著者
宮崎 康次 黒崎 潤一郎 笠井 哲郎 原田 一興 塚本 寛
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
熱工学コンファレンス講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.421-422, 2007-11-23

We fabricated bismuth-telluride based thin films and their in-plane thermoelectric micro-generators on a free standing silicon nitride thin film by using the flash evaporation method through shadow masks. The shadow masks are fabricated by standard micro-fabrication processes. The fabricated micro-generators are just put on a heated plate, and the open-circuit output voltages of micro-generators are measured by a digital voltmeter. The maximum measured voltage is about 40mV at 10K temperature difference. The output voltage is comparable to the bulk value although the device consists of as-grown thin films.
著者
原田三夫 著
出版者
誠文堂
巻号頁・発行日
vol.11 (動物の巻), 1925
著者
鈴木 尉元 原田 郁夫
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.489-500, 2006-11-25
被引用文献数
1

2004年10月23日に発生した中越地震(M6.8)は,東山背斜南部の川口町北方約7km,深度13kmに発生した地震であるが,この地震にともなって,東山背斜から越後山脈との境界を流れる破間川・魚野川付近にまで余震活動が行われた.この地震に際して東山背斜にそって背斜状に隆起し,隆起量は小千谷・川口間で60cm以上に達した.中越地震の震度は,東山背斜とその周辺地域は震度6,新潟県中・南部は震度5を記録したが,この震度5は東北日本南部の各地で記録された.その内,能登半島北部から東京湾付近に至る西北西-東南東方向の震度4を示した帯状地帯の各地に出現した点が注目される.本州東北部の南部の地震活動は,2003年7月26日の宮城県北部地震以来活発化している.その活動域は,朝日山地・奥羽山脈・飯豊山地・越後山脈・足尾山地から構成される脊梁山地西側の信濃川地震帯,その東縁地域,阿武隈山地東縁ないし関東平野に至る地域からその太平洋沖合地域である.中越地震はその一端をなすもので,信濃川地震帯にそうものである.このような本州東北部の南部の地震活動が,西部,中央部,東部がお互いに相呼応して行われることは,1800年代以後の地震活動に共通してみられる傾向である.日本列島は,一辺40ないし50kmの一等三角点網に覆われていて,数10年に一回の割合で改測が行われている.これまで公表されている2回の改測結果の解析によると,最大剪断歪みの大きくなる地域はほぼ決まっており,破壊的地震はそのような地域に発生している.この歪みの集積する地域は,60kmないし120kmよりも深い地震の活動する地域に当たっていることから,この地帯は数10kmよりも深い根をもつものと考えられる.本州東北部の南部の地震活動が,10ないし20年前後の活動期に各所で行われるのは,本州が全体として隆起し,周辺海域が沈降する運動が進行する中で,本州の中の山地の隆起,平野と盆地の沈降運動が進行し,このような運動にともなって各構造単元の境界付近に歪みが集積し,それら各所の歪みが断層の活動にともなう地震活動によって解放されることによるものと考えられる.したがって地震予知の体制は,このような規模の地殻変動と地震活動の監視を基本とすべきであると考える.
著者
原田 実
出版者
新潮社
雑誌
新潮45
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.68-71, 2014-11
著者
野中 源一郎 原田 美沙子 西岡 五夫
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Chemical & pharmaceutical bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.685-687, 1980-02-25
被引用文献数
2

A new ellagitannin, eugeniin was isolated from cloves, the dried flower buds of Eugenia caryophyllata THUNB., and the structure was determined to be 1,2,3-trigalloyl 4,6-hexahydroxydiphenoyl β-D-glucopyranose.
著者
小村 健 原田 浩之 生田 稔 島本 裕彰 富岡 寛文 釘本 琢磨
出版者
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.132-139, 2014-12-15 (Released:2015-01-09)
参考文献数
10
被引用文献数
1

今日,口腔の進行再発癌に対して最も高い根治性を希求しうる治療としては,唯一,手術療法と考えられる。しかし進行再発癌であるがゆえに切除範囲や手術侵襲も大きくなり,術後の機能面や整容面での障害も大きくなる。また可能なら術後に放射線療法や化学療法などの補助療法が考慮されるが,その予後は悪い。原発巣再発癌の手術適応については,rT1-4aと一部のrT4b(咀嚼筋間隙浸潤や翼状突起浸潤例は適応あり,頭蓋底浸潤例や内頸動脈包含例は適応なし)と考えてきた。進行原発巣再発(rT3,rT4)例で救済手術を施行しえた症例の治療結果は,他院初回治療例では13例中9例が無病生存し,当科初回治療例では9例中5例が無病生存中であった。進行局所再発癌の手術においては拡大手術が必要となり,それに伴い再建手術が必須となる。一次治療において手術が行われている症例では,再建皮弁や吻合血管にも制約が加わることがあり,術前には十分なICとともに,周到な治療計画の立案と,術後には支持療法を含めより慎重な管理が必要と考えられる。
著者
原田 留美
出版者
新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部
雑誌
新潟青陵大学紀要 (ISSN:13461737)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.149-163, 2008-03-10

今回も、新潟青陵幼稚園の平成17年度年間指導計画の素話部分を分析した。研究の目的は、素話の際の昔話選定の手がかりを見つけ出すことである。分析、考察の結果、同系統の昔話においては、物語構造を比較することで、物語の難しさが客観的に比較できることが確認できた。また、笑いの要素やスリリングな要素が含まれているもの、由来の要素が含まれているもの、または物語展開を促すある種の論理が認められるものなどは、年長児によりふさわしい物語であることも確認された。
著者
牧戸 知史 鈴木 徳祥 原田 知育 村松 潤哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.2257-2266, 2007-07-15
参考文献数
11
被引用文献数
28

本論文では,安全アプリケーションを想定したリアルタイム車車間通信のためのMAC プロトコルについて提案する.提案プロトコルは,低遅延なアクセスを保証するために時分割されたスロット単位でのアクセスを行う.スロットの使用可否に関する情報,パケットの損失の原因に関する情報を送信するデータパケットに付加してブロードキャストすることで互いに交換し,効率的なスロット予約を実現するとともに,隠れ端末問題を解決している.Recently the safety application using wireless communication has taken a great attention in automotive field. The vehicle-to-vehicle communication is categorized as one of the high-mobile adhoc networks and has many difficulties. For safety applications without an infrastructure-terminal, each mobile terminal should have an autonomous operation function. Furthermore, communication latency is strictly restricted. To meet these requirements we propose a new TDMA-based MAC protocol for real-time vehicle-to-vehicle communications. We discuss some simulation models to evaluate transient characteristics, resource reuse, and hidden terminal problem of the adhoc networks.
著者
原田 孟
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第23回全国大会
巻号頁・発行日
pp.296-301, 2008 (Released:2010-02-10)

"Joho (情報)" this word is used widely in Japan, Korea, China, these east Asian countries. This paper shows the birth of "Joho" and the spread its concepts to the Korean peninsula. It is said that "Joho" this word was made by Tadahiro Sakai in Japan of the Meiji era. After that, this paper argues that how to spread "Joho" this word and its concept to the Korean peninsula. And, thinking about how to change its meaning in Korean society.
著者
高橋 裕 松村 秋芳 新屋敷 文春 藤野 健 原田 正史 大舘 智志
出版者
防衛医科大学校
雑誌
防衛医科大学校進学課程研究紀要
巻号頁・発行日
vol.32, pp.109-116, 2009-03

アズマモグラ (Mogera wogura,imaizumi) は足の母指側に指様の [内側足根突起 ; Medial tarsal process] を持つ。突起に収まる [内側足根骨 ; Medial tarsal bone] の顕微解剖所見も既に報告している。今回は、内側足根突起が、他の国産食虫目動物でも認められるのか調べた。
著者
原田 一敏
出版者
独立行政法人国立博物館東京国立博物館
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2004

自在置物は、動物や昆虫など、それらが本来的に持っている体を動かせる機能までも動かせるように作った置物である。本研究は、自在置物の歴史の探求と、それがいかにして動かすことができるかを理解するための復元にある。歴史の研究については、昨年度、メトロポリタン美術館、フライングクレインアンティークス、オリエンテーションギャラリー、ボストン美術館、ヒギンス・アーマリー博物館など海外の作品を調査したが、17年度は日本国内の遺品調査に重点を置いた。石川県立美術館では蛇、佐賀県鍋島報公会では龍、清水三年坂美術館では鯉、鯱、蝉、かまきり、蝶、蜂、カミキリムシなど総計で15点調査をするとともに、写真撮影を行った。これらの調査により明珍性の甲冑師の作品については、作者によって得意とする分野があり、たとえば明珍宗長は手長海老やヤドカリ、明珍吉久は鯉を複数製作していることなどが確認できた。また京都の高瀬好山工房の歴代の作家の作品を知ることができた。復元的研究については、16年度、明治時代以来自在置物を作っている工人の家に生まれた京都在住の冨木章(工人名は宗行)氏に伊勢海老の部品の制作を依頼するとともに、その制作過程を映像記録した。17年度はその完成品の制作を依頼し、完了した。これによって伊勢海老については、その制作法が明らかとなり、今後鍛金、彫金の専門家であれば、だれでもこの伊勢海老が作れることとなり、技術の伝承が可能となった。
著者
山本 晴彦 岩谷 潔 高山 成 白水 隆之 土谷 安司 兼石 篤志 原田 陽子 東山 真理子
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.291-306, 2008-11-29
被引用文献数
1

Typhoon No. 0613 (SHANSHAN) went north up the west coast of Kyushu on September 17, 2006. After the typhoon landed near Sasebo city, Nagasaki past 18:00, it escaped from northern Kyushu into the Sea of Japan. As the typhoon passed through, it triggered a tornado in Nobeoka City of Miyazaki Prefecture, with the peak gust speed recorded at 46.0m/s (14:06) at Asahi Kasei Corporation. The length of the tornado path was estimated as 7.5km and the maximum width 300m based on the damage investigation. The tornado caused 3 fatalities, and around 1,300 damaged homes. The Fujita and Pearson scales were estimated to be F2 and P2, based on the extent of the tornado damage, and the length and width of the damage, respectively.
著者
山田 寛章 石井 雄隆 原田 康也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.100, pp.55-60, 2014-06-14

大学1年生50〜90名が第三著者の担当する英語の授業で3人ずつのグループで「応答練習」を30分ほど行ったのちに、30分前後の時間で授業中に500語を目標に英語で作文をまとめて提出し、次の授業で宿題として完成させた作文を提出して6人のグループで相互チェックを行い、さらに次の週にコメントに基づいて修正した最終版を提出している。年間30回の授業で15の作文について授業中のドラフト・宿題として完成させたバージョン・相互チェックを反映した最終版の3つのバージョンを回収した電子ファイルが過去10年分ほど蓄積してあるが、単語数の自己報告を毎回の授業で提出したものを集めているほかは、各種統計情報の抽出等の分析を行っていなかった。構文解析器などを利用して作文の特徴量を抽出し、年間を通じての作文の長さと質の向上を検討する目安に利用したいが、学生が提出する電子ファイルに若干の事前処理を施す必要があり、どのような特徴量に着目すべきかも実データをもとに検討する必要がある。本発表では、事前処理と手作業の一致具合なども含め、予備的調査の結果と今後の課題について報告する。
著者
原田 真美 東海 正 内田 圭一 清水 詢道
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.894-904, 2006-09-15
被引用文献数
2 3

東京湾内湾域におけるマアナゴとのヌタウナギ分布を検討するために,あなご筒漁船の漁獲操業日誌(1994〜2002年)から漁区別CPUE(漁獲量kg/筒1本)の月別分布図を作成した。マアナゴは,春季に来遊,着底した後,呼称めそあなご(全長35cm未満のマアナゴ)として内湾域の千葉県寄りの漁場で8月頃から混獲され始め,全長35cmに達したものが11月頃から銘柄あなごとして水揚げされ,内湾域全域に分布を広げる。ヌダウナギは,主に内湾域南西部の中ノ瀬周辺の水深30m以深に分布した。これらの分布や季節変化に影響する要因についても考察した。
著者
澤田 知香子 戸田 由紀子 原田 寛子 原田 寛子
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

現代の英語圏文学における女性のイメージを「変身」というテーマに着目して考察した。多岐にわたる文学テクストの中の女性のイメージを詳細且つ広範に見直し、現代における新たな女性の表象を生みだす試みや可能性を探った。研究期間内の成果として四編の論文を発表し、学会で二度の口頭発表を行った。加えて、もう一編の論文が現在審査中である。また、本課題研究の内容を学生向けに編集し、専門教育の場で活用できる資料を整えた。
著者
原田 小夜 宮脇 宏司
出版者
聖泉大学
雑誌
聖泉看護学研究 = Seisen journal of nursing studies (ISSN:21871981)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.9-17, 2013

背景 施設職員のストレスが高いことが指摘されている.高齢者介護施設では,認知症ケア施設のユニット化,障害者自立支援法の施行による障害者支援施設職員の勤務環境が変化した.高齢者介護施設の介護職のストレスに関する報告はあるものの,障害者支援施設職員を対象とした研究や施設職員全体のストレス,抑うつに関する報告は見られない.目的 障害者支援施設,特別養護老人ホーム,認知症ユニットケア施設職員の異なった施設環境にある施設職員を対象とし,抑うつ・ストレス状態と関連要因を明らかにすることである.方法 特別養護老人ホーム,認知症ユニットケア施設職員,障害者支援施設,272人を対象として,Zungの自己評価式抑うつ尺度(Self-rating depression scale 以下SDS)を用いた.本調査の信頼性係数(α係数)は0.82であった.また,職場のストレス判定には,原谷(1998)のNOIOSH(National Institute for Occupational Safety and Health)職業性ストレス簡易調査票を用いた. 調査項目毎のSDS平均値の差にはWelchのt検定,一元配置分散分析を実施し,多重比較分析は,Tukey-kramer検定を実施した.SDSは40点をカットオフポイントとし,40点未満を健康群,40 ~ 49点を軽度抑うつ,50点以上を中等度以上の抑うつと判定した.抑うつと関連要因の比較においては,健康,軽度抑うつ,中等度以上の3群に分け,カイ二乗検定を行った.職業性ストレス簡易調査票は,リスクA,B,Tを職場別,職種別に算出し,比較した.結果 回収数は,184人(回収率74.8%)で,SDS及び職業性ストレス簡易調査票のデータに欠損の無かった169人(有効回答率62.1%)を分析対象とした.SDSの平均値は,42.1(SD=9.1)で,軽度抑うつ以上が,55.0%と抑うつの割合が高かった.抑うつ状態には,年齢,職種,仕事の満足度,相談者の有無が関連していた.職業性ストレス評価の総合健康リスク値では,従来型特別養護老人ホームが129,障害者支援施設が124で高く,職種別では介護職,役職者が高かった.考察 介護施設は他の事業場よりも抑うつ傾向にあることが推察された.また,施設によって,職業性ストレスに違いが見られ,各施設の環境に合わせたラインケアの体制づくりが必要である.若い介護職と役職者の抑うつやストレスが高い傾向にあり,ハイリスク群であると考えられ,相談支援体制を強化する必要がある.結語 施設に合わせた相談支援システムとハイリスク群への介入の必要性が示唆された.
著者
伊神 〓 一ノ瀬 洋一郎 原田 道昭 神沼 克伊
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.158-182, 1980-09

日本の南極観測は,第20次隊から3年間地学部門の観測に重点がおかれ,人工地震観測も実施されることになった.これは,南極大陸の地下構造の解明と南極における資源探査の基礎技術開発を目的とした日本隊では初めての試みである.第20次隊では南極という特殊条件の下での爆破方法,観測方法,ボーリング方法の検討などを兼ねた予備観測が実施された.第21次隊で本観測が実施される.本報告は,第20次夏隊によって行われた人工地震観測の準備から実施までの報告である.測線は昭和基地付近のオングル海峡から東へ約70kmで,観測点は大陸内に約5km間隔で10点設けた.爆破はオングル海峡と側線東端の内陸の2点で行い,オングル海峡では110m下の海中で火薬1ton,内陸では氷雪ボーリングによる内径14cm,深さ62.8mの孔中に装てんされた火薬560kgの爆破が実施された.爆破および観測は成功し,所期の目的は達成された.
著者
西田 誠幸 原田 紀夫
出版者
拓殖大学
雑誌
拓殖大学理工学研究報告 (ISSN:09198253)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.59-60, 2004-01-25

Cross Site Scripting (XSS) is one of vulnerabilities that is latent in dynamic contents on WWW. Attackers exploit XSS to get cookie information and alter Web pages illegally. One of the problems to eliminate XSS is that Web masters have to check the XSS existance in dynamic contents with great effort, or they have to prohibit the usage of dynamic contents. This paper describles an algorithm we have been designing in order to detect XSS vulnerabilities in PHP scripts that generate dynamic contents. Our algorithm belongs with the flow sensitive analysis in static program analysis, and it is based on the constant propagation analysis. The algorithm supports Web masters with checking the XSS existance in PHP scripts automatically.
著者
小澤 朋之 原田 俊信 山口 和仁 佐々木 洋輔 高井 伸輔 小幡 琢磨 亀田 弘之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.615, pp.171-176, 2006-02-17
被引用文献数
4

近年、ロボットによる癒し(すなわち、ロボットセラピー)が注目されている。このような観点から、筆者らも癒し効果を持つロボット「PDDIN(プディン)」の研究・開発を行なっている。本稿では、PDDINの癒し効果の向上およびコミュニケーション能力の高度化を目的として新たに考案した機能について報告する。具体的には、「ごきげん」「あいじょう」の二つのパラメータによって感情を表出する手法を提案・実装した。また、外部状況取得機能と対話者感情推測機能を実装し、PDDINが状況と対話者感情をともに考慮して発話や行動を行えるようにした。さらにPDDINの外観を変更して、PDDIN2005と命名した。評価実験の結果、ロボット(PDDIN2005)がより豊かな感情表現を持ち、それを人が認知しやすいように表出することが可能であることが示された。