著者
古壕 典洋
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.135-144, 2012-03-10

The purpose of this paper is to consider the nature of university correspondence education in the establishment of the period. I think if we consider the nature of university correspondence education, and it is inconsistent with freedom of teaching and learning this "schooling" we need to ask the principle and the relationship. However, in former research, the reason why "schooling" exists in the public education system of a university correspondence education is not clarified. I would like to consider how a university correspondence education and "schooling" had caught by the policymaker and a correspondence education actor. As a result of the study, university correspondence education institutions founded in the establishment of the period, the teaching and learning is a form of non-contiguously assumption that teaching and learning activities. Therefore, it is always "fatal weaknesses" and "intrinsic flaws" of structural problems, would more constantly summon new allegations. Therefore, I clarified that the university correspondence education has the nature for which what is contradictory to the free nature of its teaching and learning must be taken in.
著者
田中 翼 古川 聖
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.1308-1318, 2013-04-15

本稿では,多声音楽の自動作曲において新しい旋律スタイルを自動生成する手法を提案する.本手法において旋律スタイルは,書き換え規則の集合からなる文法として表され,その文法規則は遺伝的機械学習システムであるクラシファイアシステムを用いて生成される.これまでの文法的なアプローチの自動作曲研究においては,多声音楽をいかに文法的に扱うかという問題や,オリジナルな旋律スタイル自体を自動生成する問題はあまり重点的に研究されてこなかった.そこで本稿では,多声音楽の生成過程を,各旋律が互いに参照し合いながら,声部間での書き換え規則の非同期的な適用によって成長していくプロセスとしてモデル化を行う.そしてモデルの要素としての文法規則をクラシファイアシステムを用いて自動生成することで,新しい旋律スタイルを創発させる手法を提案する.生成楽曲の評価実験の結果,文法ルール数を小さく設定することが複数の観点からの高評価につながることや,各声部が別々のルールに基づく「複数スタイル」の楽曲が「旋律の動きの豊かさ」において高評価を得ることが明らかになった.In this paper, we propose a method to generate new melodic styles in automatic composition of polyphonic music. In the proposed method, a melodic style is represented as a grammar that consists of rewriting rules, and the rewriting rules are generated by a classifier system, which is a genetics-based machine learning system. In the previous studies of grammatical approaches, the problem of how to treat polyphony and that of generating new melodic styles automatically haven't been studied very intensively. Therefore, we have chosen to tackle those problems. We modeled generative process of polyphonic music as asynchronous growth by applying rewriting rules in each voice separately. In addition, we developed a method to automatically generate grammar rules, which are the elements of the polyphony model. The evaluation experiment revealed that setting the number of grammar rules to a small number leads to high evaluations and that "multi-style" pieces, which have different melodic styles in respective voices, have higher scores than "single-style" pieces from the standpoint of "diversity of melodic movement."

2 0 0 0 OA 三椏栽培録

著者
滝正古 著
出版者
静岡県庵原郡
巻号頁・発行日
1889
著者
岩田 泰士 鈴木 育男 山本 雅人 古川 正志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.2752-2759, 2009-11-15

ネットワーク可視化技術は,ネットワークを大域的に俯瞰することで,その構造的特徴をとらえ,ノード間のリンク関係だけでは見えにくい新たな情報を見つけ出すうえで有用な技術である.本研究ではネットワークの可視化に対して,自己組織化マップ(SOM)の学習機構を利用した可視化方法を適用する.従来のSOMに基づくグラフレイアウト方法であるISOM(Inverted Self-Organizing Map)は,従来の力学的手法に比べ非常に高速であり,隣接ノードどうしが近い位置に配置されるという利点により,ある程度の意味を持つ結果が出力可能である.しかし,一方で可視化結果が信号領域で歪められる現象が起こる問題点を持つ.本研究ではこの問題点を解決する方法としてDSSOM(Dynamically-Signaling Self-Organizing Map)を提案し,その有用性を検証する.
著者
古田紹欽著
出版者
春秋社
巻号頁・発行日
1993
著者
古里 百合子 辻丸 秀策 大岡 由佳 鋤田 みすず 福山 裕夫
出版者
久留米大学
雑誌
久留米大学文学部紀要. 社会福祉学科編 (ISSN:13455842)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.29-33, 2004-03

現在,不妊治療を受けている人は,1年に推計28万5000人といわれている.不妊治療は,この20年間の間にめざましい進歩を遂げている.しかし様々な新技術の影で,多くの葛藤も生まれている.葛藤の背景には,「結婚したら子供を生むのは当然」という潜在的な意識や,治療を辞めたら後悔するという不安,また最近は妊娠を望む女性の年齢が高くなり,年齢的限界によるものなどがある.一方,不妊に悩む人,不妊の問題を抱えた人のためのソーシャルサポートの一環として,産婦人科医や看護師などでつくる「日本不妊カウンセリング学会」が2002年秋に設立された.国も2004年までに各都道府県に「不妊専門相談センター」を1ケ所設置する予定で,2003年4月現在で28ケ所設置された(九州では佐賀県の中部保健所と大分県の大分県立病院内に設置されている).また国は「我が国における今後の不妊カウンセリングのあり方」の中でカウンセラーの他に「生殖医療コーディネーター」「不妊看護認定看護師」「遺伝カウンセラー」の役割を掲げ,生まれてくる子どもを養育するための社会的安定度などを調査する上でソーシャルワーク的かかわりが必須だとし,社会福祉士や精神保健福祉士にも期待を寄せている.本稿では,不妊治療に伴う心理的葛藤とその背景,さらにはソーシャルワークの立場から,不妊をどう支えていけるか等について,症例を通して検討を行い若干の考察を加えた.
著者
渡邊 誠司 古山 章一 高木 芳光
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
トンネル工学研究発表会論文・報告集 (ISSN:18849091)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.343-348, 2000-11-10 (Released:2011-06-27)
参考文献数
3

A part of JR Senseki Line in Sendai City was switched to underground. We adopted Soil Mixing Wall (SMW) method for the construction work. As this wall cut off most of the groundwater flow, we had analyzed the influences in advance using the finite element analysis and conceived to control the groundwater flow by replacing the retaining wall partially with permeable materials after construction.This paper shows variation of groundwater level affected by the SMW and recovered by the effective countermeasures. Furthermore, it is also referred to the accuracy of the prediction checked by regression formula.
著者
古田 富建
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報 (ISSN:02896400)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.45-59, 2010-03-31

論文/Articles

2 0 0 0 OA 叢書全集書目

著者
東京古書籍商組合企画部 監修
出版者
東京古書籍商組合
巻号頁・発行日
vol.第2輯, 1934
著者
古口 睦士 矢地 謙太郎 山田 崇恭 泉井 一浩 西脇 眞二
出版者
日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集 (ISSN:13478826)
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.20150002-20150002, 2015-01-30 (Released:2015-01-30)
参考文献数
24

構造最適化は, 数値解析による性能評価と数学的な最適化手法により, 最大限の性能を有する構造を求める手法で, 寸法最適化, 形状最適化, トポロジー最適化に大別される. このうちトポロジー最適化は, 構造の形状だけなく形態の変更も可能な最も自由度の高い手法で, 大幅な性能向上が期待できる. 構造最適化は, 当初構造問題への適用に限られていたが, 近年では様々な物理問題に適用されてきている. 流体問題への適用は, 電磁波問題などと比較するとやや古く, ストークス流を対象に流体に作用する抗力の最小化を目的とし, その形状感度を導出することにより最適形状を得る手法や, 変動拘束された境界を含む領域において粘性流体を対象とした散逸エネルギー最小化の構造最適化の手法が提案されている. しかしながら, これらの手法は, 対象とする設計領域における物体と流体の境界を変動させることにより最適構造を得る, いわゆる形状最適化の手法であるため大幅な性能向上が期待できないうえ, 最適構造が初期構造に強く依存する欠点を持つ. これに対して, 流体問題へのトポロジー最適化の展開も報告されている. その報告の例としては, 設計領域全体を多孔質体と仮定し, 物体領域と流体領域の境界で流速が零になるように仮想的な外力を与えることで物体と流体を区別し, 散逸エネルギーを最小化する最適構造を得る手法が挙げられる. トポロジー最適化の基本的な考え方は, 固定設計領域を導入し, 物体の有無を示す特性関数により構造最適化の問題を材料分布問題に置き換えることである. このため, 構造の形状だけでなく形態の変化も可能となるが, 特性関数が設計領域内のいたるところで無限小の範囲で不連続になる可能性を持つ不適切な問題(ill-posed problem)となる. この問題を解決するためには, 大域的な意味において不連続な関数を連続な関数に置き換える設計変数の緩和を行う. この緩和方法には, 均質化法や密度法などが提案されているが, どちらの手法においても, 最適構造の境界が明確にならない, いわゆるグレースケールを許容する欠点を持つ. 他方, 新たな構造最適化の手法として, レベルセット法に基づく形状最適化が提案されている. この手法では, レベルセット関数と呼ばれるスカラー関数を用いて, 設計領域中の物体の有無をその符号で示し, 零等位面を境界として表現するため, グレースケールを含まない明瞭な境界を有した最適構造が得られる利点がある. しかしながら, この方法は基本的には形状最適化の考え方に基づいており, 新たに境界が生成されるような構造の形態の変化を許容しない. この問題を本質的に解決する手法として, レベルセット法による境界表現を行いながら, トポロジー導関数の考え方に基づき設計変数を更新することにより, 形態変更を可能とした新しいトポロジー最適化の手法が提案されている. そこで本研究ではこの形態変更を可能とした新しい最適化の手法に基づき, ナビエ・ストークス方程式を支配方程式とする内部流れにおいて, エネルギー損失の最小化を目的としたトポロジー最適化の手法を構築する. トポロジー最適化は, 状態場および感度解析のための随伴場の計算に, 何らかの数値解析法を必要とする. その代表的な数値解析法として有限体積法が挙げられる. 有限体積法は, 離散化した各要素内において保存則を満たすように定式化した数値解析手法で, 状態方程式に存在する対流項や拡散項をガウスの積分定理により領域積分から境界積分に変換でき, 数値積分においても中点公式を用いる. また, 非構造格子を扱える汎用性の高さという利点もあり, 流れ場の数値解析法として広く利用されている. そこで本研究では, 状態場と感度解析には有限体積法を用いた新しい方法を開発することにより, 明確な形状表現を可能にしながら大規模問題への展開可能な方法論を構築する. 随伴方程式は連続系に基づき導出し, 有限体積法により離散化して数値安定性に優れている半陰解法のSIMPLE法(Semi-Implicit Method for Pressure Linked Equation) を用いて解析している. また, 最適化の過程におけるレベルセット関数を更新には, 時間発展方程式の数値解析法として有限体積法を適用した方法を構築する. これにより, 時間発展方程式の離散化の過程で弱形式による複雑な展開は必要としないうえ, 時間項については数値安定性のよいオイラー陰解法を適用することにより, 時間発展方程式の計算効率は状態場および随伴場と同様に向上させることができる.
著者
鈴木 幹三 岸本 明比古 山本 俊幸 足立 暁 山本 和英 白井 智之
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.24, no.10, pp.1078-1082, 1986-10-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
18

剖検で確認した高齢者肺炎102例を臨床病理学的に検討した. 60歳以上の剖検180例中102例 (57%) に肺炎が認められ, このうち53例 (52%) は肺炎が直接死因となった. 基礎疾患は脳血管障害後遺症, 心疾患が大半を占めた. 病理学的な肺炎病巣の拡がりは肺炎死因率と正の相関を示した. 肺炎は両下葉および右上葉に好発し, 病理学的に炎症病変は巣状分布を示す例が最も多く, これらのなかに沈降性肺炎, 嚥下性肺炎の関与する例がみられた. 大葉性肺炎, 嚥下性肺炎, 肺化膿症は直接死因となる頻度が高く, 肺うっ血水腫は49%にみられた. 病変発現部位では, 肺胞性肺炎が70%を占め, 混合型肺炎は10%であった.

2 0 0 0 OA ハエの味覚

著者
古山 昭 フルヤマ A. FURUYAMA
雑誌
奥羽大学歯学誌
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.132, 2006-06-30
著者
打浪(古賀) 文子
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.85-97, 2014-09-30

情報化社会が発展するにつれ,障害者の情報アクセスをいかに保障するかが課題となりつつある.特に知的障害者は直接アクセスできる情報源がほとんどないため,情報格差の最下層に取り残されている.本稿では,これまで国内にごくわずかしか研究蓄積のない知的障害者への「わかりやすい」情報提供について,学術的課題の検討を行った.また,国内での「わかりやすい」情報提供の先駆的な実践である,知的障害者向けの定期刊行物「みんながわかる新聞『ステージ』」の編集担当職員への聞き取りによる実態調査,及び「ステージ」編集会議の録音調査から,知的障害者への「わかりやすい」情報提供の普及のための実践的課題の考察を行った.学術的課題の整理から,先行研究における当事者的視点の不足が指摘された.また「ステージ」編集担当職員への聞き取り調査から,「ステージ」の詳細及び意義と課題が明らかとなった.さらに「ステージ」編集会議への録音調査から,「わかりやすさ」「わかりにくさ」に関する当事者視点からの示唆が得られた.今後,当事者視点からの検証に基づいた研究蓄積を一層増やしていく必要がある.また,「ステージ」のような試みが既存の領域や障害枠を超えて共有されるような展開を検討すること,他分野との連携を模索することが課題である.