著者
宮谷 真人 衛藤 萌 原 梢恵 梨和 ひとみ 徳永 智子
出版者
広島大学大学院教育学研究科
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要. 第三部, 教育人間科学関連領域 (ISSN:13465562)
巻号頁・発行日
no.59, pp.75-81, 2010-12-24

This study investigated whether the event-related brain potentials (ERPs) in go/no-go tasks were modulated by the processing of facial expressions. The ERPs were recorded from 13 participants performing emotional (with happy and angry faces) and nonemotional (with letter stimuli) go/no-go tasks. Results showed that go responses to facial expressions were slower than those to letter stimuli. The no-go-trial-ERPs between 220-320ms after the stimulus onset were more negative than the go-trial-ERPs, but in the smile-go/anger-no-go task, this difference reduced in amplitude in the latency range of 220-260ms. Possible differences of no-go potentials between emotional and non-emotional go/no-go tasks were indicated.
著者
伊東 宗治 渡辺 行雄 将積 日出夫 麻生 伸 浅井 正嗣 本島 ひとみ 水越 鉄理
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.53, no.10, pp.6-10, 1994

We investigated the influence of a cold front (CF) on the onset of Meniere's disease (MD) and concluded that the onset of MD was influenced by the passing of a CF. But it was not clear whether patients with MD were stressed by the passing of a CF or the passing of a CF directly influenced the inner ears. Among the patients with MD who visited the Neuro-Otological clinic of the Toyama Medical and Pharmaceutical University Hospital from 1987 to 1992, 67 were sure of the date of the first attack and were chosen for the study. In 36 the first attack was on a day when a CF was passing or on the next day, so they were studied epidemiologically.<BR>1) Age: more of these 36 patients were over 40 years of age than in the group of 31 patients with no definite relationship between CF and MD.<BR>2) Hearing: in the 36 patients hearing was poorer than in the others.
著者
村上 ひとみ
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.2, pp.95-106, 1992

エルジンジャン地震は3月13日現地時間の19時18分にトルコ東部で発生した。USGS発表の表面波マグニチュードは6.9、震央はエルジンジャン市から南東約4kmの地点である。筆者は3月27日-4月9日の間、東京工業大学の本蔵義守氏、神戸大学の高田至郎氏と共に現地調査に赴いた。ここでは被害の概要と緊急対策について報告する。なお、地震学的報告は本蔵(1992)に、土木構造物の被害については高田・他(1992)に詳しい。
著者
長山 尭拓 石原 ひかる 奥井 学 山田 泰之 中村 太郎 名波 正善 岡村 成浩 原 以起
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会 2016 (ISSN:24242667)
巻号頁・発行日
pp.S1510201, 2016 (Released:2017-06-19)

To achieve dynamic motion, such as jumping and running, generating large instantaneous force and decreasing impact force at the time of the landing are needed. However, when increasing the instantaneous force of actuators such as motors and hydraulic actuators, the weight of robot also tend to increase. Therefore, in this study, we focused on the variable viscoelastic element with the human muscle. In this paper, we developed a bipedal jumping robot with variable viscoelastic joints. In this robot, we adopted straight-fiber-type artificial muscle as a variable elastic element and the magnetorheological fluid (MR) brake as a variable viscous-friction element. Moreover, we conducted the bending and stretching operation experiment by this robot. In this experiment, we used the experimental parameters which were determined based on human bending and stretching operation. As a result, it was confirmed that this robot realized the bending and stretching operation.
著者
伊山 聡子 前田 ひとみ 松本 智晴 南家 貴美代 児玉 栄一
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.4_769-4_777, 2020-09-20 (Released:2020-09-20)
参考文献数
12

本研究は,2016年の熊本地震を経験した医療機関の被害状況の特徴や診療体制,支援体制への影響をもとに,災害時の業務継続に必要な取り組みを考察することを目的とした。熊本地震被害の大きかった地域で,病床数100床以上の病院の看護部長と医療設備担当者を対象に半構造化面接法によるデータ収集を行った。①震災による診療・看護への影響,②施設のライフライン,建築・医療設備の被害状況,③災害対策マニュアルとBCPの活用状況,④医療スタッフへの対応と健康管理について分析した。災害時の業務継続に向けた取り組むべき対策として,医療設備や地域性を考慮した「使える災害対策マニュアル・BCPの作成」,「災害に対する社会が持つ脆弱性を考慮した防災教育・訓練の実施」,「業務継続に伴う職員の健康管理対策および平常時の地域・広域施設との連携の強化」の重要性が示された。
著者
大井 ひかる 成田 泉 島田 明子 水内 豊和
出版者
富山大学人間発達科学部附属人間発達科学研究実践総合センター
雑誌
教育実践研究 : 富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要 (ISSN:18815227)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.87-91, 2016-12

公職選挙法改正に伴い、選挙権が満18歳を迎えた者に対して与えられるようになった。それにともない、これまで以上に学校在学時からの充実した主権者教育が必要となる。障害者にはその特性に合った支援が提供されるべきであるにもかかわらず、これまでに知的障害者と選挙に関する研究はほとんどなされていない。本研究では、実際に選挙権のある知的障害・発達障害のある成人が選挙に直面したときにどのような課題があるのかについて把握することを目的とし、T県の発達障害児等親の会に所属する保護者を対象として質問紙調査を実施した。調査内容は、基本情報、選挙への参加の有無とその理由、候補者を選択する方法、選挙に向けた家庭での対策や練習、知的障害・発達障害者の選挙についての意見・要望である。その結果、知的障害・発達障害者の選挙において、主権者教育では、選挙の投票方法に加えて選挙の意義に関する学習や、政策を理解するための支援が必要であることが示唆された。また、基本的環境整備と合理的配慮に関する検討課題が明らかになった。
著者
崎原千尋 さきはらちひろ Sakihara Chihiro 沖縄キリスト教学院大学人文学部英語コミュニケーション学科特任講師アメリカ研究
出版者
沖縄キリスト教学院大学
雑誌
沖縄キリスト教学院大学論集 = Okinawa Christian University Review (ISSN:13498479)
巻号頁・発行日
no.14, pp.57-65, 2017-10-16

アメリカ文学の講義を担当するにあたって、いかにして沖縄の学生たちが黒人文学を身近な歴史や、社会、文化と関連 づけて読み解き、さらに、race(人種)、gender(ジェンダー)、そしてclass(階級)という概念をクリティカルに分析す る視座を身につけることができるのか、ということを常に問い続けて来た。本稿は、このような問いを基点とし、トニ・ モリスンのThe Bluest Eye(1970)を教材とした実践例を取り上げながら、文化研究の手法と「うちなーぐち」を使ったペダゴジカルな試みについて論述する。具体的には、(1)関連づけ:沖縄の歴史的、文化的文脈に関連づけさせ、親近感を持たせること、(2)可視化:視覚教材を用いて問題を可視化させ、分析概念を例示すること、に焦点を当て、学生たちが自ら進んで問題に対して取り組み、主体的かつトランスナショナルな学びが可能になることを示唆する。
著者
森 晶寿 藤川 清史 伴 ひかり 堀井 伸浩 TRENCHER GREGORY 馬奈木 俊介 渡邉 隆俊 王 嘉陽 居 乂義 稲澤 泉
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2021-04-05

石炭投融資撤退は,気候変動対策を金融面から推進する手段として世界的に推進されている.従来の研究では,その投資行動変容やCO2排出削減への効果は限定的と評価してきた.ところが石炭火力発電を志向するアジアでは,中国の石炭火力発電投融資を増やし,温室効果ガス排出と中国への経済的従属を増やすことが想定される.同時に,ホスト国が適切な政策対応を取れば,こうした悪影響を抑制しつつ持続可能なエネルギーシステムへの転換を図る機会とできる.この中で本研究は,投資国・ホスト国の金融機関・電力関連産業の行動変容,及び付加価値分配の変化を分析し,石炭投融資撤退のアジアの持続可能性への移行への効果を検証する.
著者
匂坂 佳代子 蓮見 ちひろ 三輪 忠義
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.118, pp.2119, 2021-08-31 (Released:2021-09-16)

東京大学駒場キャンパスにおける学部学生との学生協働の一つとして継続されてきた「選書ジュニア・スタッフ」制度の主たる目的は,学生選書によって,学生の視点を蔵書構成に反映させることである。令和元年度には,その成果の広報活動として,学生が作成するPOPの展示をした。その活動が困難となり,e-bookの重要性が増したコロナ禍下の令和2年度には,本学が契約するe-bookの中から学生が任意に選んだ本のレビューを発信する活動を試行的に実施した。本稿では,これらの活動において経験した諸事例の報告と分析を行い,今後の課題と展望を述べる。