著者
森村 勉 関 雅樹 石川 栄 坂上 啓 三輪 昌弘 村松 浩成 西村 和彦 吉田 幸司 足立 昌仁 南 善徳
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 = Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. C (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.76, no.764, pp.825-834, 2010-04-25
参考文献数
12
被引用文献数
1

We conducted full scale experiment to study the derailment mechanism of high speed railway vehicle by earthquake ground motion. The experiment was arranged to mimic the vehicle/track conditions of Tokaido Shinkansen by using the bolsterless bogie and the track materials both presently in use for Tokaido Shinkansen. Large excitations enough to derail the test vehicle were given, so that derailment motions were fully captured. Through the tests, (1) Total 34 cases of derailment were observed by the sine wave excitations in the frequency ranges of 1.1Hz to 1.5Hz. The test vehicle was derailed as the result of rocking motion. (2) Wheel lifts of around flange height without derailment were observed by the sine wave excitations in the frequency ranges of 0.5Hz to 1.0Hz. (3) By comparing the vehicle motions of two cases of different ballast conditions, we learned that dynamic features of the ballast track brings no significant difference on the vehicle dynamics of those cases. (4) Finding reasonable match between the experimental results and analytical results obtained from the simulation developed by the authors, we further investigated the possibility of derailment by the sine wave excitations in the frequency ranges of 0.5Hz to 1.0Hz and found that vehicle was to be derailed by giving larger excitation amplitudes than those given in the experiment.
著者
坂根 直樹 松井 浩 澤入 房子 森 直樹 平澤 勇 竹村 智子 村上 博之 小暮 彰典 高倉 康人 梅川 常和 吉岡 敬治 吉田 俊秀
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.521-524, 2001-06-30

われわれは健康学習 (患者の生き方や価値観を重視し, 行動科学手法を用いた保健指導論) を用いた「楽しくてためになる糖尿病教室」の普及を目指し, 全国でグループワークやロールプレイを中心とした糖尿病教育ワークショップを実施し, 糖尿病医療スタッフ995名の意識や態度に与える影響を検討した. プログラム内容検討, 参加者の目標設定, グループワークや体験学習の必要性の有無で有意差が認められた. 従来は講義時間が大半を占めていたが, 終了後はグループワークや実技の必要性が再認識された.
著者
吉田 梓
出版者
横浜女子短期大学
雑誌
横浜女子短期大学研究紀要 (ISSN:0389830X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.69-79, 1997-03-25
著者
山谷 泰賀 工藤 博幸 菅 幹生 羽石 秀昭 稲玉 直子 吉田 英治 錦戸 文彦 小畠 隆行 辻 厚至 稲庭 拓 吉川 京燦 河合 秀幸 小尾 高史
出版者
独立行政法人放射線医学総合研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

我々は、世界的な競争下にある次世代のPET装置開発において、開放化という全く新しい機能を備えた世界初の開放型PET装置「OpenPET」のアイディアを2008年に提案した。本研究では、OpenPETが可能にする診断治療融合システムにより、放射線がん治療の精度を格段に高める革新的コンセプトを提案し、小動物サイズのOpenPET試作機を開発し、ファントムおよび小動物レベルにてコンセプトの実証実験を行った。

1 0 0 0 OA 1.内視鏡診断

著者
門馬 久美子 吉田 操 榊 信廣
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.28-35, 2000-01-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
10

胃・食道逆流症(gastroesophageal reflux diseases: GERD)とは,食道内酸逆流により引き起こされる病態すべての総称であり,自覚症状あるいは,他覚所見を有するものである.食道粘膜への過剰な刺激は,食道粘膜の炎症性変化を起こすが,有症状者でも内視鏡有所見者は半数程度であり,自覚症状と粘膜所見の間には乖離がある.内視鏡にて観察される食道炎の大半は,上皮の欠損によるびらん・潰瘍性の変化であり,食道・胃接合部から口側へ,連続的あるいは非連続的に広がり,食道・胃接合部に近い下部食道に最も変化が強い.内視鏡所見を分類するには,ロサンゼルス分類,あるいは,食道疾患研究会の新分類案が使用されている.
著者
安細 敏弘 宮﨑 秀夫 吉田 明弘 山下 喜久 邵 仁浩 粟野 秀慈
出版者
九州歯科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

侵襲性歯周炎は若年者に特異的に発症する歯周炎であるが、発症に関して環境要因としての栄養摂取状況、遺伝学的要因などを包括的に解明した研究はない。本研究では疫学調査ならびに遺伝学的調査を行うことによりその環境要因を解明することにした。疫学的調査ではモロッコ王立大学の1年生を対象に、口腔内診査、唾液・歯肉縁下プラークの採取、採血、質問紙調査(年齢、性別、社会経済的背景、現病歴、既往歴、服薬情報、喫煙習慣、保健行動、食事内容(BDHQに準じる)とした。遺伝学的研究では侵襲性歯周炎が疑われる歯肉縁下プラークのA. a JP2株の有無、血球ミトコンドリアDNAの塩基配列を用いた分子人類学的解析を行った。
著者
吉田 巖
出版者
日本人類学会
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.161-164, 1918-06-25 (Released:2010-06-28)
著者
吉田 裕 大和田 勇人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究はICDMコンテストに参加し,Wikipedia編集者の編集行動を予測するモデルを構築した.手法には時系列解析におけるARモデルを参考にして,教師あり学習の理論を導入した自己教師あり学習を提案した.特徴空間には文字数や時間などの特徴を投入したが,主に編集回数に関する特徴の取り方を実験で比較した.同時期の関連研究の結果より予測精度が低いが,実験に基づいた特徴評価ができたと言える.
著者
吉田 力 粕渕 辰昭
出版者
山形大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994

山形県置賜平野の北東に位置する屋代郷低位泥炭地を実験地として本研究を進めた。この地区の積は約950haであり、泥炭層の深さは深いところで約9mであり、最深部に位置する所には積が約5.3haの残存湖(白竜湖)が存在する。この湖周辺の湿原は県の天然記念物として指されている。現在この地区はほとんど水田として利用されているが、近年、営農の合理化のため、場の大型化、大型機械の導入のための乾田化の要求が強い。しかし、湿原保全と湿田の基盤整備相矛盾するところが多い。そこで本研究は以下のことを中心に検討した。1)本地区の地盤沈下の実態調査。2)循環灌漑が低位泥炭地水田におよぼす影響。3)地盤沈下や水環境とも関連の深い白竜湖の面積の推移、4)道路荷重と泥炭の圧密について、5)土壌汚と水質、6)泥炭地内の構造物の耐酸性得られた結果を要約すると以下のようになる。1)本地区は40年間で平均70cmの地盤の変動が確認された。この変動の主たる原因は表層の消失によるものであった。2)この変動は北海道の場合と比較するときわめて少ないものであた。その理由は、この地区は閉鎖系であり、末端部に水門を設け水位を常に一定に保ってるからである。さらに、灌漑期には水門を閉じ循環灌漑を行っているためである。このような水理と対応して白竜湖の面積の縮小速度も著しく遅くなってきた。3)道路荷重により泥炭は圧密れるが、泥炭の透水係数は水田の1/10〜1/15に低下することがわかった。4)かつて指された重金属汚染、水質については現在は問題はない。地区内構造物の酸化の問題も水質調査の果から問題はないことが明らかとなった。この結果は、湿原の保全と周辺地区の開発との両立に示唆を与えるものである。
著者
吉田 順 等々力 博明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.301-302, 1997-03-12

「東アジアの急速な経済発展はなぜ起きたか」. この問いに対し, 数多くの研究がなされている. とくに, 社会主義圏での市場経済への移行策や経済停滞に見舞われている途上国での構造調整策に関連して, 東アジア地域の経済成長とそれを実現させた政策体系に対する学問的・実践的興味が復活してきているといってよい. 東アジアの経済発展がどうして起こったのか, なぜ東アジアだけで起こったのかという問題に対し, 本研究では, その解答を「各国の政策の相互作用である」とし, モデルを立てることによってその検証を試みることにした. 従来の経済学の範囲内でモデルを立てるというと, 線形連立方程式のようなモデルが想定されるが経済発展は動的な経済市場に対する適応行動によって生み出されたものなので, 静的なモデルでは説明がつかないと考えた. そこで遣伝的アルゴリズムを使って, 環境をマクロな東アジアの経済市場に置き換えると, 各国間の情報多様化 (個体差), 経済環境に適応するための政策相互作用が説明できると考えた.
著者
蓮池 堯民 吉田 豐太
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.473-486, 1928-03-31

Die Wirkungsweise des Termins (Tetrahydro-β-Naphthylamine) auf die vegetativen Funktionen, insbesondere auf den Blutdruck, ist noch nicht völlig aufgeklärt worden. Daher haben wir an Kaninchen zuerst die Beeinflussung der Blutdruckkurve durch die einmalige wie auch durch die mehrmalige intravenöse Injektion des Termins untersucht und dann dieselben Versuche nach der Atropin- oder Ergotamininjektion, nach der Durchschneidung des Vagus am Halse und auch nach der Durchschneidung des Halsmarks angestellt. 1) Durch die subkutane Injektion des Termins wurde keine bestimmte Veränderung der Blutdruckkurve hervorgerufen. Durch die intravenöse Injektion einer kleinen Dose desselben wurde nur eine geringe kurzdauernde Erhöhung des Blutdrucks, bei mittlerer oder noch grösserer Dose dagegen eine mehr oder weniger erhebliche Herabsetzung desselben konstatiert und etwa in der Hälfte der Fälle war die anfängliche Herabsetzung von einer leichten Erhöhung begleitet. Bei mehrmaligen Injektionen der mittleren und noch grösseren Dose wurde kein Einfluss auf die anfängliche Druckherabsetzung bemerkt. 2) Die vorangegangene Atropinisierung und die Vagusdurchschneidung am Halse übten keinen Einfluss auf den durch das Termin bedingten Blutdruckkurvenverlauf aus. 3) Die Ergotamininjektion konnte die leichte Erhöhung des Blutdrucks durch die kleine Dose Termin hemmen, aber die Herabsetzung durch die grössere Dose nicht. Nach der Durchschneidung des Halsmarks wurde niemals die Herabsetzung, sondern immer die deutliche und länger als sonst dauernde Erhöhung des Blutdrucks durch das Termin hervorgerufen, welche aber durch die vorangegangene Ergotamininjektion entweder an Grad verringert oder ganz beseitigt wurde oder sogar in das Gegenteil umschlug. Aus all dem wollen wir annehmen, dass die Herabsetzung des Blutdrucks durch das Termin weder von der zentralen noch von der peripheren Vaguserregung, sondern vorwiegend von der Erregung des sympathischen Zentrums, und die Erhöhung des Blutdrucks vorwiegend von der peripheren sympathischen Erregung herbeigeführt wird, und, ferner, dass bei normalen Kaninchen im allgemeinen die zentrale Wirkung der peripheren übergeordnet ist, da ja dort gewöhnlich die Herabsetzung des Blutdrucks durch das Termin im Vordergrunde steht.
著者
塩沢 昌 田野井 慶太朗 根本 圭介 吉田 修一郎 西田 和弘 橋本 健 桜井 健太 中西 友子 二瓶 直登 小野 勇治
出版者
Japan Radioisotope Association
雑誌
Radioisotopes (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.323-328, 2011-08-15
被引用文献数
10 31

福島第一原子力発電所事故で放射性物質が多量に降下してから約2か月後に,耕起されていない水田の深さ15cmまでの表土を厚さ1~5cmの6層に分割してサンプリングし,放射性セシウム(<SUP>134</SUP>Csと<SUP>137</SUP>Cs)の鉛直濃度分布を求めた結果,放射性Csの88%が0~3cmに,96%が0~5cmに止まっていた。しかし,量的に大半は表面付近に存在するものの,15~20cmの層まで新たに降下した放射性Csの影響が及んでいた。濃度分布から求めた放射性Csの平均移動距離は約1.7cmで,70日間の雨量(148mm)から蒸発散量を引いて体積含水率で割った水分子の平均移動距離は約20cmと推定され,土壌への収着により,Csの移流速度は水の移流速度に比べて1/10であった。しかし,文献にみられる実験室で測定した収着平衡時の土壌固相と土壌水との間の分配係数から計算される移流速度よりは2~3桁大きく,現場の移動現象が収着平衡からほど遠いことを示している。一方,耕起された水田では,表層の高濃度の放射性セシウムが0~15cmの作土層内に混合されて平均値(約4000Bq/kg)となっていた。