著者
佐藤 泰夫
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.13-35, 1953-08-30 (Released:2010-03-11)
参考文献数
190
著者
石原 舜三 佐藤 興平 左 容周 金 鍾善
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.143-158, 2006
被引用文献数
1 3

花崗岩風化殻への REE の濃集を見るために,韓国の中部の花崗岩地域 4 箇所(平均降雨量 1,300 mm/ 年)で予察的な調査を実施した.嶺南帯と沃川帯境界部に沿って伸長する三畳紀の片麻状黒雲母花崗岩(帶江岩体)は REE に富み,平均 414 ppm REE+Y,LREE/HREE = 4.8 である.沃川帯の三畳紀咸昌(ハムチャン)花崗岩類は,アルカリとREEに富むグループ(平均 359 ppm REE+Y,L/HREE = 19.0)と,低いグループ(平均 127 ppm REE+Y,L/HREE = 23)に分けられる.他方,嶺南帯南東部の初期ジュラ紀の陜川(ハプチョン)閃長岩は REE+Y(171 ~ 217 ppm)に乏しい.慶尚盆地の杞溪(キゲ)花崗岩は南山アルカリ花崗岩の断層による片割れと言われているが,その含有量は 200 ~ 300 ppm REE+Y であるに過ぎない. 完全風化帯であるB層を中心とする花崗岩風化物は,帶江岩体では花崗岩平均値が 414 ppm REE+Y であるのに対し,風化土壌は 240 ppm REE+Y で希土類元素が減少しており,風化課程における REE の溶脱が考えられる.杞溪岩体でも 342 ppm から 243 ppm REE+Y へ希土類元素は減少している.その他の岩体での増減は不鮮明である.韓国では花崗岩の風化課程で希土類元素の明瞭な濃集は見られない. 忠州鉄鉱床の採掘跡におけるランダム サンプリングによると,この鉱床は平均 0.2% REE+Y 程度の鉱石を保有していたと推定される.
著者
下川原(佐藤) 英理 関野 遥香 李 有てい 黒田 知士 山口 亨
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.527-532, 2022-02-15 (Released:2022-02-15)
参考文献数
14
被引用文献数
2

本論文ではロボットが人に行動を促したりタスクを依頼する場面において,ジェスチャー表現が行動受諾にどの程度影響を与えるのか,アンケートと生体センサ(心拍センサと脳波センサ)の結果を分析し報告する.ロボットが人と日常生活を共にする上で,ロボットが人に行動を促したり協働でタスクを遂行しなければならない場面は今後ますます増えると考えられる.行動の促しやタスクの依頼を受け入れてもらうためには,発話内容だけでなく非言語情報も含めたマルチモーダルインタラクションが重要である.そこで本論文では非言語情報の1つであるジェスチャーに着目しその影響を調査した.ロボットが人に行動を促す時の表現を,発話内容の感情に合わせたジェスチャーと発話内容の感情と逆のジェスチャー,ジェスチャー無しの三条件で比較したところ,ジェスチャー無しよりもジェスチャー有りの方が行動を受け入れ実際に行動する可能性が高く,また行動を促された時にストレスを感じにくいということが示された.

1 0 0 0 憲法

著者
佐藤幸治著
出版者
青林書院
巻号頁・発行日
1995
著者
佐藤 泉
出版者
日本近代文学会
雑誌
日本近代文学 (ISSN:05493749)
巻号頁・発行日
vol.98, pp.29-43, 2018

<p>夏目漱石は、西洋的近代性の影響下で進行した日本の近代化の中に、歴史の進歩ではなく、歴史の喪失を見出した。その言説は、「日本と西洋」「東洋と西洋」といった地理的な道具立てと、そこから引き出される権力関係を含意するという意味において地政学的な枠組みを備えるものだった。本稿では、まず、漱石の言葉をひとつの源泉とする日本の近代という主題がどのように形成され、歴史の中で変容していったのかを考察し、その限界を明らかにする。同時に、現在の問題意識の中に、この主題を再利用することができないかを展望する。</p>
著者
辻井 重男 才所 敏明 山澤 昌夫 佐藤 直
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.2, 2017-10-16

情報セキュリティ総合科学の視点から,筆頭著者(辻井)が永年,主張してきた,「自由,安心・安全,プライバシーという,相互に矛盾しがちな三者に対する三止揚を情報社会の価値観とし,これを実現するために,Management(経営・管理,市場),Ethics(倫理,心理,行動規範),Law (法制度),Technology (技術)を密結合・強連結させること(MELT-UP と呼ぶ)により住み易い情報社会の実現を目指す」という視座の中で,人,物,通貨,組織など,あらゆるモノがネットに繋がる,広義のIoT,即ち,IoE( Internet of Everything) 環境におけるデジタルフォレンジックの社会基盤的役割について考察する.
著者
佐藤 浩市
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.398, pp.26-28, 2015-08

──『愛を積むひと』のロケ地は「日本で最も美しい村」の北海道・美瑛町。本当に素敵な風景でした。 北の国で年にほんの数カ月しか緑がない土地ですが、その一番いい時に行かせて頂きましたね。
著者
佐藤 吉信 粂川 壮一
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.106-115, 1986
被引用文献数
1

<p><tt><b>当該爆発災警は,バーナの調整を目的とした焼成炉試運転中に発生したものである.調査結果から,災害発生過程をA-Cモデルで系統的に記述し,MORTを用いて解析することにより,炉の設計計画及び設置作業実施に関するいくつかの安全管理上の見落し,さらにそれらの見落しを生じさせる高次の管理上の欠陥が指摘された.機審・装置の自動化の進展のなかで,調整や保全作業時のように,通常の白動運転とは異なるシステムモードで生ずる潜在危険に対しても,その抑制措置の検討を十分に行っておくことが肝 </b></tt><tt><b>要である. </b></tt></p>
著者
伊藤 美穂 成田 亮子 赤石 記子 色川 木綿子 宇和川 小百合 大久保 洋子 香西 みどり 加藤 和子 佐藤 幸子 白尾 美佳
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, 2018

【目的】日本調理科学会特別研究「次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理」に基づき、昭和40年頃に食べられていた東京都における家庭料理について聞き書き調査を実施した。今回は、主菜について、23区、都下、島しょの特徴を明らかにすることを目的とした。<br>【方法】東京都に40年以上居住している70歳以上の都民を対象に、昭和40年頃に食べられていた家庭料理について聞き書き調査を実施した。主な調査時期は平成24、25年であるが、随時追加調査を行った。東京都を23区の東部、西部、南部、北部と都下、島しょの6地域に分け、当時食されていた主菜について肉、魚、卵、豆・豆製品、その他に分類して考察した。<br>【結果】肉料理は、23区で多く出現し、中でもすき焼き、とんかつ、ロールキャベツ、餃子などが挙げられた。その他、ステーキやメンチカツ、カレー、ハンバーグなどの洋風料理がみられた。魚料理は、23区では鮭の塩焼き、あじの干物、身欠きにしんの他、種々の魚介を刺身や焼き魚、煮魚、ムニエルにして食していた。都下では、多摩川や浅川などが近いため、川魚のやまめやあゆの料理がみられた。島しょでは、くさやが食されており、伝統的な魚料理の伝承がみられた。その他にもあおむろ、とびうお、ぶだいなど他地域ではみられない魚を使った料理が挙げられた。卵料理は、卵焼き、目玉焼きなどが挙げられ、23区ではオムレツもみられた。納豆や豆腐が23区の日常食に多くみられた。その他の料理として、天ぷらが多くの地域でみられた。23区の東部と北部と比較して、西部と南部に洋風料理が多くみられた。これらの地域では高度経済成長期の中で、食生活が変化していく様子が推察できる。一方、都下や島しょでは、地域の食材に根差した伝統的な食生活がみえた。
著者
佐藤 邦雄
出版者
The Kitakanto Medical Society
雑誌
北関東医学 (ISSN:00231908)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.123-131, 1993

本研究は, 慢性腎不全において透析により血漿エンドセリンが変化するか否か, また, これが血圧維持に関与しているか否かを検討したものである.週3回血液透析を受けている慢性腎不全例14例における血漿エンドセリンをラジオイムノアッセイ法により測定したところ, 透析開始時には34.6±4.4fmol/mlであり, これは健常者の10.8±0.9fmol/ml, 腎機能正常の高血圧例の12.9±4.4fmol/mlに比べて有意に高値であった.また, 高速液体クロマトグラフィーで分析すると, 透析例ではエンドセリン-1, ビッグエンドセリン-1以外に二つのピークが認められた.透析後, 血漿エンドセリン値は28.4±1.6fmol/mlと有意に低下した.エンドセリン-1とビッグエンドセリン-1とは透析によりともに有意に減少し, 両者の比は透析前後で変化しなかった.透析外液中にエンドセリン-1は検出されたが, ビッグエンドセリン-1は検出されず, 循環中にビッグエンドセリン-1からエンドセリン-1への変換が生じるものと推定した.<BR>なお, 腎不全例において, 血液透析による血圧変化と血漿エンドセリンおよびエンドセリン-1の変化との間には有意な関連は認められず, 血中エンドセリン-1が循環ホルモンとして透析中の血圧調節に直接関与していないと結論した.
著者
佐藤 香織
出版者
秋田大学
雑誌
秋田大学国際交流センター紀要 (ISSN:21869243)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.17-26, 2012-03

本稿では中上級の42名の日本語学習者に文産出課題を課すことにより,「ように」を用いた「命令,依頼」の内容を示す間接話法の習得状況の一端を探った。さらに,日本語教科書や参考書等での「ように」を用いた間接話法のこれまでの取り扱われ方等についても検討し,効果的な文型提示や指導法について考察した。間接話法がふさわしい文脈において「ように」を用いた間接話法を産出できた学習者は全体の20%程度であり,習得状況は決して良いとは言えない。1級合格者については半数弱が「ように」節を産出することができていたが,語用論的に不適切な「ように」節の産出も見られた。また,1級合格者の残りの半数は「と」節を用いた直接話法の文を産出していた。このことから,直接話法よりも間接話法がふさわしい状況があることを理解させた上で,待遇表現の調節も含めた適切な「ように」節が使用できるような運用練習を行っていく必要があると考えられる。
著者
出口 大輔 村瀬 洋 梅田 一彰 斎藤 正孝 藤 賢一朗 山下 真吾 末次 祐樹 高井 翔太 佐藤 竜太 丸山 拓馬
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.467, pp.347-358, 2011-03-03
参考文献数
4

電子情報通信学会情報・システムソサイエティパターン認識・メディア理解(PRMU)研究専門委員会が今年度実施したアルゴリズムコンテスト「ターゲットをロックオンせよ!〜移動物体の追跡〜」の実施内容について報告すると共に,受賞者によるアルゴリズム紹介を掲載する.今回の課題は「動画中の物体追跡」をテーマとし,高速かつ精度良い物体追跡の実現を課題とした.また,応募総数は歴代2位の73件であり,そのうち7件が入賞した. This paper reports a summary of the 14th algorithm contest entitled "Lock on targets! - object tracking -". This contest is supported by PRMU (Pattern Recognition and Media Understanding) technical group of IEICE-ISS. In this paper, brief overviews of prize-winning algorithms are presented by the winners. The contest in this year asks fast and accurate algorithms to track objects from videos. 73 algorithms were submitted to this contest (2nd largest submissions among the past contests), and 7 algorithms had won the prizes.