著者
井上 健司
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
1993

報告番号: 乙11266 ; 学位授与年月日: 1993-05-13 ; 学位の種別: 論文博士 ; 学位の種類: 博士(工学) ; 学位記番号: 第11266号 ; 研究科・専攻: 工学系研究科精密機械工学専攻
著者
田窪 朋仁 西井 一敏 井上 健司 新井 健生
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 = Journal of Robotics Society of Japan (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.457-465, 2007-04-15
参考文献数
27
被引用文献数
1 3

Marionette system provides an intuitive teleoperation system for the difficulty controlling whole-body motion of a multi-joint robot and the complicated observation of its condition. This system employs a small robot which has similar form to a control target as an operating/displaying device, so that the device provides an operational feeling like manipulating a doll, so it is named Marionette Device. Since the characteristics of the Marionette device and the target robot are synchronized bilaterally in the system, the operation of Marionette device is reflected intuitively in the target, and the robot motion is also displayed simultaneously by the Marionette device. In this paper, we develop a humanoid type device as Marionette device in order to operate a humanoid robot HRP-2 and implement a whole-body teleoperation method. The remote walking and manipulation experiments in an unknown environment are introduced. In this experiment, the operator should guess the remote environment using a head camera view and control legs and arms by the Marionette device. We propose a new operation method for controlling foot position and leg joints with the Marionette device. It makes possible to walk by pointing a foot stamp step by step in a stable place. To show the effectiveness of the proposed system, we compare another teleoperating system which employs a joystick and a 3DCG display for control and understanding the state of remote robot. The experimental result shows effectiveness of the Marionette system and it has potential of teleoperating humanoid robots with other devices for complementing each other.
著者
井上 健 市川 勝弘 原 孝則 瓜倉 厚志 星野 貴志 三浦 洋平 寺川 彰一 宇都 文昭
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.68, no.12, pp.1631-1636, 2012-12-20 (Released:2012-12-20)
参考文献数
12
被引用文献数
3 1

Iterative reconstruction methods can reduce the noise of computed tomography (CT) images, which are expected to contribute to the reduction of patient dose CT examinations. The purpose of this study was to investigate impact of an iterative reconstruction method (iDose4, Philips Healthcare) on vessel visibility in coronary CT angiography (CTA) by using phantom studies. A simulated phantom was scanned by a CT system (iCT, Philips Healthcare), and the axial images were reconstructed by filtered back projection (FBP) and given a level of 1 to 7 (L1-L7) of the iterative reconstruction (IR). The vessel visibility was evaluated by a quantitative analysis using profiles across a 1.5-mm diameter simulated vessel as well as visual evaluation for multi planar reformation (MPR) images and volume rendering (VR) images in terms of the normalized-rank method with analysis of variance. The peak CT value of the profiles decreased with IR level and full width at half maximum of the profile also decreased with the IR level. For normalized-rank method, there was no statistical difference between FBP and L1 (20% dose reduction) for both MPR and VR images. The IR levels higher than L1 sacrificed the spatial resolution for the 1.5-mm simulated vessel, and their visual vessel visibilities were significantly inferior to that of the FBP.
著者
井上 健治
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1-10, 1971-07-31

児童の学級集団に対する意識をとらえ,量化するために,日常の学級での生活場面を材料とした学級意識尺度を作成した。学級意識は日常の学級集団における生活の中で形成され,それがまた児童の学級での行動を規定するものと考えられる。他方,成員の学級意識の総体は,学級の集団個性の一つの指標となることが期待される。項目分析,因子分析を経て35項目(それぞれ4肢選択=4段階評定)が選ばれた。さらに再び因子分析を施した結果,学級意識を構成する主要な5因子を抽出した。それらは,1.学級評価因子,2.学級における行動の自由度因子,3.学級への親密感因子,4.学級活動への参加度因子,5.学級内での安定感因子と解釈,命名された。そして,それぞれの因子負荷量の高い7項目をもってその領域を構成する項目とする。なお,それらの総合として学級意識得点が算出される。尺度の信頼性係数は.865であり,領域の信頼性も.741から.820に及び,かなり高い値と考えられる。つぎに,学級意識尺度の発達差,性差,学級差について検討した。性差としては,やや女子の得点が高く,ことに学級参加度は有意である。また,男子の個人差が大きい。発達差は単純な学年差としてはとらえ難く,むしろ学級差が著しく大である。これは成員個人のパーソナリティ要因よりは学級の集団個性の反映であり,ことに担任教師の集団に対する指導の如何が影響力をもつものと考えられる。
著者
上川 健司 新井 健生 前 泰志 田窪 朋仁 井上 健司
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.231-240, 2010 (Released:2012-01-25)
参考文献数
16
被引用文献数
1 3

This paper proposes a new locomotion algorithm of narrow scaffold. We have developed a limb-mechanism robot. The limb can move on a large working area, it can be used as an arm and a leg. ASTERISK Robot system has six limbs that radiate out in six directions. This robot system has the rotational symmetry, therefore, the posture is equivalent even if the robot body rotates. By using this feature, we propose a new movement algorithm “rotational gait” that the robot rotates like a wheel. The rotational gait can be applied to the robot that hanging on a cable, moving on narrow shelf of a cliff, and walking in a narrow space by the same algorithm. The operation and effectiveness of these algorithms were verified by the experiment. The movement algorithm is easy pattern operation that keeps stable state at all periods. And the robot can move without doing a high-speed real-time processing.
著者
堀 秀史 中倉 滋夫 酒井 喜久雄 宇佐 利隆 矢野 裕 井上 健 野元 域弘
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.431-437, 1998-07-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
8

携帯型自動血圧計(ABPM)を用いた24時間血圧の測定が可能となり, 従来の随時血圧の測定ではわからなかった白衣高血圧, 早朝の急激な血圧上昇(morning surge)や夜間血圧におけるdipper型およびnon-dipPer型の存在が明らかになった. また, 24時間血圧は心血管系疾患や臓器障害の発症・進展と密接な関係にあることがわかってきた.今回, 本態性高血圧症患者21例(平均年齢63.6歳)を対象とし, αβ遮断薬塩酸アロチノロールの血圧日内変動におよぼす影響をABPMを用い検討した. 本剤の服用により, 24時間を通じ日内変動リズムのパターンに影響をおよぼすことなく良好な降圧効果が認められた. また, dipper型とnon-dipPer型に分けた検討において, non-dipper型でより良好な降圧効果が確認された. これより, 本剤は血圧日内変動に悪影響をおよぼさず安定した降圧効果を示す降圧薬であると考えられた.
著者
木暮 一啓 小川 浩史 砂村 倫成 河原林 裕 浜崎 恒二 常田 聡 西村 昌彦 浦川 秀敏 千浦 博 井上 健太郎
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

近年の研究から、海洋の中心層には古細菌が広く分布することが分かってきた。1000m以深では、数的には原核生物のうちの半数近くを占めることが見出されてきたが、今のところ分離株が全くなく、その生態、系統、物質循環に対する寄与などについては殆ど未知の状況である。これらの環境は低温、高圧、貧栄養で特徴付けられるが、こうした環境は従来から知られていた古細菌の好熱性、好塩性、嫌気性などの性質からはずれがある。従ってこれらを非極限性の古細菌と呼ぶことにする。本研究はこの一群を中心とした古細菌に対する学際的研究である。本研究では様々な課題を扱ったが、最大の成果は外洋域中心層から複数の古細菌を分離し、その系統的位置づけおよび性情等についての検討を開始できたことである。これは我々の知る限り、世界で初めてのことである。さらに、それが系統的には好塩性の古細菌に近縁であることが分かったことから、非極限性古細菌群集の起源や古細菌の進化上の広がりなどについて新たな仮説を提示できる段階に至った。
著者
守村 敏史 井上 健
出版者
滋賀医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

多くの神経変性疾患では、細胞内に構造不良な蛋白質(ミスフォールド蛋白質)の蓄積する共通した病理像が認められる。オートファジーの活性化はミスフォールド蛋白質の除去に有望な治療法として注目されている。私は安全性の点から食品成分中のオートファジー誘導成分を検索し、治療に用いる試みを進め、オートファジー誘導可能な新規の食品成分3種類を同定した。また、カレーの有効成分でオートファジー誘導効果のあるクルクミンが小胞体ストレスによる疾患の一つPMDに有効である事、またオートファジ阻害薬として知られている抗マラリア剤のクロロキンが、蛋白質合成を止める事により同じ疾患に対して有効に働く事を報告した。
著者
井上 健一 西尾 隆
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.77, no.6, pp.659-665, 2006-12-05
参考文献数
24
被引用文献数
4

有機質資材施用下の畑地の窒素収支を把握するためには,脱窒の定量的な予測手法の開発が不可欠である.そこで,土壌の種類,水分,かさ密度の違い,有機物添加の有無およびそれら要因の複合的な作用が土壌の脱窒速度に及ぼす影響を室内モデル試験によって調査し,未攪乱土壌法による圃場での層位別脱窒速度の実測結果と合わせて検討した.1)淡色黒ボク土,灰色低地土の両土壌とも土壌含水率と仮比重の増加とともに脱窒速度が増加したが,特に速度が著しく増加する境界域が存在した.乾燥豚ぷんの施用で脱窒速度は大きく増加したが,境界域の値は無添加に比べ1低下した.2)脱窒速度を圃場条件下で実測した結果,7月9日の乾燥豚ぷん区の脱窒速度は化学肥料区に比べ高く,しかも,10〜20cm,20〜30cm層位において0〜10cm層位を上回る結果となった.3)7月8日に採取した土壌の脱窒酵素活性と二酸化炭素発生速度の間には高い相関関係が認められた.4)以上の結果より,畑土壌の気相率を基に脱窒を推定する簡易予測手法について検討した.その結果,土壌の違いと施用有機物の有無で分けて気相率と脱窒速度の関係をみると,両者の間にそれぞれ負の相関関係がみられた.得られた回帰直線の係数は土壌と有機物の二要因の影響を強く受けていることが推察されることから,脱窒速度の推定には,この関係を考慮することが必要と考えられた.
著者
佐藤 正人 浜田 吉則 棚野 晃秀 井上 健太郎 福田 秀明 高田 晃平 日置 紘士郎
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.47-51, 2001
被引用文献数
3

【目的・方法】1996年7月より, われわれは非観血的整復が不可能であった腸重積症患児8例に対し腹腔鏡下腸重積整復術を試みてきた.それ以前の開腹腸重積整復術(ハッチンソン手技)施行症例14例において手術時間, 入院期間などを比較検討することにより, 腸重積症治療における腹腔鏡下腸重積整復術の意義を検討した.【結果】手術時間は腹腔鏡下腸重積整復術完遂症例(以下LR)において70分から110分(87.0±17.9分)であり, 開腹腸重積整復術施行症例(以下OR)においては50分から125分(82.4±23.7分)であった.入院期間はLRで3日から11日(6.0±3.2日), ORでは6日から12日(8.5±1.8日)であった.手術時間には統計学的有意差は認められなかったが, 入院期間はLRのほうが有意に短かかった.LR8例の病型は6例が回腸結腸型であり, 残り2例がそれぞれ回腸回腸結腸型, 結腸結腸型であった.結腸結腸型の1例が術中に腹腔鏡下整復が不可能であると判断され開腹術に移行された.回腸結腸型, 回腸回腸結腸型それぞれ1例ずつにおいて器質的疾患の合併が確認されたので腸重積整復後に腹腔鏡補助下小腸切除術が施行された.OR14例の病型は全例が回腸結腸型であった.【結論】LR症例には手術完遂不可能な症例が存在することが判明したが, 器質的疾患の合併が認められた症例においては腹腔鏡補助下小腸切除術が可能であることから, われわれはLRの位置づけを非観血的整復術とORの間におき, Minimally Invasive SurgeryとしてのLRの利点を器質的疾患合併症例に認めた.
著者
井上 健 菅原 克也 杉田 英明 今橋 映子 モートン リース 劉 岸偉
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

近代東アジアにおいて異文化はいかに受容され、各文化圏の相互影響のもといかなる近代的諸概念や訳語を生み出していったのか。こうした問題意識に立脚して、まずは、近代日本における訳語の成立、近代的諸概念の成立に焦点をあて、調査、考察を試みた。近代日本の翻訳文学を戦前と戦後の連続と非連続の相においてとらえることによって、あるいは、日中、日韓の文化交流の諸相を具体的に辿ることによって、こうした視座の有効性が確認できた。