著者
佐藤 昌也 安藤 賢
出版者
日本物理教育学会東北支部
雑誌
東北物理教育 (ISSN:13441647)
巻号頁・発行日
no.27, pp.11-14, 2017

「電子の比電荷測定器 EM-30N(島津理化)」のヘルムホルツコイルと方位磁針を用いて地磁気の水平成分の測定を試みた(コンパス法と呼ぶ)。次に,別法(ΔI 法と呼ぶ)として同 EM-30N で,加速電圧および電子軌道の半径を一定にして,コイルの中心軸が南北方向の両方向でコイル電流を測定し,その差から地磁気の水平成分を測定した。コンパス法では 1~2 %,ΔI 法では 4~6 % の精度で地磁気を測定することが可能と分かった。
著者
鈴木 敏正 佐藤 真久
出版者
一般社団法人 日本環境教育学会
雑誌
環境教育 (ISSN:09172866)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.2_3-14, 2012-01-31 (Released:2013-10-31)
参考文献数
46

The age of globalization could be considered an era of “internalizing” corporate activities and human living and so on, that have been “externalized” and disposed of as has been the case with natural resources and wastes from industry and daily living. In this age without “externalities,” “global environmental problems” and “social exclusion problems” are no longer separate issues; rather they have an intricate and reciprocal relationship. Today, the need for linking these issues and developing them together has emerged in both environmental and development education, which have been involved in the educational aspects of both of these problems. In this article the authors address “global environmental problems” and “social exclusion problems” created as the outcome of “economic globalization” which has exacerbated the mutually prescribed opposition of excesses in wealth and the accumulation of poverty, and they examine environmental education and development education as two educational initiatives working on these problems.   Based on these initiatives, the authors articulate the perspective of “Endogenous Development”, which aims to solve both of these problems at the same time, as a ‘glocal’ practical theory towards the creation of a “Sustainable and Inclusive Society.” They also articulate the importance of “Education Planning Theory” which promotes proactive learning (self-education activities) related to internal development. In environmental education and development education within the context of globalization, people need to become the problem solving agents through the learning process and participating in knowledge creation. This means not simply understanding and criticizing environmental problems and problems of social exclusion, but protecting a sustainable and inclusive environment in a living community and forming cooperative and creative practical theory will suffice. Lastly, the authors explore the significance and possibility of “Education for Sustainable and Inclusive Communities, ESIC”.
著者
山田 明夫 佐藤 基佳 宮原 和郎 広瀬 恒夫
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.783-787, 1984
被引用文献数
1

1981年1月から1982年11月までに, 北海道北部および東部で実施した大動物用X線診療車によって臨床的に一見健康な乳牛2,037頭の集団検診を行いその所見のうち, 第四胃が明視できた1,976頭における第四胃内異物の存在率とその性状について検索した.<BR>1) 第四胃内に全属異物が1,976頭中697頭 (35.3%), 砂粒状物が1,907頭 (96.5%), 磁石が9頭 (0.5%), 塊状陰影物が4頭 (0.2%) に認められた. この成績は, 一般酪農家に飼養されている乳牛の多くが, 金属異物や砂粒状物にもとつく胃粘膜への損傷ないし刺激が原因の一つと考えられている第四胃炎や第四胃潰瘍の危険に曝されていることが示唆された. また, 第四胃に金属異物が到達することはあっても, その可能性はきわめてまれであるという従来の見解を否定する成績であった.<BR>2) 第四胃内金属異物の存在率は, 第二胃内磁石存在群で25.7%, 第二胃内磁石非存在群で42.2%であり, そのうち5cm以上の金属異物は, 前者で2頭, 後者で43頭に認められた. したがって, 第二胃内の磁石は金属異物, とくに5cm以上の長い金属異物の前胃から第四胃への移動を阻止するのに効果のあることが示唆された.
著者
佐藤 和紀 大山 努 南部 昌敏
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.36, no.Suppl., pp.149-152, 2012-12-20 (Released:2016-08-09)
参考文献数
8
被引用文献数
3

小学校高学年を対象に表現とコミュニケーションを基盤としたメディア・リテラシー学習プログラムを開発した.学習プログラムではWeblogを用いて保護者との交流学習も行った.その結果,評価尺度によれば,有意に学習プログラムが有効であった.また,学習プログラムを受講した中学校3年生に対して,学習の効果を確認するための追跡調査を行った.その結果,教員との関わりが深かったり信頼関係が築けていたりする生徒ほどメディア・リテラシー評価尺度得点が高く,インターネット上におけるコミュニケーションに不安を感じている生徒ほどメディア・リテラシー評価尺度得点が高いが,逆にインターネット上で自分の考えを明確に伝える自信がないことが示唆された.
著者
井上 美保 井口 隆文 川田 あゆみ 佐藤 直樹 渡辺 敏郎 段 武夫 田辺 創一 武藤 徳男
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.103, no.6, pp.499-504, 2008

大麦醗酵エキスと赤紫蘇エキスを主成分とした大麦赤紫蘇飲料の摂取がスギおよびヒノキ花粉症患者の症状に及ぼす影響について検討した。被験者は, スギ花粉症の症状を有し, 血液検査でスギRASTスコァーが陽性と判定された25人を対象とし, スギ花粉が飛散する前から大麦赤紫蘇飲料を飲用するA群と花粉が飛散してから飲用を開始するB群の2群に分けて実施した。くしゃみと鼻水 (鼻をかんだ回数) のスコアーでは, スギの花粉が飛散するとB群のスコアーが常に高値を示し, 症状が悪化した。一方で鼻詰まりと目のかゆみに関しては両群ともに差は認められなかった。鼻症状の総合的判断である鼻Symptom ScoreとSymptom Medication Scoreでは, スギの花粉飛散後, B群が高値を示し, A群は軽症であった。大麦赤紫蘇飲料は, 大麦醗酵エキスを主成分とする飲料であり, 大麦赤紫蘇飲料による花粉症症状の軽減効果は, 主として大麦醗酵エキス成分による効果と考えられた。
著者
佐藤博信著
出版者
塙書房
巻号頁・発行日
2006
著者
夏井 美幸 川越 政美 永井 繁春 喬 志偉 佐藤 喜暁 フローレス マリア ジョリナルー 小泉 幸央 小代田 宗一 杉山 俊博
出版者
秋田医学会
雑誌
秋田医学 (ISSN:03866106)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.1-12, 2013

The glechoma hederacea subsp. grandis( G. grandis) is used as an herbal medicine and is supposed that the extract at the time of the bloom shade-drying is effective against a child's convulsion. Moreover, it may be considered as reduction of blood sugar level. In this study, the clinical test of the hair growth facilitatory effect of the G. grandis extract in human during one to three years showed remarkable improvement or a little improvement by evaluation at 95%(41 persons among 43 persons). With the mice, the tendency for hair growth was promoted compared with a control( physiological saline). Furthermore, we used the hair follicle organ culture system for the hair growth promoting substance from G. grandis extract. As a result, G. grandis in the growth phase after the bloom had remarkable growth effect, and found out having the remarkable hair growth effect in a fraction of aqueous phase from the extract especially. This aims at the establishment of the hair regenerative technology which utilizes the natural plant, G. grandis. It is possible to apply to the baldness and the alopecia caused by various factors, and preventive effect for the depilation, trichogenous, and the hair restoration action improve synergistic and it is effective as the external application medicine for the head with high safety compared with the scalp.
著者
千野根 勝行 佐藤 宏樹 尾崎 啓次
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2013, 2014

【はじめに,目的】急性期など侵襲が特に強い場合,あるいは持続的な場合には迷走神経の活動が退縮しその防御機構が破綻,交感神経が過緊張を呈し主要臓器障害から多臓器不全にいたることがしばしばである。このようなクリティカルケア領域の治療手段として用いられている呼吸介助手技は,生体にとって外部からのストレッサーとなり交感神経活動の亢進を助長していないのであろうか。そこで,今回,用手的呼吸介助手技の安全性を明らかにすることを目的に,呼吸介助手技が自律神経に与える影響を検討した。【方法】対象は自律神経障害の既往がなく,薬物の服用をしていない健常学生18名(男性9名,女性9名)とした。年齢は20.9±0.7歳,身長は170±0.1 cm,体重は63.9±13.4kgであった。測定項目は心拍数,呼吸数,血圧,唾液アミラーゼ活性値,心拍変動(HRV)解析から得られる諸指標とした。測定肢位は枕のない背臥位で自由呼吸とし,十分に安静が取れた時点(安静時)から測定を開始した。その後,呼吸介助を実施(介助中)した。データは各5分間ずつ記録した。心拍数および心電図は,Daily Care BioMedical社製ポータブル心拍変動測定器チェック・マイハートを用いて測定した。血圧はオムロン・コウリン社製の自動血圧計(コーリンST-12B)を使用,唾液アミラーゼ活性値はニプロ(株)社製の唾液アミラーゼ式交感神経モニタ(COCORO METER)を使用し,安静時と介助中の各終了30秒前に呼吸数とともに測定した。解析方法は,チェック・マイハートHRV解析ソフトウェアを用いてRR間隔を自動算出した後,波形の誤認識をマニュアルで校正した。HRVの周波数解析は,超低周波数成分(VLF),低周波数成分(LF),高周波数成分(HF)とした。LF/HFを交感神経活動,HFを副交感神経活動の指標とし,正規化(normalized unit,以下nu)して自己回帰(AR)法で分析した。また,RR間隔については,ローレンツプロット法を用いて解析し,Toichiら(1997)が示したL(対称軸方向の広がり)とT(対称軸を横切る方向の広がり)から,L/Tを交感神経の指標,log(L×T)を副交感神経の指標として比較検討した。統計解析はSPSS ver.21(IBM社製)用い,安静時と介助中のHF成分,LF/HF比,唾液アミラーゼ活性値,血圧,呼吸数の各測定値の比較をWilcoxonの符号付き順位検定で行った。また,各測定値の相関をspearmanの順位相関で求めた。いずれも有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は,演者所属施設の倫理委員会の承認を得た後に実施した(承認番号:414)。対象者にはヘルシンキ宣言の趣旨に沿い,本研究の目的,方法,期待される効果,不利益が生じないこと,および個人情報の保護について説明を行い,書面にて研究参加への同意を得た後に実験を実施した。【結果】実験中に不整脈など著明な症状を示すものはなかった。また,各指標の性別による差は認めなかった。心拍数(bpm),拡張期血圧・平均血圧(ともにmmHg),唾液アミラーゼ活性値(kIU/L)はそれぞれ,66.3±8.7と65.3±8.2,66.1±8.1と64.8±8.2,83.6±8.9と83.0±8.6,44.8±26.8と42.2±17.9であり,いずれも有意な変化はなかった。呼吸数(回)は,14.1±2.9と9.7±1.6,収縮期血圧(mmHg)は118.3±2.4と114.9±11.8で有意に減少した。HRV周波数解析の変化ではHF成分・LF成分(nu),LF/HFはそれぞれ,51.2±12.9と47.6±21.1,48.8±12.9と52.4±21.1,1.1±0.6と1.7±1.7であり,いずれも有意な変化はなかった。log(L×T)は3.4±0.2と3.5±0.2で,介助中でより有意に増加した。自律神経の各指標の関連では,安静時のHFとlog(L×T)はかなりの正の相関を認めた(r=0.55 p<0.05)。安静時のLF/HFは安静時L/Tとかなりの負の相関を認めた(r=0.56 p<0.05)。介助中のHF.とlog(L×T),介助中のLF/HFとL/T,唾液アミラーゼ活性値に有意な相関はなかった。【考察】用手的呼吸介助手技は収縮期血圧を下げ,log(L×T)がより有意に増加したことから,従来の報告と同様に呼吸数をコントロールしたことで交感神経の活動を高めず,副交感神経を賦活したものと考えられた。また,唾液アミラーゼ活性値やHRV周波数解析パワースペクトル分析よりもローレンツプロット法は感度が高いことが示唆された。【理学療法学研究としての意義】用手的呼吸介助手技は,交感神経が緊張を示すクリティカル領域の理学療法実施におけるリスク管理の観点から,少なくとも健常成人において副交感神経を賦活させる安全な手技であることが示唆された。心拍(脈拍)数の変動を解析することで,Vital signとしての全身モニタリングとして応用できる可能性を示した点で意義がある。
著者
佐藤 雅幸 平田 大輔 野呂 進 鈴木 啓三
出版者
専修大学社会体育研究所
雑誌
専修大学社会体育研究所報 (ISSN:02884135)
巻号頁・発行日
no.55, pp.29-36, 2007

The purpose of the present study was to investigate the effects of athletic experience on concentration. The Test of Attentional and Interpersonal style (TAIS) was administered to twenty female university students without daily athletic experience and forty female university athletes involved in interpersonal ball sport such as tennis. Results indicated that university athletes scored significantly higher on BET and BIT in attentional-style subscale, INFP in control subscale, and CON, SES, P/O, EXE, PAE in interpersonal subscale, in comparison to university students. It was, thus, concluded that university athletes seemed to have haigher ability to accurately select and process many external stimuli than university students. In addition, it was also revealed that university athletes tended to be more extroverted and have higher self values in the interpersonal relationship compared to university students.
著者
関島 恒夫 森口 紗千子 向井 喜果 佐藤 一海 鎌田 泰斗 佐藤 雄大 望月 翔太 尾崎 清明 仲村 昇
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
pp.1922, (Released:2021-08-31)
参考文献数
55

オオヒシクイが集団飛来地あるいは渡りのルートとして主に利用する北海道道北地方から本州にかけての日本海沿岸域は、良好な風況が見込まれることから、現在、多数の風力発電施設の建設が進められている。大型風車の設置は、鳥が風車に衝突するだけでなく、風車群を回避することによる迂回コストの増大などにより、中継地や越冬地利用の放棄など生息地の劣化あるいは消失に繋がる可能性があり、地域個体群に対する負の影響が懸念されている。オオヒシクイなど大型水禽類の生息地を保全しつつ、再生可能エネルギーの拡大を目指して風力事業を推進するには、鳥類への影響が大きい区域を提示したセンシティビティマップに基づき、風力発電事業の計画段階で事前に衝突リスクの高いエリアを回避する手続きが有効である。本稿では、はじめに大型水禽類を対象にしたセンシティビティマップの現状と課題を説明し、続いて、オオヒシクイを対象として、全国の主要な集団飛来地における風車回転域飛行確率を考慮したセンシティビティマップと、北海道道北地方から本州日本海沿岸域にかけての主要な渡りルートにおいて渡り中の飛行高度規定要因を考慮したセンシティビティマップの 2つのマップ作成手順を紹介する。最後に、これらセンシティビティマップを用いた風力発電施設の立地に係る検討手続きを提案する。
著者
山本 朋弘 佐藤 和紀 礒川 祐地 遠藤 みなみ 堀田 龍也
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.58-63, 2020-06-01 (Released:2020-12-09)
被引用文献数
1

小学校教員養成課程の大学生を対象に,IoTセンサー教材(以後:IoT教材)を活用した小学校6年理科の授業を体験させ,映像教材を視聴させる授業との比較を通じて,小学校プログラミング授業への動機付けや授業目標を大学生がどのように理解したかを検証した。アンケート調査を分析した結果,動機付けモデルの4要因全てで,IoT教材の活用がプログラミングへの動機付けに有効であり,プログラミング教育の目標理解を深化させることにつながる可能性が明らかになった。また,センサーを用いた身の回りの機器等に関する記述式回答を分析した結果,IoT教材を用いたプログラミング体験によって,機器等の動作や制御をイメージしやすく,順序立てて説明しやすい結果がみられた。
著者
天野 定雄 黒須 康彦 中山 寿之 三宅 洋 松田 健 遠藤 潔 上田 仁 森田 建 佐藤 公望
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.2313-2320, 1991-10-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
13

最近9年間に経験した鼡径部ヘルニア821例について統計的観察を行い,また施行された手術術式,術後合併症,術後再発,術後愁訴などについて検討した.ヘルニア種別頻度では外鼡径ヘルニアが76.1%,内鼡径ヘルニアが13.6%,大腿ヘルニアが8.2%,内外鼡径ヘルニアが1.9%であった.手術術式は外鼡径ヘルニアではMarcy法,内鼡径ヘルニア,大腿ヘルニア,内外鼡径ヘルニアではMcVay法が最も多く行われていた.術後合併症は3.7%に認められ,血腫形成が最も多かった.再発率は全体で3.1%であった.内鼡径ヘルニア型再発と大腿ヘルニア型再発が主であり,これらの症例の中には全身の併存疾患を有していたものが多かった.術式別愁訴に関してはMcVay法で程度は軽いものの牽引痛の頻度が著しく高かった.再発や愁訴を減少させるためには,ヘルニアの基本的な理解と確実な手術手技が重要と思われた.
著者
ルイス・コムジック 佐藤 英一
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:09172270)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.164-169, 2006
参考文献数
2

近年,産業界における構造固有値問題の規模は,すでに数百万自由度も珍しくないまでに,すさまじい勢いで増大している.そのような状況の中,構造動的解析における高精度の大規模固有値計算に対しては,この20年余り,ランチョス法が事実上の業界標準として使用されている.本稿では,第1章で基本的なランチョス法の概念,第2章で産業界における使用を考慮した特別な工夫についての説明,第3章で民間商用プログラムにおいて使用されるいくつかの重要な数値処理について解説する.また第4章で現状の先端工業分野での適用例を紹介し,第5章でランチョス法技術の将来の拡張性について概説する.
著者
白 云哲 奥村 敏 常松 尚志 焦 其彬 小野 伸二 鈴木 さやか 黒谷 玲子 佐藤 元彦 南沢 享 石川 義弘
出版者
日本生理学会
雑誌
日本生理学会大会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.180-180, 2008

Objective: Autonomic nervous activity is altered under microgravity. Cardiac response to autonomic regulation is mostly determined by &beta;-adrenergic receptors/cAMP signal that is regulated by adenylyl cyclase (AC). We thus examined the role of a major cardiac AC isoform, type 5 AC (AC5), in the autonomic regulation of the heart under microgravity induced by parabolic flights. Methods: We used transgenic mice with either disrupted (AC5KO) or overexpressed AC5 in the heart (AC5TG), and analyzed heart rate variability during parabolic flight. Results: The standard deviation of normal R-R intervals, a marker of total autonomic variability, was significantly greater under microgravity in AC5KO while no significant changes in WT and AC5TG. LF (low frequency)/HF (high frequency), a marker of sympathetic activity, became significantly lower under microgravity in WT and AC5TG while there was no such a decrease in AC5KO. Normalized HF, a marker of parasympathetic activity, became significantly greater in WT under microgravity, and became even greater in AC5TG, while no such increase in AC5KO. Conclusions: Putting together, changes in autonomic indexes in response to microgravity were augmented in AC5TG while attenuated in AC5KO, suggesting that AC5 plays a major role in determining the magnitude of cardiac responses to autonomic regulation under microgravity. <b>[J Physiol Sci. 2008;58 Suppl:S180]</b>
著者
佐藤 慎太郎
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究計画では、ヒトノロウイルス(HuNoV)ワクチン開発を念頭に置き、その抗原としてウイルス様粒子と、これまでは検討することができなかった不活化全粒子の優位性を比較するとともに、投与経路として注射型と経粘膜型の優位性も比較検討する。実験には申請者らが最近樹立に成功したヒトiPS細胞株由来の腸管上皮細胞と、この細胞で増殖、精製したHuNoVの感染性粒子を用いる。免疫担当細胞のHuNoV認識における、抗原取り込みに特化した上皮細胞であるM細胞の関与を検討し、経粘膜型ワクチンにおいてM細胞に標的化することの有用性も検討する。