著者
鳥居 祥二 田村 忠久 吉田 健二 笠原 克昌 小澤 俊介 片寄 祐作 森 正樹 福家 英之 西村 純
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2009-05-11

高エネルギー電子・陽電子の直接観測による宇宙線近傍加速源と暗黒物質の探索を目的として、国際宇宙ステーション日本実験棟に搭載するCALorimetric Electron Telescope (CALET)の開発を実施した。CALETは当初予定の気球搭載型プロトタイプ(bCALET)による観測に対して、30倍以上の統計量が得られるだけなく、宇宙空間での高精度観測が可能である。bCALETによるCALETの観測性能実証と,熱構造モデルによるCERN-SPSでのビーム実験等により、搭載装置性能を確認した。その結果、世界に先駆けたTeV領域における電子観測を実現することが確証できている。
著者
吉田秀和著
出版者
音楽之友社
巻号頁・発行日
2001
著者
日高 健一郎 石崎 武志 井上 浩一 川西 宏幸 高根 沢均 田村 幸雄 原 隆 堀 賀貴 水嶋 英治 吉田 昭仁
出版者
東京藝術大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2009-04-01

中近東と北アフリカにおいて、ユスティニアヌス1世期(6世紀)の主要な教会堂建築を対象として基礎研究、考古学調査、工学、保存科学、遺産公開の5領域で研究を行う。リビアのトクラ遺跡では「西教会堂」の発掘で、アプシスが出土、ヨルダンのジェラシュ遺跡では「三連教会堂」の詳細実測を終え、アトリウムの一部発掘を実施し、先行建築を確認した。対象国の政情不安と騒乱で一部研究が未完となったが、研究期間後半ではハギア・ソフィア大聖堂(トルコ、イスタンブール)を主対象として、上部構造の形状と微動を計測し、劣化の主因となる壁体への水分浸透を解析した。構造と保存科学の視点から、同大聖堂の保存と公開への基本指針を得た。
著者
菊地 栄治 池田 賢市 亀田 温子 栗原 真孝 白川 優治 高田 研 高橋 亜希子 永田 佳之 仁平 典宏 丸山 英樹 宮古 紀宏 椋本 洋 吉田 敦彦 吉本 圭一 和井田 清司 平塚 眞樹
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究を通じて、私たちは現代日本の若者たちが力を奪われている実態について共通認識を得た。とはいえ、具体的な事例の協働的研究を通して、さまざまな難題に直面しつつも多くの若者たちがエンパワーされていく可能性が明らかになった。総じて、〈一元的操作モデル〉にもとづく施策と実践はかれらの力を奪い取りがちである。これに対して、〈多元的生成モデル〉はかれらをエンパワーできる。多くの事例において、かれらを〈若年市民層〉へと育む実践に共通するのは、相互的主体変容を促しているという特徴であった。〈多元的生成モデル〉は、エンパワメントの実践に共通する本質的特徴であり、今後の教育改革のあり方を示唆している。

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著者
吉田 文紀
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.15, no.11, pp.952-956, 1966-10-20 (Released:2011-09-21)
著者
手島 孝人 丹 明彦 渡辺 奏 吉田 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.92, no.10, pp.1566-1578, 2009-10-01
被引用文献数
5

インターネット上の通信を使ったアプリケーションが一般化し,遅延やパケットロスなどの通信品質への要求水準が高まる一方,そのようなアプリケーション自身を使った通信品質計測が可能になってきた.本論文ではその一例として,全世界で稼動しているオンラインゲームを使った通信品質計測実験について述べる.実験では実際に稼動しているオンラインゲームの通信状況を分析し,世界163ヵ国(地域)・IPアドレスで数えて120万ホスト間の通信遅延やその揺らぎなどの実データを1,600万点以上得た.本論文でははじめにその計測方法の特色について説明し,次に同一国内通信や国際通信における遅延の状況,国ごとの特色,帯域別・時間帯別に見た遅延の変化について計測結果を報告する.
著者
吉田 幸二 時実 象一 尾身 朝子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.682-693, 1999
被引用文献数
5 14

J-STAGEは,電子ジャーナルの投稿,審査,組版,発信を一貫してサポートするシステムである。J-STAGEセンターは,学会がインターネットを通じて365日24時間アクセス可能な共同利用センターで,ここに格納される閲覧用の電子ジャーナルデータはSGMLで作成される。投稿者のためにはLaTeXとMS Wordのテンプレートを用意し,組版までをサポートする。投稿者,編集部,編集委員,査読者はWeb上で投稿論文の参照,審査結果の入力,審査経過の閲覧が可能である。また,外部のデータベースや電子ジャーナルに,引用文献としてリンクを作成する。作成された電子ジャーナルはインターネットから検索・閲覧できる。電子討論,マルチメディア付録や学会の大会抄録集の作成もサポートする。
著者
吉田 裕久 山元 隆春 朝倉 孝之 岡本 惠子 黒瀬 直美 新治 功 西原 利典 増田 知子 三根 直美 宮本 浩治
出版者
広島大学学部・附属学校共同研究機構
雑誌
学部・附属学校共同研究紀要 (ISSN:13465104)
巻号頁・発行日
no.38, pp.111-117, 2009

本研究は高等学校の国語基本教材「羅生門」において, どのような読みの学力を育成することができるか, それを授業を通して明らかにすることを目的としている。方法として以下の3点を設定した。①初読における生徒の読解力の状況を調査する。②学習後, 生徒の読みがどう変化したか, 検討する。③どのような授業アプローチにより, 読解力が身につけられたのか, さらに基本教材においてどんな学力を身につけていくことが可能なのか検討する。そして授業実践として, 方法・形態の異なる3つの授業を設定した。1は, 「境界の物語として読む」ことを明示した上で, プレテクスト『今昔物語集』とテクスト「羅生門」の位置づけから, コードや象徴を読み解く方法である。2は, 「認識主体の育成をめざした」授業で, 「何が問題なのか」を発見する授業である。3は, グループ学習で, 「下人の行方を考える」学習課題を設定し, テクストから検証する方法である。これらの実践は, 「要点駆動の読み」を生み出すことをめざしたものともいえる。常に叙述を吟味しながら, 小説を読むことを探求していきたい。
著者
藤田 俊輔 吉田 和幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.37, pp.41-46, 2008-05-01
被引用文献数
5

我々は LAN スイッチを主として構成される Layer2 ネットワークのトポロジを推測するアルゴリズムを提案し,機器間の接続関係を推測・表示するシステムを作成し利用してきた.現在本システムの運用環境である大分大学では,多数のベンダの LAN スイッチを用いてネットワークを構築している.このような環境で,ベンダに依存せずに各 LAN スイッチの情報を取得するために,SNMP を用いている.しかし,SNMP を用いて MIB2 の情報を収集しても,いくつかの LAN スイッチでは機種に依存した特殊な手続きを取る必要があることがわかった.本論文では異なるベンダの LAN スイッチが混在するネットワークにおける構成情報の収集について述べる.We proposed the algorithm which infer Layer2 Network Topology. And we make and use the system which discovers LAN Topology using the algorithm, and displays it visually. In Oita university the Layer2 Network is composed of many venders' LAN switches. For absorbing vender disparities, we use SNMP to collect LAN switches' information. However, several LAN switches need unusual process. In this paper, we describe collection of LAN Topology Information from different venders' Layer2 Network.
著者
枝光 貴志 酒井 紘治 吉田 隆人 川島 悟之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.453, pp.45-48, 2008-01-17

モバイル機器用ディスプレイの高画質化に伴い、色再現性の向上が望まれている。その解決方法の一つとして広色域LEDの利用がある。広色域LEDバックライトを用いたLCDのNTSC比は、白色LEDバックライトを用いたLCDのNTSC比と比較して10%程度の向上が期待できる。しかしながら光束は白色LEDに比べ低下する。そこで白色LEDと広色域LEDとを組み合わせた混合バックライトの検討を行った。試作したバックライトは白色LEDバックライトに対して、全点灯モード(LED全点灯)では輝度は同等、ムービーモード(広色域LEDのみ点灯)ではNTSC比が8%程度向上した。また両モードにおいて十分な輝度均一性を得る事ができた。
著者
荻野 広樹 吉田 哲也
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.17, pp.1-6, 2011-02-28

本稿では,Non-negative Matrix Factorization (NMF) が局所表現に対応する特徴ベクトルで張られる特徴空間においてデータを近似して表現することに着目し,近似表現に用いる特徴空間が類似するという転移仮説に基づき,特徴空間を保存することにより転移学習を実現する手法を提案する.提案法では元ドメインにおいて NMF を用いて学習した特徴ベクトルからトピックグラフを構築し,NMF における目的関数に特徴空間の類似性を表現する正則化項を追加した目的関数を定義し,この目的関数の最小化を行うアルゴリズムを適用して転移学習を行う.提案する正則化項が両ドメインでのトピックグラフの類似性の表現に対応し,また,トピックグラフに対するグラフラプラシアンに対応することを示す.さらに,提案アルゴリズムの収束性を示す.提案法を文書クラスタリングにおける転移学習に適用し,提案法の効果を示すとともに他手法との比較を通じて有効性を示す.We propose a method called Topic Graph based NMF for Transfer Learning (TNT) based on Non-negative Matrix Factorization (NMF). Since NMF learns feature vectors to approximate the given data, the proposed method tries to preserve the feature space which is spanned by the feature vectors to realize transfer learning. Based on the learned feature vectors in the source domain, a graph structure called topic graph is constructed, and the graph is utilized as a regularization term in the framework of NMF. We show that the proposed regularization term represents the similarity between topic graphs in both domains, and that the term corresponds to graph Laplacian of the topic graph. Furthermore, we propose an extended learning algorithm based on the standard multiplicative update rules and prove its convergence. The proposed approach is evaluated over document clustering problem, and the results indicate that the proposed method improves performance via transfer learning.
著者
天倉 吉章 近藤 一成 穐山 浩 伊東 秀之 波多野 力 吉田 隆志 米谷 民雄
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 = Journal of the Food Hygienics Society of Japan (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.178-181, 2006-08-25
被引用文献数
1 11

キシメジ科スギヒラタケの化学成分に関する研究の一環として,本キノコ中のUV検出成分についてHPLC分析を行った.UV検出による主要ピークの1つを単離したところ,各種分光法の結果に基づき,共役トリエン構造を有するα-エレオステアリン酸であると同定した.α-エレオステアリン酸は,試験した他の8種の食用キノコからは検出されなかったため,スギヒラタケ特有の脂肪酸であることが示唆された.またスギヒラタケおよび他の食用キノコ中の遊離長鎖脂肪酸について,2-ニトロフェニルヒドラジドへ変換後,HPLC分析した.スギヒラタケの主要脂肪酸としてオレイン酸が検出され,α-エレオステアリン酸のほか,リノール酸,パルミチン酸,ステアリン酸などの飽和長鎖脂肪酸が検出された.
著者
松田 眞一 吉田 英雄
出版者
The Japan Institute of Light Metals
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.483-489, 2003-11-30
被引用文献数
2 3
著者
吉田 浩
出版者
生活経済学会
雑誌
生活経済学研究 (ISSN:13417347)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.123-129, 2010

The purpose of this paper is to clarify the conditions of information to be presented when the people select social security policy in aging Japan. In the following, firstly, we discuss the importance of information in selecting the policies. We examine some desirable approaches to reach the consensus through the discussion. Secondly, we survey current and future population, labor, national finances and social security in Japan. Thirdly, we evaluate the policies relating to social security of Japan quantitatively. Finally, we consider the reason why it is difficult to solve the issues on social security under the aging society and what the role of our association should have to play.
著者
吉田 健
出版者
徳島大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

膜中でのコレステロールの動態は、動脈硬化をはじめとする疾病との関連から重要である。本研究では、脂質膜中の疎水的モデル分子の溶媒和と、膜と水相の界面近傍の水和のダイナミクスに注目し、観測対象とする現象の研究に適った膜のモデル実験系の確立したうえで、溶液NMRと分子動力学シミュレーションにより、コレステロールが膜のダイナミクスにおよぼす効果を明らかにした。
著者
吉田 正樹 (2007-2008) 田中 啓治 (2006) BOUCARD CHRISTINE BOUCARD Christine BOUCARD Christine Claudia
出版者
東京慈恵会医科大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2006

1.静的視野検査の施行により、視放線の障害部位が臨床的にあらかじめ推定可能であった脳出血による視野障害症例に、機能的磁気共鳴イメージング法および拡散テンソル画像法をおこなった。2.機能的磁気共鳴イメージング法による視覚皮質における網膜位置情報レチノトピーの検討と、視放線の視覚皮質への接続性評価をおこなった。レチノトピー情報は、視野障害を正確に反映した結果が観察された。3.上記結果を、高磁場3T装置に応用し、シーケンスの最適化をおこなった。従来の1.5T装置と同程度の撮像時間内での撮像と、3T装置の長所である高空間分解能が可能となった。実際には、撮像時間は同じであるのに対して、機能的磁気共鳴イメージング法では、従来の1.5T装置では、3mm四方の空間分解能に対し、3T装置では、2mm四方の空間分解能が実現可能であった。拡散テンソル画像法では、1.5T装置では、2.5mm四方の空間分解能に対し、3T装置では、1.5mm四方の空間分解能が実現可能であった。4.緑内障性視野障害は、視覚野における形態変化を伴うことが剖検例で報告されている。緑内障症例に対して高空間分解能機能的磁気共鳴イメージング法および拡散テンソル画像法を施行した。先天緑内障症例において、視覚野、および視放線における形態変化を伴うことが示された。実際には、視覚野において、前方皮質の減少が観察され、視野障害に一致した。視放線に一致した白質の減少も同時に観察された。
著者
吉田 豊信 神原 淳 田中 康規 澁田 靖
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2009

ウエーハ等価薄膜太陽電池製造を可能とする次世代シーメンス法開発に向け,製造装置や安全性も考慮したプロセスの低コスト化等の技術開発研究と,成膜前駆体としてのクラスターの成長・堆積過程の解明や励起水素原子密度の絶対計測等の学術研究との融合知を礎としたシリコン膜堆積の系統的実験により,シーメンス法の速度論的限界を超えた高歩留まり超高速エピ堆積を実証するとともに,メゾプラズマCVD法の特徴を明確化した。