著者
濱本 卓司 倉田 成人 猿渡 俊介
出版者
東京都市大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

都市における想定外事象の発生に備え,事前対策として原因分析や予知・予測に必要な基礎データを提供し,事後対策として避難誘導,安否確認,救助・救援活動を支援する建築群のネットワーク異常検知システム構築に関する実証的研究を行った。厳しい環境の下で建築群が崩壊過程にある長崎県軍艦島を検証の場として選び,映像・音声・振動のセンサデータを総合的に利用して想定外事象の発生を検知し,建築群の非線形挙動を追跡して損傷から崩壊への進行を監視する視聴触統合センシングシステムを実装した。現地におけるシステム構築により得られた新たな発見と経験的知見に基づき,システム改善のための今後の課題を明らかにした。
著者
倉田 紘文
出版者
別府大学国語国文学会
雑誌
別府大学国語国文学
巻号頁・発行日
no.16, pp.14-22, 1974-11

子規と鶏頭 子規の位置と「ありぬべし」 「十四五本」と「七八本」
著者
牧之段 恵里 佐々木 祥人 倉田 晴子 田中 将貴 堀 啓一郎
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
雑誌
皮膚の科学 (ISSN:13471813)
巻号頁・発行日
vol.3, no.6, pp.567-571, 2004 (Released:2011-11-07)
参考文献数
22

81歳,女性。1947年から1年間美白のために,砒素(詳細不明)を1年間内服していた。1990年頃より鱗屑を伴う紅褐色皮疹の増加を認めていた。2001年8月1日,当科紹介受診となった。計30ヵ所切除行い、組織学的に,右手掌の砒素性角化症以外は,すべてBowen病と診断した。また,過去10年間の砒素が誘因と考えられる多発性Bowen病の13症例の発病までの期間は,平均39年であった。
著者
倉田 啓明 白川 究 中島 冶 村上 孝一
出版者
公益社団法人 日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:02850192)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.537-540, 1993-04-01 (Released:2007-12-03)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

For miniaturization of magnetic devices, it is necessary to increase the operating frequency. We have studied thin-film micro-inductors to realize a high operating frequency and reduce the iron loss. In this paper, we propose a thin-film micro-transformer with high operating frequency achieved by application of a multilayered magnetic film to the core. The magnetic core is made of amorphous CoFeSiB monolayer film or a CoFeSiB/SiO2 multilayered film. The induced magnetic anisotropy is controlled so that the exciting direction of the coil is along the hard axis. The total thickness of the magnetic layer is 3μm and the size of the core is 0.6 mm × 2.3 mm. The experimental transformers show that a multilayered core is useful for improving the transmission loss of transformers at high operating frequency. A thin-film transformer whose transmission loss is 2.7 dB from 100 MHz to 250 MHz has been developed. This value is smaller than the 5.3 dB of the monolayer core.
著者
倉田 のり 野々村 賢一
出版者
国立遺伝学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1997

本研究ではまず、穀類共通のセントロメア配列として知られていたシークエンスをもとに、イネセントロメア局在復配列RCE1516をクローニングした。イネゲノムのファージライブラリーを作り、この配列を複数コピー持つゲノムクローンを選抜し、14kbにわたってその構造解析を行い、1.9kbを単位とする反復配列が存在することを見出した。これらの反復配列がすべての染色体のセントロメア部に存在することをin situ hybridizationで確かめた。さらに、もう一つのセントロメア反復配列RCS2を用いて第5染色体セントロメア領域に位置するYACクローンを選抜した。第5染色体のセントロメア領域に、14のYACクローンを整列化した4つのYACコンティグを形成し、この領域の構造解析を行った。この結果、この領域は1)それぞれがおよそ1Mbの長さを持つ3つのコンティグ(Contig I,II,III)と、1つのYACより成ること。2)セントロメア特異的高頻度反復配列RCS2はBamH1切断した13Kbと15Kbのフラグメントのみにあり、相互にかなり近い距離に存在していること。3)ほとんどのYACがRCE1のコピーを複数個保持しており、RCS2を2ブロックとも持つYACクローンを中心に、左右ほぼ均等にRCE1が分布している可能性が示唆されること。4)この領域には9個以上の遺伝子が存在すると考えられること。が明らかになった。次に、これらの中からセントロメアクローン候補を選び、イネ人工染色体の構築に取りかかった。まずイネ用染色体アームを構築するため、GFP遺伝子、イネテロメア等を挿入し、左右のアームベクターを作成した。これらのアームを用いてイネ人工染色体を構築するため、酵母細胞内での相同組換えを用いたセントロメアYACクローンへのアームの導入を、引き続き進行中である。
著者
倉田 益二郎
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.11, 1939-11-10
著者
市川 正人 大久保 史郎 倉田 原志 倉田 玲 北村 和生 渡辺 千原 和田 真一 吉村 良一 松宮 孝明 山田 希 毛利 透 木下 智史 渡辺 康行 田村 陽子 須藤 陽子 斎藤 浩 森下 弘 佐上 善和 渕野 貴生 村田 敏一 多田 一路 水野 武夫
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

最近の最高裁判決を分析した結果、法分野ごとに最高裁の役割が異なり、また、最高裁の人的構成の影響が異なることが、明らかになった。最高裁裁判官の選任のありようについて、下級裁判所裁判官人事(「司法官僚」の形成)と関連させながら検討する必要性が明らかになったため、最高裁裁判官データベースの作成を進めた。アメリカ、カナダ、ドイツ、韓国、フランス、オーストラリア、イギリスに対する実地調査を行った結果、日本の最高裁・司法制度の特質と、他方、現代国家の司法・裁判所の共通点が明らかになった。以上を踏まえ、最高裁について人的、制度的な改革案をまとめた。
著者
倉田 征児 植田 茂紀 野田 俊治 山本 隆一 角屋 好邦 中野 隆 田中 良典 馬越 龍太郎
出版者
大同特殊鋼株式会社
雑誌
電気製鋼 (ISSN:00118389)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.239-244, 2008-08-25 (Released:2008-12-26)
参考文献数
7

Advanced 700 ℃ class steam turbines require using Ni-based superalloys instead of conventional ferritic 12Cr steel which is insufficient in creep strength and oxidation resistance above 650 ℃. The superalloys, however, possess quite higher coefficient of thermal expansion (CTE) than the 12Cr steel. So far authors examined the influence of alloying elements on CTE and the high temperature strength of the Ni-based superalloys. Consequently “LTES700R” was developed for steam turbine, which has low CTE and sufficient creep strength. LTES700R is corrected Mo amount to inhibit the Laves phase and added W to reduce CTE instead of Mo within the range that alfa-tungsten does not precipitate. In addition, Al and Ti, which form gamma-prime, were increased to make up for deteriorating of the strength by Laves phase free. The creep rapture strength of LTES700R manufactured by laboratory forging is higher than that of advanced 12Cr steel owing to be strengthened by gamma-prime [Ni3(Al, Ti)] phase precipitates. The CTE of LTES700R is lower than that of Refractaloy 26®, and slightly higher than that of 12Cr steel. The phase of LTES700R is stable until 5000 hr heating from 550 ℃ to 750 ℃.
著者
藤原 健史 倉田 学児
雑誌
EICA (ISSN:13423983)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.28-29, 2010-03-15

オリエンタルホテル東京ベイでセールスプロモーションを担当する竹内里枝さん。「この仕事に就いた時、内容の幅広さに驚きました」と語るように、竹内さんの元には、各セクションから実に様々な案件が舞い込んでくる。 例えば、「ケーキの新商品のポップを作る」「ブライダルのパンフレット用の写真を撮影する」「ホテル内でコンサートを開く」など。
著者
倉田 洋平 土川 覚
出版者
日本大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

ピコ秒オーダーの時間飛行近赤外分光法(TOF-NIRS)によって木材の準微視的領域の材質評価を非破壊で行うことを試み基礎実験を行った。測定で得られる透過光プロフィルから、減光度(参照光と透過光の強度比)と遅れ時間(参照光と透過光のピーク時間の差)を算出し解析に用いた。その結果、木材の密度が増加するにつれ減光度は減少し、また、密度が増加するにつれ遅れ時間は増加する傾向が認められた。
著者
倉田 正也
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.155-161, 1984-04-01

情報解析という業務に携ることになり,いろいろ戸惑うこと,悟ることがあった。まだ1年にならないが,第一印象的な事柄や,試行錯誤的に得て来た教訓を披露した。-何を覚えるのか-情報解析のたのしみ-化学の特殊性,化学特許の特殊性-情報解析専門家の存在理由-チームワークの心得
著者
南條 弘 倉田 良明 浅野 修 佐多 延博 池内 準 真田 徳雄
出版者
公益社団法人 腐食防食学会
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.169-174, 1992-03-15 (Released:2009-11-25)
参考文献数
11

Field tests were done at Onikobe and Minamikayabe geothermal sites and the effect of flow velocity on flow-assisted corrosion damage was clarified as follows: Corrosion rates of stainless steels were very small in the alkaline liquids of Onikobe brine A and Minamikayabe brine, and the flow effect was also very small. The rates of mild steels were large in short test duration, but decreased to 0.01mm/y after 46 hours. The flow velocity at which corrosion rates of mild steels reached to the maximum was larger in Minamikayabe geothermal brine than in Onikobe brine A, because the former contained hard solid particles and less dissolved oxygen than the latter. In Onikobe acid geothermal brine B, corrosion rates of mild steels increased with velocity at 0-0.5m/s, but were constant between 0.5m/s and 4.1m/s. However, in case that the brine contained 5mg/l dissolved oxygen, the rates increased with velocity beyond 0.5m/s.
著者
中島 恵美 横川 弘一 市村 藤雄 倉田 孝一 木戸 日出喜 山口 成良 山名 月中
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Chemical & pharmaceutical bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.718-725, 1987-02-25
被引用文献数
4

The disposition characteristics of biperiden were investigated in rats, rabbits, beagles, and humans, and a physiologically based pharmacokinetic model was established by using the hepatic intrinsic clearance of unbound drug concentration and the tissue-to-plasma unbound concentration ratios. Protein-binding parameters and blood-to-plasma concentration ratios were determined, and linear parameters were obtained in beagles and humans over a wide concentration range. The hepatic intrinsic clearance of humans was predicted from the animal data. The coincidence of each tissue-to-plasma Unbound concentration ratio between rats and rabbits was confirmed in the steady state, and the mean tissue-to-plasma unbound concentration ratios were used for the prediction of the plasma concentration-time courses of beagles and humans. The predicted lines fitted the observed plasma concentrations of beagles and a patient well after a single intravenous injection and repeated intramuscular administrations, respectively.
著者
倉田 行伸 田中 裕 照光 真 弦巻 立 金丸 博子 吉川 博之 小玉 由記 山崎 麻衣子 瀬尾 憲司
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.93-97, 2013 (Released:2013-07-06)
参考文献数
12

【目的】今まで外科的顎矯正手術を受けた患者で術後に下歯槽神経の損傷によって生じたと考えられるオトガイ部の触覚閾値が上昇した患者の治癒について検討してきた.そこで本研究では抜歯などの一般的な歯科処置を含む外傷性三叉神経障害を対象として,術後経過の記録から同領域における感覚が自然治癒しにくいと予測できる触覚閾値を後ろ向きに検討した.【方法】顎顔面領域の手術や外傷でオトガイ部に感覚障害を生じた,受傷から初回の触覚閾値測定までの日数が7日から14日であり,受傷から2回目の触覚閾値測定までの日数が21日から56日であった69名を対象とし,初回に対して2回目の触覚閾値が悪化または治癒傾向となった感度,特異度,陽性予測度,陰性予測度を算出し,感覚の自然回復が困難であると予測できる診断効率を比較した.【結果】受傷から1~2週間の触覚閾値が3.0 gのときに感覚の自然回復が困難であると予測できる診断効率が最も高かった.【結論】顎顔面領域の感覚障害では,受傷から1~2週間の触覚閾値が3.0 g以上であると,その後3週間の感覚は自然回復しにくくなることが示唆された.
著者
安井 浩樹 網岡 克雄 青松 棟吉 阿部 恵子 平川 仁尚 倉田 洋子 野田 雄二 植村 和正
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.289-293, 2011-10-25 (Released:2013-03-25)
参考文献数
5
被引用文献数
1

1)地域の医療・介護現場における医師,薬剤師,看護師,介護士などの多職種連携推進を考えるワークショップを行った.2)「地域における多職種連携に必要なものとは?」,「地域における多職種連携を妨げている要因とは?」,「地域における多職種連携を妨げている要因への対策」についてディスカッションを行った.3)重要な課題として,コミュニケーション,情報共有,リーダーシップ,その他が抽出され,その他には,医療・介護の制度面の改善の他,多職種連携の意義の明確と共有が挙げられた.
著者
常松 浩史 吉村 淳 春島 嘉章 長村 吉晃 倉田 のり 矢野 昌裕 佐々木 卓治 岩田 伸夫
出版者
日本育種学会
雑誌
Breeding science (ISSN:13447610)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.279-284, 1996-09-01
被引用文献数
15

RI系統群は遺伝的に固定しているので分離することなくその増殖と配布が可能である.さらに,そのRI系統群を用いて連鎖解析を行えば,現在それぞれ独立している地図情報を統合することや新しく単離された分子マー力-の連鎖地図上での位置を容易に推定することができる.そこで,本研究ではイネにおけるRI系統群の作出とそれを用いたRFLP骨格地図の作成を行った. 日本型品種「あそみのり」とインド型品種「IR24」のF_2個体から単粒系統法を用いて自殖を重ね,F_6世代で165系統からなるRI系統群を作出した.この中の71系統をF_6とF_7でRFLPマッピングに供試した.マッピングにはSaito et al(1991)およびKurata et al(1994)によるRFLPクローンを用いた.連鎖分析の結果,構築されたRFLP連鎖地図は375個のマーカーからなり,その全地図距離は1275cMであった(Fig.1).また,染色体ユ,3,6,11,12においてはマーカーの分離のひずみが観察され(Fig.1),そのすべてにおいて日本型親の「あそみのり」の遺伝子頻度が減少していた.F_6におけるヘテロ接合体領域の割合はO%から19.3%で,その平均は3.6%であった.また,F_7におけるヘテロ接合体領域の割合はO%から5.5%で,その平均は1.9%であった(Fig2).
著者
赤川 拓也 福井 義治 伊勢 啓助 倉田 直樹 谷 勇人
出版者
徳島赤十字病院
雑誌
徳島赤十字病院医学雑誌 = Tokushima Red Cross Hospital Medical Journal (ISSN:13469878)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.133-138, 2011-03-25

近年,CT装置の急激な進歩による検出器の多列化と,X線管球回転速度の高速化に伴い,短時間に高精細なVolume dataの取得が可能となってきた.またVolume dataを処理するワークステーションの進歩により,三次元画像が臨床現場でも積極的に利用されており,特にCT Angiography(CT-A)の分野では検査目的に応じた様々な撮影方法が検討されている.肺の動静脈や気管支は各区域別に分布しているがバリエーションも多く,時には隣接する肺葉を超えて分岐する異常構造が認められることがある.そこで,術前に肺動静脈や気管支の走行を,非侵襲的な検査であるCT-Aにてある程度把握することは,迅速かつ安全な手術を行う上で重要であると考える.当院でも,2009年01月~2010年10月までに,約60例の肺腫瘍および縦隔腫瘍術前CT-Aを実施してきた.今回当院での現状及び改善点をまとめたので紹介する.