著者
佐藤 一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.247, pp.56-61, 2013-11

クラウドは、世界各地にある巨大データセンターで構成される地球規模の巨大計算システムである(図1)。データセンター同士はネットワーク経路が二つ以上になるように接続され、一つの経路に問題が発生しても継続して通信できるようになっている。 データ…
著者
菅野 喜久子 木下 寛也 森田 達也 佐藤 一樹 清水 恵 秋山 聖子 村上 雅彦 宮下 光令
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.131-139, 2014 (Released:2014-11-15)
参考文献数
28

東日本大震災後のがん患者の緩和ケア・在宅医療については, ほとんど調査がされていない. 本研究では, 震災時のがん患者の緩和ケアと在宅医療の実態を明らかにし, 今後の大規模災害に向けたシステムの提言やマニュアルの整備のための基礎資料を作成することを目的とした.被災沿岸地域の医療者53名に半構造化面接を行った. 結果より, がん患者の緩和ケア・在宅医療に対する医療者の経験は, 【がん患者への医療提供の障害】【津波被害や避難の際に内服薬を喪失した患者への服薬継続の障害】【ライフラインの途絶による在宅療養患者への医療提供の障害】【地域の医療者と後方医療支援や医療救護班との連携の障害】【医療者に対する精神的ケア】【原発事故地域の医療提供の障害】の6カテゴリーに整理された. 大規模災害に向けた備えの基礎資料となり, 災害時のがん患者の緩和ケア・在宅療養に関する問題やその対応方法について明らかとなった.
著者
佐藤 一朗 槇村 浩一 蓮見 弥生 西山 彌生 内田 勝久 山口 英世
出版者
日本医真菌学会
雑誌
日本医真菌学会総会プログラム・抄録集 第52回 日本医真菌学会総会・学術集会 (ISSN:09164804)
巻号頁・発行日
pp.73, 2008 (Released:2009-03-06)

【目的】真菌症は免疫力の低下した患者にとって重篤な症状を起こす病害である。そのため、免疫力の低下した患者における微生物叢とその薬剤耐性を定期的に把握する必要がある。我々は外来患者の外耳道から新規Candida属酵母を得たので報告する。【材料および方法】国内病院での外来患者の外耳道から採取した耳漏スメアを分離源とした。純粋分離菌株の26S rDNA D1/D2領域(26S)および ITS1+5.8S rDNA+ITS2領域(ITS)を用いた分子系統分類を行った。そのほかの試験項目はThe Yeasts 4th edに順じた。【結果および考察】純粋分離菌JCM15448株は26Sの相同性がCandida haemulonii CBS5149T とは85.7%、C. pseudohaemulonii CBS10099Tとは83.0%であった。ITSはそれぞれ84.9、81.4%であり、系統樹ではCandida属に分類されたが同一な種は認められなかった。本菌株は42℃およびビタミンフリー培地で生育陽性であり、Candida属としては特徴的な培養性質を示した。その他の培養性質から本菌株はグループ VI(イノシトール・硝酸カリウム・エリスリトール陰性、40℃陽性)に分類された。本グループはC. albicansをはじめ病原性が報告されている種が複数属しているが、本菌株の病原性は不明である。ボリコナゾール・イトラコナゾール・フルコナゾール・フルシトシンに対する感受性は既知の種と差が認められなかった。これらの結果から本菌株をCandida属の新種と判断した。
著者
佐藤 一省 前田 法史 小川 範之
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.632-635, 1995-05-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

The minimum power of impeller required for complete suspension of solid particles, based on Zwietering's criterion, was measured for single and twin impeller systems. The effects of the configuration of vessel and the number of impellers on the minimum required power were examined.The minimum required power per unit liquid volume Pfv for a single impeller system increased gradually as the length ratio of long side to short side A/B incresed over 1.5 Pfv for a twin impeller system remained nearly constant at a lower value than that of a single impeller system in the range of A/B=1.52.25.The Pfv of a pitched-blade turbine was below 1 / 2 of the value of a flat-blade disc turbine under the same conditions and was independent of the rotational direction of each impeller.
著者
中川原 育子 谷口 陽子 佐藤 一郎 中村 俊夫 NAKAGAWARA Ikuko TANIGUCHI Yoko SATO Ichiro NAKAMURA Toshio
出版者
名古屋大学年代測定資料研究センター
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.23, pp.127-137, 2012-03 (Released:2013-06-06)

The Kizil Grottoes, the largest Buddhist monastery complex in the Xinjian region of China, is decorated with wall paintings - the chronological dates of which are still under debate. This study aims to give some clarification regarding the chronological dates using AMS-14C dating of chaff tempers taken from the earthen renders of the wall paintings. l4C studies previously carried out by Chinese and German researchers had resulted in divergent dates often extending back hundreds of years earlier than hypothesized within the chronology of art history, which has created confusion. Six samples from six wall painting fragments (Caves 8 [III8425], 38 [III8700], 171 [III8793, III8891], 207[III9148b(d)], and 224[III8865(a)]) held in collections at the Museum für Asiatische Kunst in Berlin were taken and analysed with 14C-AMS at the Center of Chronological Research at Nagoya University in Japan. As reference, nine dating results analysed between 1995 and 1998 at Nagoya University were also shown in the list. Dates were obtained for only three out of the six samples: cal AD 128-216 [Cave 8], cal AD 255-306 and cal AD 312-34 [Cave 171], and 90-70 cal BC [Cave 224]; most of these extended back earlier than reference 14C data from the Chinese and German studies and far earlier than dates suggested by the timeline of art history. Even the Chinese and German reference dates derived in the past from 14C analysis often show varied dates occurring earlier than those represented in art history. This may indicate that old chaff was used in renders for the Kizil wall paintings probably as a form of re-use of old mud bricks, or that the chronology of art history must be drastically reconsidered, both of which would require further AMS-14C dating studies with careful and comprehensive sampling from well-documented contexts.
著者
佐藤 一也 鳥本 悦宏 高後 裕
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.97, no.7, pp.1611-1619, 2008 (Released:2012-08-02)
参考文献数
10

末梢性T細胞リンパ腫は,リンパ腫の約10%を占める不均一な疾患単位の非Hodgkin T細胞性リンパ腫であり,病因も不明な点が多い.標準的治療法が未確立で,初回治療としてはCHOP療法等が選択されるが,治療効果は不十分で予後不良である.自家,同種造血幹細胞移植も行われるが有用性は明らかではない.生命予後の改善のためには,今後モノクローナル抗体等の新規治療法との併用治療も含めて,標準的治療法の確立が望まれる.
著者
有田 豊 佐藤 一喜
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.26-30, 1995-03-30

スカシバガ類の成虫の羽化(Fig.1)は天候の良いときには朝はやく,曇りや雨の日には昼間一日中行なわれること,また羽化が長期間にわたって行なわれることなどが知られている.著者の一人佐藤は名古屋市北区の神社の境内のシラカシQuercus myrsinaefoliaの1本の大木の幹から数10頭のコシアカスカシバSesia scribaiが発生しているのを見つけた(Figs 3-4).そこで1993年8月10日から9月30日までの間に,コシアカスカシバの羽化日とその日の天候,羽化場所,羽化時刻,羽化時の気温,照度,湿度などを朝7時から夕方4時まで毎日調査した.調査した1993年の夏(7-9月)は,例年と異なり気温が低く,雨の多い年であった.最初の羽化が見られたのは8月27日(♀)で,最後は9月25日(♀)で,30日間のあいだに20♂25♀の45頭であった.羽化場所(羽化口(Fig.2))は45個のうち,北に9個,北東に0,東に1個,南東に4個,南に1個,南西に8個で,西に6個,北西に16個で,北西に一番多かった(Figs 3-5).また多くの羽化口は幹の150cm以下の所にあった.羽化時刻は,記録の取れた38個体の内,午前中に25個体,午後に13個体が羽化した.また晴れの日は午前8-10時までの羽化が多く,曇りや雨の日は午前7時から午後3時までの昼間一日中羽化が見られた(Table 1).羽化時の気温は23.5°-26.5℃の間に多く見られ,26個体がこの範囲で羽化していた(Fig.6).羽化時の照度は大部分が5,000lux以下の明るさの時であった(Fig.7).また,羽化時の湿度は60-92%までとばらつきが大きく,羽化と湿度との関係は見られなかった(Fig.8).コシアカスカシバの羽化場所は食草の木の幹の北と北西の部分に多く,また幹の150cm以下の所にあった.これらのデータは,成虫の羽化は気温が上昇しはじめて23℃頃が刺激になって,羽化が始まることを伺わせる.
著者
金西 計英 戸川 聡 大久保 正信 佐藤 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.606, pp.9-16, 1998-03-14

多くの大学に既にキャンパスネットワークが導入されている.それにつれ学内のインターネットの利用も増大している。インターネット利用の普及によって新しい問題が表面化することになった.WWWの利用でブラウザ上の表示が遅い, つまり、インターネットが混んでいる, と言うことである.そこで, 我々は, マルチホームによるインターネット接続の手法を提案する.本稿では, 本学における, マルチホームの設計について述べる.
著者
木島 隆康 桐野 文良 山梨 絵美子 林 洋子 上野 勝久 佐藤 一郎
出版者
東京藝術大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

迎賓館赤坂離宮(平成21年、国宝に指定される)は明治42年に建設され、わが国最大の面積を誇る天井画を持つ(15部屋)。天井画はカンバスに描かれた油彩画である。過去に大修復が行われているが、その後も劣化が進行し著しく損傷している。本研究プロジェクトは、天井画に生じた損傷と劣化原因を調査し、その損傷原因が過去の粗悪な設置環境と過去の不適切な修復処置、さらにカンバスが貼られた木摺に主な原因があることがわかった。さらに、天井画の由来はフランスで制作され輸入されたものであることを突きとめた。
著者
若松 孝志 高橋 章 佐藤 一男 久保井 喬 柴田 英昭
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.169-178, 2004-04-05
被引用文献数
6

アカマツ林の林床に^<15>NH_4^+を添加し,70日後までの林床植生,有機質・無機質土層への^<15>Nの移行量を調べた.さらに,室内培養実験により窒素の形態変化速度を測定し,^<15>Nの動態と微生物による窒素代謝との関係を調べた.^<15>N添加30日後の各プールヘの15N移行量は,林床植生5%,有機質上層56%,無機質土層44%であった.70日後には,無機質土層への移行量が増大したが,37%の^<15>Nが有機質土層に保持されていた.土壌水の観測結果から,無機質土層へ浸透する窒素の95%をNO_3^-が占めることが分かった.また,^<15>NH_4^+を添加したにもかかわらず,添加初期には土壌表層のNO_3^-のδ^<15>N値が著しく上昇し,またそのピークは時間の経過とともに下層に移動した.このことから,林床に沈着したNH_4^+のほとんどは,有機質土層で硝化によりNO_3^-に変化した後に,下層土壌へ移行することが裏付けられた.室内培養実験の結果,有機質土層(Oe-Oa層)における硝化速度(20mg N kg^<-1> d^<-1>)は,微生物の代謝によるNH_4^+の有機化と窒素無機化の速度(145mg N kg^<-1> d^<-1>)の1/7程度であった.このことから,大気由来のNH_4^+は林床に沈着した後,すべてが硝化に向うのではなく,微生物の窒素代謝のサイクルに取り込まれることが推察された.このことが,70日経週後も,添加した^<15>Nの4割が有機質土層に保持された主要な要因と考えられた.本調査地の有機質土層における窒素の形態変化速度は,ほぼ同量の窒素が大気から負荷されているオランダの森林よりも1桁程度大きかった.これには本調査地における温暖多雨な気候条件と酸性度の低い土壌条件が関与していることが推察された.
著者
佐藤 一志 粟山 仁 橋田 俊之 高橋 秀明
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.56, no.526, pp.1400-1405, 1990-06-25
被引用文献数
2 2

The J-integral-based technique for measuring strain-softening curves is applied to determine the fracture toughness of granite. The measuring method has been recently proposed by Li for concrete. This method provides information on the fracture process zone formation and can be used for fracture toughness determination in strain-softening materials. CT specimens of three different sizes, 1.5inch, 2.5inch and 6inch CT were tested to examine the specimen size effect of measured strain-softening curves. Strain-softening curves measured on 2.5inch CT specimens are shown to be in good agreement with that determined from 6 inch CT specimens, indicating the possibility of determining the valid fracture toughness value by means of the J-integral-based technique. The test results for 1.5inch CT specimens, however, yield a lower fracture toughness value than that obtained on the other specimen sizes, suggesting the need of detailed investigations on specimen size requirements for the reliable use of subsized specimens. Finally, the strain-softening curves obtained by the J-based technique are compared with existing data determined by uniaxial tensile tests on several types of granite.
著者
佐藤一夫[撮影・編集・製作]
出版者
佐藤一夫[企画・製作]
巻号頁・発行日
1961

<作品概要>人間誰でも一生のうちに素晴らしい生き甲斐を感じる時がある。私の場合、半世紀前(約50年前)32、3歳の頃、橋梁技術者として有頂天になった時期があった。名田橋架設工事との出会いである。
著者
佐藤一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.58-62, 2004-01-15
被引用文献数
4