著者
北村 ひろ子
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.44-54, 1968

E. Auerbach sagt in seinem Werke "Mimesis", dass dieser Stil die Perspektive hat, so charakterisiert das Wort Perspektive einen Stil. Der Begriff der Perspektive aber scheint mir der Grundbegriff des Stiles zu sein, denn alle Stile haben jede Perspektive. Zudem, meiner Ansicht nach ist die Perspektive das Wesen der Vorstellung, das Subjekt im besonderen Sinne und das Sprechen als solches in der Epik.
著者
北村 良城 中道 哲朗 山口 剛司
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.77-84, 2010 (Released:2011-01-13)
参考文献数
4

Exercise therapy was ordered for a patient with Guillain-Barré syndrome who had difficulty typing on a computer keyboard with the left little finger. No abduction or flexion of the left little finger was observed during typing, while marked compensatory supination of the forearm was observed. Occupational therapy and electromyography findings suggested that weakness of the left ulnar carpal flexor and extensor muscles reduced the stability of the attachment sites of these muscles, which are the pisiform, hamate, and 5th metacarpal bones. The reduced stability of these bones inhibited efficient muscle activity of the abductor and flexor muscles in the little finger. In exercise therapy, the left ulnar carpal flexor and extensor muscles were simultaneously strengthened to increase the stability of the pisiform, hamate, and 5th metacarpal bones, with the goal of increasing the muscle activity of not only the left little finger abductor and flexor muscles but also those of the muscles around this finger. The patient was able to type by abduction and flexion of the left little finger 2 months after initiation of the exercise therapy, and this improvement was also observed on electromyography. It is important to perform an occupational therapeutic evaluation with exercise therapy, focusing not only on the activity of the muscles around the left little finger but also on the carpal and metacarpal stability due to activity of the left ulnar flexor muscles.
著者
北村 新三 浦 慶 田中 克己
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.92-93, 1989-03-15

観測データからシステムの内部状態を求める逆問題は第一種Fredholm積分方程式を解くことに帰着することが多い。しかし、第一種Fredholm積分方程式には解析解がないので、数値解法として差分近似の連立方程式を解くことで対処するかが普通である。1960年代に入り、Tikhonov、Phillips、Twomeyらによって、一種の近似解の解法が確立された。これらの解法では通常測定データに誤差が入ると解が振動するため、これを滑らかにすることを目的として、Lagrange未定常数を導入している。この常数の選び方あるいは最適値については、多くの研究がされているが、最もよい方法がないのが現状である。本研究ではニューラルネットワークを用いて第一種Fredholm積分方程式の新しい近似解法を提案する。本手法は積分方程式の性質を、実例を用いてニューラルネットワークに学習させ、ネットワークのニューロン間の結合係数に覚えさせ、そして、誤差を含んだ未学習の測定データ(ネットワークの入力)に対しても、安定な解(出力)を得るものである。
著者
北村 正晴
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.84-95, 2014-10-01 (Released:2014-10-01)
参考文献数
26
被引用文献数
3 4

本稿では,レジリエンスエンジニアリングという新しい方法論の原則と実装の指針を紹介する.レジリエンスは,弾力性,復元力,回復力の優れた状態を指す概念である.レジリエンスエンジニアリングが目標とするのは,社会・技術システムのレジリエント性を大幅に向上させることである.この方法論を構成する鍵は,四つの主要な能力と補完的な要件である.この方法論で探求される安全はSafety-IIと呼ばれ,これまで慣用的に用いられてきた「望ましくないことが起こらないこと」に類する静的な安全Safety-Iとは異なっている.レジリエンスエンジニアリングはSafety-IIの意味での安全性を向上させるための方法論である.レジリエンスエンジニアリングの実装と応用についても,若干の事例を通じて説明を試みた.
著者
魏 回 北村 正 岩田 彰 鈴村 宣夫
出版者
電子情報通信学会情報・システムソサイエティ
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.689-696, 1992-04-25
被引用文献数
4

多数のカテゴリーを分類する一つの手法として,我々は大規模ニューラルネット(CombNET-II)を提案した.これは,前段に入力ベクトルを大分類するためのベクトル量子化型ニューラルネットを配置し,後段にグループ内のデータを細分類するための階層ニューラルネットを配置した.くし型の構成をしている.本論文では,CombNET-IIを用いる大語いの音声認識手法を提案し,この方法を中国語の単語音声認識に適用し,その有用性について検討する.音声信号から2次元メルケプストラム法によって求められる特徴量をCombNET-IIの入力に用いる.2次元メルケプストラムは音声の静的特徴と動的特徴を同時に分析でき,音声認識には有効なパラメータである.今回の音声認識実験では,特定話者が中国語で発声した世界の国名と都市名1000単語を用いた,各単語を5回ずつ発声し,この中の4回分のデータで学習を行い,残りの1回分のデータを認識させたところ,99.0%の認識率が得られ,本方法の有効性が示された.
著者
北村 郁海 浦辺 幸夫 前田 慶明 藤井 絵里
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.387-390, 2017 (Released:2017-06-23)
参考文献数
15

〔目的〕本研究は踵接地時に足関節背屈を意識させたランニングでの下肢筋活動および関節角度の変化を測定し,アキレス腱障がいのリスクを軽減するための一助とすることを目的とした.〔対象と方法〕対象は大学陸上長距離選手7名とし,トレッドミル上で通常のランニングと足関節背屈を意識したランニングを行った.〔結果〕背屈を意識したランニングでは,踵接地時に床と足底のなす角度が増加し,立脚前期での足関節背屈角速度の最大値が減少した.筋活動は,踵接地前の前脛骨筋,立脚前期の大腿直筋で増加を認めた.〔結語〕背屈を意識したランニングでは,接地時の衝撃吸収に足関節底屈筋群以外の筋がより貢献したと予想され,アキレス腱への負担が小さくなると思われた.
著者
北村 征生 田中 孝一
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1-5, 1984-04-30

暖地型マメ科4草種;Macroptilium atropurpureum cv. Siratro(サイラトロ),Glycine wightii cv. Cooper(クーパー),Stylosanthes guianensis cv. Endeavour(スタイロ)およびStizolobium hassjo(フーキマメ)を月毎に単播条件で播種し,発芽定着数と冠部被度を経時的に測定した。測定結果と南西諸島南部における気象条件を合わせ検討し,暖地型マメ科草の播種適期を以下のように推定した。草種 播種適期サイラトロ:3〜6および10月クーパー:4〜6および10月スタイロ:6月フーキマメ:2〜6月
著者
高橋 一男 堀田 泰司 芦沢 真五 北村 友人 黒田 一雄 廣里 恭史 小幡 浩司 新田 功 太田 浩 関山 健 花田 真吾 小早川 裕子 田中 祐輔
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2017-04-01

平成29年度の研究はNAFSA年次大会(アメリカ)、EAIE年次大会(スペイン)、第6回APEC高等教育協力会議(ロシア)、AIEC年次大会(オーストラリア)、CBIE(カナダ)、APAIE(シンガポール)などに出席し、UMAPを中心としたアジア太平洋地域における学生交流に関する発表を行うとともに、国際会議・大会に出席している政府関係者及び、大学関係者に対するヒアリングを行い、国の政策と大学の国際戦略の関係について分析を行った。その中でも、特に英語圏であるカナダとアメリカが、UMAPへの参加を表明するなど、学生交流に関する新たな関心と問題意識が生まれていることが確認できた。8月18、19日にはUMAP国際事務局を担当する東洋大学、留学生教育学会と連携し、カナダ、アメリカ、オーストラリアから学生交流に関する専門家を招聘し、国際フォーラムとワークショップを開催した。アジア太平洋諸国の大学がどのような大学間連携を模索しているか、というニーズ調査を推進するための意見交換をおこなった。また、オーストラリア、カナダ、米国など発足当初のUMAPには参加していた英語圏諸国から関係機関の代表に参加を得て、今後、これらの国からUMAPへの参加を得ていくための課題検証について意見交換をおこなった。本フォーラムとワークショップには国内外の大学教員、大学職員、政府関係者等の150人を超える参加を得られた。2月15日、19日、3月26日にUMAPタスクフォース会議を開催し、本科研メンバーと各国国内委員会の代表が意見交換を行った。その中で、UMAPに実際に係る専門家に対し行ったSWOT分析や、日本国内のUMAP参加大学、非参加大学に対するUMAPに関するアンケート調査の分析を行い、今後のUMAPプログラムの発展に寄与するいくつかのアクションプランが提言された。
著者
北村 由美
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、1950年代後半から1960年代にかけて、中国に(再)移民した後に文化大革命を経て香港に移動したバンカ・ビリトゥン州出身のインドネシア華人に焦点をあて、インドネシアと香港の双方で調査を行った。その結果、移動の主要な理由や、移動した当時の状況など移動に関する背景と事実や、現在のインドネシアとの関係、言語能力など様々なファクターが明らかになった。本研究を基盤として、今後は中国や台湾および東南アジアの他国をフィールドとする研究者を交え、共同研究としてより複合的かつ多層的に検討していきたい。
著者
斉藤 光明 北村 敏
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.118, no.9, pp.506-509, 1998-09-01 (Released:2008-04-17)
参考文献数
7
著者
小西 鉄馬 北村 尊義 泉 朋子 仲谷 善雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.141-142, 2018-03-13

近年、交通事故や交通違反が頻繁に発生している。特に、交通違反の取り締まり状況として最も多いのが最高速度違反である。そこで速度抑制を目的として、速度計で表示される速度の一部分を、ある一定の速度を超えた時に見せなくすることで、視覚的に速度に対する不安感を生じさせ、自然に速度を自分自身で落とさせる方法を提案する。プロトタイプシステムを作成し、オートバイを用いた試走実験を実施し、速度計の一部分を見せないことが運転者に対して具体的にどのような効果があるのかを検証した。
著者
齊藤 茂 北村 勝朗 永山 貴洋 Shigeru Saito Katsuro Kitamura Takahiro Nagayama
雑誌
教育情報学研究 = Educational informatics research (ISSN:13481983)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.45-53, 2007-07-01

スポーツ選手の練習の「質」を分けるものは何であろうか。本研究では,ユース年代のエキスパート・サッカー選手9名を対象として,彼らが熟達してきた過程において,どのような意識のもと,能動的に練習活動に取り組んできたのか,対象者が行ってきた練習の「質」の詳細を描写することを目的とした。本研究のデータ収集は,筆者と対象者による1対1の半構造的インタビューにより実施し,定性的データ分析法に基づき分析が進められた。結果として,対象者は,目標を高い基準に保持し,的確な現状把握することにより必要性を検知するといった「モニタリング」を積極的に行っていること,および練習環境の再考し,意味のある環境で練習をする中で練習環境を構築し続けていくこと,さらにはこうした要因が相互に作用して練習の「質」を高めているという対象者の意識の構造が明らかとなった。