著者
加来 信広 中村 道利 高下 光弘 八塚 知二 松元 雅彦 真角 昭吾 宮原 正樹 中山 巌 駄阿 勉 横山 繁生
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.1568-1572, 1993-09-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
6

Two cases of sacrococcygeal chordoma, were surgically treated in our hospital. One case was discovered after investigation of an episode of bruising on the hip, and the other case was diagnosed two years after the excision of rectal cancer that had no specific histological features.Both cases had partial destruction of sacral bone in the lateral plain X-ray film of the pelvis and a defined mass anterior to the lower sacrum was seen on MRI. We performed complete excision of tumor using the posterior approach and retained the unilateral S3 nerve. Postoperatively there was no neurological disturbance except the symptom of slight residual urine.
著者
原田 和弘 阿保 勝之 川崎 周作 竹迫 史裕 宮原 一隆
出版者
一般社団法人 水産海洋学会
雑誌
水産海洋研究 (ISSN:09161562)
巻号頁・発行日
vol.82, no.1, pp.26-35, 2018

<p>播磨灘北東部沿岸(兵庫県明石市から加古郡播磨町沖)のノリ漁場周辺における溶存態無機窒素(DIN)の動態とノリの品質を調査した.当海域の表層DIN濃度は,港湾内や下水処理水放流口周辺で高い傾向にあった.また,表層DIN濃度の水平分布は海岸線に沿った岸寄りの東西方向に比較的高い濃度域が広がり,沖合域は低かった.塩分やアンモニア態窒素濃度の観測結果から,調査海域東部沿岸に位置するノリ漁場周辺では,下げ潮時(当海域では東流)に港湾からの流出水および下水処理水からの栄養塩供給を受けている可能性が示唆された.また,数値シミュレーション結果でも,放流された下水処理水は下げ潮時に東の方向に流れ,ノリ漁場に到達すると判断された.さらに,同漁場のノリの色調は,港湾流出水や下水処理水等の影響を受けやすい沿岸側で良好であることが判明した.</p>
著者
宮原 正信 高橋 正彦
出版者
高知医科大学
雑誌
高知医科大学一般教育紀要 (ISSN:09123083)
巻号頁・発行日
no.1, pp.47-54, 1986-03-31

Mitochondrial dysfunction due to oxygen deficiency was studied in the systems of in vivo and in vitro using rat livers, and the following results were obtained The decrease in oxidative phosphorylation in mitochondria exposed to oxygen deficiency in vitro was improved by treating them with membrane stabilizing agents such as chlorpromazine and cepharanthine. The oxygen deficiency induced membrane deterioration involved in barrier function and the sensitivity to lipid peroxidation of the mernbranes. The agents protected the membranes from the above lesions without giving any effects on adenine nucleotide degradation in the absence of oxygen. Previous intravenous injection of cepharanthine (0.4mg/100g body weight) protected the mitochondria from the dysfunctions due to hepatic ischemia. From these results, in addition to our previous results, the mechanism of mitochondrial dysfunction due to oxygen deficiency was discussed.
著者
宮原聡 飯田龍 徳永健伸
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2013-NL-211, no.2, pp.1-7, 2013-05-16

文を談話単位と呼ばれる基礎的な単位に分割する処理は談話関係解析などの前処理として必須である.ただし,談話単位間に論理的な談話関係を想定する場合には,談話単位に適切な粒度で命題が含まれる必要がある.これは,談話単位間で論理的な談話関係を想起する場合に,一つの談話単位に命題に相当する情報が含まれない場合には,関係を人手で付与する場合に解釈が困難になったり,また一つの談話単位に複数の命題が含まれている場合にはどちらの命題と関連させて関係を付与するのかわからなくなるという問題があるためである.本稿では談話単位の認定基準について議論し,談話単位アノテーションの仕様を設計し,日本語書き言葉均衡コーパス (BCCWJ) の一部に人手でアノテーションを行った.さらに,談話単位の境界にどのような特徴が現れるのかを人手で分析し,それらを手がかりとした自動分割の手法を提案する.この手法の有効性を調査するために BCCWJ にアノテーションした結果を利用した評価実験を行った結果について報告する.
著者
宮原宏輔
雑誌
No Shinkei Geka
巻号頁・発行日
vol.29, pp.335-339, 2001
被引用文献数
2
著者
石川 智治 野澤 昭雄 三井 実 水野 統太 今井 啓介 井出 英人 宮原 誠
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.169-174, 2008-12-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
14
被引用文献数
1

In this paper, the objective assessment scale for Deep KANSEI evoked by high quality sound reproduction was investigated in the following experiments.(1) Subjective evaluation of the quality of musical sound reproduced by two different systems. One was a conventional system and the other was the Extra HI System M which could reproduce superior high quality sound by characteristics of precision wave front and planar wave.(2) Measurement of the nasal skin temperature, which is known to be an index of autonomic nervous system activity. Results showed that a greater pleasant feeling seemed to be evoked in the Extra HI System M condition compared to the condition of the conventional sound reproduction system. The long-term decrease of the nasal skin temperature, which strongly correlates to sympathetic nervous activity, showed a correlation with the subjective evaluation implying the possibility of objective assessment scale for Deep KANSEI.
著者
猪田 和代 宮原 葉子 仁後 亮介 吉岡 慶子 山本 亜衣 秋永 優子 楠瀬 千春 末田 和代 三成 由美 松隈 美紀 八尋 美希
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, 2018

【目的】「次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理」では、全国に残されている特徴ある家庭料理について、聞き書き調査を通して地域の暮らしの背景とともに記録し、次世代に伝えることを目的としている。本研究では九州支部の調査で得られた家庭料理の中から特に「主菜」の特徴について検討した。<br>【方法】日本調理科学会特別研究の調査ガイドラインに基づき聞き書き調査を行った。調査地区は北九州地域(5名)、筑豊地域(2名)、福岡地域(9名)、筑後地域(9名)の4地域。調査期間は平成24年~25年度。対象者は昭和35年~45年当時の調理担当者とし、平均年齢は74.0±6.1歳であった。<br>【結果】日常の食事は質素で、主菜は野菜の煮物が主であった。朝食は主菜がなく、ご飯とみそ汁に漬物が添えられる程度であった。昼食も特に主菜はなく、残り物や漬物などで済ませていたが、夕食では肉類や魚介類と季節の野菜を煮て主菜とした。食材としては肉類では牛、豚肉はほとんど食べられず、鶏肉もハレの日には鶏一羽をつぶしてご馳走としてふるまうが、少量を味付けに使用していた。また、くじら肉は4地域で食べられ、特に筑豊の産炭地では塩くじらが好まれていた。魚貝類は玄界灘に面した福岡地域では新鮮な魚の煮つけ、塩焼き、県南の筑後地域は有明海の魚介を煮つけ、塩焼きとした。山間部では塩干品を、筑後川中流域では川魚を用いた。さらに、大豆・大豆製品は煮豆、豆腐、油揚が用いられていた。これらの主菜に加え、野菜は季節ごと食され、調理方法は煮物が主であった。特に少量の鶏肉を用い、野菜類と共に油で炒めて煮た「がめ煮」は4地区に共通してみられ、福岡県の歴史や生活の中から産み出された独自の調理法で広く伝承されていた。
著者
宮原 辰夫
出版者
文教大学
雑誌
文教大学国際学部紀要 = Journal of the Faculty of International Studies (ISSN:09173072)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.85-117, 2015-07-01

This paper will examine the narrativeness of Islamic dynasties (Saiyid,L?d?,Mughal and S?r) in North India and its architecture using various books, such as“Histry of the Rise of the Mahomedan Power in India” by Ferishta (Persian chronicler,1560-1620),“B?bur-n?ma”of Babur. In other words, it will examine the power and culture of Islamic dynasties in north India, and it will also investigate the succession of Islamic cultue and its blending with the Hindu / Indian cultue.
著者
河上 邦彦 泉 武 宮原 晋一 卜部 行弘 岡林 孝作 名倉 聡
出版者
一般社団法人 日本考古学協会
雑誌
日本考古学 (ISSN:13408488)
巻号頁・発行日
vol.6, no.7, pp.95-104, 1999

黒塚古墳は奈良盆地の東南部,奈良県天理市柳本町に所在する全長約130mの前方部を西に向けた前方後円墳である。周辺一帯には多数の前期古墳が集中して分布し,大和古墳群と呼ばれる。1997年8月~1998年5月,1998年7月~1999年2月にかけて,奈良県立橿原考古学研究所・天理市教育委員会を主体とする大和古墳群調査委員会によって学術発掘調査が実施された。埋葬施設は後円部中央に南北に設けられた内法長約8.3mにおよぶ大規模な竪穴式石室である。石室石材は川原石と大阪府柏原市に産出する芝山玄武岩・春日山安山岩板石を使用する。石組の排水溝を備えているほか,石室の構築にあたっては前方部に向かってのびる切り通し状の作業道(墓道)を設けていたことが判明した。石室内におさめられていた木棺は,クワ属の巨木を使用した長さ6.2m,最大直径1mを超える割竹形木棺である。中世に大規模な盗掘を受けているが,それ以前に石室が大きく崩壊していたことが幸いし,盗掘は基本的に石室床面付近にはおよんでいない。結果として,副葬品の大半は後世の撹乱を免れ,奇跡的に埋葬当時の状況をとどめていた。副葬品は三角縁神獣鏡33面,画文帯神獣鏡1面のほか,大量の鉄製武器・武具・農工具類など豊富である。三角縁神獣鏡33面はすべて舶載鏡で,鏡式の上では三神三獣鏡を含まず,現在までに知られる最古の組み合わせである。7種15面の同笵鏡を含み,京都府山城町椿井大塚山古墳出土鏡との間に10種の同笵鏡を分有する。棺内副葬品は画文帯神獣鏡1面と若干の刀剣類のみで,それら以外はすべて木棺と石室壁体との隙間に置かれていた。また,三角縁神獣鏡はいずれも木棺側に鏡面を向け,西棺側に17面,東棺側に15面,棺北小口に1面を,棺の北半部をコの字形に取り囲むように配列していた。前期古墳の豊富な副葬品の内容と,副葬時の配列方法が具体的に判明する貴重な資料である。同時に,作業道(墓道)・排水溝の存在や石室壁体の構築状況,副葬品の配列状況などから,古墳祭祀の具体的復元に向けての良好な資料が得られた。築造時期は古墳時代前期前半と考えられる。
著者
河上 邦彦 泉 武 宮原 晋一 卜部 行弘 岡林 孝作 名倉 聡
出版者
一般社団法人 日本考古学協会
雑誌
日本考古学 (ISSN:13408488)
巻号頁・発行日
vol.6, no.7, pp.95-104, 1999-05-14 (Released:2009-02-16)

黒塚古墳は奈良盆地の東南部,奈良県天理市柳本町に所在する全長約130mの前方部を西に向けた前方後円墳である。周辺一帯には多数の前期古墳が集中して分布し,大和古墳群と呼ばれる。1997年8月~1998年5月,1998年7月~1999年2月にかけて,奈良県立橿原考古学研究所・天理市教育委員会を主体とする大和古墳群調査委員会によって学術発掘調査が実施された。埋葬施設は後円部中央に南北に設けられた内法長約8.3mにおよぶ大規模な竪穴式石室である。石室石材は川原石と大阪府柏原市に産出する芝山玄武岩・春日山安山岩板石を使用する。石組の排水溝を備えているほか,石室の構築にあたっては前方部に向かってのびる切り通し状の作業道(墓道)を設けていたことが判明した。石室内におさめられていた木棺は,クワ属の巨木を使用した長さ6.2m,最大直径1mを超える割竹形木棺である。中世に大規模な盗掘を受けているが,それ以前に石室が大きく崩壊していたことが幸いし,盗掘は基本的に石室床面付近にはおよんでいない。結果として,副葬品の大半は後世の撹乱を免れ,奇跡的に埋葬当時の状況をとどめていた。副葬品は三角縁神獣鏡33面,画文帯神獣鏡1面のほか,大量の鉄製武器・武具・農工具類など豊富である。三角縁神獣鏡33面はすべて舶載鏡で,鏡式の上では三神三獣鏡を含まず,現在までに知られる最古の組み合わせである。7種15面の同笵鏡を含み,京都府山城町椿井大塚山古墳出土鏡との間に10種の同笵鏡を分有する。棺内副葬品は画文帯神獣鏡1面と若干の刀剣類のみで,それら以外はすべて木棺と石室壁体との隙間に置かれていた。また,三角縁神獣鏡はいずれも木棺側に鏡面を向け,西棺側に17面,東棺側に15面,棺北小口に1面を,棺の北半部をコの字形に取り囲むように配列していた。前期古墳の豊富な副葬品の内容と,副葬時の配列方法が具体的に判明する貴重な資料である。同時に,作業道(墓道)・排水溝の存在や石室壁体の構築状況,副葬品の配列状況などから,古墳祭祀の具体的復元に向けての良好な資料が得られた。築造時期は古墳時代前期前半と考えられる。
著者
山中 美沙 藤村 謙次郎 寺田 和正 小原 伸夫 宮崎 清 嘉村 聡志 小松 孝 筒井 智子 兵藤 裕貴 宮原 寿明
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.294-297, 2019-03-25 (Released:2019-05-16)
参考文献数
11

目的:整形外科手術は手術手袋のピンホール発生率が他の科よりも高率であるとする報告4)8)10)がある.今回,当院整形外科手術での術者と助手における手術手袋のピンホール発生状況について調査したので報告する.方法:2017年11月から2018年3月までの当院での人工股関節全置換術(THA),人工膝関節全置換術(TKA),腰椎・胸椎椎弓切除術(除圧),腰椎・胸椎椎体後方固定術(固定)における術者と第一助手(助手)の手術手袋を調査した.結果:手袋の片方でも穴あきがあれば「ピンホールあり」とした場合,術者ではTKA(100%),固定(62%),THA(35%),除圧(20%)の結果であった.部位は,術者,助手ともに非利き手の母指,示指で多かった.考察:今回の調査においては,人工物を挿入するTKA・THA・固定でピンホール発生率が高かった.手術部位感染や医療者側の感染対策において,二重手袋及び手術中の定期的な外側手袋の交換は必須の事項と考えられる.
著者
宮原 誠
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.14, no.40, pp.15-22, 1990-07-19 (Released:2017-10-06)

The technical factors to reproduce three-dimensional holographic "sound-image" and "sound-field" are studied are actually proved. It is clarified that very severe reproduction of the wave front is neccessary; woofer, suquaker,and tweeter should be set within 1mm in depth and within 5μsec in delay time. The undesired modulation of the wave from must be strictly removed. Nonmagnetized and nonvibrational components,nonvibrational coaxial cables,and rigid chassis are help to reproduce rigid wave front. The viblational modulation of chassis and speaker-box must be strictly removed. Common mode noise must be strictly removed also. Consequently very impressive holographic "sound-image" and "sound-field" are reproduced.