著者
佐藤 睦智 佐々木 剛 山田 博之 下村 浩一 矢嶋 航 丸谷 良 山内 伸二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.293-298, 2012-04-01

司会は昨年に引き続き嵐のみなさんと連続テレビ小説「おひさま」のヒロイン役を務めた井上真央さん.出場者は55組で随所に5ヵ所の中継や企画コーナーが加わる内容である.放送時間は19時15分から4時間25分(途中ニュースで5分間中断)の生放送で,総合テレビとラジオ第一が同時放送された.舞台セットは,点と点が繋がりみんなが一つになっていくことをコンセプトとした三角形の骨組みと映像を映し出すLEDスクリーンが基本セットである.前回から始まったテレビ副音声での「裏トーク」は,NHKホールの2階席に実況席が設けられ,生のステージを見ながらテリー伊藤さんと,神田愛花アナウンサがゲストを交えながら自由に話すというコンセプトで放送された.その他,3Dやスーパーハイビジョンの制作も平行して行った.
著者
竹林 康太 上原 哲太郎 佐々木 良一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.38, pp.1-6, 2015-02-26

近年注目されているライブフォレンジックに関連する研究として,メモリダンプを用いる方法について考案する.ここでは,暗号化ツールの一つである TrueCrypt がランサムウェアにより悪用されたという前提のもと,暗号を掛けられたファイルの解読方法について紹介する.また,本提案手法に基づいた実験を行い,本提案手法による解読が正しく行えることを示した.さらに,本提案手法を実装したプログラム上ではおよそ一分半で解読が完了するとの予測を立てた.本提案方式を活用することにより,ユーザの重要なファイルを暗号化するランサムウェアに対向するための一手段として用いられることが期待される.As a related research in recent years attention that has been live forensics, to devise how to use a memory dump. Here, under the assumption that TrueCrypt is one of the encryption tool was being exploited by ransomware, I will introduce decipher how the file that has been multiplied by the cipher. Also conducted experiments based on the proposed method, it was shown that can be performed correctly decrypted according to the proposed method. In addition, on a program that implements the proposed method was made a prediction of the decoding is completed in about one and a half minutes. By utilizing the proposed method, it is expected to be used as a means for opposing the ransomware to encrypt the key file of the user.
著者
熊谷 英紀 山田 敬三 田中 充 佐々木 淳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.ソフトウェア科学・工学, pp.335-336, 2009-03-10
著者
三輪 篤志 坂東 敏博 佐々木 康成
雑誌
研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)
巻号頁・発行日
vol.2015-AVM-88, no.5, pp.1-6, 2015-02-20

ヒトはオノマトペ (擬音語,擬態語の総称) を用いてテクスチャ (画像において色彩,濃淡の分布が形づくる表面の性質) を表現することがある.タイルの表面を 「つるつる」,雲の質感を 「もくもく」 と表現する振る舞いは日常茶飯事的に行われている.本研究ではこれを視覚情報から音声情報への変換と捉え,その関係を調べた.さらにそこから,重要だとわかった音響特徴量,メル周波数ケプストラム係数の 8 次,12 次を用いて,音源に効果を付与するフィルタを設計した.
著者
岡田 由紀子 押谷 創 杉山 豊 三村 哲史 浅野 靖之 辻田 誠 渡部 啓子 成瀬 友彦 佐々木 洋光 渡邊 有三
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.249-253, 2009-03-30 (Released:2010-03-01)
参考文献数
12
被引用文献数
4

症例は58歳,女性.47歳より糖尿病を指摘され,52歳からインスリン(ペンフィル30R®)を使用していた.53歳で血液透析を導入し,57歳で右下肢切断術を行った際,血糖コントロール不良でインスリン抗体68.8%, HbA1c 13.3%であった.インスリンリスプロに変更し,血糖コントロールは改善した.今回,急性腹症で来院し穿孔性腹膜炎の診断で緊急入院手術となったが,術後遷延性低血糖と高血糖を呈した.インスリン製剤の変更,ステロイドの併用,二重膜濾過(DFPP), pioglitazoneの併用などを試みたが血糖コントロールは改善せず.インスリンとは異なる機序の血糖降下作用をもつIGF-1製剤メカセルミン(ソマゾン®)を使用し,コントロールを得た症例を経験したので報告する.
著者
佐々木 哲也 下澤 嶽 ササキ テツヤ シモサワ タカシ
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.17, pp.205-218, 2017-03-31

本学では、2015年12月3日に静岡文化芸術大学生活協同組合(以下、本学生協)を設立した。生協設立の運動そのものは、学内の福利厚生の拡充を求める教職員と学生により行われたものであるが、本学も、福利厚生の充実、食堂・店舗の運営の安定化及び大学活動の活性化を目的として、生協設立に積極的に関与した。本稿では、生協設立の過程、開業初年度の状況及び生協設立により得られた成果を報告する。さらに、一連の取り組みから得られた知見として、大学が抱える諸課題の解決において生協設立が有効な手立てとなり得ること、また、生協設立においては、教職員・学生の自治意識と大学の当事者意識が重要であることを提示した。
著者
山本 亮 大谷 弘行 松尾 直樹 新城 拓也 宇野 さつき 廣瀬 光 松原 龍弘 瀧川 千鶴子 前野 宏 佐々木 一義 茅根 義和 池永 昌之 森田 達也
出版者
Japanese Society for Palliative Medicine
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.192-201, 2012
被引用文献数
3

<b>【目的】</b>小冊子『看取りのパンフレット』を用いた終末期患者を看取る家族への説明の有用性を評価することを目的とした. <b>【方法】</b>緩和ケア病棟5施設, 在宅ホスピス4施設, 緩和ケアチーム1施設で, 終末期患者の家族との面談時に小冊子を用いた説明を行い, 死亡後6カ月以上が経過した遺族に対して郵送法による質問紙調査を行った. <b>【結果】</b>325名に調査票を発送し, 260名(回収率85%)から回答を得た. 81%が小冊子が「とても役に立った」「役に立った」と回答した. 家族の体験として, 「変化の目安になる」(84%), 「症状や変化がなぜ起きているのか分かる」(76%)などが挙げられた. 運用の工夫が自由記述から抽出された. <b>【結論】</b>『看取りのパンフレット』は, 配布する時期を患者・家族ごとに検討し, 渡すだけではなく十分にコミュニケーションをとることに注意して運用することで多くの家族にとって有用であることが示唆された.
著者
酒井 哲夫 小野 正人 吉田 忠晴 佐々木 正己 竹内 一男
出版者
玉川大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1991

可動巣枠式巣箱による飼育法が確立したことにより,ニホンミツバチで初めてプラスチック人工王椀を用いた女王蜂の人工養成が可能になった。セイヨウミツバチのローヤルゼリー(RJ)を利用したニホンミツバチ女王蜂養成では,自種のRJでは高い生育率と女王蜂の分化を示したが,両種のRJの成分に生育に影響を及ぼす差があることが認められた。少数例ではあるが,女王蜂の人工授精が成功し,これからの選抜育種に明るい見通しが立った。ニホンミツバチとセイヨウミツバチの配偶行動については,14時30分頃を境に2種間の生殖隔離が行われ,ニホンミツバチ女王蜂は遅い時刻(14:45〜16:00)に長い飛行で交尾することが認められた。同一蜂場内に併飼したセイヨウミツバチ,ニホンミツバチの両種の花粉採集行動の季節的な変動パターンは,基本的に類似していた。花粉だんごの分析から訪花植物の種を同定すると,特に多くの植物の開花が見られる時期には違いが認められ,両ミツバチの花への嗜好性は異なっているのではないかと考えられた。両種の収穫ダンスを比較し,餌場までの距離とダンス速度の関係を解析した結果,ニホンミツバチの距離コードは同種の東南アジア亜種のそれより,むしろセイヨウミツバチのそれに近いことがわかった。また両種の採餌距離を推定した結果,ニホンミツバチの平均的採餌圏は半径2.2km,セイヨウミツバチのそれは3kmとされた。また貯蜜量の減少による逃去時のダンスはこれまでにないスローダンスであることが判明した。ニホンミツバチのミツバチヘギイタダニに対する行動を観察した結果,落下したダニの多くは触肢や脚に負傷しており,その割合はセイヨウミツバチより高かった。スズメバチに対するニホンミツバチの防衛行動に関しては,学習が関与していることが初めて明らかになった。
著者
佐々木 妙子 亀山 哲章 冨田 眞人 三橋 宏章 松本 伸明 大渕 徹 吉川 祐輔
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.32, no.7, pp.1227-1230, 2012-11-30 (Released:2013-03-08)
参考文献数
9

鼠径部ヘルニアは比較的頻度の高い良性疾患だが,嵌頓し絞扼すると生命に関わることがある。今回当院で手術を施行した鼠径部ヘルニア嵌頓例を検討し,嵌頓例への対応を考察したので報告する。2007年1月から2011年6月までの当院で手術を施行した鼠径部ヘルニアは586例であり,このうち嵌頓例は37例(6.3%)であった。診断内訳は外鼠径ヘルニア23例(62.2%),内鼠径ヘルニア2例(5.4%),大腿ヘルニア11例(29.7%),不明1例(2.7%)であった。緊急手術を要した例は31例(83.8%)で,このうち臓器切除を要した例は11例(35.5%)で,腸管切除が7例,大網切除が4例であった。嵌頓例37例のなかで自覚症状発現から来院まで1日以上経過している例が17例(46.0%)存在した。医療者は急性腹症の原因にヘルニア嵌頓がないかを確認すること,また嵌頓時には速やかに受診するように啓蒙していく必要がある。
著者
三橋 博 金子 光 佐々木 希吉
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Chemical & pharmaceutical bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.10, no.11, pp.1119-1122, 1962-11-25

It was shown that DL-phenylalanine [2-^<14>C] was incorporated into C-3 of two kinds of isoflavone, formononetin and genistein, by Trifolium pratense sp., in vivo. These results indicate that the aryl group undergoes a migration within the C_6-C-C-C fragment, and this observation agrees with Grisebach's experimental data.
著者
佐々木 陽子 ササキ ヨウコ Sasaki Yoko
出版者
鹿児島国際大学福祉社会学部
雑誌
福祉社会学部論集 (ISSN:13466321)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.13-26, 2016-10-01

「棄老研究」の4種のアプローチ(民俗学・法理学・文学・映像作品)のうち、本稿は文学的アプローチに光をあてる。民俗学は棄老習俗が実在しなかったとしているが、文学的想像力は「老いと死」の深淵を問いかけるテーマとして、棄老を繰り返し登場させている。本稿では戦後の棄老文学の代表作ともいえる、深沢七郎の『楢山節考」、村田喜代子の「蕨野行』、佐藤友哉の『デンデラ」の3作品を扱う。労働力として役立たずの老人を棄てることで、赤貧の村は生き延びる。この棄老の掟は主人公の老婆たちに受容され、棄老地での死は宿命として甘受される。3作品が描き出す絵柄は異なるが、主人公の老婆たちの棄てられることに対するものわかりの良さ、浄土への憧慢と共振することで死を厭わない心性が生み出されることなどが共有されている。本稿では、舞台の空間構成、主人公の死生観、「棄老」のしくみなどを変数に、3作品を比較考察する。This paper adopts a literary approach. Folklorists hold that the practice of kirō (the practice of casting the elderly off intothe wilderness) never actually existed, but in literary imagination, it often appears as a way to explore old age and death.The paper focuses on three stories that can be seen as representative examples of post-war kirō literature: Shichirō Fukazawa's Narayama Bushikō, Kiyoko Murata's Warabinokō, and Yuya Sato's Dendera. By casting out elderly residentswho are unable to work, impoverished villages are able to continue with their daily lives. The elderly women who are themain characters of these stories submit to this practice, accepting it as their fate. Though the details of the three storiesvary, their characters share an attitude of understanding of their own abandonment, avoiding resentment of or resistance totheir deaths and instead filling themselves with longing for the Pure Land. I compare the three stories in terms of theirspatial construction of scenes, the characters' views on death, and their uses of kirō in their plots.
著者
後藤 芳彦 佐々木 央岳 鳥口 能誠 畠山 信
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.461-472, 2013-09-30 (Released:2017-03-20)

北海道クッタラ火山登別地熱地域,大湯沼の北東200m地点において,トレンチ調査(深さ6.3m)を行い,登別地熱地域の噴火史を解明した。トレンチ断面の層序は,12層の水蒸気噴火堆積物(厚さ3-100cm)と,それらに挟在するB-Tmテフラ,Us-bテフラからなる。12層の水蒸気噴火堆積物は,変質したデイサイト質石質岩片(最大粒径80cm)と粘土質のマトリクスから構成され,サグ構造を示すことから,登別地熱地域から噴出したと考えられる。各々の水蒸気噴火堆積物は土壌層を挟在し,12回の噴火が休止期を挟んで繰り返し起きたことを示す。水蒸気噴火堆積物の直下土壌層の放射性炭素年代測定値,および広域テフラとの対比により,水蒸気噴火は,約BC6450年,BC5370年,BC3980年,BC3440年,BC1990年,BC1710年,BC1280年,BC900年,BC200年,AD980年,AD1480年,およびAD1663年以降に起きたと推定される。登別地熱地域では,過去8500年間に12回以上の水蒸気噴火が起こり,噴火の頻度は700年に1回程度であると考えられる。