著者
飯場 咲紀 志賀 彩乃 坂本 真樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第26回全国大会(2012)
巻号頁・発行日
pp.1M2OS8b4, 2012 (Released:2018-07-30)

本研究では,「ふわふわ」といった触覚を表すオノマトペのイメージに適した色彩推定システムを提案する.オノマトペを構成する音韻を基に,オノマトペの印象を感性評価尺度で定量化し,同じ感性評価尺度で印象を評価した色彩との類似度を算出する.システムによる推定色彩がオノマトペのイメージに適しているかを検証し,本システムの評価を行った.ユーザの所望する質感と色が調和した素材提案システムへの可能性を示唆する.
著者
野田 拓斗 坂本 理々子 佐々木 誠
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.421-424, 2020 (Released:2020-06-20)
参考文献数
13

〔目的〕身体活動量の多さが運動耐容能の高さや運動後の心拍数の回復過程(Heart Rate Recovery:HRR)に影響するかを明らかにすること.〔対象と方法〕健常学生18名を対象に身体活動測定器を着用させ,身体活動指標として運動量,歩数を求めた.また,運動負荷試験を実施し,最高酸素摂取量(peakVO2/kg),運動終了後5分まで1分ごとに心拍数の回復値を測定し,運動量,歩数との相関関係の検討を行った.〔結果〕身体活動指標とpeakVO2/kgとの間に相関関係はなかった.運動量とHRRの間には相関関係がなかったが,歩数とHRRとの間には相関関係があった.〔結語〕身体活動量は運動耐容能と関連しないこと,身体活動指標のうち,運動強度を反映する運動量はHRRと関係しないが,運動強度を反映しない歩数がHRRの早さに寄与していることが示唆された.
著者
森脇 愛子 坂本 真士 丹野 義彦
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
性格心理学研究 (ISSN:13453629)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.12-23, 2002-09-30 (Released:2017-07-24)
被引用文献数
2 3

本研究では,どのように開示するかを測定するための「適切な自己開示尺度」および「不適切な自己開示尺度」を作成し,その因子構造,信頼性および妥当性を検討した.さらに,被開示者の反応を測定するための「聞き手の受容的反応尺度」および「聞き手の拒絶的反応尺度」を作成し,因子構造,尺度の信頼性および妥当性について検討した.研究1では,適切な自己開示尺度および不適切な自己開示尺度についてそれぞれ3因子,4因子を採用した.聞き手の受容的反応尺度および拒絶的反応尺度については,それぞれ4因子を採用した.内的整合性がよく,再検査信頼性が高かった.研究2では,これらの尺度の併存的妥当性がある程度示された.今後はさらに,サンプル等を配慮して検討していきたい.
著者
中野 重行 菅原 英世 坂本 真佐哉 小関 哲郎 上村 尚人 丹生 聖治 角南 由紀子 松木 俊二 梅月 恵美
出版者
The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1-7, 1999-01-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
8
被引用文献数
5 5

Objectives: A variety of factors influence the incidence of placebo effects . The purpose of this study was to clarify the influence of factors such as the doctor-patient relationship, patient's motivation and expectation for drug therapy on placebo effectsMethods: Data were obtained from two double-blind randomized clinical trials with a placebo control group of 123 patients with psychosomatic disorders. The improvement was assessed by doctors at two weeks after the initiation of treatment. The doctor-patient relationship, patient's motivation and expectation for drug therapy were assessed by doctors at the beginning of clinical trials.Results: The improvement rate in the placebo group was 42.3%, whereas the improvement rate in the diazepam group was 57.6% (p <0.05). In the placebo group, improvement rates were 50.0% in patients with a good doctor-patient relationship, 31.4% in patients with a moderate relationship and 10.0% in patients with a poor relationship (p < 0.05).Improvement rates were 46.1% in patients with a good motiva-tion for drug therapy and 19.0% in patients with poor or lack of motivation (p <0.01).Improvement rates were 36.4% in patients with low expectation for drug therapy, 53.0% in patients with a moderate one, and 7.7% in patients with high expectation (p <0.05).Conclusion: In patients with psychosomatic disorders, factors such as the doctor-patient relationship, patient's motivation and expectation for drug therapy clearly influ-ence the incidence of placebo effects.
著者
坂本 佳鶴恵
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.28-32, 1995-01-25

現代日本の晩婚化 最近,20歳代後半から30歳代の男女の未婚者が目につく。実際,1990年の国勢調査をみると,20歳代後半の女性の約10人に4人,男性の約3人に2人が未婚である。15年前の調査では,女性の未婚者が10人に2人,男性は2人に1人にもならなかったから、これはかなりの晩婚化である。 統計をさかのぼってみると,男性,女性の平均初婚年齢は,データのある1910(明治43)年以来,1930年までは男性約27歳,女性約23歳で落ちついている。しかし,その後日中戦争・太平洋戦争期間をはさんだ前後の統計で乱高下をみせる。1930年から1955年くらいまでは,戦争前ないしは戦中に晩婚化し,その後戦後の動乱期に早婚化した。戦中の1940年には平均初婚年齢は,男性29.0歳,女性24.6歳にまで上がったのち,戦後の1947年では急速に低下し,男性26.1歳,女性22.9歳にまで下がっている。
著者
片桐 知之 坂本 雄司 井上 侑哉 嶋村 正樹
出版者
日本蘚苔類学会
雑誌
蘚苔類研究 (ISSN:13430254)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.120-122, 2015 (Released:2018-07-03)

Marchantia polymorpha L. subsp. polymorpha (=M. polymorpha var. aquatica Nees) has been found in Ozegahara Moor (Niigata Prefecture, Central Honshu). It is the first Japanese collection since the early 1950s. During a field survey in Ozegahara Moor we found it in a wetland (36°56'43"N, 139°14'34"E, 1400 m elev.) located to the east of Toudengoya Hut. This place has heavy snowfall in all months except for July to October and is dominated by Phragmites australis (Cav.) Trin. ex Steud., where M. polymorpha subsp. polymorpha shows turf-forming habit with erect thalli and mat-forming habit with prostrate thalli. Although several plants with prostrate thalli occasionally bear gemma cups and become broader (to 10 mm) with wider branching angles (40-45°) than typical plants with erect thalli, the presence of black midline of thallus and the entire to crenulate ventral scale appendages are stable among populations.
著者
西村 美保 關谷 克彦 山根 八洲男 山田 啓司 寺本 修一 澁谷 拓司 坂本 竜一 松尾 孝行
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2008年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.241-242, 2008 (Released:2008-09-03)

本研究では,切削加工の前例がほとんど無い高密度純タングステンの被削性について調査した.超硬工具K10種を用いて旋削加工を行い,工具摩耗量,仕上げ面の粗さ,切削抵抗,切削温度を測定することにより,被削性評価を行った.本材料は低切削温度域では被削材の加工硬化,切削温度400~900℃程度の領域では被削材の工具への凝着,それ以上の温度では工具の耐熱温度を超えることにより急速に摩耗し,難削性を示した.

1 0 0 0 OA 皇室及皇族

著者
坂本辰之助 編
出版者
昭文堂
巻号頁・発行日
1910
著者
坂本 幸志郎 松本 一穂 谷口 真吾
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.131, 2020

<p>沖縄島北部の「やんばる」と呼ばれる地域の亜熱帯常緑広葉樹林は、生物多様性の高い生態系として知られている。本研究ではやんばるの森林において、植物が生産する有機物量(純一次生産量,NPP)を積み上げ法に基づいて評価した。NPPは一定期間における植物の成長量と枯死脱落量、被食量の和として求められる。本研究では2013, 2016, 2019年に琉球大学与那フィールド内の調査地(2500m<sup>2</sup>)において毎木調査を行い、各年のバイオマス量を見積もり、それらの差から成長量を求めた。また、調査地内の6箇所のリタートラップで採取したリターと虫糞から、それぞれ枯死脱落量と被食量を求めた。調査の結果、2016~2019年の間には台風攪乱等による樹木の先折れによって成長量は負の値(-61.5 g C m<sup>-2</sup> yr<sup>-1</sup>)を示した。枯死脱落量と被食量はそれぞれ350,27 g C m<sup>-2</sup> yr<sup>-1</sup>であった。その結果、NPPは315 g C m<sup>-2</sup> yr<sup>-1</sup>であると見積もられた。これらの結果から、本森林では年によっては植物によって生産された有機物の殆どが枯死脱落したり被食されることで、植物自身の成長が低く抑えられていることが分かった。</p>
著者
坂本 大祐
出版者
京都産業大学通信制大学院経済学研究会
雑誌
京都産業大学経済学レビュー (ISSN:21880697)
巻号頁・発行日
no.1, pp.80-104, 2014-03

我が国の近代水道は明治 20 (1887 )年横浜で初めて創設され、その後、全国で創設・普及していく。本稿は、創設期の近代水道がどような背景で整備され、その財源を日本経済そのもが未熟であった当時にどのように確保し、ま水道経営を維持させてきかを、明治20年から大正3年に整備された近代水道施設を対象にして整理・考察したものである。そして、近代水道整備事業の財源70% 以上が地方債を占め、そのおよそ半分が外資であったこと、また水道料金の適切な設定などによる水道経営を行うことにより地方債の元利償還を図り、水道を経営的に破綻させることなく、常に安全な水を供給できる水道として維持させきた、という史実を明らかにした。
著者
坂本 太郎
出版者
藝林会
雑誌
藝林 (ISSN:04332547)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.2-8, 1951-04
著者
坂本 惠
出版者
待遇コミュニケーション学会
雑誌
待遇コミュニケーション研究 (ISSN:13488481)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.91-96, 2019-02-01 (Released:2020-02-01)

本稿では「待遇コミュニケーション」「敬語コミュニケーション」でのいくつかのキーワードについて考察した。「丁寧」と「配慮」は同じ文脈で使われることもあるが、意味、用法の違いがある。「丁寧」は「乱暴でなく、心を込めて十分に考えて行う」というような意味で、相手を想定していない場合も多く、行動の仕方、方法、行動するときの様式を表している。一方「配慮」は「ある状況に対して、多くは特別な状況や、不十分な状況であることを理解して、それに合った、特別な扱いをする」というような意味で、必ず相手を必要とする。「尊敬」は人に対して使われ、「その行動、言動がすばらしいものだと感じられ、その人を真似したいと思い、仰ぎ見る存在であると思う」ことを表し、「尊重」は対象は人とは限らず、「何かを特別なものとして軽視せず、そのものとして大事に扱う、認める」という意味で、行動を伴うものである。「敬意」は「尊敬」に近いが、主に人に使いその人を「尊重」する気持ちである。「誠意」は自分自身の相手に対する気持ちであるが、それをどのように示すかという意味で関連表現である。「誠意」をどのように示すかは文化、言語によって異なることが知られている。これらの語はよく使われているが、実際には定義が難しく、他の言語に翻訳することも難しい。注意して使う必要がある。
著者
石綿 翔 高木 均 星野 崇 長沼 篤 坂本 直美 小板橋 絵里 相馬 宏光 乾 正幸 工藤 智洋 小川 晃 田原 博貴 金古 美恵子 岡本 宏明
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.109, no.4, pp.624-629, 2012 (Released:2012-04-05)
参考文献数
11

症例は70歳代女性.全身倦怠感,肝機能障害(ALT 2565IU/l)を主訴に入院.A,B,C型肝炎,EBV,CMV,自己免疫性肝炎は否定.2カ月ほど前から摂取し始めた菊芋によるDLSTで陽性を示し,薬物性肝障害(診断スコア8点)と診断された.その後保存血清でHEV-RNA陽性と判明し,E型肝炎と診断された.DLSTには偽陽性があり薬物性肝障害診断にHEV screeningの導入が必須と考えられた.
著者
坂本 春生
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.694-702, 2018-12-20 (Released:2019-02-22)
参考文献数
2

Guideline to prevent surgical site infection was published from Japanese society of surgical site infection and Japanese society of antibiotics chemotherapy in 2016. In the guideline, antibiotics prophylactic regimen has described in the all field of surgeries including oral surgery and dentistry. In 2018, Japanese society of cardiology published revised version of ‘Prevention and treatment of infective endocarditis (IE)’. In the guideline, antibiotics prophylaxis of IE in dentistry has described extensively. Since proper use of antibiotics for prevention of antimicrobial resistant bacteria production in oral surgeries has not been discussed sufficiently, we oral surgeons should understand the importance of proper antibiotics prophylaxis in oral surgery in accordance with these new guidelines.