著者
益田 順一 西丸 雄也
出版者
医学書院
雑誌
Brain and Nerve 脳と神経 (ISSN:00068969)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.293-297, 1980-03-01

I.緒言 1961年,Virnoら14)が実験的脳浮腫に対して,グリセロールを投与し,効果を認めて以来,実験的あるいは臨床的に検討が加えられ6,7,13),現在頭蓋内圧の低下と脳浮腫の改善にグリセロールが有効であるとされている。 脳浮腫に対して従来使用されてきたマンニットールには,rebound現象・水—電解質バランスの乱れなどが見られ,ステロイドには胃腸管出血などの重大な副作川があり,また有効性自体についていまだに議論のあるところである。これらに比し,グリセロールは欠点が少なく使いやすいとされている。副作用として報告されていた血素尿および溶血性腎不全も5%フルクトースの添加によつてほとんど発現を見なくなつた1)。また,Meyerら8)によれば,糖代謝への影響も少なく,糖尿病の患者にも安心して使用できるとされている。今回われわれは,高血圧性脳内出血の症例に対して,グリセロールを使用し,非ケトン性高浸透圧性高血糖を経験したので報告し,文献的考察を加える。
著者
堀 広子
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.42, no.7, pp.713-719, 2000-07-15

【抄録】 長期間にわたり明瞭な自己像幻視が出現した精神分裂病の1例を経験した。長期間にわたる自己像幻視が出現した患者背景として,自己像幻視の易発現性にかかわる要素が多数存在することが考えられた。また,本症例は長期間にわたり分裂病症状が初期症状にとどまっており,二重身体験と精神分裂病における症状進展の抑止という臨床的意味において示唆に富む症例と考えられた。 精神分裂病(以下分裂病と略す)でみられる二重身体験は,古くから知られ,また豊富な精神病理学的意義を有するにもかかわらず詳細に記述された症例報告は少ない。今回,筆者は長期間にわたり明瞭な自己像幻視を呈した分裂病の1例を経験した。自己像幻視の易発現性にかかわる患者背景およびその臨床的意味に関して示唆に富む症例であったので,以下に自験例を提示し,若干の精神病理学的考察を加えここに報告する。
著者
篠田 毅
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.42, no.10, pp.1045-1051, 2000-10-15

はじめに—いわゆる過労死と労災認定 昭和50年代の終わりから60年代,日本型経営方式と会社人間は一体となって経済大国一日本株式会社を形成していた。しかしその裏面では,長時間労働や過大な責任から,循環器障害によって急性死する勤労者が増加した。遺族による労災認定請求事案が増加し,業務上の過重負荷による過労死が社会問題になった。労働省労働基準局は,1987年「脳血管疾患及び虚血性心疾患等の認定基準8)」を改正し,さらに1995年と1996年に再改正して8),被災勤労者と遺族に労災補償の道を拡げた。1988年,過労死弁護団全国連絡会議が結成され,「過労死110番」が設置された。1995年度以降,全国で毎年500件前後の請求があるが,認定率は13〜19%程度であり,1999年度においても20%に満たない。 一方,業務上の心理的負荷による精神障害と自殺にかかわる労災認定については,1984年,東北新幹線上野駅工事に従事した設計技術者の反応性うつ病と自殺未遂の事案が労災認定された。そして1984年2月この事例の業務起因性の判断理由が示され,それ以後は事務連絡「反応性欝病等の心因性精神障害の取扱いについて7)」に基づいて労災認定がされてきた。 1990年バブル景気の終焉以後,2000年現在までいまだに産業経済界は構造変換期の長期不況下にあり,企業の再構築が進む過程で,勤労者は失業か過重労働かを迫られている。総務庁の発表によれば,1999年度平均の完全失業率は4,7%,2000年3月の完全失業率は4.9%,男性は5.2%で過去最悪である。労働省の発表によれば,有効求人倍率は0.53倍で,会社の事業不振や人員整理による非自発的失業と長期失業がことに中高年齢層世帯主において増加している。失業率と連動して自殺率も増加している。1998年度は人口10万人当たり25人を超える状況にあり,年間の自殺者は3万2千余人である。近年ことに,仕事上,経済上の理由で自殺する35歳以上の中高年齢層の勤労者が増加している。
著者
上畑 鉄之丞
出版者
医学書院
雑誌
公衆衛生 (ISSN:03685187)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.282-287, 2007-04-15

過労死防止を目的に開設した筆者らのホームページ(http://karoushi.jp/)の相談コーナーには,最近しばしば深刻な現状報告が寄せられる. 事例 1) 29歳男性.9月に転職.現在大手メーカーの工場で経理の仕事をしています.午前9時に出勤.仕事量が多過ぎて処理できないため,帰る時間はほとんど午前1~2時で,毎日の勤務は15時間以上です.平日だけでは仕事が処理できないため,土・日も連続して休日出勤を行っています.11月の文化の日以降は休みなしで働き続けています.1年前に入社した先輩も,1人で処理できない仕事量を与えられ,私同様に残業をし続けています.
著者
市原 正雄 上野 正一郎
出版者
医学書院
雑誌
耳鼻咽喉科 (ISSN:03869679)
巻号頁・発行日
vol.30, no.12, pp.959-965, 1958-12-20

序言 音響性外傷を主としたC5 dipに関する研究は近年,各種中毒,頭部外傷,スポーツ後等にも出現する事が認められているが,余等は身心共に極度に疲労すると思われる徹夜麻雀時に於ける聴力を時間の推移と共に検査し,聊か興味ある知見を得たので茲に報告し,諸賢の御批判を乞わんとする次第である。
著者
渡辺 登 百瀬 香保利 森岡 恵
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.427-433, 1986-04-15

抄録 不登校を主訴とした性転換症と考えられる女子中学生の1症例を報告した。本症例は物覚えがついた頃から自分を男性であると思っており,兄や兄の友人達の遊びの中へ積極的に参加し,女の子に憧れを抱いた。女生徒と性的愛撫を交したが,男性として扱われていなかったと知ると憤慨し,また欲求を押さえ切れず女性に性的イタズラをしたこともあった。思春期を迎えると,生理に不快感をもち,乳房の膨らみを隠し,女性と性愛関係に及ぼうと考えた際に女性身体であることに強く苛立った。さらに父親の「女らしくしろ」との強要や男性化願望に対する同級生の蔑視に反撥し,不登校となり引きこもった。本症例の診断や病因,生活歴,臨床像について性別同一性とその基盤となる中核性別同一性から若干の考察を加えた。
著者
奥田 泰久
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
雑誌
LiSA (ISSN:13408836)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.246-254, 2018-03-01

●Summary第4子を分娩する予定の産婦が,無痛分娩のために施行された硬膜外麻酔の直後に容態が急変し,結果的に母子ともに死亡した。家族が,人的物的体制が不十分な状況で患者に硬膜外麻酔を施行したために合併症の呼吸不全が生じたにもかかわらず,早期に適切な呼吸管理及び全身管理処置をとらなかった過失があるとして病院に損害賠償請求を行ったが,裁判所は家族の訴えを退けた。
著者
石原 逸子
出版者
医学書院
雑誌
看護研究 (ISSN:00228370)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.475, 2012-08-15

筆者は,総説や研究論文の執筆,科学研究費の申請時に,当初集めておいた文献リストから必要な論文を探し出すのに戸惑うことが多い。また,文献リストを前にして,上手に分類化しいつでも使えるようにしたいと願ってはいるが,文献をまとめるために時間を割きたくないとも思っている。しかし,この本を読み進んでいくうちに,このような考えは間違いであることに気づかされ,また,いい論文を書くためには文献レビューのプロセスこそ省略してはならないという認識を新たにした。 書籍の中で,著者のGarrard氏は,「大学院を含めてどの段階の教育プログラムにおいても,文献レビューの体系的な整理方法と実施方法についての正式な授業はほとんどされていない」(p.5)ことを指摘している。確かに,日本の教育機関においても実態は同様である。本書は,この点について電子ベース方式で科学文献をレビューする方法を手ほどきしてくれる。具体的には,マトリックス方式として4つの文献レビュー基本ホルダーを活用し,特定のテーマに関する学術的な資料を読み,分析し,総括を書くことで文献レビューを完成される方法である。これらの基本ホルダーは,以下のように構成されている。(1)ペーパー・トレイル・ホルダー(どのようにして文献を検索したのかのメモ書きと場所記載),(2)文書ホルダー(レビューに必要な文書をコピーやPDFファイルとして保管する),(3)レビュー・マトリックス・ホルダー((2)の文書を要約し集計表に必要な情報を記載する),(4)総括ホルダー(文献レビューをまとめ執筆)
著者
石川 雅彦
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.191-196, 2009-03-10

安全で良質の医療を提供するという医療本来の目的を達成するために,施設内で実施される医療安全教育は重要な役割を果たしており,組織的な取り組みが求められている。実践的な医療安全トレーニングの実施によって,職員個々の能力育成とともにチーム医療を推進し,組織における“医療安全力”を充実することが可能となる。本稿では,さまざまな医療安全トレーニングの中から,チーム・トレーニングとして期待されるクルー・リソース・マネジメント(Crew Resource Management;以下,CRM)を参考にしたトレーニングについて述べたい。
著者
権田 絵里
出版者
医学書院
雑誌
理学療法ジャーナル (ISSN:09150552)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.99-105, 2007-02-15

はじめに 普段,われわれが人類の進化の道のりを考えるとき,高い知能やコトバの獲得,そしてそれらを土台とした文化の形成や文明の発展など,万物の霊長としての栄光の歴史に焦点が当てられるのが常であり,栄光と引き換えに負った代償を顧みることは少ない. 例えば,「腰痛」もその1つである.あまりにも身近であるため,われわれはそれらがヒトであるがゆえの宿命的な苦難であることを意識していないが,われわれの祖先が直立二足歩行を始めたときから延々と受け継がれてきた負の遺産1)である.人類が知性や技術,コトバといった進化の恩恵にあずかるのは,実はそれよりもずっと後のことである. 本稿では,ヒトという動物の特殊性や進化の道のりという視点から,人類と直立二足歩行への不適応現象,特に腰痛との関わり合いについて探ることを目的とする.
著者
細川 雅人
出版者
医学書院
雑誌
訪問看護と介護 (ISSN:13417045)
巻号頁・発行日
vol.14, no.7, pp.602-605, 2009-07-15

高齢者の場合,認知症か体力の低下で掃除ができなければ家事援助を利用できる。ゴミ捨てができないときは近所の人に頼んでもよい。ところが,室内がゴミであふれていても援助を拒み,説得も受け入れない人がいて,周囲に迷惑を及ぼすようになると相談が寄せられる。 若い人の例を調査すると,ほとんどが自閉症をともなう知的障害者であったことから,高齢者の場合でも,広汎性発達障害による例がかなり含まれていると考えている。特に,若いときから家の中にゴミが散乱していた人や,わざわざ粗大ゴミを拾ってくる人の場合はその可能性が高いと推定するが,精神科医による診断や心理検査による裏付けがほとんど得られないので,実態はよくわからない。
著者
板野 聡
出版者
医学書院
雑誌
臨床外科 (ISSN:03869857)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.919, 2014-08-20

7月号では,ラグビーで使われる言葉について書かせて頂きましたが,小説『三銃士』が御本家の“one for all, all for one”のことが気になり,少し調べてみることにしました.この言葉は,一般には「一人は皆のために,皆は一人のために」と解釈されているようですが,フェイス総研の小倉広社長のコラムを拝読して,眼から鱗が落ちることになりました. 小倉社長の解説には,ラグビーで有名な平尾誠二氏のお話として,この言葉は「一人は皆のために,皆は『勝利』のために」という意味だと紹介されていたのです.そう,後者の“one”は“victory”だったのです.確かに,ある集団で「一人」が「皆」のために努力することは当たり前でしょうし(いや,最近はそうでもないか?),一人ひとりが力を合わせることで,1+1が3にも5にもなるでしょう.そのためには,“one for all”でいう“one”は自立し然るべき能力を備えた大人であるという前提が必要になります.もっとも,「一人」が半人前で他のメンバーの助けを借りなければ仕事ができないようでは,その集団の力は十分に発揮されることはなく,ただの烏合の衆となり,期待された相乗効果も生まれるはずがありません.したがって,個々に独立し,それなりの能力を備えた「大人」が集まってこそ,一つの目標,戦いであれば当然「勝利」に向けてその力を合わせることができるというわけです.言葉の出自を考えれば当然のことと納得でき,この解説で頭の中の霧が晴れた気がしたわけですが,聖徳太子の時代から,「和を以て尊しとなす」日本人ゆえに,先のような一般的な解釈がなされたのではないかと,今にして思い当たることになりました.
著者
伊藤 亜紗
出版者
医学書院
雑誌
看護教育 (ISSN:00471895)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.1038-1041, 2017-12-25

人間にとって「話す」とは,まぎれもなく発声器官を用いた身体の運動です。しかしそれは同時に,社会的な行為でもあります。社会的な行為であるとはつまり,他者との関係を左右する,意味を帯びた行為であるということ。ちょっとした言葉の選び方や表情のつくり方が,場の雰囲気を変えたり,人間関係を左右しうることは,今さら説明するまでもないでしょう。 それは別の言い方をすれば,私たちの「話す」は,常に他者の期待のうえになされる行為だ,ということです。独り言であれば,他者からの期待が一切ない,いわばまっさらな状態で,私たちは話すことができます(そして多くの吃音当事者が,独り言ではどもりません)。しかし,通常の会話ではそうはいきません。相手が「どうぞ」と言ってお茶を置いてくれたなら,私にはお礼を言うことが期待されているし,相手が真剣な顔で相談をしてきたら,それに真剣に応えることが期待されています。
著者
小池 春樹
出版者
医学書院
雑誌
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩 (ISSN:18816096)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.113-120, 2018-02-01

近年,ジカ熱の世界的な流行に伴いジカウイルスとギラン・バレー症候群(GBS)との関連が注目されるようになった。日本においてはジカ熱の流行は確認されていないものの,海外渡航からの帰国後に発症した患者が報告されている。ジカ熱に関連したGBSは脱髄型の病型を呈する場合が多く,治療は一般的なGBSに準じて行われている。発症の誘因となる自己抗体が明らかになっておらず,病態に関しては今後の研究課題である。
著者
小栁 貴裕
出版者
医学書院
雑誌
臨床整形外科 (ISSN:05570433)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.339-347, 2017-04-25

前編(52巻2号)では,ランダム化比較試験(RCT)ではないデータのバイアス対処に関する最近の手法を紹介した.後編では群内に従属性を持つ複数のデータ群,すなわち階層構造データを分析する手法としての混合効果(マルチレベル)モデル分析につき言及する.2005年頃から特にRCTで頻繁に使われ出した手法であり,この構造を無視した分析では,しばしば誤った結果を導く可能性がある.
著者
高橋 正雄
出版者
医学書院
雑誌
看護学雑誌 (ISSN:03869830)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.446-449, 1994-05-01

はじめに 『リア王』1)(1605年)は,シェイクスピアの4大悲劇の頂点と目される2)など,今日なお高い評価を受けている作品だが,精神医学的には,リア王の言動が痴呆性老人に似ている点で興味深い作品である.もっともリア王痴呆説は別に目新しいものではなく,前世紀末のレールをはじめ,ワイガントやガイヤーも既に唱えている3).ただ,ここで面白いのは,『リア王』という悲劇そのものが,リア王の痴呆に周囲の人々が気づかなかった,あるいは気づいても適切な対策を取らなかったがために起きた悲劇のように見えることである.即ち,『リア王』という物語は,臨床的には周囲が痴呆に対する認識を欠き,その対応を誤った場合に生じる事態によく似ているのである. そこで本論では,リア王の痴呆老人的な言動とそれに対する周囲の対応を中心に,作品冒頭の財産分与の場面と,その後の長女・次女の対応,最後の場面でのコーディーリアの対応という順で,検討を加えてみたい.
著者
熊谷 雅美
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.44-47, 2018-01-10

日本看護協会では,看護職が資格をさまざまな形で活かしつつ,長期にわたり社会で活躍することを支援する新たな事業「看護職員の多様なキャリアパス周知事業」として,2017年9〜10月に実態調査を実施。2017年度中に報告書をまとめる予定である。本稿では,常任理事として同事業を担当する立場から,また病院の看護管理者として職員のキャリア開発を応援してきた経験から,看護職が長期的視点で自らの働き方を考えることの意義や,看護管理者によるサポートへの期待について述べる。
著者
石山 恒貴 保田 江美
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.16-22, 2018-01-10

国は人生100年時代構想会議を発足し,いつでも学び直すことができ,誰もがいくつになっても新たな活躍の機会に挑戦できる環境を整備するとしている。人生100年時代を展望し,これまでのキャリアの棚卸しや新たな学びを模索している読者も少なくないのではないか。 石山恒貴氏は,これからの働きかた,新たなキャリア開発,成人学習などの方法論として,本業以外の場に越境し社会活動などを通じて新たな学びを得る「パラレルキャリア」を提唱している。「ひとつの組織だけの学び」では変化に対応できない時代に,外での学びは本業にも活かせるだろう。 本対談では,看護部組織における職場学習やリーダーシップについて多角的に研究してきた保田江美氏が,パラレルキャリアの概念や多様な可能性について,石山氏に聞いた。
著者
東 めぐみ
出版者
医学書院
雑誌
看護管理 (ISSN:09171355)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.71-76, 2018-01-10

この連載は主にリフレクションをファシリテートする指導者・教育者を対象とし,実践から学び,新たな価値を見いだし,次の実践につなげることができる看護師の育成の手助けをしたいと考えます。また,「看護経験から学ぶ力をつける」ことをファシリテートする手立てを描きたいと思います。 これらを通じて,多くの看護実践家が自分の実践をリフレクションできる,つまりセルフリフレクションができるようになることを期待しています。 第10回は,実践の場でリフレクション(ちょこっとリフレクション)を行うことについて考えます。