著者
堀田正敦 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[60],
著者
山本 美佐子 水島 禮子 堀込 和代 木浪 智佳子 萬 美奈子 三国 久美 ヤマモト ミサコ ミズシマ レイコ ホリゴメ カズヨ キナミ チカコ ヨロズ ミナコ ミクニ クミ Misako Yamamoto Reiko Mizushima Kazuyo Horigome Tikako Kinami Minako Yorozu Kumi Mikuni
雑誌
北海道医療大学看護福祉学部学会誌 = Journal of School of Nursing and Social Services, Health Sciences University of Hokkaido
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.7-14, 2007-03-31

本研究の目的は,NICUに入院した子ども(以下NICU児)の母親の対児感情と母性意識の入院中から退院後1年間の経時的変化と,満期産児の母親との比較による特徴を明らかにすることである.接近と回避の下位尺度から成る対児感情評定尺度と育児肯定,育児否定,葛藤,成長志向から成る母性意識尺度を用い,入院中・退院後3ヶ月前後・退院後1年前後の調査を行った結果,以下のことが明らかになった.1)子どもへの接近は,入院中は満期産の母親よりも有意に低く,在胎過数と正の相関が見られたが,退院後は増加し1年後には在胎過数による相関も,満期産との差も見られなくなった.2)成長志向得点は入院中満期産と比較し有意に低く,退院後は職業との相関が見られた.育児肯定得点は入院中のみ初産のNICU児の母親が有意に低かった.NICUに入院する子どもの母親には,特に入院初期,初産で在胎過数が少ないほど母親のこころの回復過程を見守りながら,母子の相互交流を手助けする看護の重要性が確認された.The aim of this study was to determine changes in maternal consciousness and feelings toward babies admitted to Neonatal Intensive Care Unit (NICU) , and to compare their characteristics with mothers who had given birth to full-term infants. Two scales were used in this study : (1) a rating scale of feelings toward babies based on a measurement of approach and avoidance, and (2) a maternal consciousness scale that measured infant care, childcare rejection, complications, and growth. Data was collected three times : during hospitalization, three months after discharge, and one year after discharge. 1) Mothers of NICU infants were significantly less likely to approach their infants during hospitalization than mothers of full-term infant births with a positive correlation with the number of weeks of pregnancy lacking for a full-term birth. However, after hospital discharge, the degree to which mothers of NICU infants approached their infants increased. After one year, there was no correlation with weeks of pregnancy, and the previous difference with full-term infant births became indistinguishable. 2) Growth scores for NICU infants of mothers who had been discharged were significantly lower when compared with those during hospitalization. Furthermore, a correlation between infant growth and employment was found among mothers after hospital discharge. Infant care scores of mothers of NICU infants were significantly lower for mothers who were having their first child. For mothers of infants admitted to NICU, especially for mothers giving birth for the first time or being hospitalized for the first time, it is important for nurses to encourage a mutual exchange between mother and infant while also ensuring that the mother recovers psychologically.
著者
光武翼 中田祐治 岡真一郎 平田大勝 森田義満 堀川悦夫
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
第49回日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
2014-04-29

【目的】後頭下筋群は筋紡錘密度が非常に高く,視覚や前庭覚と統合する固有受容器として中枢神経系との感覚運動制御に関与する。後頭下筋群の中でも深層の大小後頭直筋は頸部における運動制御機能の低下によって筋肉内に脂肪浸潤しやすいことが示されている(Elliott et al, 2006)。脳梗塞患者は,発症後の臥床や活動性の低下,日常生活活動,麻痺側上下肢の感覚運動機能障害など様々な要因によって後頭下筋群の形態的変化を引き起こす可能性がある。本研究の目的は,Magnetic Resonance Imaging(以下,MRI)を用いて後頭下筋群の1つである大後頭直筋の脂肪浸潤を計測し,脳梗塞発症時と発症後の脂肪浸潤の変化を明確にすることとした。また,多変量解析を用いて大後頭直筋の脂肪浸潤に影響を及ぼす因子を明らかにすることとした。【方法】対象は,脳梗塞発症時と発症後にMRI(PHILPS社製ACHIEVA1.5T NOVA DUAL)検査を行った患者38名(年齢73.6±10.0歳,右麻痺18名,左麻痺20名)とした。発症時から発症後のMRI計測期間は49.9±21.3日であった。方法は臨床検査技師によって計測されたMRIを用いてT1強調画像のC1/2水平面を使用した。取得した画像はPC画面上で画像解析ソフトウェア(横河医療ソリューションズ社製ShadeQuest/ViewC)により両側大後頭直筋を計測した。Elliottら(2005)による脂肪浸潤の計測方法を用いて筋肉内脂肪と筋肉間脂肪のpixel信号強度の平均値を除することで相対的な筋肉内の脂肪浸潤を計測した。大後頭直筋の計測は再現性を検討するため級内相関係数ICC(2,1)を用いた。発症時と発症後における大後頭直筋の脂肪浸潤の比較はpaired t検定を用いた。また,大後頭直筋の脂肪浸潤に影響を及ぼす因子を決定するために,発症時から発症後の脂肪浸潤の変化率を従属変数とし,年齢,Body Mass Index(以下,BMI),発症から離床までの期間(以下,臥床期間),Functional Independence Measure(以下,FIM),National Institute of Health Stroke Scale(以下,NIHSS),発症時から発症後までのMRI計測期間を独立変数としたステップワイズ重回帰分析を行った。回帰モデルに対する各独立変数はp≧0.05を示した変数を除外した。回帰モデルに含まれるすべての独立変数がp<0.05になるまで分析を行った。重回帰分析を行う際,各独立変数間のvariance inflation factor(以下,VIF)の値を求めて多重共線性を確認した。すべての検定の有意水準は5%とした。【倫理的配慮,説明と同意】すべての患者に対して文章,口頭による説明を行い,署名により同意が得られた者を対象とした。【結果】対象者のBMIは21.5±3.3,臥床期間は5.3±9.5日,FIMは84.6±34.5点,NIHSSは5.6±5.9点であった。大後頭直筋の脂肪浸潤におけるICC(2,1)は発症前r=0.716,発症後r=0.948となり,高い再現性が示された。脳梗塞発症時と発症後に対する大後頭直筋の脂肪浸潤の比較については発症時0.46±0.09,発症後0.51±0.09となり,有意な増加が認められた(p<0.001)。また重回帰分析の結果,大後頭直筋における脂肪浸潤の変化率に影響を及ぼす因子としてNIHSSが抽出された。得られた回帰式は,大後頭直筋の脂肪浸潤=1.008+0.018×NIHSSとなり,寄与率は77.5%(p<0.001)であった。多重共線性を確認するために各変数のVIF値を求めた結果,独立変数は1.008~4.892の範囲であり,多重共線性の問題は生じないことが確認された。【考察】脳梗塞患者の頸部体幹は,内側運動制御系として麻痺が出現しにくい部位である。しかし片側の運動機能障害は体軸-肩甲骨間筋群内の張力-長さ関係を変化させ,頸椎の安定性が損なわれる(Jull et al, 2009)。この頸部の不安定性は筋線維におけるType I線維からType II線維へ形質転換を引き起こし(Uhlig et al, 1995),細胞内脂肪が増加しやすいことが示されている(Schrauwen-Hinderling et al, 2006)。脳梗塞発症時のMRIは発症前の頸部筋機能を反映し,発症後のMRIは脳梗塞になってからの頸部筋機能が反映している。そのため,脳梗塞を発症することで大後頭直筋の脂肪浸潤は増加する可能性がある。また大後頭直筋の脂肪浸潤に影響を及ぼす因子としてNIHSSが抽出され,麻痺の重症度が関係している可能性が示唆された。今後の課題は,脳梗塞患者における大後頭直筋の脂肪浸潤によって姿勢や運動制御に及ぼす影響を検証していきたい。【理学療法学研究としての意義】脳梗塞片麻痺患者は一側上下肢の機能障害だけでなく頸部深層筋に関しても形態的変化をもたらす可能性があり,脳梗塞患者に対する理学療法の施行において治療選択の一助となることが考えられる。

1 0 0 0 IR 豆まき

著者
堀田 冬子
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.35-35, 1978-02-01
著者
高橋 渉 野村 光由 桝田 正美 柴田 隆行 村上 良彦 堀内 宰
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2011年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.329-330, 2011 (Released:2011-09-01)

微小径エンドミルを用いた微細加工では,工具が折損し易いため,1刃あたりの送りを小さくせざるを得ない.このため,ごく僅小の工具回転振れがあっても,切り屑生成への影響を無視できないと考えられる.本研究では,φ100μmの微小径エンドミルを用いて,種々の工具回転振れにおける切り屑生成挙動および加工形状精度への影響について実験検討したので、その結果について報告する.
著者
堀川 美奈 百瀬 公人
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.A3O2046, 2010

【目的】<BR>術後早期からpatella settingなど特に内側広筋(以下VM)に注目して大腿四頭筋の筋活動増加を目的とした等尺性収縮練習を積極的に行っているが,筋収縮が充分に得られない症例が多い. VMは古くから膝関節最終伸展域にて有意に活動すると考えられていたが,LiebらはVMだけでは膝関節を伸展できないことや膝関節伸展角度を大腿四頭筋各筋の働きに差はない事を報告している.また,筋は静止長で最も筋力が発揮しやすいとされているが,生体で静止長を明らかにすることは不可能であり,実際に筋活動を得られやすい肢位を予測するのは困難である.そこで今回, 等尺性収縮下のVM・大腿直筋 (以下RF)・外側広筋(以下VL)に着目し,表面筋電図を用いて膝関節屈曲角度別の筋活動と膝伸展トルクの変化を調査したので報告する.<BR><BR>【方法】<BR>対象は膝関節に外傷既往のない健康成人男性10名,女性5名の計15名(平均年齢25.8±3.0歳)の右膝とした.測定肢位は股関節屈曲75°・内外旋中間位,足関節は測定直前に背屈0°に設定した.膝関節屈曲角は0 °,15°,30°,45°,60°,75°,90°とし,各肢位で3秒間膝関節伸展の最大等尺性収縮を行った.筋電図は日本光電社製誘発電位検査装置「MEB5504」を用い,VM,RF,VLの最大等尺性収縮時の筋波形が安定した0.3秒間の平均積分値を測定した.VM,RF,VLに電極を貼付し,電極間の距離は3cm,アース電極は左手背に貼り付けた.膝関節屈曲90°を基準とし,正規化のため%IEMGに換算した.膝関節の各肢位でVM,RF,VLの筋活動を比較するため一元配置分散分析を行い,事後検定としてPSL法を用いた.筋力の測定はLumex社製Cybex350,CSMI社製Humacシステム を用い,膝関節屈曲角の各肢位での膝伸展ピークトルクの平均値を用いた. また,計測は全て同一検者が3回測定した平均値を用いて行った.<BR><BR>【説明と同意】<BR>対象者には研究内容を説明し同意を得て実験を行った.<BR><BR>【結果】<BR>膝関節屈曲30°でVM・VLに比しRF(p=0.007),膝関節屈曲45°でVMに比しRF(p=0.026),膝関節屈曲60°でVMに比しRF(p=0.043)の%IEMGが有意に大きかった.また,膝伸展ピークトルクは膝関節屈曲75°で最大を示した.<BR><BR>【考察】<BR>今回の実験では膝関節伸展0°でVMは他の筋と比較して有意な%IEMGの上昇は認められず,3筋の活動に有意差は認められなかった.膝関節屈曲30°でVMはRFより有意に活動が低く、膝関節屈曲45°,60°でVMはRF,VLより有意に活動が低かった.市橋らの報告では足関節フリー(殆どが底屈位)の条件で,VM,RFの筋活動は殆ど同じとされているが,今回の実験ではRFの筋活動が大きい傾向にあった. <BR>Smidtは膝伸展トルクは膝関節屈曲45°~60°で最大となり,膝関節角度が伸展するに従い低下すると報告している.Rajalaらは膝屈曲50°~60°で最大となることを報告している。今回の実験では膝関節屈曲75°で最大値をとり,膝を伸展するに従って低下した.これらは市橋らの報告と一致した.Smidtは膝の伸展動作においては、内的モーメント・アームは膝関節屈曲45°で最大値をとることを報告している.内的モーメント・アームは膝関節屈曲75°では最大長よりも短くなっているため,この角度で膝伸展トルクが最も大きかった理由は大腿四頭筋の筋力がどの角度よりも最大であるといえる.Bandyらはより膝関節を屈曲した角度で等尺性収縮を行った群では,伸展した角度での筋力も増加していたが,より伸展位で運動した場合には屈曲位での筋力増強は得られなかったと報告している.この報告を参考にすると,等尺性収縮に限っては,膝伸展トルクが最大となる膝関節屈曲75°で筋力強化を行えば,より効率的に大腿四頭筋の筋力増強が図れる可能性があると推察される.<BR><BR>【理学療法学研究としての意義】<BR>膝関節角度別に筋力を調査することで,特に角度制限がある症例に対して臨床で最も効率的な筋力強化練習の肢位を予測する手がかりとなると考える.<BR>
著者
丸山 翔太郎 黒岩 眞吾 堀内 靖雄
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J102-A, no.2, pp.120-123, 2019-02-01

トランペットの音色が演奏者によってどのように異なるのかについて,音響的特徴の分析を行った.また,演奏者の個人性を表す特徴量として口唇振動MFCCを提案しHMMを用いた演奏者識別実験によりその有効性を確認した.
著者
松井 康輔 宮内 拓史 木村 穣 海堀 昌樹
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.301-305, 2018-12-15 (Released:2019-02-01)
参考文献数
10

外科手術後における身体活動性の早期回復を目指すには,運動療法のみならず運動直後の栄養摂取を含めた栄養管理を併用するリハビリテーション栄養の取り組みが重要である.当院では肝癌患者に対し,健康運動指導士が個々にあった運動プログラムを提供し,積極的に身体を動かすことにより,術後の体力回復をより早期に改善することで体力維持を可能とさせる研究を行ってきた.そこで,障害肝を併存している肝癌患者を対象にBCAA製剤投与運動療法群(n=25),および術前後運動療法および栄養指導運動群(n=25),術前後栄養指導のみの対照群(n=26)の3群に分類し運動療法の有効性を検討したところ,障害肝合併の肝細胞癌患者に対して術前術後6ヵ月間の運動療法およびBCAA製剤投与により脂肪量の減少による体重の減少,またインスリン抵抗の改善効果を認めたものの,骨格筋量には影響を示さなかった.肝臓疾患患者に対しては日常安静重視ではなく,逆に積極的な運動療法を推奨するべきであると考える.
著者
横山 和 堀川 宗之
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 開発工学部 (ISSN:09177612)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.71-77, 2006-03-31

最近,VDT(visual display terminal)作業や長時間の単一作業が原因で,肩凝りや肩腕痛を訴える人が増加している.これらの頸部や肩腕部の頸肩腕障害に対する治療方法の一つとして,入浴や入湯によって患部を温める温浴療法がある.温浴の心・血管系に及ぼす影響についての研究はこれまでにも行われているが,温浴が筋硬度や筋疲労度に与える効果についての研究は見当たらない.そこで,僧帽筋に対する温浴の効果を,筋硬度計で測定した筋硬度と,表面筋電図から得られるmean power frequency (Fm) を指標に用い,13 人の大学生を対象に検討した.湯温を40℃に設定した浴槽に,肩部が全て浸かるように10 分間入浴し,入浴前を対照に,出浴後60 分間にわたって15 分毎に筋硬度と表面筋電図を測定し解析した.全被験者を対象にすると,入浴前の筋硬度とFm の間に相関は認められなかったが,被験者のうちで筋硬度が平均値より高い群では負の相関が認められ,筋の硬さが増すほどFm は低周波化した.Fm は筋疲労に伴って低周波領域にshift(slowing)するので,筋硬度の高い群では筋疲労が相対的に強く起こっていると考えられる.温浴は筋硬度を入浴前に比べて25%も減少させて筋を軟らかくし,出浴後60 分においてもなお6%低値を示した.入浴前後でFm の有意な変化は全被験者対象では認められなかったが,入浴前のFm が平均値より低い群では出浴直後にFm が3%上昇し,出浴後60 分まで高値を維持した. Fm が低い群では温浴により血液循環が促進され蓄積された代謝産物が除去されたことによって筋疲労が改善されたものと推測された.
著者
有村 恵美 大山 律子 町田 美由紀 日高 宏実 阿部 正治 中熊 美和 堀内 正久
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.89-95, 2019 (Released:2019-01-29)
参考文献数
21

慢性腎臓病(CKD)啓発イベント「世界腎臓デー in かごしま」にて、食塩摂取状況アンケートと食塩味覚感受性評価(ソルセイブ検査)を実施した。対象者は、自主的に参加された172人(男性59人:平均年齢 55.5±14.8歳、女性113人:平均年齢50.8±19.3歳)であった。単変量解析では、食塩感受性低値者 は、高値者に比べて男性割合・年齢・薬剤服用者割合・漬物摂取頻度が有意に高かった。多変量解析(ロジスティック回帰分析)では、食塩味覚感受性と関連する因子として性別、年齢が認められた。食塩味覚感受性と性別、年齢との関係は知られており、本検討によって、試験そのものの有用性が確認できたと示唆された。体験型のソルセイブ検査により、食塩味覚感受性が低いと分かった方は、その結果を踏まえて今後の食生活に注意を払うことが可能となることは有意義であると思われた。このようなCKD啓発イベントを通じて、参加者に質の高い情報や経験を与えることは、食塩味覚感受性保持と減塩への関心を高めることにつながる可能性が考えられた。
著者
堀 聡美
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.4, pp.1-4, 2009-11-28

フル CG アニメーション作品,もんちゃんのメイキングについて紹介を行う.This report introduce making and characters of animateion "mon-chan".
著者
堀 久美 木下 みゆき
出版者
岩手大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

研究代表者による情報発信活動を行う女性の側からの調査・検討に、研究分担者が計画した情報学の側からの調査・検討を加えることで、多面的かつ包括的な研究を実施することができた。初年度は、大きく以下の4項目を実施した。①研究代表者・分担者のそれぞれの専門領域における先行研究から明らかとなった知見について整理・共有したうえで、本研究の対象となる震災記録等について、資料収集・分析を行い、女性たちが残したかった経験、ジェンダーの視点がどのようなものであったかを検討した。②本研究の対象となる震災記録活動に携わる女性団体から研究協力者を得て、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震の被災地での女性の記録活動についてプレ調査を行った。プレ調査に基づき、調査方法や調査項目の妥当性等を検討し、次年度の本調査実施に向け、調査計画を具体化した。③震災記録の収集・発信が期待される被災地の専門図書館である男女共同参画センター情報ライブラリー/図書室として、兵庫県、仙台市、熊本県、熊本市の関連施設においてプレ調査を行い、調査方法や調査項目の妥当性等を検討し、精査した。これを踏まえ、次年度の本調査実施に向け、調査計画を具体化した。④上記の3項目の研究実践の途上で、災害に関する男女共同参画センターの情報機能について、長期的な観点からその成果を明らかにすることが、本研究にとって有効であることが分かり、新たに、阪神淡路大震災後から現在までの、兵庫県立女性センターの情報ライブラリー担当者を対象とする調査計画を立案・実施し、考察を行った。
著者
松井 洋 中村 真 堀内 勝夫 石井 隆之
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.109-122, 2007-03-15

日本とトルコの中学生,高校生,大学生,親,3820人を対象に,恥意識について調査を行い,日本とトルコの文化比較と世代間比較を行った。親に対する質問項目の因子分析の結果,「他律的恥意識」,「他者同調的恥意識」,「自律的恥意識」の3因子を抽出した。この3因子構造は,生徒とほぼ同一であった。この3因子を基に層別の分散分析の結果,3つの恥意識について,グループ間に有意な違いがあった。自律的恥意識は,トルコの父母とトルコの中学生女子,それに日本の母が高く,日本の若年層で低い。他律的恥意識は,おおむね,大人,女子,男子という順になった。他者同調的恥意識は,日本の女子とトルコの中学生が高く,日本の父親が最も低かった。以上のことから,恥意識の強さは文化と世代によって質的に異なると言える。つまり,世代や文化によって,恥を感じる場面が異なる。日本の親は,自律的恥意識と他律的恥意識が強く,子どもは他者同調的恥意識が強い。また,女子は他律的恥意識と他者同調的恥意識が男子より強い。このようなことは,日本の若年層で問題行動を抑止する恥意識が弱いことを示している。このことは,わが国における恥意識の質が変容した可能性を示していると考えられる。
著者
碇 朋子 岩崎 邦彦 大平 純彦 勝矢 光昭 小出 義夫 五島 綾子 小林 みどり 鈴木 直義 鈴木 竜太 高野 加代子 福田 宏 堀内 義秀 武藤 伸明 森 勇治 湯瀬 裕昭 渡邉 貴之 渡部 和雄
出版者
静岡県立大学
雑誌
経営と情報 : 静岡県立大学・経営情報学部/学報 (ISSN:09188215)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.69-82, 2002-03-25

School of Administration and Informatics (hereafter, AI) at the University of Shizuoka holds a monthly faculty research session. In the academic year of 2001-02, it was decided that the research session would adopt the systems conversation (i.e. brainstorming) style of the International Systems Institute, and have the following steps: 1. Decision on the theme to work on; 2. Input paper circulation and dialogue by email; 3. Conversation session; 4. Circulation of report from a conversation session, which also serves as the input paper for the next session; and, 5. Final report based on the above interactions. Participation in the input paper submission, conversation, and report writing is all-voluntary. It was decided that the theme be "Roles of Information Education and Computer Education in the Educational Program of the School of Administration and Informatics." This is a topic that all the AI faculty from various academic disciplines could work on. Through such a conversation process, we have two major outcomes: 1. Dialogue among the AI faculty across their A (Administration and Accounting), M (Mathematics and Model-building), and C (Computer and Communication) backgrounds. 2. Common understanding that the AI faculty members have various interpretations of the concepts such as information education; computer education; nature and levels of information and computer-related knowledge and skills the AI graduates are expected to have. Yet, regarding the necessary levels of knowledge and skills required for the AI graduates, the AI faculty seems to have, or have come to an agreement on their contents. Another point of agreement is that information education and computer education need to be linked not only to their advanced levels, but also the A and the M courses.
著者
堀田正敦 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[200],
著者
山崎 貴子 伊藤 直子 岩森 大 堀田 康雄 村山 篤子 古田 和浩 金子 慶子 田中 照也
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 創立40周年日本調理科学会平成19年度大会
巻号頁・発行日
pp.105, 2007 (Released:2007-08-30)

【目的】 硬さのために食用としての利用度が低い牛肉の部位について低温スチーミング調理により軟らかく食べやすくなることを報告した。一方、食肉の軟化としてキウイ、パパイヤやショウガなどのプロテアーゼの利用による報告もある。低温スチーミング調理は任意の温度管理が容易のため、種々の内在性および外から添加した酵素を最大限利用することができることが特徴である。そこで、低温スチーミング調理とキノコのプロテアーゼを併用した食肉軟化について検討した。 【方法】 キノコにはカゼイン分解活性の高かったマイタケを用いた。マイタケに2倍量の水を加えてろ過したものを抽出液として牛肉とともに加熱した。比較として、マイタケ抽出液のかわりに水、ショウガ抽出液を用いたものについても同様に行い、加熱後溶出したペプチド・アミノ酸量、遊離グルタミン酸量、肉の物性測定および官能検査により評価した。さらに低温スチーミング調理による効果をみるため、70℃2hスチーミングしたものと茹で10分加熱したものを比較した。 【結果】 肉をマイタケ抽出液とともに加熱すると、水やショウガ抽出液とともに加熱した場合より、溶出したペプチド・アミノ酸量、グルタミン酸量が多かった。また物性測定、官能評価の結果でも肉が軟らかくなっていた。スチーミングしたものと茹でたものではスチーミングしたものの方が全体的に評価が高く、特にマイタケ抽出液とともに低温スチーミングをした肉について高い評価が得られた。
著者
堀田 栄喜 ポンチャイ カーンパーニット 林 泉
出版者
社団法人 プラズマ・核融合学会
雑誌
核融合研究 (ISSN:04512375)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.115-124, 1980

Dynamic stabilization of high beta plasmas by axial rf current has been theoretically investigated. It is shown that higher-number modes are very easy to be stabilized. In case of m=1 mode, if there is no conducting shell, the shorter wave-length instabilities can be stabilized, but the stabilized wave-number region is very narrow. When the plasma column is surrounded by a concentric conducting shell, however, the stabilizing force of the rf image current induced in the conducting shell is so effective that the long wave-length m=1 mode can be perfectly stabilized by very small rf current.