency of balanced-meal consumption was also associated with higher prevalences of weight loss (OR, 4.10; 95% CI, 1.90–8.85), exhaustion (OR, 6.35; 95% CI, 2.49–16.17), and low physical activity (OR, 1.92; 95% CI, 1.22–3.01).Conclusions: Our findings suggest that more frequent twice daily consumption of meals with a staple food, main dish, and side dish decreases the risks of prefrailty and frailty.
著者
高地 雄太 山本 一彦
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.99, no.1, pp.150-155, 2010 (Released:2013-04-10)
参考文献数
10

膠原病・リウマチ性疾患の多くは,環境・遺伝因子によって発症する多因子疾患である.従来より,HLA遺伝子多型と各疾患の感受性との関連が知られていたが,近年,ゲノム全体を探索対象とするゲノムワイド関連解析が可能となったことにより,非HLA遺伝因子の解明が急速になされつつある.これらの疾患には,PTPN22,TNFAIP3,CTLA4などの共通遺伝因子が存在する一方で,関節リウマチにおけるPADI4遺伝子のように,疾患特異的な遺伝因子も存在する.したがって,これらの遺伝因子の組み合わせによって,個人における各疾患への感受性が規定されているものと考えられる.また,遺伝因子を複合的に解析することによって,個人の病態予測・治療反応性予測にも応用されることが期待されるが,遺伝因子には少なからず人種差が存在するため,今後,日本人における全貌を明らかにする必要がある.
著者
石原 孝二 信原 幸弘 河野 哲也 鈴木 晃仁 北中 淳子 熊谷 晋一郎 糸川 昌成 石垣 琢麿 笠井 清登 向谷地 生良
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は4 つの研究領域①生物学的精神医学および認知行動療法の展開による疾患観の変化、②精神疾患症状の現象論的・行為論的・認知哲学的把握、③診断の歴史と科学論、④当事者、家族、支援者の視点:地域社会論と障害学からの検討を設定し、各領域の研究を通じて精神疾患概念の再検討と「精神医学の科学哲学」の展開をはかった。研究の成果は15本の論文と59回の学会等の発表・講演、国際会議Tokyo Conference on Philosophy of Psychiatryの実施などを通じて発表されている。また、本研究の集大成として、全3巻のシリーズ書籍「精神医学の哲学」(仮題)を刊行する予定である。
著者
坪田 亘記 相澤 清晴
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

トーン貼りは漫画制作における工程の一つであり,トーン貼りの自動化には需要がある.本研究では,漫画のキャラクターの自動でのトーン貼りに取り組む.トーンには特有のパターンがあるため,トーン貼りは難しい.L1 lossや perceptual lossと組み合わせるような通常のconditonal generative adversarial network (cGAN) では,トーンのパターンの学習は難しい.トーンのパターンを考慮したトーン貼りを実現するため,我々はcGANにトーン特徴量を用いた損失関数を導入する.トーン特徴量を用いた損失関数は,目標の画像と生成画像のトーン特徴量間の距離を計算したものである.Manga109に登場する2人のキャラクターについて実験を行い,提案手法がベースラインの手法よりも同等以上に見た目が良い結果になることを示した.
著者
小川 圭一 宮本 達弥
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.I_883-I_892, 2012 (Released:2013-12-25)
参考文献数
5
被引用文献数
1

近年,都市交通手段としての自転車が見直されてきており,環境負荷の低減のため,自動車から自転車への交通手段転換の促進が期待されている.一般に,都市内においては5km程度以内の距離帯であれば自転車の所要時間がもっとも短いとされており,自転車利用の促進が期待される距離帯であるとされている.しかしながら,これは大都市都心部を想定した各交通手段のサービス水準にもとづいたものであり,地方都市や郊外地域においては各交通手段のサービス水準が異なることから,有効な距離帯は異なると考えられる.そこで本研究では,京都市中京区,京都府向日市,滋賀県草津市の3地域における各交通手段のサービス水準にもとづき,地方都市の実状に応じた自転車利用促進のための有効な距離帯の算定と比較をおこなう.
著者
真鍋 和博
出版者
日本インターンシップ学会
雑誌
年報 (ISSN:18811663)
巻号頁・発行日
no.13, pp.9-17, 2010-09-25
被引用文献数
2

様々な形態のインターンシップが展開されるようになったが、本稿ではその効果に着目し、インターンシップ経験による社会人基礎力の伸長と、就職活動への活用状況について実証的に分析を行う。1週間程度企業で就業体験を行うインターンシップを「日常業務型」、企業等から与えられた課題を長期間にわたってチームで解決していくプロジェクト型のインターンシップを「課題設定型」とした上で、2つの分析を行った。まず、インターンシップ経験前後で社会人基礎力が伸長したかどうかを質問紙でたずねた「社会人基礎力伸長調査」では、「日常業務型」、「課題設定型」双方で社会人基礎力の伸長がみられたが、その伸長状況には差異があることが判明した。特に、「課題設定型」では主体性、実行力、課題発見力、発信力が有意に伸長していた。次に、その後の就職活動において、比較的早期に内々定を獲得できた調査対象者に半構造化面接を行い、インターンシップ経験を就職活動にどのように活かしたのかを、M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を用いて分析した。「日常業務型」では経験で得た社会人としての規範意識を自己PRに、職業的気づきを志望動機に活用していた。「課題設定型」では伸長させた社会人基礎力を「自己PR」に、伸長させたコンテキストを「学生時代に力を入れたこと」のエピソードとして活用していた。
著者
伊藤 博崇 田中 新亮 山田 稔 吉村 禎二 河野 通盛 三浦 将彦 村脇 義之 谷村 隆志 杉原 誉明 小西 龍也
出版者
松江市立病院
雑誌
松江市立病院医学雑誌 (ISSN:13430866)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.83-88, 2012 (Released:2019-07-22)
参考文献数
14

症例は66 歳の女性で、黄疸、肝機能障害、高血糖を近医で指摘され入院した。膵癌が疑われたが、精査の結果自己免疫性膵炎と診断し、プレドニゾロン35 mg を投与開始した。膵・胆管病変の明らかな改善を認めたが、ステロイド漸減中に呼吸困難・低酸素血症をきたし、間質性肺炎が疑われ再入院した。ステロイドパルス療法に反応せず、人工呼吸器管理としたが、間質性陰影増悪、両側気胸を合併し、第110 病日後に呼吸不全増悪により死亡した。病理学的検討はなされておらず不明な点が多いが、IgG4 関連間質性肺炎を強く疑った。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1933年07月29日, 1933-07-29

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1934年12月11日, 1934-12-11
著者
小原 拓磨
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.70, pp.176-189, 2019-04-01 (Released:2019-04-18)

Cette étude traite de la lecture de Hegel par Derrida dans son Glas, considéré comme un point d’arrivée chez lui, en particulier la question de la « négativité » comme source de la philosophie. La négativité du « travail » (Arbeit) est une composante essentielle de l’hégélianisme et représente la métaphysique occidentale, tandis que Derrida recherche la négativité qui ne sert pas la dialectique au contraire du travail. Celle-ci s’appelle « négativité abstraite » et est déterminée comme un nonsens dans l’hégélianisme. Derrida la poursuit dans l’origine de la philosophie hégélienne après avoir confirmé qu’elle est une source tourmentante, parce que c’est la division de soi à travers elle qui conditionne la relation de soi, commencement de la philosophie. Le commencement et la fin se structurent circulairement dans le système hégélien, l’origine est le résultat. Derrida met donc en question la dernière relève, le moment du passage de la religion absolue au savoir absolu, et il la lit d’après l’interprétation phénoménologique de la Trinité par Hegel parce que l’unité entre le Père universel et le Fils particulier est justement le meilleur modèle pour la dernière réconciliation dans son système. Cette réconciliation entre les deux s’accomplit finalement avec la mort du Fils. La mort de Dieu ou la mort d’un autre qui s’appelle Jésus joue un rôle définitif à l’état latent à l’origine de la philosophie et Hegel écrit que cette mort est la « négativité abstraite ». Ainsi il apparait que la négativité que Derrida recherche est la mort de Jésus. Or Hegel introjecte cette mort dans son système en lui donnant du sens. Il ne faut pas que la mort du Christ soit insignifiante ou non-sens ― c’est précisément la cause de toutes onto-théo-logies. Donner un sens à la mort du Christ, être en deuil du Christ, par conséquent, c’est là l’ontologie spéculative de Hegel et la métaphysique traditionnelle en tant qu’onto-théo-logie.
著者
尾崎 健一
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.23, no.9, pp.84-86, 2014-10

2014年6月に厚生労働省が発表した「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」によると平成25年度に精神疾患で労災申請した人数が過去最多となった。特筆すべきは「嫌がらせやいじめ」「セクハラ」が原因となったケースが過去最高であったことだ。パワハラやセク…
著者
鮫島 和行 瀧本 彩加 澤 幸祐 永澤 美保 村井 千寿子
出版者
玉川大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2014-07-10

人と動物間の社会的シグナルの動態を、自然な状況で計測する技術を確立し、人と動物との相互行為とその学習を、心理実験やモデル化を通じてあきらかにする事を目的とする。これまでの研究実績をうけて、本年度の実績は具体的には、1)人=馬インタラクション研究において、調馬策実験課題おける音声指示と動作との間の関係を記述し、人の音声に応じて馬の行動変化までの時間の変化が、馬をどれだけ指示通り動かすことができたか、という「人馬一体間」の主観評定と比較し、人馬一体感に2つの種類が存在することを明らかにした。人=馬インタラクションの実験結果からの知見を応用した車両制御に関するアイデアを特許として共同で出願した。2)人どうしのコミュニケーションにおいて、自然な他者認知の指標としてもちいられている「あくびの伝染」が人=馬間で存在するかどうかの実験を行い、あくびの伝染が人=馬間でも存在する事を示した。3)人=サルインタラクション研究において、人がサルの行動を学習させる訓練において、訓練されるサルの行動だけでなく、人の行動も変化している事を示し、相互学習が人=サル間で起きていることを示唆した。4)人=サルインタラクション研究において、social reward としてのsocial-touchが指刺しかだいにおいての問題行動を減らすことを示した。5)人=イヌインターラクション研究において、保護犬と人との同期動作や視線、および人の指刺し行動の情報が、馴化前後で異なることをプレリミナリーな結果として示すことに成功した。