著者
宮崎 勝己
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2004-03

平成13-15年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(1))研究成果報告書 課題番号:13640695 研究代表者:宮崎勝己 (京都大学フィールド科学教育研究センター・助手)
著者
宮崎 謙道
出版者
公益社団法人 電気化学会
雑誌
電氣化學 (ISSN:03669440)
巻号頁・発行日
vol.22, no.11, pp.627-631, 1954-11-05 (Released:2019-11-15)
著者
中井 雄貴 川田 将之 宮崎 宣丞 木山 良二 井尻 幸成
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.46, pp.I-69_1-I-69_1, 2019

<p>【はじめに、目的】</p><p> 体幹筋は歩行やADLで重要な役割を果たすことが知られている。腰痛や脊椎の術後等において、体幹筋のトレーニングは必須であるが、体幹の運動を伴わずにトレーニングすることが必要な場合がある。また、日常生活では体幹筋単独で活動することは少なく、下肢と機能的に連動して活動することが多い。背臥位における片側の股関節の内外旋運動は、骨盤を固定するために体幹筋の活動が必要であり、トレーニングとして活用できると考えられる。本研究の目的は、健常者を対象に背臥位における股関節内外旋運動が体幹筋に及ぼす影響を明らかにすることである。</p><p>【方法】</p><p> 対象は健常成人20名とした。膝関節90°屈曲位の背臥位における片側の股関節内外旋の等尺性収縮、及びクランチと片側下肢自動伸展挙上(ASLR)における体幹筋の活動を比較した。なお、股関節内外旋の等尺性収縮は左右股関節それぞれで行い、抵抗は大腿骨内外側上顆に加え80Nに統一した。</p><p> 体幹筋の活動の分析には、表面筋電計(EMG)および超音波画像診断装置(エコー)を用い、活動電位と筋厚を測定した。分析対象は右側の外腹斜筋、内腹斜筋、腹直筋(EMGのみ)、腹横筋(エコーのみ)、多裂筋(EMGのみ)とした。活動電位は最大随意収縮時の活動電位で正規化し、筋厚は安静時の筋厚で除し正規化した。</p><p> 事前に、筋活動と筋厚の最小可検変化量を算出した。統計学的検定には反復測定の一元配置分散分析もしくはFriedman検定、および多重比較検定を用い比較した。有意水準は5%未満とした。</p><p>【結果】</p><p> 右内腹斜筋の活動電位は、右股関節内旋20.8±11.6%と左股関節外旋13.7±9.0%(p < 0.001)、右外腹斜筋は右股関節外旋11.6±9.2%、左股関節内旋11.2±9.2%( p < 0.001)で最も高い値を示した。また、右腹直筋はクランチ17.2±7.3% (p < 0.001)、右多裂筋は右股関節内旋25.7±13.4%と左股関節外旋22.8±12.5%( p < 0.001)で高い値を示した。</p><p> 右内腹斜筋の筋厚は活動電位とほぼ類似した傾向を示したが、外腹斜筋の筋厚は一部に筋活動と異なる傾向を示した。右腹横筋の筋厚は、右股関節内旋144.5±27.4%と左股関節外旋129.2±25.7%で高値を示した(p < 0.001)。活動電位および筋厚で観察された差は、最小可検変化量よりも大きかった。</p><p>【考察、結論】</p><p> 本研究の結果より、片側股関節の内外旋運動はクランチやASLRよりも有意に同側の内腹斜筋と多裂筋、対側の外腹斜筋を活動させることが示された。これは、片側の股関節の回旋運動に抗して骨盤・体幹を安定させるためにカウンターとして、体幹筋群の活動が必要とされるためである。片側の股関節内外旋の負荷を利用した運動は、下肢と体幹を連動させる通常の運動に近似した筋活動を促すトレーニングとして利用可能と考えられる。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>本研究は鹿児島大学医学部疫学研究等倫理委員会の承認(No 170116)を得たものである。ヘルシンキ宣言に則って研究計画の説明を行い、書面にて同意を得た後に研究を実施した。</p>
著者
田口 隆信 高橋 仁 渡辺 誠衛 大野 剛 宮崎 敏夫 伊藤 英晃
出版者
The Society of Materials Engineering for Resources of JAPAN
雑誌
素材物性学雑誌 (ISSN:09199853)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.48-52, 2011 (Released:2012-08-01)
参考文献数
6
被引用文献数
1

We studied the effect of fermented sake (moromi)solutions and sake cake extracts on the growth of cancer cells. The long fermented moromi solutions inhibited the growth of cancer cells. On SDS/PAGE (sodium dodecyl sulfate/polyacrylamide gel electrophoresis), we found that decreasing of 52-kDa and 28-kDa protein bands in long fermented solutions. The 28-kDa protein may play an important role in the inhibition of cancer cell growth by fermented sake solutions.
著者
八木秀次 宮崎哲弥編
出版者
洋泉社
巻号頁・発行日
1996
著者
応用地質研究会ヒ素汚染研究グループ 宮崎大学地下水ヒ素汚染研究グループ
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.105-126, 2000-03-25 (Released:2017-07-14)
被引用文献数
4

1996年以来,インド西ベンガル州とバングラデシュで重大な健康被害をもたらしている,地下水ヒ素汚染について,アジア砒素ネットワーク(AAN)と応用地質研究会ヒ素汚染研究グループ(RGAG)は,バングラデシュのシャムタ村をパイロット地区として活動してきた.地下水調査ではAANと宮崎大学は,地下水のヒ素濃度と水質を民家所有井戸について主に調査した.RGAGはヒ素汚染解明のため,1998年からコア分析を含む水文地質調査と地下水モニタリングを行ってきた.AANの調査では,地下水中のヒ素濃度として,村の南部で0.05mg/l以上,北部でそれ以下の値を得た.シャムタ村は,ガンジスデルタに位置するため,標高海抜約5〜7mであり,自然堤防と後背湿地からなる.既存資料や調査結果から深度約200mまでの地質は,下位より下部砂質層,下部泥質層,上部砂質層,上部泥質層,最上部砂質層,および最上部泥質層であり,下部砂質層は,第二帯水層,上部砂質層は,第一帯水層に区分される.第一帯水層は,ヒ素に汚染されているが,公衆衛生工学局(DPHE)で使用している深井戸は,第二帯水層に含まれ,第一帯水層ほどヒ素には汚染されていない.地下水位変動では,第一帯水層は漏水系帯水層の特徴を示し,農業用井戸による第一帯水層の垂直的な漏水が引き起こされている.地層中のヒ素含有量は,上部泥質層で高く,とくにピート層が非常に高い.第一帯水層の地下水ヒ素濃度は,シャム夕村の南部で高く,北東部で低い.民間所有井戸では,1997年10月の雨季が,1997年3月や1998年5月の乾季にくらべ地下水ヒ素濃度が高い.観測井では,深度が浅いほどヒ素濃度が高く,深いほど低い.第一帯水層での平面的な地下水流動とヒ素濃度とはさほど相関しない.季節的な差異もヒ素濃度との良い相関を示さない.水文地質的な観点からの地下水ヒ素汚染に関係する要因としては,次の点があげられる.(1)上部泥質層とピート層中のヒ素含有量(2)上部泥質層の層厚(3)農業用での地下水利用による垂直的な地下水流動
著者
辻本 暁正 鈴木 崇之 佐藤 愛子 寺井 里沙 高橋 史典 川本 諒 坪田 圭司 高見澤 俊樹 宮崎 真至
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.162-169, 2014 (Released:2014-05-07)
参考文献数
26

目的 : 光重合型コンポジットレジン (光重合型レジン) 修復の臨床応用範囲の拡大に伴って, 大型窩洞に対して一括で充塡できるバルクフィルコンポジットレジンが開発され, 臨床応用されている. しかし, このカテゴリーに属するコンポジットレジンの市販から間もないこともあり, これらの機械的諸性質に関する情報は少ないのが現状である. そこで, バルクフィルコンポジットレジンの機械的諸性質について, 市販されているコンポジットレジンと比較, 検討した. 材料と方法 : 供試した光重合型レジンは, バルクフィルレジンとしてTetric N-Ceram Bulk Fill (Ivoclar Vivadent) およびSDR (Dentsply DeTrey), ユニバーサルコンポジットレジンとしてTetric N-Ceram (Ivoclar Vivadent) およびEsthet・X HD (Dentsply DeTrey), フロアブルコンポジットレジンとしてTetric N-Flow (Ivoclar Vivadent) の合計5製品を用いた. これらの光重合型レジンについて, 硬化深さ, 無機フィラー含有量, 曲げ強さおよび曲げ弾性率および体積重合収縮率を, 通法に従って測定した. また, 供試した光重合型レジンのフィラー性状について, フィールドエミッション型SEMを用いて加速電圧10kVの条件で観察した. 成績 : バルクフィルレジンの硬化深さは, 3.42~4.27mmであり, その値は製品により異なるものの, 市販の光重合型レジンと比較して有意に高い値を示した. 供試した光重合型レジンの無機質フィラー含有量は60.3~77.5wt%であり, ペーストタイプの光重合型レジンがフロアブルタイプのものと比較して有意に高い値を示した. バルクフィルレジンの曲げ強さは123.3~127.5MPaおよび曲げ弾性率は7.0~8.0GPaであり, その値は製品により異なるものであった. バルクフィルコンポジットレジンの照射開始180秒後の体積重合収縮率は, 2.12~2.23vol%であり, ユニバーサルコンポジットレジンより大きく, フロアブルコンポジットレジンより小さい値を示した. 結論 : 本実験の結果から, バルクフィルコンポジットレジンは, 市販の光重合型レジンと比較して, その硬化深さの値が大きくなっているとともに機械的強度も同等あるいはそれ以上であった. したがって, これらのバルクフィルコンポジットレジンは, 今後の光重合型レジン開発の一つの方向性になるものと考えられた.
著者
宮崎 愛弓 田隈 広紀 長尾 徹 田中 みなみ 淺野 友希 小田 裕和
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集 2018 春季 (ISSN:24320382)
巻号頁・発行日
pp.17-36, 2018 (Released:2018-04-16)
参考文献数
10

イノベーション事業を牽引するメンバーには、その適用対象のありのままの姿から問題を発見・定義する洞察力が不可欠である。一方で、大学をはじめとする工学教育における課題研究やPBLでは問題解決力の養成が主眼に置かれ、その前段となる発見・定義力については学生個々の経験や問題意識に依存している。本研究ではP2Mのプロファイリングマネジメントとの関係性を意識しつつ、問題を発見するフィールド調査方法において、フィールドのありのままの姿から問題を発見する為に「一次情報と解釈を分けることを意識した上で一次情報を収集する」方法を提案し、試行実験にてその有効性を示したものである。
著者
岩城 達也 宮崎 龍二
出版者
広島国際大学心理科学部
雑誌
広島国際大学心理科学部紀要 = The bulletin of Faculty of Psychological Science, Hiroshima International University (ISSN:21883734)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.15-24, 2013

幼児のもつ形態的特徴は可愛らしいという印象をもたらし,その結果幼児を守ってあげたいという保護欲求を喚起する.本研究では,こうした幼体図式における顔特徴,特に眼の形状を操作することで可愛らしさ評価に決定的な物理特徴があることを実証しようと試みた.実験1では,眼の形状特性として, 1)大きさ, 2)両眼間距離,および3)縦横比を5段階的で操作し,これに伴う可愛らしさ評価の違いを検討した.刺激は幼児及び犬の顔写真とスケッチ画像とした.その結果,操作段階に伴う可愛らしさ評価には明瞭なピークがあり,そのピークは形状特性によって異なっていた.これらの結果を確認するために実験2では犬の写真,スケッチにイラストを加え,それぞれの眼の形状操作を7段階に増やした.完験2の結果はほぼ実験1の結果を支持していた.これらのことは,眼の形状に限ってみても可愛らしさを知覚させる物理的制約が存在することを示唆した.また,写真とスケッチ及びイラストの間で制約の範囲が変化したことから,可愛らしさの音刊面プロセスにはリアリティといったトップダウン的な処理が関与していると考えられた.
著者
井磧 伸介 宮崎 紀郎 玉垣 庸一 李 震鎬
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.71-78, 1996-05-31 (Released:2017-07-25)
参考文献数
11

近年の雑誌広告ではカラー表現が一般的であるが,モノクロ写真を取り入れた広告も少なくない。本研究は,カラー全盛とも言える現在の広告表現において,モノクロ写真を使用した雑誌広告がどのようなイメージで受け取られるのか調査を行ない,モノクロ写真を使用する効果を検討するものである。まず,収集した雑誌広告を配色や構図などで分類し,代表的な広告サンプルを選び出した。次に,これらのサンプルについてのイメージ調査を20代前半の男女70名に対してSD法によって実施した。その結果,整然性,鮮明感,重厚感の3つの因子が抽出された。このうち,「まとまった」,「静かな」等の形容詞のみならず,「好きな」,「美しい」といった形容詞とも相関の高い整然性因子では,モノクロ写真を使用した広告がカラー写真を使用した広告より高く評価され,文字や製品写真にカラーを重点的に使用すれば,さらに評価を高めることが判明した。これは,モノクロ写真とから部分との対比が,それぞれをより際立たせた結果であると推測される。
著者
高橋 博之 宮崎 正弘
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第49回, no.人工知能及び認知科学, pp.33-34, 1994-09-20

文字音韻変換処理は一般の単語については辞書を用いて行われる。しかし、数詞は表記が無数に生成できるため、全表記を辞書に収録することはできない。そのため、数詞は別処理で音韻付加する必要がある。日本語における数詞の表記は、算用数字表記、漢数字表記に加え両者の混ぜ書きも行われるなど多様である。本稿ではこれら多様な表記の数詞を処理するための可読性、拡張性に富むルールを提案し、その有効性を示す。