著者
水野 正志 小島 勝洋
出版者
大同特殊鋼株式会社
雑誌
電気製鋼 (ISSN:00118389)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.167-174, 1991

It is important to measure the torque directly for watching or controlling the torque of rotary driving system. Though various types of torque sensors were developed, most of them were designed and manufactured for experiments and were not suitable for in-line use. A new magnetostrictive torque sensor which has the advantages of compact size, light weight and high durability, then is suitable for in-line use, was developed by using the structural steel shaft. This paper presents the optimization of measuring system of this torque sensor, which was one of the important parts as well as development of the materials for sensor shaft.
著者
小島 大英
出版者
名古屋大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

重症複合免疫不全症(Severe combined immunodeficiency; SCID)は、生後数か月内に肺炎・敗血症などの重篤な感染症を契機に発見されることが多い、最も重症な原発性免疫不全症である。根治療法は同種造血幹細胞移植であるが、重篤な感染症を起こしたあとの移植成績は不良である一方、家族歴に基づいて生後すぐに診断・移植を受けた症例の成績は極めて良好であることが知られている。すでにTREC測定による新生児マススクリーニングが複数の国と地域で導入されており、SCID患者を発症前に診断し治療を行う体制が整いつつあるが、日本ではまだ実現していなかった。SCID 患者はおよそ5 万に1人出生するとされ、日本では年間20 人程度出生すると推定される。本研究はこれを最初に導入する試みである。我々は、愛知県健康づくり振興事業団の協力を得て、2017年4月から愛知県で出生した新生児のうち、保護者の同意を得た新生児を対象に、全国初のSCIDマススクリーニングを開始した。2018年3月までの1年間で約2万人の新生児のスクリーニング検査を実施することができた。43人の新生児はTRECの値が基準値よりも低く、精査の対象となった。リンパ球サブセット解析、IgG、網羅的遺伝子解析による精密検査を実施した。典型的なSCID症例は期間内に発見することは出来なかったが、Digeorge症候群1例、ウィスコット・アルドリッチ症候群1例を含む、数例のSCID以外の原発性免疫不全症が発見され、早期に感染予防策を開始することができた。発生頻度から推測して、今後数年内には典型的なSCID症例も発見・診断できることが予想される。
著者
小島 定吉 山下 靖 阿原 一志 和田 昌昭 高沢 光彦
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究は,トポロジーにおける実験数学の研究形態のプロトタイプを提案することを主眼として,この1年間企画調査を行った.当初の予定通り,夏にイギリスを訪問し,Experimental Mathematics誌の初代編集長であったD.Epstein教授,および実験数学を代表する書物Indra's Pearlsの著者のであるC.Series教授,D.Wright教授とトポロジーにおける実験数学の現状について意見交換し,米国および英国の情報を収集した.その結果,実験数学の裾野が拡がる過程では,実装するアルゴリズムに話を絞るのが数学上の問題と計算上の問題を同じ土俵で議論するのに有効であり,さらに協調的な実験数学の研究につながる例が多かったことを知った.そこで12月に予定していた研究集会「トポロジーとコンピュータ」は,このことを念頭においてプログラムを組み東工大で開催した.とくに,多項式解法プログラムの作成者と基本群の表現の研究者の共同研究の発表では,当初は違う問題を解く目的で設計されたアルゴリズムがこの場合に妥当であるかどうかを,実験成果だけからでなくより実証的に示せないかなどの,数学と計算の双方で新たな課題が出るという討論の展開があった.確かにアルゴリズムは,論証を重んじる数学と技術を重視する計算を結びつけるスポットであり,それを主役に置くことにが実験数学の研究およびその発表形態のプロトタイプになり得ることが確認できた.今後はこの企画調査の成果を,サマースクール形式でのプログラミング技術講習会,およびアルゴリズム指向の新しい研究集会の企画につなげ,平成17年度に実行に移す予定である.
著者
小島 順子
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 第60回日本農村医学会学術総会 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
pp.62, 2011 (Released:2012-02-13)

多くの認知症患者が入院する当療養病棟では、毎日の食事、おやつを兼ねたレクレーション、個別リハビリ以外ではベッドに休んでいることが多く、刺激が少ない入院生活を送っているのが現実である。 今回、長谷川スケール1点の重度認知症患者A氏に対し、変化のない入院生活の中でも、居心地がよく、笑顔が見られることを目的とした絵本の読み聞かせを1日15分程度、間隔をあけることなく7回実施した。この読み聞かせを行なう事によって、A氏の表情や普段は聞かれない言葉、認知症になってしまったA氏自身の気持ちをうかがわせる言葉を聞くことが出来た。又、家族の中で娘さんしか認識できず、面会時のみ「おねえちゃん」と呼んで笑顔を見せていたA氏であったが、絵本の中の場面を繰り返し読み進めるうち、娘さんが絵本の中に出てくるような言葉が聞かれ、面会時だけでなく何かのきっかけを与えることにより、家族を思い出すことが出来、それを表現する能力が残っていることに気づいた。 この研究を通して、重度の認知症患者であり、単調で刺激の少ない入院生活であっても、本人にとって快適な環境に置いてあげることや、興味があることを繰り返し行なう事で良い結果が得られたので報告する。
著者
小島 浩之
出版者
東京大学経済学部資料室
雑誌
東アジア古文書学の構築 : 現状と課題
巻号頁・発行日
pp.1-24, 2018-03-26

総論:料紙および料紙調査方法の諸問題
著者
小島 鉦作
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
1961

博士論文
著者
小島 道裕
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.104, pp.169-183, 2003-03-31

飛騨の国人領主江馬氏は、庭園を伴う館で知られている。まず文献史料で考察すると、南北朝初期から将軍に近侍し、遵行指令を受け、中央と密接な関係を持っていたが、一五世紀後半には自立した地位を持つことが知られ、一六世紀には荘園関係の史料には見えなくなる。一方遺構は、一四世紀末~一五世紀前半に、「花の御所」を模倣した館が営まれるが、一五世紀後半には山城などに機能が分散し、一六世紀には館としての機能が廃絶する。こうした現象は他の国人領主の館にも見られることが知られてきており、国人領主が全国的な体系の中で存在していた一五世紀前半から、領域的な領主として自立する一五世紀後半以降への変化と言える。この変化の中で衰退した国人も多く、逆に一四世紀中葉~一五世紀前半には中央と地方の国人の間の安定した関係があったと言え、これを「室町期荘園制」の一面と見なすことができる。
著者
小島 勝
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.19-36, 1979-03-31 (Released:2017-02-28)
著者
安永 裕幸 谷口 邦彦 高木 真人 亀谷 祥治 小島 芳生 三木 基実
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究 技術 計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.284-309, 2019-10-25 (Released:2019-10-29)
参考文献数
108

In the past 20 years, Japan's innovation eco-system surrounding industries have been dynamically changed. The most eminent ones are various institutional development for facilitating collaboration among industries and academia for more co-working and co-creation, and encouragement of start-ups and other forms of open innovations. On the other hand, there is a view that "Disruptive innovation is stagnated in Japan compared with other countries," and it is true that US and European companies take an advantageous position in new business creation in the field of ICT, such as AI, big data, and Fintech, although some of their technologies are Japan in origin. Under such a circumstance, the authors summarize the current situation and challenges of Japan's innovation eco-system surrounding industries, for achieving important agenda such as Society 5.0, Sustainable Development Goals of United Nations, and activation of local economies, then compile policy implications and proposals.
著者
小島由起夫撮影
出版者
富士見書房
巻号頁・発行日
1982