著者
加藤 貞武 倉田 邦夫 杉沢 慶彦
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.315-318, 1965-07-15 (Released:2010-07-21)
参考文献数
5

99Moを親核種として得られる99mTcは, その半減期およびガンマ線エネルギーから, すぐれた生体内診断用核種の1つと考えられるが, 半減期の関係から, 使用直前に製剤化し, 試験されなければならない。本報では, まず99Mo-99mTc generatorの取扱いについて述べ, ついでTcO-4液およびTc2S7コロイド液の注射用製剤の製法および試験法について報告する。これらを実験動物に静注して体内分布を経時的に追跡した結果, TCO-4液は胃に, Tc2S7コロイドは肝に選択的に集積された。
著者
富永 浩之 倉田 英和 林 敏浩 安藤 一秋 垂水 浩幸
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.42(2008-CE-094), pp.49-56, 2008-05-10

大学情報系学科の入門的 C 授業において,初心者向けの小コンテスト形式でのプログラミング演習を提案する.また,大会運営を支援するサーバ tProgrEss を開発する.本提案のコンテストでは,授業中に複数の問題を提示し,学生がローカル PC で作成したソースコードをサーバ側にアップロードさせる.サーバは,入出力サンプルによる実行テストで,プログラムの正誤判定を行う.出題においては,学習項目となる書法を整理して,中間目標となる複数の予備テストを導入し,解法のヒントや実装手順を示す.これにより,テストの重要性を認識させ,仕様に沿ったプログラムの完成までを段階的に誘導し,取組みへの手掛かりとさせる.時間と誤答による得点ルールを採用し,結果をランキングとして公開する.これにより,競争意識を促進し,演習を活性化させる.問題作成のガイドラインを示し,授業実践として,実際にコンテスト形式の演習を行った.アンケート評価や学習状況の履歴を分析し,本研究の教育効果を検証した.
著者
松原 彩 髙木 明 木谷 芳晴 山下 勝 鳥居 紘子 倉田 馨介 音成 恵梨子
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.123, no.9, pp.1183-1190, 2020-09-20 (Released:2020-10-01)
参考文献数
13

オージオグラムで感音難聴の像を呈する6耳の耳小骨固着病変 (アブミ骨底を除く) に対して固着解除術を行い, 良好な気骨導改善を認めたので報告する. 6耳の術前気骨導差は平均で 7.8dB と小さく聴力検査上, 感音難聴と診断される症例だったが, 気密耳鏡で耳小骨固着が示唆され, 耳小骨筋反射, 高分解能側頭骨 CT で耳小骨固着症と診断, 固着解除術を施行した. 固着はツチ骨頭固着4耳と, キヌタ骨体部固着2耳だった. これらの術後の聴力改善は, 6症例平均で気導 18.6dB, 骨導 15.3dB だった. 耳小骨固着症例の中には, 見かけ上感音難聴の聴力像を呈する症例があり, 固着解除により大幅な聴力改善を示す症例があることを報告する.
著者
人見 真由 倉田 真宏 相田 伸二 下戸 学 趙 晃済 大鶴 繁
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.139-148, 2022-12-10 (Released:2023-03-11)
参考文献数
38

This research examined the seismic behavior of medical equipment, which supports advanced hospital functions through shaking table testing and numerical analysis, and derived evaluation index for mitigating damage. The shaking table test observed the rocking and overturning of neonatal beds and a dialysis liquid feeding apparatus under sine waves and the building floor responses during earthquakes. The rocking and overturning damage occurred only when the casters of equipment were all locked, and the ratio between the equipment’s gravity center height (h) and leg width (b), b/h, is smaller than a certain threshold. The influence of equipment dimensions and weight on the seismic behavior was studied by parametric analysis using a distinct element method (DEM) model of equipment. The probability of damage decreased significantly when the ratio between the b/h becomes large. For the floor velocity response of 80cm/s, which is assumed for the approximate return period of 500 years and with the response amplification factor (the ground to floor response ratio) of 1.6, the probability of overturning became negligible when the b/h is 0.4 or larger. This paper also presents an analytical equation to calculate sufficient safety weights added to existing equipment for conforming to the above thresholds of b/h.
著者
川瀬 純也 伊藤 史子 倉田 陽平
出版者
一般社団法人 地理情報システム学会
雑誌
GIS-理論と応用 (ISSN:13405381)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.1-11, 2016-06-30 (Released:2019-02-28)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

Most of previous surveys of tourist activities using GPS devices have focused on where tourists visit and how long they stay, but not on what they actually do at each location. Thus, we have attempted to investigate the relations between the tourists' actual activities and their spatio-temporal data. In this paper, we conducted some experiments at a zoological park to build statistical methods for estimating whether a tourist is viewing an exhibition or not from his/her GPS logs. The result shows that their walking speed seems critical for the estimation, and, by considering additional parameters, we can estimate precisely whether 20s tourist is viewing or not.
著者
岩瀬 梓 山岡 加奈 王 雨晴 広江 理紗子 吉田 直輝 宮田 洋輔 石田 栄美 倉田 敬子
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.101-112, 2020 (Released:2020-12-30)
参考文献数
14

2011-2018 年に38 か国で実施された「国際成人力調査(PIAAC)」のオープンデータを用い,デジタルスキルに影響する要因の比較を行った。分析にはデジタルスキルを反映すると考えられるIT を活用した問題解決能力(PSTRE)の課題の正答数(25 か国15,702 件)を用いた。分析手順は以下の通りである。1.各国のPSTRE の課題の正答率比較,2.背景調査から選択した63 設問(日常でのメディア利用等)の因子分析,3.選択された各因子の因子得点と年齢,性別,学歴を説明変数,各回答者のPSTRE 正答数を目的変数とした回帰分析(25 か国全体,日本,北欧3 か国の3 グループに実施)。主な結果として,課題ごとの正答率および課題の正答に影響する要因は国や地域ごとに異なることが明らかになった。ただし,年齢と学歴はいずれの国や地域でも共通してPSTRE に影響を与え,性別は日本,北欧3 か国では有意ではなかった。
著者
三宅 紀子 酒井 清子 曽根 保子 伊坂 亜友美 鈴木 恵美子 倉田 忠男
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成25年度(一社)日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.75, 2013 (Released:2013-08-23)

【目的】アスコルビン酸(ASA)は調理過程において容易に酸化、加水分解されてジケトグロン酸(DKG)になる。ASA酸化生成物は反応性が高いジカルボニル構造を有することから、タンパク質とのメイラード反応が懸念される。近年このメイラード反応が生体内においても進行し、様々な疾病に関わることが報告され、飲食物由来のメイラード反応生成物の健康への影響についても関心が向けられるようになった。本研究ではASA酸化生成物と食品タンパク質との反応生成物の生体への影響について検討を行った。【方法】食品の加熱調理のモデル系として、ASA、DKG(50mM)とカゼイン(10mg/ml)との反応をリン酸緩衝液(0.1M、pH6)中、70℃で一定時間行い、ジカルボニル化合物の生成をHPLC法により定量した。また、反応生成物の高分子画分を用いて、ヒト腸管上皮モデル細胞Caco-2について増殖への影響をMTT法により、AGEレセプター(RAGE)のmRNA発現をリアルタイムRT-PCR法により調べた。【結果】DKGとカゼインとの加熱反応の過程において、数種のジカルボニル化合物の生成が確認され、その中でグリオキサール(GO)量は反応初期において高く、反応時間15分以降GO量が著しく減少した。DKGとカゼインとのメイラード反応生成物(DKG-Casein)の培養細胞への影響を調べたところ、GOおよびMGの場合よりも低濃度での細胞増殖抑制が示された。さらにCaco-2のRAGEのmRNA発現は、DKG-Casein処理により、カゼイン処理の約1.4倍に有意に上昇した。よって、食品中のASA由来メイラード反応生成物が生体に影響を与える可能性が示唆された。
著者
倉田 徹 中沼 伸一 林 泰寛 田島 秀浩 高村 博之 太田 哲生
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.75, no.10, pp.2839-2843, 2014 (Released:2015-04-30)
参考文献数
21

症例は82歳,女性.非アルコール性脂肪肝炎,糖尿病の加療中に肝S4/8,径5cmの肝腫瘤を指摘された.術前検査ではリンパ節,遠隔転移を認めず,腹腔鏡下に胆嚢摘出術,肝右葉授動の後,小開腹下にS4+前腹側区域の肝切除術を行った.病理結果は中~低分化型肝細胞癌成分と低分化型胆管癌成分が混在する混合型肝癌であり,切除断端は陰性であった.術後第26病日に呼吸苦が出現し,低酸素血症と両肺野の広範なスリガラス陰影の出現を認めた.急性呼吸性窮迫症候群と判断し集学的治療を開始したが,42日後死亡した.死後の肺生検にて胆管癌に類似した腺管構造を有する腫瘍細胞の増殖と繊維化を認め,癌性リンパ管症と診断した.術後早期に癌性リンパ管症を発症した原因として,悪性度の高い胆管癌成分を有していたことに加え高齢や肝切離面積が比較的広範囲となり手術侵襲が増大したことにより腫瘍の形成・転移能が促進された可能性も推測された.
著者
倉田 玲
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

伝統的な強制投票制度に漏れが生じるのを容認しはじめたオーストラリア高等法院や棄権を繰り返すと投票できなくなる制度を容認しはじめた合衆国最高裁判所の判例を対照するなどの新規の方法により,選挙の公正を前提とする特殊な権利でありながら行使の自由も必須の要素とする権利として選挙権を再定義するとともに,そこに必須の棄権の自由を選挙運動の自由と無理なく統合して自由選挙の原則を理論的に再構成する。
著者
河原 敦 中井 清人 倉田 なおみ 亀井 美和子
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.435-441, 2015-06-10 (Released:2016-06-10)
参考文献数
26

The role of pharmacists in the US that have advanced functions compared to the traditional pharmacists is based on the collaborative drug therapy management (CDTM). Recently in Japan, the importance of enhancing the team approach whose concept is to make the best use of the each health providers' expertise has been discussed in the health care society. As regards pharmacists, pharmacists' pivotal role in medication therapy management is in great demand in the discussion. On the other hand, pharmacists are more exposed to a litigation risk as pharmacists sometimes are sued for their medical negligence these days.In this manuscript, we conducted a literature and case review for pharmacist responsibility conducting the CDTM in the US. However, we could not find reports and cases, though a litigation risk for pharmacists has been enhanced with the pharmacist role expanding in the CDTM. Furthermore, we conducted a literature and case review for nurse practitioner (NP) as well. As a result, in some cases, NP's negligence was judged independently by the action of NP was whether appropriate or not with no consideration for physician's supervise, and the supervising or collaborating physician's negligence was judged according to the physician's action in the consultation is appropriate or not. As the number of litigation for NP increased, nurse societies raised so many opinions on how to judge appropriately such as which the standard of care (SOC) for physicians or for NPs was applicable and as whether a physician might have an expert witness qualification.
著者
倉田 容子
出版者
お茶の水女子大学21世紀COEプログラムジェンダー研究のフロンティア
雑誌
F-GENSジャーナル
巻号頁・発行日
no.8, pp.37-45, 2007-07

芥川龍之介『羅生門』(1915)に登場する老婆は、「死骸」の臭気が充溢する場で、「死骸」の中に蹲りながら、「死骸」と向き合う形で登場し、さらに「肉食鳥」「鴉」「蟇」といったネガティブな比喩表現によって造形されている。このような老婆表象は、従来、下人の心理を中心とするストーリーとの整合性において意味づけられてきた。しかし本稿では、むしろその整合性を脱自然化すること、すなわち妖怪や魔物を連想させるネガティブな視覚的・聴覚的表現と、老婆に対する下人の「憎悪」や「侮蔑」といった感情、さらに下人の老婆に対する加害行為という三つの要素を結びつける暴力的なレトリックの回路を、同時代的なインターテクスチュアリティの観点から解体することを試みる。それにより、これまで古典文学に起源を求められてきた老婆表象が、同時代的なジェンダー/エイジング規範と響き合うものであり、下人の心理もまたそうした規範性と不可分なものであることを明らかにした。
著者
倉田 稔
出版者
小樽商科大学
雑誌
商学討究 (ISSN:04748638)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2/3, pp.29-57, 1997-01-17
著者
倉田哲治著
出版者
コスモヒルズ
巻号頁・発行日
1997
著者
倉田 稔
出版者
小樽商科大学
雑誌
小樽商科大学人文研究 (ISSN:0482458X)
巻号頁・発行日
vol.99, pp.17-38, 2000-03-31