著者
北林 亮
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.567, pp.66-69, 2011-04-01

コスト削減や省電力を目的にブレードサーバーを導入する企業が増えている。ただしネットワークの設計を意識せずに導入すると、「サーバーにアクセスできない」といった通信トラブルに見舞われることがある。ブレードサーバーの通信部分(スイッチブレード)はネットワーク担当者が主体的に設計・構築するようにしたい。
著者
張 集歓
出版者
北海道大学文学研究科
雑誌
北海道大学大学院文学研究科研究論集 (ISSN:13470132)
巻号頁・発行日
no.15, pp.19-34, 2015

本稿は,1930年代の中国華南地域において活動していた南京中央政府に対抗する政治派閥の西南派の政治姿勢を,対中央攻撃期,模索期,接近期の三つの異なる対立関係期に照合しながら,当該時期の地方政治人物及び中国政治の特質に対する検討を試みたものである。西南派の活動の軸となるものは,彼らがずっと掲げてきた「反日」「倒蒋」および「剿共」の三つの並行の政治主張であったが,政治主張は常に眼前の政治情勢に対応できるよう,シフトを繰り返されていた。対抗期の初期から中期において,彼らにとって蒋介石の南京中央政府の威圧こそが最大の敵であり,焦眉の急であったため,「抗日」の姿勢も,「抗日をしない」南京中央政府への攻撃の側面を持つことになる。その一例として,胡漢民に代表された西南派の日本の侵略に対する認識は,蒋介石と同等のものであり,同時代の中でも相当冷静で鋭い判断を下されていたのにもかかわらず,南京中央政府への対抗の基盤を強化するため,短い期間ではあったが,接近してきた日本側との「提携」が企図されていたことも確認できた。このように,当時の西南派及び西南政権は,必要となれば脅威の順位が下位にある敵とのある程度の「提携」も辞さない境地に置かれていたことの裏づけと言える。また,国内においては,西南派は初期から華北の軍事指導者らと連絡を取り合い,「華北の改造」を通じて反蒋運動を推し進めていた。同様の意図に基づいて,彼らは十九路軍が上海戦から撤退して福建に進駐すると,広東という人と地域のネットワークを駆使し,最大の反蒋連盟ともなり得る西南大連合の結成を推し進めていたが,同盟相手の福建の急進及び共産党提携に失望した彼らに,切り崩しを図る蒋介石は接近したのである。そして,数度にわたる蒋介石の譲歩と接近に対して,西南派は徐々に対抗姿勢は軟化していく。言い換えれば,彼らは,それまで情勢に応じて自らの政治主張をシフトさせてきたが,向かう方向は常に一定していた。それは,つまり中央政権への返り咲くことであった。
著者
石川 大介 栗山 和子 関 洋平 神門 典子
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.8, pp.1-7, 2010-01-21
参考文献数
12

Q&Aサイトにおけるベストアンサーを計算機が推定可能か検証するために,人間の被験者によるベストアンサー推定実験を行った.ベストアンサー推定実験にはYahoo!知恵袋データを利用し,「恋愛相談」と「パソコン」のカテゴリーから各50問を使用した.被験者二人による推定結果は,「恋愛相談」では正解率50%と52%(ランダム推定結果は34%),「パソコン」では正解率62%と58%(ランダム推定結果は38%) であり,いずれもランダム推定結果を上回った.また,被験者二人のκ係数は,「恋愛相談」では0.454(moderate),「パソコン」では0.613(substantial) であった.In order to verify whether a computer can estimate the best answer on a Q&A site, a best-answer estimation experiment was carried out with human examinees. The Yahoo! Chiebukuro data was used for the best-answer estimation experiment, and 50 questions each were used for the categories of"Consultation of love"and"Personal computer."The estimated result by two examinees for the correct answer rate was 50% and 52% (randomly estimated result: 34%) in "Consultation of love" and 62% and 58% (randomly estimated result: 38%) in "Personal computer"; therefore, each estimated result exceeded the randomly estimated result. Moreover, the kappa coefficient of the two examinees was 0.454 (moderate) in "Consultation of love" and 0.613 (substantial) in "Personal computer."
著者
泰山 裕 小島 亜華里 黒上 晴夫
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.375-386, 2014

近年,小学校の教育課程において,体系的な情報教育が求められている.しかし,小学校の教育課程には情報教育を扱う専門教科は設定されておらず,情報教育に関わる目標は各教科の中に分散されており、明確に記述されていない.本研究では,体系的な情報教育のために教科横断的な思考スキルの指導が重要であると考える.先行研究において教科別に抽出された思考スキルを,個別に検討することで教科共通の19種類の思考スキルを得た.また,思考スキル同士の関係について,質的解釈と量的検討の2つの視点から分析を行うことで整理し,思考スキルの関係図としてまとめた.
著者
和田 康由 寺内 信
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.63, no.508, pp.185-192, 1998-06-30 (Released:2017-02-02)
参考文献数
34
被引用文献数
1

This shows how land readjustment was promoted before the War, that is, the process from the organization to the dissolution of the association. Moreover, it shows that the private developers exsited in Suminoe District and how the housing management was. They persuaded the landowners and organized the association. They obtained a great deal of land in advance for the purpose of housing management. It was Mr. Gensuke TAKENAKA, the second president of Takenaka Shoten Co. Ltd., that organized the association. He established Takenaka Suminoe Tochi-bu and started the housing management. He sold and rented the houses and land. But he didn't succeed in selling the houses, so he engaged in renting the houses. Tujiei Jyutaku Keiei-bu participated in the association as well as Takenaka Shoten Co. Ltd. Tujiei Jyutaku Keiei-bu managed mainly the houses and land for rent. Both Takenaka and Tujiei managed over 100 houses with architects. The homes introduced the new idea of a residential housing.
著者
土生田 純之
出版者
専修大学社会知性開発研究センター
雑誌
専修大学社会知性開発研究センター古代東ユーラシア研究センター年報
巻号頁・発行日
vol.1, pp.37-49, 2015-03

文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
出版者
アチックミューゼアム
巻号頁・発行日
vol.第20, 1937
著者
福家 良太
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.817-820, 2016 (Released:2016-06-20)
参考文献数
26

近年の集中治療の進歩により重症疾患の生命予後は大きく改善しているが,新たな問題として,これまで軽視されてきた ICU退室後あるいは退院後の様々なアウトカムが注目されるようになってきている。すなわち,これまで許容されてきた「急性期は救命できても長期的に見ると機能予後や QOLが悪化している生存者」が無視できない状況となっており,これを Post-Intensive Care Syndrome(以下,PICSと略)と称する。PICSは,ICUでの集中治療後に生じる身体・認知・精神機能障害である。これらは,重症疾患の侵襲のみならず,救命のためによかれと行われてきた医療介入による侵襲も原因となる可能性が多くの報告で指摘されるようになっている。本総説では,PICSの概念・原因・予防と関連する栄養療法のエビデンスについて述べる。

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1924年08月28日, 1924-08-28

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1921年09月07日, 1921-09-07

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1930年06月14日, 1930-06-14

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1939年04月15日, 1939-04-15

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1944年12月02日, 1944-12-02
著者
小野 晃
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.92, no.7, pp.533-541, 1984-01-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
12
著者
西﨑 光弘
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.46, no.SUPPL.3, pp.S3_5-S3_13, 2014 (Released:2015-10-26)
参考文献数
24

冠攣縮性狭心症患者においては, 院外心肺停止や突然死の主たる原因が心筋虚血発作時に出現する致死的心室性不整脈であることが示されている. 致死的心室性不整脈の予知やリスク評価には冠攣縮発作時と無症候状態における不整脈の発生基質を明らかにすることが重要であり, TWA, J波, QT dispersionによる非侵襲的検査および電気生理学的検査上のVT, VFの誘発性を検討することが有用である. 治療としては, 原則的にCa拮抗薬による内服治療であるが, 突然死の二次予防にICD治療が有効である報告も散見される. 冠攣縮発作に併発するVFが再発する薬物抵抗性の場合や冠攣縮発作に併発するVFを認め, 薬物投与が認容されない場合はICD治療も考慮されるべきである. 一方, VFの初発例の場合は, 発症時の薬物投与の有無や不整脈発生基質を十分に検討し, ICDの適応を慎重に決めていくことが必要である.