著者
北村 尚子
出版者
横浜国立大学留学生センター
雑誌
横浜国立大学留学生センター教育研究論集 (ISSN:18810632)
巻号頁・発行日
no.18, pp.53-74, 2011

The understanding of the learning subjects that is considered students should learn in an early stage has a basic consistency between teachers and teaching materials however no specific command of that has been given. In order to discover the command of learning subjects necessary for the early learners, this writing takes up the request expression of "~te kudasai" (please do~) and analyzes from two sides; the human relationship of the communicators such as hierarchy and the strength of the friendship, and the cost that the person who received the request needs to take, using the conversation written in elementary level Japanese textbook as the investigation object. As a result of the investigation, we found that it is important for the students in first half of the elementary level to be able to understand that "~te kudasai" has the "request" function and is used in situations when people ask requests. For the students in the second half of the elementary level, they need to be able to understand the "request" function in the word and be able to use it when they ask a small cost request. They also need to understand that the word is also often used as "order" and be able to differentiate this word from other requests words in different situation to not to be excuse to people, considering the hierarchical relationship and the size of cost.
著者
北村 寿 三角 隆 扇田 哲男 浅野 和也 鈴木 則仁
出版者
横浜植物防疫所
雑誌
植物防疫所調査研究報告 (ISSN:03870707)
巻号頁・発行日
no.45, pp.37-40, 2009-03

検疫現場や農業現場における病害虫管理において、臭化メチルは有用なくん蒸剤として使用されてきた。しかしながら、臭化メチルはオゾン層破壊物質に指定されており、現在では検疫と不可欠用途以外での消費が禁止されている。一方リン化水素は、臭化メチルに代わるくん蒸剤として貯穀害虫管理のため広く使用されている。農薬を含む化学物質の食品中への残留については食品衛生法のもとで規制されており、基準値以上の量の農薬が残留する食品の流通が禁止されている。植物検疫くん蒸に使用されるリン化水素も同法により規制されており、その残留分析法については公定分析法として定められている。ヘッドスペースガスクロマトグラフを用いたリン化水素の残留分析は、小麦及び小豆において公定分析法よりも迅速・簡便な方法であるとの報告があり、その分析精度は公定分析法と同等であるとしている。また、この方法は、穀類、スパイス及びハーブの数種においても高感度でリン化水素の分析が可能であるが、大豆など粒が大きな品目ではばらつきの大きなデータとなり、ウコン等においてはくん蒸前に破砕することが残留値に影響を与えることが報告されている。この原因として、リン化水素の残留は一粒一粒の残留量がかなり異なることが考えられる。正確な残留量を評価するためには再現性のあるデータを得る必要があり、その方法の一つとして試料を破砕均一化することが考えられた。また、リン化水素は常圧条件下では揮発性の化合物であり(沸点:-87.7℃)、破砕により熱を発生し試料から揮散してしまう可能性がある。したがって破砕する際には揮散をできるだけ抑えるために低温条件下で実施する必要がある。以上から、低温条件下で穀類、スパイス及びハーブ類を破砕してヘッドスペースリン化水素残留分析を実施し、再現性のある前処理及び分析方法を検討した。
著者
北村 達也 天川 雄太 波多野 博顕
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.165-173, 2019-12-30 (Released:2019-12-30)
参考文献数
29

おそ下がりは,アクセント核に後続するモーラに基本周波数の下がり目が生じる現象である。本研究では,東京方言話者の男性21名,女性27名,計48名が読み上げた230語の単語音声を対象にしておそ下がりの生起条件を調査した。その結果,おそ下がりは(1)男性よりも女性の方が生じやすい,(2)中高型よりも頭高型の語に現れやすい,(3)語に含まれるモーラ数が多い方が現れやすい,(4)アクセント核のあるモーラに後続するモーラに広母音を持つ語で現れやすいことが示された。
著者
松浦 倫子 石原 立 河野 光泰 嶋本 有策 福田 弘武 岩上 裕吉 中平 博子 七條 智聖 前川 聡 金坂 卓 竹内 洋司 東野 晃治 上堂 文也 北村 昌紀 中塚 伸一
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.501-512, 2020-05-24

●「考える内視鏡診断」のポイント・食道表在癌の治療方針を決定するためには,拾い上げ診断,範囲診断,深達度診断が重要である.範囲診断にはNBI観察,ヨード染色が有用である.深達度診断には,通常観察,拡大観察,さらにEUSを行い診断する.・特殊型食道癌は頻度が極めて少なく,まずは食道扁平上皮癌の典型的な拾い上げ,診断を行い,その特徴に合致しない病変に特殊型を疑うという診断体系が肝要である.・特殊型食道癌を疑う通常内視鏡像として,隆起を主体とし,上皮下発育を呈する場合が多いこと,特徴的な色調・表面性状を呈する病変が多いことが挙げられる.
著者
北村 直子
出版者
京都大學人文科學研究所
雑誌
人文学報 (ISSN:04490274)
巻号頁・発行日
no.103, pp.101-126, 2013

本稿では,「リアリズム」と呼ぶものの最低限の必要条件を,その換喩的性格,とりわけ作品の舞台 (作中世界,テクストの指示対象世界) の設定のしかたに求め,それが物語読解の本来的傾向によるものであることについて論じる。まず (小説の) 「リアリズム」という用語は,「物語の情報にたいする読者の期待を現実世界との地続き感として形成する言葉の振る舞い」といったん規定しうる。作中世界が「われわれの世界というより大きな世界のなかに明確に連続的に根を下ろすこと」 (クリストファー・ナッシュ) がリアリズム小説の必須条件なのである。そのさい,作中世界を現実世界につなぎ止めるのは,テクストに明記された既存 (現実) の固有名の機能である。このように考えるならば,リアリズム小説の作中世界の設定は一種の約束事として記述することができる。現実世界と作中世界とは「全体」と「部分」という換喩的な関係にあり,この関係を読者が認めることによって「換喩契約」が成立する。また物語論でいう「物語価値性」の観点から,この「換喩契約」が物語読解の本来的傾向に則ったものであることも指摘できる。小説においては,ほんとうにありそうなことだと思わせることが,その物語を語る理由となることがある。同じ性質のできごとでも,それが現実世界とかけ離れたお伽話世界の住人の身に起こるより,リアリズム小説の登場人物の身に起こったほうが身近であり,物語る理由がより強化される。実際,19世紀以降の読者が,社交界,暗黒街,貧困社会といった特定の社会環境 (milieu) の記述としての物語価値を小説に対して期待してきたのである。リアリズム小説ではまた,テクストの構成原理自体も換喩的傾向を持つ。ロマン・ヤコブソン,エーリヒ・アウエルバッハ,ロラン・バルトらが強調したその原理もまた,現実世界と作中世界との換喩的関係を強化している。本稿ではリアリズム小説のこの二重の換喩性をめぐるものである。Quelles sont les conditions n?cessaires de ce que l'on appelle le "r?alisme" du roman? Dans notre article, nous proposons de les d?finir ? partir de son caract?re m?tonymique, que nous appliquons surtout aux propri?t?s du monde auquel se rapporte le texte fictif. Ce caract?re m?tonymique d?termine le mode de lecture du r?cit. Le "r?alisme" romanesque pourra d?s lors ?tre d?fini comme une conduite verbale qui mod?le l'attente du lecteur sur une sensation de contigu?t? du monde fictif et du monde r?el. Dans le roman r?aliste, le monde fictif "s'enracine [...] dans un plus grand monde qui est le n?tre" (Christopher Nash). Tel est le sch?ma de la relation m?tonymique entre les deux mondes, op?r?e en particulier par le fonctionnement des noms propres r?els dans le texte de fiction. Cet appariement des mondes dessine une relation pars pro toto, et le lecteur, en y consentant, noue un "pacte m?tonymique" avec le texte. Ce pacte r?pond aussi ? la nature de la lecture du r?cit en g?n?ral. Du point de vue de la dicibilit? ( tellability ), un ?v?nement est plus vraisemblable quand il arrive ? un personnage du roman r?aliste qu'? un personnage d'un conte de f?e. Notre article traite aussi de la tendance m?tonymique de la composition textuelle du roman r?aliste, dans la lign?e des analyses de Roman Jakobson, Erich Auerbach et Roland Barthes.
著者
國松 敬介 石田 宜子 高見沢 恵美子 北村 愛子
出版者
一般社団法人 日本救急看護学会
雑誌
日本救急看護学会雑誌 (ISSN:13480928)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.51-59, 2019 (Released:2019-03-07)
参考文献数
17

目的:二次救急医療機関で救急隊とのホットライン対応において看護師が感じる困難および対処について明らかにする。 方法:二次救急医療機関で現在救急隊とのホットライン対応を行っている救急外来看護師11名に対し半構成的面接調査を行い、逐語録を作成し、困難および対処を表す部分を抽出し、コード化・サブカテゴリ化・カテゴリ化した。 結果:ホットライン対応の困難は【救急隊から必要な情報が得られない】【患者受入困難に納得できない相手への対応に困る】【電話での医師との連携に困る】【医師と患者受入決定の折り合いがつかないことに困る】【知識不足で情報の収集や選択に迷う】【自分の判断や対応を相手に否定されて困る】【繁忙時、ホットラインに対応しきれずに困る】の7カテゴリであった。ホットライン対応の困難への対処は【アセスメントしながら欲しい情報を意図的に収集する】【医師が迅速に患者受入判断ができるよう情報伝達する】【医師や看護師へ調整を図り連携する】【相手と良好な関係を築くよう対応をする】【医療スタッフに相談する】【その場が円滑に収まる行動をあえてする】【他者や自己と対話する】の7カテゴリであった。 考察:ホットライン対応の困難から、看護師と他職種との連携不足や看護師の知識不足、救急隊との認識の違いが見出された。対処から、今ある知識や能力で工夫すること、多職種との連携強化が見出された。明らかになった困難と対処から、教育や連携への支援の一つとして、医師・看護師・救急隊との合同勉強会の実施が考えられた。
著者
平松 祐司 北村 豊 長谷川 雄一 堀米 仁志
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

「ビタミンKを含まない納豆風味食品」の開発試験を実施した。発酵納豆から粘性物質を溶出し、この水溶液に紫外線照射を加えてビタミンKの分解および納豆菌の殺滅を図った。これを粉末化したものを別途蒸煮した大豆に還元し、納豆風味の煮大豆を得た。1)納豆粘性物質中のビタミンKの分解特性の解明、2)納豆粘性物質中の納豆菌の熱死滅特性の解明、3)納豆粘性物質の乾燥特性の解明のための評価を実施し、紫外線照射や加熱操作の適用性の向上、粘性物質の保存性や加工性の向上、および高い次元での納豆風味の再現を目指した。
著者
北村 克郎
出版者
学校法人 開智学園 開智国際大学
雑誌
開智国際大学紀要 (ISSN:24334618)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.47-74, 2016-03-01 (Released:2017-11-20)

国際バカロレア(以下IB)の初等教育プログラム(以下PYP)は「概念-操作」カリキュラムである。PYPの「概念-操作」カリキュラムが、他の構成主義の学びの方法に対してたいへん優れているのは、その道具立てがしっかりしているためである。この道具立ての一つである「概念に基づく学び」(concept based learning)はとりわけ重要なものであるが、八つの「概念」は、相互の間の関係が規定されていない。そこで、諸概念との関係や、その位置づけと役割と限界を明らかにした、ヘーゲルの論理学の「概念論」の「主観的概念」における「判断論」を認識論的に読み直すことにより、PYPの諸概念の役割と限界と相互の関係を認識の深化のプロセスの中に位置づけようと考える。そして、その準備作業として、まず、ヘーゲルの判断論を認識論的に概観してみたい。そのためには、特殊の役割に注目して判断論を理解しなくてはならない。

2 0 0 0 築山庭造伝

著者
北村援琴 著
出版者
加島書店
巻号頁・発行日
vol.前編解説, 1965
著者
江島 晶子 戸波 江二 建石 真公子 北村 泰三 小畑 郁 本 秀紀 薬師寺 公夫 阿部 浩己 村上 正直 齊藤 正彰 鈴木 秀美 大藤 紀子 戸田 五郎 門田 孝 申 惠ボン 山元 一 中井 伊都子 馬場 里美 西方 聡哉 須網 隆夫 愛敬 浩二 徳川 信治 前田 直子 河合 正雄 菅原 真 辻村 みよ子 根岸 陽太 村上 玲
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は、グローバル化する世界における法のありようとして、「憲法の国際化」と「国際法の憲法化」という現象における両者の接合面に注目し、人権実施における問題点を明らかにしながら、より実効的な人権保障システムに関する理論構築を目指した。その結果、「憲法の国際化」と「国際法の憲法化」の接合面において比較憲法と国際人権法の積極的接合関係を観察することができ、人権保障の実効性を高める新たな人権保障システムを構築することは可能であり、そこでのキー概念は多元性、循環性、非階層性であることが析出できた。
著者
北村 英哉
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.403-412, 1998-12-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
19
被引用文献数
1

自己の長所, 短所が対人認知過程に対していかに影響するか2つの研究によって検討がなされた。自己評価維持モデルの観点から, 自己の長所が短所よりも対人認知においてよく用いられ, アクセシビリティが高いことが予測された。研究1では, 39名の回答者が好きな, 嫌いな友人・知人の性格にっいて 5-7個の記述を行った。1週間後, 自己の長所5つと短所5つを挙げ, Rosenberg (1965) の自尊心尺度に回答した。友人・知人の記述に現れた長所, 短所を逆のコンストラクトも含む次元の観点から頻度を数え, その結果, 長所次元が短所次元よりも多く用いられており, また, 自尊心の低い被験者は, 自尊心が中程度, あるいは高い被験者よりも短所をよく用いることが示された。研究2では, 研究1と同じ手続きで, 回答者は友人・知人の記述を行った後, その記述がどの程度自己にあてはまるか, どのくらい重要であるかを評定した。さらに, 各友人・知人とどのくらい親しいかの評定も行った。その結果, アクセシビリティの高いポジティブな性質はアクセシビリティの低い性質よりもより重要で, 自己にあてはまる (すなわち, セルフ・スキーマ的である) ことが示された。また, 自己評価維持モデルで予測されるように, 心理的に近い, 親密度の高い友人・知人の記述において, 自己の長所的性質をよく用い, 短所的性質を用いることを避けることが見出された。結論として, 対人認知過程において自尊心維持のため長所が短所よりもよく用いられることが示唆された。
著者
渡邉 早苗 菅野 義彦 吉沢 守 北村 雄大 松村 康男 松本 郷 雑賀 慶二 鈴木 洋通
出版者
The Japanese Society for Dialysis Therapy
雑誌
日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.1187-1190, 2006-06-28
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

血液透析患者に対する食事療法の一環として, 日常の精白米をリン含有量が少ないBG無洗米に変更した. 15名の透析患者 (男性8名, 女性7名, 平均年齢: 54.1歳, 平均透析年数: 10.1年, 原疾患: 慢性糸球体腎炎10名, 糖尿病性腎症5名) に対して1か月使用したところ, 血清リン値は7.2±0.2mg/dLから6.3±0.4mg/dLへ有意に減少した (p=0.0014). 15例中12例 (80%) で減少を認め, うち9例 (60%) では10%以上の減少を認めた. 食味の低下を訴える例もなく, 使用に際し大きな問題は認めなかった. また, 使用前の血清リン値, 透析歴と血清リン値の減少率には関連がみられなかった. 経済的な負担も大きくないため, リンの摂取量をコントロールする上で有用であると考えられた.
著者
平松 祐司 北村 豊 長谷川 雄一 堀米 仁志
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

「ビタミンK低含有納豆様大豆食品」の開発を実施した。従来の研究のような納豆の発酵プロセスの改質にこだわらず、納豆粘性物質水溶液を利用して納豆風味を保持し、この水溶液に紫外線を加えてビタミンKおよび納豆菌を低減した大豆食品の加工を目指した。並行してビタミンK低産生納豆菌株の同定を実施した。粘性物質を粉末化したものを蒸煮大豆に還元し、納豆風味の大豆加工食品を作成した。1)粘性物質水溶液中のビタミンKの分解特性の解明、2)粘性物質水溶液中の納豆菌の熱特性の解明、3)粘性物質の乾燥特性の解明のための評価、さらにボランティアによる摂食試験を実施した。
著者
北村 匡平
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.230-247, 2017

<p>敗戦から1950年代にかけて, 大衆娯楽として最も隆盛していた映画は, 多くの国民的スターを輩出した. この時代のスターダムにおけるスターイメージの変遷とそれを価値づける言説に, 大衆の欲望モードの変化がみられるのが1955年頃である. 本稿は, 原節子と高峰三枝子に代表される占領期的な欲望を体現する‹理想化の時代›から, 1955年以降の若尾文子を代表とする‹日常性の時代›への推移を見取り図として, 映画スターに対する大衆の欲望モードの偏差を浮上させることを目的とする.</p><p>この転換期, 大衆の集合的欲望を最も引き受けていたのは若尾文子であった. 超俗的な美貌をもった占領期のスター女優とは異なり, 若尾文子を価値づける言説は, 「庶民的」「親近感」「平凡」であり, 大衆の‹日常性›を体現するペルソナを呈示していたからこそ彼女はスターダムの頂点にのぼりつめることができた. 本稿は, 娯楽雑誌におけるスターの語られ方を分析することによって, 経済発展だけでは説明できない言説空間の変容を捉える. そこで見出されるのは, 占領期の‹理想化›された社会を象徴するスターへの反動として, 大衆文化を具現する‹日常›の体現者を称揚する言説構成である. スターを媒介にして自己を見つめ返すようなまなざしの構造が生成する1950年代中頃, 若尾文子は「平均的」であることによって大衆の‹日常性›を演じ, 若者の「リアリティ」を体現したのである.</p>