著者
水野 壮 駒谷 和範 佐藤 理史
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.375-376, 2015-03-17

笑いは対話中のユーザや場の状況を推定するために,有用な情報である.これを検出できない場合,状況に適した対話を行えないと同時に,笑い声を入力発話として処理し,音声認識誤りを引き起こすことがある.我々は,対話中のユーザの笑いを検出するため,以下の2つの手法による結果を両方用いる.1. メル周波数ケプストラム係数やパワーの音響情報2. 笑いが場で共有された際に発生する,複数の話者位置情報ロボットの動作に対し,笑いが発生したかどうかを統合手法で判定する.実際に収録した対話データを用いて実験を行った結果,統合前と比べて高精度に笑いを検出できることを確認した.
著者
中山 明峰 佐藤 慎太郎
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.91-98, 2016-06-30 (Released:2016-08-01)
参考文献数
41

Dizziness may be caused by multiple factors including unknown reasons. It is well known that insomnia is associated with increased psychological symptomatology and perceived stress, higher predisposition to arousal, and greater impairments to quality of health. The relationship between dizziness and stress is well documented, but that between dizziness and insomnia is unclear. In this series, we focus on Ménière's disease, which is characterized by fluctuating and progressive hearing loss, aural fullness, tinnitus, and intermittent attacks of vertigo, an illusory sensation of movement resulting from dysfunction of the labyrinth and cochlea, to investigate the relation between sleep disorders and dizziness. In our previous report, we first found that the sleep quality of Ménière's disease patients was impaired. Ménière's patients have a longer total sleeping time, lack of deep sleep stages, increased arousal, and the combination with obstructive sleep apnea syndrome and/or periodic limb movement disorder was occasionally noted. Poor quality of sleep may cause additional stress and lead Ménière's disease patients into a negative spiral of symptoms. Furthermore, poor sleep quality may result in Ménière's disease patients being refractory to medical management. Therefore, prospective treatment focusing on the sleep disorders of, not just Ménière's disease but possibly also dizziness symptoms, may become an additional new strategy for terminating the negative spiral of symptoms and reduce exacerbation of the affected patient's conditions.
著者
佐藤 俊 堀之内 節 皆瀬 敦 松川 周 橋本 保彦 星 邦彦
出版者
The Japanese Society of Intensive Care Medicine
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.203-208, 1996-07-01 (Released:2009-03-27)
参考文献数
7

強制陽圧換気に吸気終末ポーズ(end inspiratory pause; EIP)を付加した時のNondependent zone (NDZ)とDependent zone (DZ)の肺胞内圧を測定した。雑種成犬8頭に麻酔下で気管内挿管後,右下側臥位でFIO21.0,一回換気量20ml・kg-1,換気回数15min-1,PEEP5cmH2Oの条件下に吸気時間(TI)とEIPの組合せをかえて人工換気を行った。左肺下葉(NDZ)と右肺上葉(DZ)のカプセル内圧を測定した。吸気終末肺胞内圧は,TI0.8秒+EIP0秒に比較し,TI2秒+EIP0秒においてDZで有意に上昇した。TI0.8秒+EIP1.2秒では,NDZで有意に低下,DZで有意に上昇した。この結果,NDZ,DZ間の圧較差が減少した。TI0.8秒+EIP1.2秒で,EIP開始時と終了時を比較すると,肺胞内圧はNDZで有意に低下し,DZで有意に上昇した。EIP中に肺胞内圧がNDZでは有意に減衰,DZでは漸増したことから,吸気初期に高圧であった区域から低圧であった区域に肺胞内圧が再分配され,圧分布がより均一になることが確認された。
著者
佐藤 直行
雑誌
人工知能
巻号頁・発行日
vol.32, 2017-11-01
著者
佐藤 学
出版者
沖縄国際大学法学会
雑誌
沖縄法学 (ISSN:02870649)
巻号頁・発行日
no.32, pp.81-102, 2003-03

1 0 0 0 支那童話集

著者
佐藤春夫 著
出版者
アルス
巻号頁・発行日
1929
著者
中川 明仁 佐藤 豪
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.38-45, 2010-08-31 (Released:2010-08-18)
参考文献数
21
被引用文献数
1

本研究の目的は,Cloningerの気質4次元から自己志向的完全主義の各側面への影響を男女別に検討することであった。重回帰分析の結果,男女共通して気質次元の「固執」が完全主義の全側面へ正の影響を及ぼしていた。また,男性のみの結果として,「新奇性追求」と「報酬依存」が「失敗懸念」に負の影響を及ぼし,「報酬依存」は「完全性欲求」にも負の影響を及ぼしていた。一方,女性は「損害回避」が「失敗懸念」および「完全性欲求」に正の影響を及ぼしていた。本研究の結果より,多次元的な自己志向的完全主義の基盤に存在すると考えられる気質特性には,男女共通する気質と男女間で相違する気質が存在することが示唆された。
著者
乃生 将也 佐藤 敬子 下川 房男 石塚 裕己
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.301-307, 2020 (Released:2020-08-31)
参考文献数
14

Tools are indispensable for our daily life. For example, we use knives to process foods or other materials such as resin or wood. Tactile texture sensation which arises when we touch objects directly has been investigated by many groups. However, the sensation caused by the use of tools has not well been explored. In this study, we focused on kitchen knife which we often use for cooking, and evaluated sensation caused by the use of the kitchen knife. In the experiment, we asked 20 participants to cut 12 foods and rate the sensation of each item. Furthermore, we measured force and acceleration to analyze the relationship between sensation and these physical quantities. The result showed that sensation via cutting process can consist of three sensory factors, “ease of cutting”, “density”, and “elasticity”, and these sensory factors relate to the physical quantities.
著者
乃生 将也 佐藤 敬子 下川 房男 石塚 裕己
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
pp.TJSKE-D-20-00012, (Released:2020-08-07)
参考文献数
14

Tools are indispensable for our daily life. For example, we use knives to process foods or other materials such as resin or wood. Tactile texture sensation which arises when we touch objects directly has been investigated by many groups. However, the sensation caused by the use of tools has not well been explored. In this study, we focused on kitchen knife which we often use for cooking, and evaluated sensation caused by the use of the kitchen knife. In the experiment, we asked 20 participants to cut 12 foods and rate the sensation of each item. Furthermore, we measured force and acceleration to analyze the relationship between sensation and these physical quantities. The result showed that sensation via cutting process can consist of three sensory factors, “ease of cutting”, “density”, and “elasticity”, and these sensory factors relate to the physical quantities.
著者
西田 和正 河合 恒 解良 武士 中田 晴美 佐藤 和之 大渕 修一
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.67, no.8, pp.518-527, 2020-08-15 (Released:2020-09-01)
参考文献数
28

目的 我々は,フレイル高齢者では,地域における役割がないことが,社会からの離脱を早め,二次的に心身機能維持の意欲が低下していると考え,地域保健モデルであるコミュニティアズパートナー(Community As Partner:CAP)に基づく介入によって地域における役割期待の認知を促す,住民主体フレイル予防活動支援プログラムを開発した。本報告では,このプログラムを自治体の介護予防事業等で実施できるよう,プログラムの実践例の紹介と,その評価を通して,実施可能性と実施上の留意点を検討した。方法 プログラムは週1回90分の教室で,「学習期」,「課題抽出期」,「体験・実践期」の3期全10回4か月間で構成した。教室は,ワークブックを用いたフレイル予防や地域資源に関する学習と,CAPに基づく地域診断やグループワークを専門職が支援する内容とした。このプログラムの実践を,地域高齢者を対象としたコホート研究のフィールドにおいて行った。基本チェックリストでプレフレイル・フレイルに該当する160人に対して案内を郵送し参加者を募集し,プログラムによる介入と,介入前後にフレイルや地域資源に対する理解度や,フレイル予防行動変容ステージについてのアンケートを行った。本報告では,参加率やフレイルの内訳,脱落率,介入前後のアンケートをもとにプログラムの実施可能性と実施上の留意点を検討した。結果 参加者は42人で(参加率26.3%),プレフレイル25人,フレイル17人であった。脱落者は10人であった(脱落率23.8%)。介入前後でフレイルの理解は5項目中4項目,地域資源の理解は,11項目中6項目で統計的に有意な向上を認めた(P<0.05)。フレイル予防行動変容ステージは,維持・向上したものが26人(81.2%)だった。結論 住民によるグループワークを専門職が支援するプログラムであっても,専門職が直接介入する従来型プログラムと同程度の約3割の参加率があった。一方,脱落率はやや高く,事前説明会で参加者に教室の特徴を理解させることや,教室中はグループワークに参加しやすくするための専門職の支援が重要であると考えられた。また,アンケート結果から,プログラムによってフレイルや地域資源への理解度が向上し,フレイル予防行動の獲得も示唆された。
著者
佐藤 信 大場 俊輝 高橋 康次郎 高木 光良 難波 康之祐 小泉 武夫 鈴木 明治
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.8, pp.643-647, 1978
被引用文献数
1

長期貯蔵清酒の一般成分ならびに熟成に関与する成分の分析を行ない, 次の結果を得た。<BR>1) 熟成に関与する成分の貯蔵年数による変化のパターンはこれまでに報告した結果とほぼ同様であった。<BR>2) DFCYが貯蔵年数11年以上の試料には全く検出されなかった。<BR>3) 貯蔵につれて<I>iso</I>-AmOHが増加し, <I>iso</I>-AmOAcが減少した。<BR>4) 96年長期貯蔵清酒は, 通常の清酒に比べて, アミノ酸, 有機酸組成が大きく異なり, 長期貯蔵により成分が変化したものと推定された。また, Feが極めて多く, Cuが少なかった。さらに, アセトンが多量に検出された。筆者らが設定した清酒の甘辛と濃淡の等高線図上に96年長期貯蔵清酒をプロットしたところ, 濃醇辛口の清酒であった。
著者
高橋 仁美 菅原 慶勇 清川 憲孝 笠井 千景 土橋 真由美 敷中 葉月 澤田石 智子 加賀谷 斉 佐藤 一洋 伊藤 伸朗 本間 光信 佐竹 将宏 塩谷 隆信
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.420-423, 2002-03-31 (Released:2018-08-07)
参考文献数
8

呼吸リハビリテーションを施行して2ヵ月以上経過したCOPD患者に対して,運動耐容能に大きく影響を及ぼす因子について検討するため,一般生体特性(体重,身長など),スパイロメトリー,肺拡散能力,呼吸筋力,大腿四頭筋筋力などを横断的に測定し検討した.測定したデータを正規変換したうえで相関行列を分析し,6分間歩行距離と関連する変数を定量的に探し出して重回帰分析を行った結果,6分間歩行距離には大腿四頭筋の最大筋力を体重で除した体重支持力指数と肺拡散能力が大きく影響を与えることが明らかにされた.