著者
宮崎 正弘 大山 芳史
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.27, no.11, pp.1053-1061, 1986-11-15

漢字かな混りの任意の日本語文を明瞭で自然な連続音声に自動変換するための言語処理方式を提案する.まず 基本となる文解析においては 解析精度と処理能力を両立させるものとして 局所的総当り法による形態素解析をベースとし 必要に応じて係り受け解析などより深い解析を行う多段解析法を提案する.さらに 文解析の結果を基に 文を高い精度で音韻列に自動変換し 自然な韻律情報を自動付与する方法を提案する.辞書については 43万語を収録した日本語辞書を構築し その高速検索を可能とした.本言語処理方式と音声合成装置を組合せて 高い精度と処理能力をもった実用的な日本文音声出力システムを開発した.
著者
宮崎 誠司 浜田 一寿 中島 知隆 内山 善康 福田 宏明
出版者
Japan Shoulder Society
雑誌
肩関節 = Shoulder joint (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.371-374, 1998-09-30
参考文献数
9
被引用文献数
1

In order to evaluate the residual disabilities caused by chronic acromioclavicular (A-C) dislocations,14 Judo athletes (7 cases of Grade II and 7 cases of Grade III) injuries were reviewed. Clinical examinations and isokinetic muscle strength of internal/external rotation and of flexion/extension in the supine position were examined. In Grade II, there were no clinical symptoms or differences in isokinetic muscle strength between the involved and uninvolved sides.<BR>In Grade III,4 cases had motion pain and 3 cases felt weakness in Judo practice. In Grade III the A-C joints, the directions of instability were horizontal as well as vertical. Work magnitudes of extension (60 deg/sec) and those of external rotation at 30&deg; abduction (60 and 120 deg/sec)were less in the involved side than those in the uninvolved sides. Isokinetic muscle strength of extension and external rotation at 30&deg; abduction (60 deg/sec) in Grade III was smaller than that in Grade II. Characteristically, the involved side of Grade III cases had less power than the uninvolved side in flexion/extension above the horizontal level. In Grade III, the torn A-C capsular and coracoclavicular ligaments produce more unstable A-C joints than in Grade II.<BR>During an arm elevation above the horizontal level, more than 3/4 of a clavicle rotation occurs and is controlled by the trapezoid ligament. Unstable A-C joint causes an unstable scapula, leading to muscle weakness of the shoulder, especially in flexion/extension above the horizontal level. The current study showed that the Grade III had patterns in the flexion/extension which were different in the involved and uninvolved sides.<BR>This could explain why there is weakness above the horizontal level in Grade III injuries. Therefore, an operation is recommended for Grade III A-C injuries of Judo athletes.
著者
大賀 郁夫 Ikuo OHGA 宮崎公立大学人文学部 Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.1-34, 2020-03-06

長州戦争とは、元治元年から慶応二年まで、幕府が二次にわたって「朝敵」となった長州藩の征討を試み、幕府軍の敗北に終わった内戦である。日向延岡藩は譜代藩としてこの長州戦争に二度とも出陣しており、藩政および藩財政に与えた影響は極めて大きいものがある。 本稿では藩主内藤政挙が出陣した第二次征長をとりあげ、旗本後備の拝命から大坂出陣・滞坂、広島出陣について「御用部屋日記」から検討を加えた。滞坂中の下陣や巡邏出役のあり方、続出する病死人への対処、長引く滞在で風紀紊乱に陥った家臣・人夫たちをどのように統制したかなどを明らかにした。 また慶応二年六月、延岡藩は芸州口討手応援を命じられるが、広島に到着したのは大幅に遅れた七月である。その背景には病人の増加と在所から登坂する人夫不足があった。小倉城自焼の知らせを受けた藩は、幕命より自領守衛を優先し、着芸わずか一週間で大半の兵士・人夫を帰国させる。延岡藩にとって長州戦争は、莫大な財政支出と多数の病死人を招いただけであったが、延岡藩はこの後も鳥羽伏見戦争まで、譜代藩として幕府との封建的主従関係を維持することになる。
著者
森津 千尋 Chihiro MORITSU 宮崎公立大学人文学部 Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.233-243, 2020-03-06

本稿では、婦人雑誌における新婚旅行記事を資料として、大正から昭和初期にかけての新中間層における新婚旅行の普及について検討を行った。新中間層が主な読者層とされる婦人雑誌においては、まず理念的な新婚旅行の提唱や検討から始まり、次第に実践を前提とした具体的なアドバイスや携帯品の紹介等の実用記事へと内容が変化していく。そして著名人や読者の新婚旅行体験記が掲載されるようになり、新婚旅行はいくつかの誤解や失敗がありつつも「よい思い出」として語られることで、肯定的に再生産されていく。このように婦人雑誌で取り上げられるようになり、明治後期にはまだ「憧れ」であった新婚旅行は、大正末期から昭和初期にかけて新中間層の間で普及し、婚礼儀式の一部として実践されていく。そしてその結果、この時期には、同じ場所へ同じスタイルの新婚旅行夫婦を運ぶ「新婚列車」が登場し、新婚旅行の大衆化・画一化がさらに進んでいく。
著者
永松 敦 足立 泰二 陳 蘭庄 篠原 久枝 宮崎公立大学民俗学演習 Atsushi NAGAMATSU Taiji ADACHI Lanzhuan CHEN Hisae SHINOHARA SEMINAR-MMU FOLKLORE 宮崎公立大学人文学部 宮崎大学 南九州大学 宮崎大学 宮崎公立大学人文学部 Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities Miyazaki University Minami Kyushu University Miyazaki University Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.121-200, 2020-03-06

現在、伝統野菜・在来野菜のブームが地域創生との関連で湧き上がっている。特定の地域に根差した食材としての野菜を地域づくりに活用する試みが、全国各地で展開している。ただ、伝統野菜・在来野菜の定義が曖昧なまま広範囲に利用だけが促進されると、逆に、地域文化の改変、及び、損失につながりかねない状況も起こりうる危険性も孕んでいる。本稿では、従来の見解を一度、整理しなおし、宮崎、鹿児島(種子島)の事例を中心に、理想的な伝統野菜・在来野菜利用のあるべき姿を探ってみたい。 末尾に、在来野菜に関する助成事業の報告書3種を添付する。
著者
内山 善康 浜田 一寿 中島 知隆 福田 宏明 宮崎 誠司
出版者
Japan Shoulder Society
雑誌
肩関節 = Shoulder joint (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.537-541, 1998-09-30
参考文献数
10
被引用文献数
6

The purpose of this study was to compare the limitations between the external rotation (ER) of athletes in overhand sports players (OS) and judo players (JP) with traumatic anterior shoulder instability after a modified inferior capsular shift (MICS)procedure. Thiryt-two shoulders of OS and 38 shoulders of JP were operated on using MICS and were observed for more than 12 months postoperatively.<BR>Twenty-six dominant and 6 nondominant shoulders were examined directly. There were 21 &ldquo;tsurite&rdquo; (lapel grip) and 17 &ldquo;hikite&rdquo; (sleeve grip) shoulders in JP. The average ages at surgery of OS and JP were 22.9 and 21.5 years old, respectively.<BR>All the patients had had an episoders of sports injury. There were no recurrences in OS, but 3 (8%)in JP. In OS,12% of the dominant shoulders and 67% of the no ndominant sides after MICS could perform better their sports activities than preoperatively. The ratios of JP which showed a better performance were 15% of operated &ldquo;tsurite&rdquo; and 52% of the operated &ldquo;hikite&rdquo; sides. The average decrease of ER motion in dominant shoulders of OS was 18.8&deg;in the hanging position and 14.5&deg;in 90&deg;of abduction. In JP, &ldquo;tsurite&rdquo; sides had 3.3&deg;and 4.8&deg;of limitation on 0&deg;and 90&deg;of abduction, respectively. There was on other limitation of ROM in either OS or JP, postoperatively. Based on comparisons of ER motion between OS and JP showing better sport activity, ER at 90&deg;abduction should be 80&deg;for the dominant side of OS and 85&deg;for the &ldquo;tsurite&rdquo; side of JP in order to get a better performance, postoperatively. Thus, the &ldquo;tsurite&rdquo; side in JP should be treated in the same manner as that of the dominant side of OS.
著者
宮崎 悟
出版者
一般社団法人 日本医療・病院管理学会
雑誌
日本医療・病院管理学会誌 (ISSN:1882594X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.197-207, 2010 (Released:2010-12-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

総務省統計局「就業構造基本調査」の匿名個票データを活用して,女性看護職をとりまく近年の動向,とりわけ雇用形態や労働環境,就業意識を中心に概観した。まず,他職種と同様に女性看護職の非正規雇用は近年拡大傾向にある。また,看護職就業者数や看護職就業率は上昇しており,全体的な看護供給量は増加傾向にある。一方,労働量や報酬面での待遇からみた労働環境の動向を見ると,非正規雇用者でそれほど変わらないが,正規雇用者では悪化傾向が見られる。また,現職に対して転職や就業休止を希望するようなネガティブな意識を持つ人の割合は,非正規雇用者で変わらないが,正規雇用者では増加しており,労働環境との関連性が示唆された。この状況が続くことで,中心的な役割を担う正規雇用看護職の減少を通じて,再び看護職員が減少する可能性もある。非正規雇用化の流れの中で,正規雇用者を中心に看護職の労働環境改善が求められる。
著者
樋口 孝之 宮崎 清
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.101-110, 2003
参考文献数
84
被引用文献数
1

今日の日本で,デザインということばは日常語として用いられている。西洋概念の受容以前に,「たくむ」「たくみ」は,デザイン行為の概念と重なる意味を含んだ日本語として存在した。本文では,その語義の形成と変遷について検討を行った。「たくむ」「たくみ」はヤマトコトバであり,もとは手わざを意味するものではなく,「考え出す」「工夫する」「計画する」という思考を意味する概念を有していた。語源は確定されないが,「手組」として理解されていたことがわかった。「たくみ」は,漢字の移入によって,「匠」「工」「巧」などの単字,「工匠」「工人」「匠者」などの熟字と対応関係を築いた。また,律令制度のなかで官職や雇役民の名称となり,職能や人の身分を示すことばとして定着した。近代以後,「たくむ」「たくみ」とも仕様される度合が減じた。日常的な話ことばにおいても,意味を代替する漢語(および漢語サ変動詞)が用いられることが顕著になったことによる。これらのことばが元来有する語義を,あらためて認識することの重要性が示唆された。
著者
寺町 晋哉 Shinya TERAMACHI 宮崎公立大学人文学部 Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.77-101, 2020-03-06

本稿では、教職に就く予定の学生がもつ友人関係の経験に着目し、それらの経験が彼(女)らの教職観をいかに規定するのかを明らかにする。そのことで、彼(女)らが教師となり教育実践を続けていきながら、彼(女)らの固有の経験が職業的社会化といかなる関係を築いていくのかを明らかにしていくための出発点として本稿を位置づける。 分析の結果、以下のことが明らかとなった。第一に、彼(女)らの友人関係の経験や学級経験は、彼(女)らの生徒指導観や学級経営観を支える重要なものとなる可能性が示唆された。職業的社会化と教師個人の側面との関係性を考える上で、こうした友人関係の経験を重要な変数として考えていく必要がある。教師として生徒指導や学級経営の実践を行なっていく中で、関係性の経験が再解釈されたり、その経験に強く規定されることで、職業的社会化と教師個人との関係を明らかにすることができるだろう。 第二に、彼(女)らの関係性への認識はジェンダー化されているという点である。しかし、協力者たちがジェンダー・ステレオタイプを有していると批判することが目的ではない。従来の「ジェンダーと教育」研究が明らかにしたように、学校教育経験はありとあらゆる場面で、ジェンダー化されたているため、彼(女)らもまた、ジェンダー化された存在であり、関係性に対するジェンダー化された認識というのは、現状の学校教育を考えると当然の帰結だと考えられる。ジェンダー化された関係性への認識と学校現場との相互作用を描いていくために、教職課程学生がジェンダー化された関係性への認識をもっていることと、それをもつに至った経験を本稿では明らかにした。
著者
守 康則 北 久美子 宮崎 節子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1-5, 1964-02-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
10
被引用文献数
1

1. クロロフィルは熱に対しては比較的不安定にしてとくに70℃以上においてはほとんど分解槌色する。2. クロロフィルはアルカリ性側においては比較的安定性を示し、酸性下においては不安定にして、とくにpH5.0以下においては著しく分解裾色する。3. クロロフィルは光による光分解性がみられ、とくに紫外線による分解能が著しい。4. クロロフィル誘導体であるCu-クロロフィリン-Na、Fe-クロロフィリン-Na、Al-クロロフィリン-Naは温度、光に対して安定性を示し、とくにCu-クロロフィリン-Naは最もその安定性が高い。酸性下では三者とも不安定性を示す。5. クロロフィルに対するクロロフィラーゼの作用は、アセトン溶媒中では、温度25℃、pH8.3附近において最も著しい活性を示す。
著者
平 修 常山 幸一 川崎 安都紗 小野 鮎子 前川 昭 伊藤 崇志 宮崎 照雄 城本 淳 小林 春輝 大森 肇 片野 肇 村上 茂
出版者
国際タウリン研究会
雑誌
タウリンリサーチ (ISSN:21896232)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.27-29, 2017 (Released:2019-11-11)

イメージング質量分析(MS)により、マウス筋肉 組織中の「どこ」にタウリンが局在するのかを視覚 的に解析した。本報ではラット脚部より採取した、 ヒラメ筋、腓腹筋、足底筋の凍結切片を用いて、タ ウリンと分岐鎖アミノ酸である、バリン、ロイシン、 イソロイシン、リジンの局在を解析した。
著者
宮崎 清孝
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.112-124, 1980-03-30 (Released:2012-12-11)
参考文献数
81
被引用文献数
2 2
著者
幸田 仁志 森原 徹 甲斐 義浩 来田 宣幸 松井 知之 東 善一 平本 真知子 瀬尾 和弥 宮崎 哲哉 木田 圭重
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.127-131, 2018

<p>〔目的〕投球肩・肘障害を有する高校野球投手の特徴を,関節可動域や筋力の非投球側差より分析した。〔方法〕京都府下の野球検診に参加した高校野球投手76名を対象とした。測定項目は,投球肩・肘障害の判定,関節可動域および筋力とした。関節可動域および筋力は両側に対して実施し,投球側から非投球側の値を減算することで非投球側差を算出した。統計解析には,投球肩・肘障害ごとに,対応のないt 検定を用いて陽性群と陰性群の関節可動域および筋力の非投球側差を比較した。有意水準は5%とした。〔結果〕投球肩障害では,陽性群の肩関節内旋可動域の非投球側差は陰性群と比較して有意に低値を示した(p<0.05)。投球肘障害では,陽性群の肩関節外旋可動域の非投球側差は,陰性群と比較して有意に低値を示した(p<0.05)。〔結論〕肩関節外旋可動域や内旋可動域の非投球側差による分析は,野球選手の機能低下や障害予測を判別する一助となる可能性がある。</p>
著者
埜崎 都代子 宮崎 友晃 中館 俊夫
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和学士会雑誌 (ISSN:2187719X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.413-420, 2014-08

作業療法の受療者に適切な作業選択をするための基礎的情報を得るために、臨床でよく用いられる「ぬり絵(以下PA)」作業が対象者に与える生理的・心理的作用について、ストレス課題と想定される「内田クレペリン精神検査(連続加算課題、以下CA)」との比較において検討した。女性24名(平均21歳)を対象にPAとCAという2つの課題を実施した。前安静20分、作業前半15分、休憩5分、作業後半15分、後安静20分、計75分間、同一時間帯、場所にて1課題ずつ2日間、実施した。実験中、5分毎の唾液αアミラーゼ(以下SAmy)、毎秒、心拍と脳血流量(酸素化ヘモグロビン濃度:oxy-HB)を継時的に測定した。また日本版POMS(Profile of Mood States)を用いて作業前後の気分を測定した。測定値平均の経時的変化と課題間の変化を分散分析法で、安静時と作業時の平均値を対応のあるt検定で、POMSはWilcoxonの符号付き順位和検定で差を検定した。有意水準は5%とした。その結果、心拍・脳血流量は作業中の変化はCAが大きいが、PAとCAに有意差はなく、両課題とも安静時より作業中は高値を示す類似した変化だった。一方、SAmyはPAとCAで異なる経時的変化を示し、両課題間には有意差が見られた。CAは安静時に対して作業中が有意に高値を示したが、PAは有意差がなく作業中低値の傾向もみられた。POMSによる気分の変化ではPAは「緊張・不安」「怒り・敵意」「活気」「抑うつ・落ち込み」「混乱」に有意な低下がみられた。CAは「緊張・不安」が高値となる傾向が示され、「活気」「混乱」のみ有意な低下を示した。以上から、自発的なPA作業が、CAにおける半強制的な計算作業と同程度の酸素要求量を持つ脳活動であるにもかかわらず、PA作業は心理的ストレスが認められない課題であることが示唆された。(著者抄録)
著者
村瀬 敦宣 宮崎 佑介 瀬能 宏
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.11-20, 2012-04-25 (Released:2014-05-16)
参考文献数
31

Twenty-seven individuals of Lateolabrax latus (165.7–691.5 mm in total length), a species normally associated with a rocky offshore habitat in southern Japan, were collected from July to October 2009 in the lower reaches of rivers in Yaku-shima Island, Kagoshima Prefecture, southern Japan by hook and line. Furthermore, schools of immature individuals were observed around hard structures (including rocks and tetrapods) or in riffle zones in the rivers, L. latus clearly making active use of river environments in Yaku-shima Island during its life history. Because a detailed morphological description of the species has not been given since its original description, the specimens from Yakushima Island are described and compared with other congeners. Characters of the former agreed closely with the original diagnosis of L. latus. Some individuals less than 200 mm standard length had tiny scattered spots, smaller than those on other congeners, on the region above the lateral line. Specimens from the Ambo River represent the southernmost record of the species.
著者
阿部 渉 三須 直志 吉岡 俊朗 宮崎 俊行
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.811-812, 2010

釉薬は焼き物の表面をコーティングする材料であり,焼き物の耐水性の向上などの機能面だけでなく,見た目の美しさにも大きな役割を果たしている.施釉は炉内で長い時間をかけ,加熱・冷却を行う.急熱・急冷で行うと釉薬に割れ,剥離,あばた(小さな穴)が生じる原因となるためである.本研究では,レーザを熱源とし3種類の釉薬で焼成を試み,各釉薬のレーザ照射条件と発色状況の比較をした。