著者
三品 博達 朝倉 利光
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.560-573, 1973-06-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
74
被引用文献数
1

As one of the most interesting applications of optical heterodyne detection in scientific measurements, various types of doppler velocimeters have been recently developed with the use of laser light. In this report, doppler velocimeters are classified into two groups of reference and self-comparison methods, each of which has two different systems of optical arrangement called as an alignment system and a self-alignment system. Various properties cl doppler velocimeters are discussed, such as measurements of a flow direction, three-dimensional measurements of a flow, and properties and processings of beat signals.
著者
山岸 祐己 斉藤 和巳
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2012-MUS-96, no.2, pp.1-6, 2012-08-02

動画共有サービスに投稿されている楽曲動画の評価法を提案する.一般に,楽曲動画は再生数等の絶対数の推移を用いてランキングされるため,上位にランクインするのは楽曲動画集合のうちの僅かな上澄みであることが多い.これに対し,動画情報に統計的な正規化を施してランキングを行うことにより,全ての楽曲動画を平等な評価基準にかけることを試みる.さらに,動画に対して外的に与えられた情報のみで動画同士の歪み距離を計算し,類似した楽曲動画を探索する手法も提案する.提案法は,いずれも動画共有サービスの特性を上手く利用していることを示す.
著者
BELÉN LOPEZ JOSÉ MANUEL LOPEZ-GARCIA SERAFÍN COSTILLA EVA GARCIA-VAZQUEZ EDUARDO DOPICO ANTONIO F. PARDIÑAS
出版者
日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (ISSN:09187960)
巻号頁・発行日
pp.170515, (Released:2017-07-20)
被引用文献数
6

The hypothesis of an American origin of acquired (venereal) syphilis and other infectious diseases carried by Columbus’s crew has been considered for a long time as the most plausible one, and has been supported recently by considerable anthropological and molecular evidence. According to this line of thought, it can be argued that Spain would have been the gateway of acquired syphilis, which quickly expanded after the return of Columbus in the late 15th century. However, the hypothesis that syphilis previously existed in Europe but went unrecognized has also been considered by many authors. The present work reports one Pre-Columbian putative case of venereal syphilis found in a Spanish necropolis and radiocarbon dated to the 9th–11th century. The complexities of carrying out accurate diagnoses in remains from archaeological timeframes are addressed by the combined use of palaeopathological, medical, and histological techniques. The results, which point toward third-stage acquired syphilis, spark discussion about the need to revisit or complement the theories and hypothesis on the origin of syphilis in the light of a growing body of cases from European historical populations.
著者
小林 裕生 森田 伸 田仲 勝一 内田 茂博 伊藤 康弘 藤岡 修司 刈谷 友洋 板東 正記 田中 聡 金井 秀作 有馬 信男 山本 哲司
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Fb0802, 2012 (Released:2012-08-10)

【はじめに、目的】 温熱療法は臨床において,加温による生理反応を利用し疼痛軽減,循環改善,軟部組織の伸張性向上などを目的に施行されている.温熱療法は一般に筋力トレーニングや動作練習といった運動療法前に施行される場合が多く,温熱負荷が筋力へ及ぼす影響を理解しておく必要がある.しかし,温熱負荷による筋力への影響についての報告は,種々の報告があり統一した結論には至っていない.本研究の目的は,一般的な温熱療法である HotPack(以下,HP)を使用した際の,深部温の変化に伴う等速性膝伸展筋力への影響を検討することである.【方法】 対象は,骨関節疾患を有さず運動習慣のない健常人9名(男性6名・女性3名,平均年齢29.2±5.2歳,BMI 22.4±3.3)とした.測定条件は,角速度60deg/sec・180deg/secの2種類の等速性膝伸展筋力(以下ISOK60・ISOK180)をHP施行しない場合と施行する場合で測定する4条件(以下 ISOK60・HP-ISOK60・ISOK180・HP-ISOK180)とした. HPは乾熱を使用し,端坐位にて利き脚の大腿前面に20分施行した.温度測定には深部温度計コアテンプ(CT‐210,TERUMO )を使用.皮下10mmの深部温の測定が可能であるプローブを大腿直筋中央直上に固定.安静時と HP 施行直後にプローブを装着し,測定器から温度が安定したという表示が出た時点の数値を深部温として記録した.等速性膝伸展筋力は, CYBEX Norm を使用.測定範囲は膝関節伸展0°・屈曲90°に設定,各速度で伸展・屈曲を3回実施した.なお,測定は筋疲労の影響を考慮し各条件は別日に実施した. 深部温の変化は,HP施行前とHP施行直後の深部温の平均値を算出し,等速性膝伸展筋力はピークトルク値を体重で正規化し平均値を算出した.いずれも統計学的検定は,各速度で HP を施行する場合と施行しない場合を対応のあるt検定で比較した.なお有意水準は5%とした.【倫理的配慮、説明と同意】 全ての被験者に本研究の趣旨と内容,起こりうるリスクを説明し,書面にて同意を得た者のみ実験を行った.【結果】 深部温の変化は, HP 施行前34.44±0.52℃, HP 施行後37.57±0.24℃であり有意に温度上昇を認めた(p<0.001).等速性膝伸展筋力に関しては,ISOK60で1.9±0.7Nm/Kg,HP-ISOK60で2.0±0.5 Nm/Kg, ISOK180で1.2±0.4 Nm/Kg, HP-ISOK180で1.4±0.5 Nm/Kg という結果を示し, ISOK180と HP-ISOK180で有意差を認めた(p=0.01).【考察】 一般に HP は表在を加温する温熱療法であるが, HP 施行により深部温度は有意に上昇していた.加温による筋への影響について,生理学的には組織温が上昇することで末梢循環では代謝亢進や血流増大,ATP利用の活性化,神経・筋系では末梢神経伝達速度の上昇,筋線維伝導速度上昇に伴う筋張力の増加が期待できるという報告がある.今回の研究では,等速性膝伸展筋力の変化に関して, ISOK60とHP-ISOK60は有意差がみられなかったが, ISOK180と HP-ISOK180で有意差がみられた.したがって,深部温の上昇に伴う組織の生理学的変化はより速い速度での筋収縮に影響することが示唆された.この生理学的背景としては,組織温の上昇に伴う ATP の利用の活性化が第一に考えられる.筋肉は強く,瞬発力を要する筋張力を発揮する場合,運動単位としては速筋線維の活動が初期に起こるとされている. ATP 産生が酸化的に起こる遅筋線維と比較しても速筋線維は ATP 産生が解糖系であるためエネルギー遊離速度が速いといわれていることから,温度上昇により速筋線維の活動が賦活され筋力増加につながったのではないかと考えられる.さらに,神経伝達速度の上昇に伴い筋収縮反応性が向上したことも影響した要因の1つだと予想される. 今後は温度上昇部位の詳細な評価や温熱の深達度に影響を及ぼす皮下脂肪厚測定,誘発筋電図による神経伝達速度の評価を行い,今回の結果を詳細に検討していく必要がある.【理学療法学研究としての意義】 等速性膝伸展筋力は,筋収縮の特異性として速い角速度ほど動作能力に結びつきやすいといわれている.今回の研究において,深部温の上昇に伴いより速い角速度での等速性筋力が増加したことは,温熱療法が筋力へ影響することを示唆する結果となった.このことは,運動療法前に温熱療法を行うことの意義が拡大すると考えられる.
著者
日野 俊彦 ヒノ トシヒコ Toshihiko HINO
雑誌
二松 : 大学院紀要
巻号頁・発行日
vol.19, pp.G1-251, 2005-03-31
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1388, pp.70-73, 2007-04-23

今年3月下旬、あるニュースが製造業関係者に衝撃を与えた。東芝の子会社で照明器具メーカーの東芝ライテック(東京都品川区)が下請代金支払遅延等防止法(下請法)に違反したとして、中小企業庁が公正取引委員会に対し、同社の処分などを求めたのだ。

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著者
田村俊子 著
出版者
金尾文淵堂
巻号頁・発行日
1911
著者
長嶋 洋一 片寄 晴弘 金森 務 志村 哲 井口 征士
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.353-354, 1993-09-27

コンピュータ音楽(Computer Music)の分野では、人間の演奏者とシステムとがリアルタイムに、さらにインタラクティブに情報交換することで音楽を進行させていくために、マンマシンインターフェースの面で様々な研究が続けられている。従来の多くのシステムでは、ギターを弾きながら別にフットスイッチでトリガを与えたり、フルートのキーの下にスイッチを取り付けたり、最初からディジタル信号を発生するMIDIピアノ等の電子楽器を使うなど、伝統的な楽器の演奏にとって不自然な操作を要求したり、情報検出(質・量)的な限界などの問題点があった。しかし、多くのコンピュータ音楽作品においては、人間の演奏する自然楽器(コンピュータで実現できない微妙なニュアンスと表現力を持つ)と電子音響システムの両者を、単なる「BGMと独奏」以上の緊密な関係で積極的に採用することが求められている。本研究では、Virtual PerformerプロジェクトのVirtual Musicianの具体的な実現例として、センサフュージョンによる尺八を使った音楽作品のための演奏システムを開発した。この作品(竹管の宇宙)は、IAKTA/LIST lnternational Workshop on Knowledge Technology in the Artsのデモンストレーションコンサート(1993年9月16日・大阪)において初演された。ここでは、タッチセンサを組み込んだ特別製の尺八とともに、演奏者はジャイロセンサ・超音波センサ・赤外線画像センサ・音響センサなどに対して、音楽上の各種の演奏モーションを発信している。本稿では、このセンサフュージョン系からのモーション情報を具体的な音楽情報へと処埋する機構について報告する。
著者
萩原 能久
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.415-447, 2011-02

䕃山宏教授退職記念号1 ガパナンス論隆盛の背景2 欧米におけるガパナンス理論の展開 : 素描3 批判的評価4 民主的規範としてのガパナンス5 ポストリベラル・デモクラシー6 結論
著者
岩澤 弘 田中 正志 松島 俊明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.359-360, 1993-03-01
被引用文献数
1

音楽情報の計算機処理を広範かつ容易に行うには,対象となる音楽データを計算機内に入力する必要があるが,日本独特の楽器である尺八や琴等の和楽譜の計算機入力の方法についての研究は遅れている.著者らは,伝統音楽情報の計算機入力方式として,イメージスキャナで取り込んだ楽譜画像のパターン認識システムと,入力表示一体型タブレットを用いた対話形入力編集システムからなる入力編集環境の開発を,尺八楽譜を対象として行っている.これは,尺八には様々な管長のものがあり,使用あるいは所持している管長に合わせて指使いを変える必要が生じるため電算化のメリットが大きいためである.また,尺八譜もその流派により数種類あるが,現在は都山流に対象を絞っている.
著者
坪井 邦明 曽布川 三枝 志村 哲
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.359-360, 1992-09-28
被引用文献数
1

日本の伝統楽器である尺八は,ポピュラー音楽のみならず芸術音楽の分野でもよく使用されるようになってきた。尺八では伝統的に仮名文字による奏法譜(本稿では便宜的に文字譜と呼ぶ)が用いられ,尺八奏者の多くはそれでなければ演奏できないが,作曲家や編曲者のほとんどはその記譜法に通じておらず,また,西洋楽器との合奏等の必要により,五線譜を用いることが多い。そのためこのような曲の演奏にあたって,奏者自ら五線譜を文字譜に変換しなくてはならない場合も多々生じる。しかも現代音楽の要求は必ずしも尺八の特性に則したものではないため,出来るだけ容易に作曲家の要求を満たせる楽器を選択し,その上で文字譜に変換するという,厄介な作業が必要となる。我々はこのような作業を支援するため,五線譜に準ずる記述から尺八文字譜を作成するシステムの開発を進めている。実際の編曲例などの調査結果を反映させることで,通常の歌曲(唱歌など)程度のものに対しては良い結果が得られるようになったので,報告する。
著者
堀江 珠喜
出版者
渋沢栄一記念財団
雑誌
青淵 (ISSN:09123210)
巻号頁・発行日
no.818, pp.23-25, 2017-05
著者
杉浦 滋子
出版者
麗澤大学大学院言語教育研究科
雑誌
言語と文明 = Language & Civilization (ISSN:21859752)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-20, 2017-03-31

本稿では自由発話のデータベースである『全国方言データベース 日本のふるさとことば集成』を講演、職場での会話と比較して、「エ(ー)」「エ(ー)ト」の比率が低く、「マ」の比率が高いことから、これらが自由発話という談話タイプの特徴だとした。さらに、フィラーにどのような方言的差異が見られたか述べた。また、フィラーには語彙形式由来のものがあるが、一部方言には共通語に見られない「見よ」という意味の語彙形式がフィラーとなっていること、一部方言で「ほら」にあたる形式と二人称代名詞が音韻的な独立性を失って助詞化していることを指摘し、後者はまずフィラーとなってから助詞化したと主張した。
著者
中野 幡能
出版者
大分県立芸術文化短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02869756)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.1-5, 1972-03-31
著者
西尾 友佑 三谷 康範 伊東 啓太郎 石松 一仁 藤塚 恭平 副島 康正 Nishio Yusuke Mitani Yasunori Ito Keitaro Ishimatsu Kazuhito Fujitsuka Kyohei Soejima Yasumasa
雑誌
【B】電力・エネルギー部門 電力系統技術研究会
巻号頁・発行日
2011-09-30

近年注目されている壁面緑化であるが、その効果を評価するにはデマンド抑制やエネルギー削減、緑化植物そのものの生成エネルギーを定量的に考える必要がある。本研究では、居住空間基本単位を想定したエコエネルギー実験施設「Green Cube」に壁面緑化を施し、エアコンの消費電力量に基づいてデマンド抑制効果・省エネルギー効果を定量評価し、その緑化植物の生成エネルギー量を収穫重量からのカロリーベースで検討する。
著者
坂上 康俊
出版者
九州大学
雑誌
史淵 (ISSN:03869326)
巻号頁・発行日
vol.141, pp.一-二四, 2004-03-10