著者
江藤 明
出版者
別府大学
雑誌
芸術学論叢 (ISSN:09143149)
巻号頁・発行日
vol.15, 2004-02-14

別府大学文学部芸術文化学科30周年記念
著者
文 皓琳
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.55-64, 2008-07-31

本研究は,ユニバーサルデザインの観点から「障害者」の言葉に対するイメージに関して,日本における「障害者」という用語が使われた歴史的背景を調査し,文献調査とインターネット検索を通じて日本と韓国で障害者に対する表記の例を調査した。次に,アンケート調査を通して,日本人と韓国人にとって「障害者」の字に対するイメージを分析した。その結果,日本では「害」の字に対する悪いイメージがあることにより,障害者に対する表記が多様であった。韓国の場合は,障害者を「障碍人」で表記し,「障害者」の言葉に対する抵抗感が強く,その表記は日本のようには多くなかった。また,「障害者」の字に対する悪いイメージ及び抵抗感は日本人と韓国人に認識の差があることが分かった。日本人の47%の人が「障害者」の字に悪いイメージがあると答えたが,「障害」と「障碍」を使う韓国人の場合は92%であった。「害」の語句に対する意識は,両国においては大きな差がみられることが理解できる。
著者
藤堂 良明
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.38-44, 1995

The main theme of Japanese Academy of Budo was to study the history and technology of Japanese Budo. It would be necessarry for us to research the combat Sports is the Orient after this. Taking part in the 3rd Chinese International Shorin Bujutsu tournament, I consider about the form and substance of Bujutsu tournament and the history of Shorin Bujutsu.<br>1) Shorin Bujutsu was the roots of chinesebujutsu. At 5 centuries, some priests have practiced Shorin Bujutsu at Shorin temple. According to Kikoshinsyo written by Keisekiko, the founder of Snorin Bujutsu was Chokyoin who devised 32 kenpou and bludgeon. Priests practicing kenpou based on kick named Hokuken and people practicing kenpou based on push with hands named Nan Ken. Also there was the arts of fencing, whip, sward and stick in Shorin Bujutsu.<br>2) There are Shorin-ken, Taikyoku-ken, Nan-ken, Sword, Stick and Bludgeon in Kata contest of Bujutsu tournament. Each player does not make a bow each other because of practicing it as Bujutsu rather than as Budo. As a match called Sanda, they combat each other with push, kick and throwing. A contestant matches 10 classes of weightism and puts on protecter. The technique of winning is to be seen by throwing rather than pushing and kicking.
著者
山田 由佳子 西澤 陽子 重田 美智子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. II, 社会科学・生活科学 (ISSN:03893456)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.49-62, 2004-02-20

この研究の目的は, 大学生における衣服の処分および古着の入手の実態を明らかにし, 古着の所持に影響を与える要因をさぐる事であった。調査は,関西の大学に在学中の男女を対象に2002年に行われ,全体で352の有効票が分析に用いられた。その結果, 不用となった衣服をゴミとして廃棄する者が全体の約7割であり, 有効利用する者より多い事がわかった。又, 廃棄の理由は, 有効利用の具体的な方法がわからない事が多く挙げられた。衣服総数に占める古着の割合が多い者ほど, 古着を積極的に購入し, その着用頻度が高い。女性において古着を所持しない者は潔癖性が高く, 男性では古着の所持は潔癖性と関連が無い事がわかった。全体の7割の者がペットボトル再生繊維衣服を知っているものの, 着用経験者は1割程度で, 着用経験の無い者はマイナスイメージが強く, 今後の着用意向も消極的である。全体ではもらう古着は買う古着よりイメージがよい事が明らかとなった。The purpose of this research was to clarify actual condition of university students as to handing disused clothes and getting used clothes, and also to investigate the factor that affects their decision when they get used clothes. The questionnaire was conducted in 2002 on men and women at university in Kansai area and 352 valid answers were used for the analysis. The main resultsobtained by the survey are as follows. With regard to the way of handling disused clothes, 67% of valid answers dispose of them, whose percentage is more than that of those who can utilize them effectively. The main reason of disposing of clothes is that it is difficult to find how to make effective use of disused clothes. It is found that those who own used clothes at higher rates in their all clothes tend to purchase used clothes more positively and wear them more frequently. It is also found that women who do not own used clothes tend to be more fastidious and, as for men, it has nothing to do with the fastidiousness. Moreover, although 70% have known the clothes made from fiber of recycled plastic bottle, only about 10% of them have put it on ever and they tend to be negative to try it on in future. As a whole, it became clear that used clothes got from an acquaintance has a better image as to cleanliness than one they buy.
著者
齋藤 宏文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.92, pp.169-180, 2010-06-17
被引用文献数
1

小型科学衛星"れいめい"は, 2005年8月に打ち上げられ,現在まで5年間軌道上にてオーロラ科学観測を行っている.重量70kg,開発経費約4億円の低価格衛星ながら,ホイール1機,磁気トルカ3機の構成ながら3分角の姿勢制御精度を達成する等,世界的に見ても高い機能を持っている.宇宙科学研究所の若手工学研究者が,衛星メーカの衛星開発とは一味違ったインハウス衛星開発を実施して達成できたプロジェクトである.高機能で,低コスト,そして5年間軌道上で動作しているという信頼性の高さを兼ね備えた実績により,平成21年度日本航空宇宙学会技術賞を受賞している.本講演では,"れいめい"衛星の成功のキーポイントであったと思われる,小型衛星搭載機器,小型衛星3軸姿勢制御技術,効率的な衛星運用技術,低コストな信頼性確保の手法を紹介する.合わせて,今後の小型衛星の展望を述べる.
著者
永井 洋子
出版者
日本児童青年精神医学会
雑誌
児童青年精神医学とその近接領域 (ISSN:02890968)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.p272-285, 1994-06
被引用文献数
9
著者
宮木 康博
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.49-91, 2006-01

平成16年7月12日、おとり捜査に関する最高裁決定が出された。本決定では、おとり捜査の許容性や適法性の判断基準について、最高裁の考え方がある程度示された。しかしながら、本決定によってもおとり捜査が許容される範囲については、明確にされたとは言い難い。その意味で、おとり捜査の適法性の判断基準や判断方法を精緻することは、依然としてわが国の刑事訴訟法上の重要なテーマである。こうした検討にあたって有益と思われるのが、ドイツにおけるおとり捜査の考察である。ドイツでは、1970年代以降、国際的犯罪組織によって麻薬犯罪を始めとした組織犯罪が顕在化し、その対策の一環としておとり捜査が積極的に用いられるようになった。そうした中で、おとり捜査の許容範囲、要件、判断基準などについては、判例において幾度となく検討が加えられ、その中で興味深い変遷をたどってきた。また、学説においてもこうした判例の動向をふまえ、激しい議論が戦わされてきた。ドイツでは、こうした判例・学説の展開の中で、おとり捜査をめぐる議論が精緻化されてきたのである。 そこで、本稿では、わが国のおとり捜査の許容性や適法性の判断基準について検討する足がかりとして、同様の問題についてのドイツの対応につき考察を加えた。具体的には、まず、ドイツにおけるおとり捜査の基本的な枠組をおさえておくために、おとり捜査の担い手と投入類型を整理し、おとり自身の不可罰性について確認する。そのうえで、次に、おとり捜査の許容性についての判例と学説を概観する。そして最後に、以上の考察をふまえ、おとり捜査をめぐるわが国における今後の議論の方向性について、若干の考察を加えた。研究ノート
著者
北澤 一善
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.60, pp.267-267, 2011

強く束縛されたフェルミオン(トップクオーク)-反フェルミオン(反トップクオーク)対が標準模型ヒッグス・ボソンの原始形(240個のグルーボールで形成されるフラーレン型準結晶)へ凝縮する際に放出すると考えられる1光子(492 MeVのエネルギーを保持)が、カラー磁場中において擬スカラー・南部・ゴールドストーン・ボソン(アクシオン)へ転化する可能性が、超新星残骸Cassiopeia Aに関する最近のγ線観測データより示唆される。その後、生成したアクシオンは更に2光子に崩壊した後、それらの多励起子作用により原始ヒッグス・ボソンを素励起し、自身は2×240組の電子対となる。一方、ヒッグス・ボソンは最終的に切頂八面体(tr-O)の擬スカラー・メゾン(スピン0)集合体に形態変化することを示す。この(重い)アクシオンの存在は「強い力のCP不変性問題(=極小θの自然性)」を解決させるので、観測による確認が大いに期待される。又、上記2過程においてそれぞれ予測される超伝導状態について議論する。
著者
境 敏親 鈴木 宏明 針谷 尚夫 矢野 陽一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.95, no.299, pp.15-21, 1995-10-20

5ステージ・パイプライン、1Kバイト・ダイレクト・マップ方式の命令キャッシュを採用した32ビットマイクロプロセッサV810が0.75V、0.7MHzで正常動作することを確認した。低電源電圧においてノイズ・マージンが小さくなるのを防ぐため、全信号がフルスイングするように疑似スタティック回路技術を用いて設計を行なった。チップは0.8μm2層アルミCM0Sプロセスで24万トランジスタを搭載し、チップサイズは7.4mm×7.1mmである。
著者
鎌田 雅己 土肥 卓也
出版者
Japan Concrete Institute
雑誌
コンクリート工学 = Concrete journal (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.1015-1021, 2012-11-01

2007年春より着手されていた,東京駅丸の内駅舎は創建時の姿を取り戻し,2012年10月1日にグランドオープンを迎えた。創建から98年を向かえた丸の内駅舎であるが,弊社では日本の首都東京の顔として,今後の100年も皆様に愛される建物を目指して各種検討・工事を進めてきた。今回は丸の内駅舎の歴史的経緯と保存・復原工事について報告する。
著者
竹内 治男 島村 秀樹 岡嶋 雅夫 宮田 兼吉 佐治 篤
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.70, pp.1-8, 1991-07-22

過去数回の大地震を経験してきた日本の首都東京は、近年の人口過密やオープンスペースの不足から、災害に弱い都市として潜在的な危険を持ち合わせている。都民の生活と財産を守り、都市機能を維持して行く使命を持つ都は、本庁舎の移転に合わせて、防災活動の指令塔としての「防災センター」を設置し、さらにセンター機能を支援するために防災情報システムを開発した。このシステムの一部である地図情報システムにARC/INFOが採用され、災害時の応急対策の立案支援を行っている。この報告では、災害に関する情報の地図の展開を交えて、開発された地図情報システムの概要を紹介する。Tokyo, the capital of Japan, has been experienced several serious earthquakes in the past. With the mission of protecting the lives and assets of the people, and the smooth operation of the city; "Disaster Prevention Center" was established. This function as a control tower for disaster prevention activities and is supported by a specially designed Disaster information System. Map Information System, which is a part of the system, adopts ARC/INFO to support the dicision-making process for emergency procedures against disasters. This report illustrates the general idea of the newly-developed Map information System and how it develops disaster related information into maps.