1 0 0 0 OA がんと鍼灸2

著者
小川 卓良 金井 正博 福田 文彦 山口 智 真柄 俊一 津嘉山 洋 幸崎 裕次郎
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.587-599, 2007-11-01 (Released:2008-05-23)
参考文献数
26

第53回大会において初めて『癌と鍼灸』をテーマにしたシンポジウムが本学会において開催され、がん (及びがん患者) に対する鍼灸の有用性や可能性が示唆され、本セミナーはその続編である。近年本邦及び世界中でがんの鍼灸治療の関心は高まりその有用性や適応などについて多数報告されているが、エビデンスのある適応範囲は限られており、治癒並びに予防、再発予防などの分野ではまだまだ信頼性に乏しい報告しかなく、症例集積を積み上げていく必要がある。病院内で医療との併療では鍼灸は症状緩和や延命に有用性があり、なるべく早期に頻回治療を行う方が有効性は高く、リンパ球数は鍼治療継続中には上昇するが、治療終了後には元に戻る傾向という報告があった。自律神経免疫療法を行った報告では、長期的に見ると治療継続によりリンパ球数には変化はないものの、リンパ球機能が活性化されIL12, IFNγ, TNFα等のサイトカイン産生能力が高まると同時に、Th1、Th1/Th2値が上昇し、免疫機能が賦活され、かつ腫瘍マーカーも正常になるか正常に近づき、未手術例においてもがんの縮小 (中には消失) や再発が防止され、症状が緩和しQOLも改善して延命になるとのことであった。本セミナーでは前回以上にがん (及びがん患者) に対する鍼灸治療の有用性や治療の可能性が示唆され、益々この方面での研究が必要との認識が高まった。

1 0 0 0 OA 癌と鍼灸

著者
小川 卓良 金井 正博 永田 勝太郎 福田 文彦 真柄 俊一 山口 智 大串 重吉 齋藤 晴香 鈴木 昌子 半田 由美子
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.672-685, 2004-11-01 (Released:2011-03-18)

近年、癌治療における西洋医学の発展は喧伝されるが、癌死は増加の一途で成果は実際にはあまり現れてない。鍼灸においては癌は不適応とされてきたが、緩和ケアやQOLの改善などに有効、そして癌の消滅症例も報告されるようになってきた。このため本テーマについて検討することが求められシンポジウムが企画された。指定発言者からは、癌の治療に一喜一憂し、とまどう鍼灸師の心うちや、ともに肺癌で亡くなったご両親の治療体験報告、西洋医学で不治か治療拒否した患者を鍼灸治療で回復させた症例報告などがあった。病院内で鍼灸治療を行うシンポジストの報告では、終末期癌患者に対し現代医学的治療と併用しての鍼灸治療の有効性やその適応についての報告、有効率と治療期間・回数との相関や、進行度や罹病期間と有効性には相関が無く、末期でも鍼治療を施行する環境が整っていれば十分効果が期待できるとの報告があった。また、鍼治療が自律神経機能に及ぼす影響として、副交感神経機能の方進が若干あることも報告された。安保理論に基づいた鍼治療を実践しているシンポジストは、安保氏の主張より劣るがQOLの改善、延命に有効であること、特に末期スキルス胃癌患者が長期延命している実態と、癌三大療法のうち、放射線治療が一番患者の抵抗力をそぐ治療であることを報告した。健康創成論を唱えるシンポジストは、鍼治療により疼痛緩和や生体の修復力の増強が有意に高いことなどから、鍼が癌に対して直接的効果を有している可能性があることを実証した。病因追求論の限界と健康創生論の重要性を述べ、鍼灸治療のみならず補剤を用いるとともに、患者の心のあり方へのアプローチの必要性を述べた。本シンポジウムでは、鍼灸治療の緩和ケアの有効性が示唆され、現時点では確実なエビデンスはないものの、癌に対する治療の一環としての鍼灸治療の有効性が示唆されたといえよう。今後、癌に対する鍼灸治療の本格的な研究が望まれたシンポジウムであった。
著者
小川 学夫
雑誌
地域・人間・科学 = Local human sciences (ISSN:13439162)
巻号頁・発行日
no.12/13, pp.25-48, 2009-03-31
著者
小川 健司 富塚 大輔 吉池 美紀 野澤 資亜利 中澤 龍斗 佐藤 陽子 森川 康英 岩本 晃明 大西 公平
出版者
一般社団法人 日本コンピュータ外科学会
雑誌
日本コンピュータ外科学会誌 (ISSN:13449486)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.33-41, 2018 (Released:2018-08-08)
参考文献数
14

Background and Aims : Non-obstructive azoospermia (NOA) is one of the most serious causes of male infertility. Microdissection testicular sperm extraction (MD-TESE) is a first-line therapy of NOA ; however, sperm retrieval rate from MD-TESE differs substantially between surgeons and is generally insufficient. To develop a new accessible method to identify seminiferous tubules with sperm in real time during MD-TESE, we have made a hypothesis that the hardness of seminiferous tubule wall is available as a quantitative index for the presence of sperm. In this study, as a first step, we determined the stiffness of the testis from an animal model of NOA using a measuring system that we designed.Methods : Male Syrian hamster with bilateral experimental cryptorchidism was used as a NOA model. Stiffness of the testis was evaluated with two different indices of stiffness value : Kj (the stiffness value in a small interval) and K (the mean of Kj values) by using an indentation instrument with a micro force sensor.Results : Hamster testis was confirmed to be valid as a dynamic model for physical measurements by checking the dependency of stiffness and viscosity on the reaction force generated in indentation procedure. Both stiffness values of the testis with cryptorchidism were significantly decreased compared with those of the control testis.Conclusion : The results suggest that our system is useful for quantitative evaluation of testis stiffness. Testis hardness has promise for a new index for spermatogenesis. As the next step, we need this approach to permit measurement for seminiferous tubules.
著者
松田 いづみ 廣田 昭久 小川 時洋
出版者
日本生理心理学会
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.43-50, 2017-04-30 (Released:2019-03-26)
参考文献数
19
被引用文献数
2

隠匿情報検査では,被検査者が犯罪関連情報を認識しているかを調べる。本研究では,隠匿情報検査において,鼻尖部の皮膚血流量を測った。参加者20名が,犯罪関連項目を認識している条件としていない条件で隠匿情報検査を受けた。鼻尖血流量は,認識がある項目に対して,認識がない項目に対してよりも低下した。この鼻尖血流量の時間的な変化は,隠匿情報検査の既存の指標である指尖血流量とは異なっていた。また,鼻尖血流量により,各参加者の犯罪関連情報に対する認識の有無を有意に正しく判定できた。本研究の結果は,鼻尖血流量が隠匿情報検査の新たな指標になりうることを示している。
著者
平野 敦之 伊藤 恵介 川井 祐輔 山本 俊勇 濱野 真吾 長谷川 千尋 水野 芳樹 柴田 康行 小川 久美子 中村 誠 城 卓志
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.1533-1540, 2010 (Released:2011-11-07)
参考文献数
33
被引用文献数
1

症例は57歳男性.上部消化管内視鏡検査にて頸部食道に異所性胃粘膜に連続する0-I+IIc病変を認めた.同部からの生検により腺癌と診断し,頸部胸部食道切除+遊離空腸移植術を施行した.切除標本の病理組織的検索にて異所性胃粘膜より発生した食道腺癌,深達度sm3と診断し,さらにMUC5AC,MUC6,MUC2,Cdx2の免疫染色により腸上皮化生を伴った異所性胃粘膜より発生した胃腸混合型の腺癌と診断した.
著者
小川 雄司 川上 博士 鈴木 実平 尾崎 仁志 沓名 宗春 井上 裕喜 齋藤 清隆
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
生産加工・工作機械部門講演会 : 生産と加工に関する学術講演会
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.265-266, 2014

Indirect laser peening is a new laser peening technique and modifies the mechanical properties of the surface of the substrate. Metal sheet protects the substrate surface from heat affect by a plasma with laser irradiation. Because the metal sheet absorbs laser energy and reduces the peening efficiency, the features of indirect laser peening for several aluminum alloys were investigated in this study. The changes of mechanical properties by indirect laser peening were discussed by the comparison to the mechanical properties of as-received state.
著者
小川 佳子
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.313-334, 1995-08-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
70
被引用文献数
3 3

This paper's aim is to clarify the spatial organization of Nissan Ltd and its parts suppliers, especially first-tier suppliers in Japan. Nissan has built up a more deconcentrated production region, unlike Toyota and Mazda. Nissan has five car assembly plants and four engine and transmission plants in Japan. Three old assemly plants are located in the Kanto Region, including the Tokyo Metropolitan Area, one in the North-Kanto Region, and the newest in the Kyushu Region 1, 000km distant from Tokyo.Nissan organized its subcontractors and part suppliers into cooperative groups, “Takara-kai” in 1954 and “Shoho-kai” in 1966. The latter consisted of a large number of large-sized suppliers. In accordance with the rapid increase in car production in Japan since the 1960's, Nissan's parts makers enlarged production capacity with Nissan's financial and technological support. Nissan had almost no need to do business with new parts suppliers while demand.Many of Nissan's suppliers constructed large-sized plants in the suburbs of Tokyo, because of increased production in the 1960s. Old parts plants in Tokyo have reduced and stopped operations with the urbanization of Tokyo. The opening of new assembly plants, The Tochigi plant in 1971 and the Kyushu plant in 1975, caused suppliers to move. Many parts plants were built near Nissan's new plants in order to deliver components under the JIT system. Nissan's subsidiary companies, especially, seem to set up plants close to Nissan's new plants.Generally, spatial proximity to an assembly plant depends on business and capital relations with Nissan, division of production between branch plants, and characteristics of the products in transportation. Bulky components, like seats and bumpers, required relative higher transportation cost. Firms producing them, are more likely to locate close to the assemblers. Small-parts suppliers, such as bolt or nut manufacturers, need not locate near the customer, because of lower transportation cost. They produce in a large-volume to increase scale merit, rather than build plants near assembly plants.A number of parts manufacturers entrust JIT delivery to the forwarding agents. Almost all parts are delivered to the assemblers by truck several times a day while bulky components manufacturers often posses subsidiaries created for transportation.Nissan is now undergoing restructuring of domestic production. It invested in the Kyushu plant being as important for the future, while the Zama assembly plant, established in the Kanto Region in 1965 is closing down. But most suppliers still have their main factories located in the old production region, Kanto or North-Kanto. There is a mismatch in the strategy of division of production in domestic plants between Nissan and its suppliers.
著者
小川 一仁 渡邊 直樹 田口 聡志 高橋 広雅 尾崎 祐介
出版者
関西大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2017-06-30

2017年度の研究実績については2点ある。1:各大学が実験参加者プールを構築すること研究グループで何度か打ち合わせを行い、実験参加者プールの構築と収集データの統一を図ることで合意した。関西大学と同志社大学についてはすでに実験参加者プールが完成している(関西大学)か、すでに構築を始めていた(同志社大学)。広島市立大学では研究分担社が過去に実験を実施した経験があるので、その時の経験を基に実験参加者プールの再構築に着手した。大阪産業大学はコンピュータ室の使用許可や、謝金の支払い方に関するルールの策定など実験実施環境の構築を終え、被験者プールの構築に着手した。これらは大学をまたいだ共通実験環境の構築の第一歩として必要である。2:複数の大学で共通して実施する実験の選定各大学で共通に実施する実験として、参加者募集など実験の実施が容易(1人で意思決定を行うタイプ)であり、なおかつ学問的価値も高いものとしてGuerci et al.(2017)のWeighted voting gameを利用することとした。現在、Guerci et al.(2017)の基本枠組みで実験を実施し、なおかつ多地点での実験実施による効果の違いを検討できる実験計画を選定中である。なお、実験参加者プールがすでに確立されている関西大学についてはGuerci et al.(2017)の基本枠組みに従った実験を17年度中に4セッション実施できた。さらに、Guerci et al.(2017)のデータも利用できることになった。
著者
高橋 悠也 野崎 望 小川 誠
出版者
一般社団法人日本粘土学会
雑誌
粘土科学討論会講演要旨集 (ISSN:24330566)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.110, 2004

塩化コバルト水溶液を用いたイオン交換反応により、層状ケイ酸塩マガディアイトの層間にコバルトイオン(_II_)を導入した。仕込み比によってCo(_II_)含量の異なる青色の生成物を得た。加熱処理に伴う構造、色の変化について調査した。
著者
小川 武人 畑野 可奈美 藤岡 慧大 藤原 千尋 山本 健一郎 望月 精一
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.Annual56, no.Abstract, pp.S320, 2018 (Released:2018-09-14)

シングルニードル透析は、一本の穿刺針で脱血と返血を交互に繰り返す透析手法である。その圧力や流量特性は通常の透析と異なるため、体外循環時の溶血に影響する可能性がある。そこで本研究では、牛血液を用いて通常の透析(二本の穿刺針)とシングルニードル透析とで溶血率について比較した。 牛血液それぞれ1 L を37℃の恒温槽にて撹拌し、通常透析では血液流量を200 mL/minとし、シングルニードル透析においては脱血時の設定血流量を200 mL/minとした。透析液は流さず、透析器は37℃の恒温槽に浸した。また、ブランクとして牛血液1 Lを恒温槽にて撹拌した。溶血率は血漿中のヘモグロビンの吸光度から算出した。 測定の結果、ブランクにおいても溶血率の上昇がみられた。これは撹拌によるものであると考えられた。通常透析とシングルニードル透析でのポンプおよび血液回路での溶血の影響をみるため、透析時の溶血率からブランクの溶血率の分を補正した。その結果、通常透析と比較して、シングルニードル透析で有意差は見られなかった。血液透析における溶血は、主に脱血時の陰圧による影響が大きいため、違いは見られなかったものと考えられた。 以上から、牛血液を用いた実験において、シングルニードル透析における流量特性が溶血に及ぼす影響については、通常透析との明確な違いが見られなかった。
著者
小川 真彩高 本田 晋也 高田 広章
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.748-761, 2018-02-15

近年,車載システムは高機能化が著しく,エンジン制御に用いられるパワートレイン・アプリケーション(パワトレアプリ)もマルチコア化が求められている.マルチコアシステムの設計においては,処理のコア配置を適切に決定する必要がある.そのためには,マルチコアシステムでは処理のコアへの配置や共有データのメモリ配置によりメモリアクセス時間やコア間の排他制御の実行オーバヘッドが変化するため,これらを考慮したリアルタイム性解析が必要となる.本研究では,シングルコア向けの最悪応答時間解析手法を拡張し,前述の実行オーバヘッドを考慮することにより,マルチコアに適した最悪応答時間解析手法を実現した.実現した手法を,パワトレアプリを想定した評価ソフトに適用した結果は,実機実行の結果と相関が高く,コア配置の決定に有用であることが分かった.In recent years, vehicle systems have become more functionality. Among them, powertrain applications used for engine control are also required to be executed on multicore architectures. On multicore systems, it is necessary that each of processes is allocated to a core accordingly. Because the amount of execution overheads caused by memory access time and inter-core exclusive control depends on core and data allocation, considering those overheads is needed for analysis on multicore systems. In this study, we propose a worst case response time analysis method considering those overheads for multicore automotive systems. We applied our method to an evaluation software imitated power train application and executed this software on an actual processor board. As a result of comparison between them, our method can be used deciding core allocation because of strong relationship between them.
著者
許斐 氏元 鈴木 衞 小川 恭生 大塚 康司 萩原 晃 稲垣 太郎 井谷 茂人 斉藤 雄
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.73, no.6, pp.502-511, 2014-12-31 (Released:2015-02-01)
参考文献数
25
被引用文献数
1 15

This study was performed to determine the frequency and degree of sleep disturbance in patients with dizziness using the Pittsburgh Sleep Quality Index, Japanese Version (PSQI-J), and investigate the relationship between dizziness and sleep disturbance. Fifty-two patients (20 male, 32 female) with a chief complaint of dizziness visited the dizziness clinic of the Department of Otolaryngology, Tokyo Medical University, for 3 months in 2013. The patients' age (average ± standard deviation) was 54.4±17.0 years (range, 10-88 years). The average PSQI global score was 7.6±4.2 points, which exceeds the 5.5-point cut-off for insomnia. In total, 67.3% of patients scored >6 points, and 35.8% scored >9 points, indicating definite sleep disturbance. With respect to the demography of disease groups, patients with Meniere's disease scored an average of 7.9 points, those with autonomic imbalance scored 8.8 points, and those with psychogenic dizziness scored 9.7 points; all of these diseases were associated with high PSQI scores. Patients with benign paroxysmal positional vertigo and patients with no abnormal findings showed relatively low scores (6.7 and 5.3 points, respectively). Patients with suspected sleep apnea syndrome, restless leg syndrome, and parasomnias tended to show high scores (>10 points). A high rate and high grade of sleep disturbance were confirmed in patients with dizziness, indicating that sleep quality affects several types of dizziness and vertigo. Understanding sleep disorders is helpful for the diagnosis and treatment of dizziness and provides a new perspective on the etiology of dizziness.
著者
小川 郁 神崎 仁 小川 茂雄 土橋 信明 井上 泰宏 山本 美奈子 池田 俊也
出版者
日本耳科学会
雑誌
Otology Japan (ISSN:09172025)
巻号頁・発行日
vol.1, no.5, pp.1-8, 1991
被引用文献数
7

For the purpose of clarifying the clinical features of perilymphatic fistula, we investigated the clinical symptoms, tests results and therapeutic results in 24 recent patients with perilymphatic fistula. The inducing factors of perilymphatic fistula, such as blowing the nose, landing in an airplane or diving were found in about half of the patients, while, the other patients had no inducing factors. Hearing loss was the most common symptom, which occurred suddenly in most patients. There was no characteristic tinnitus of the perilymphatic fistula. Pop sound and tinnitus expressed as a stream were observed in only 10% of the patients. Audiogram showed profound deafness in many patients and the configuration of audiogram varied from patient to patient. Positional nystagmus was observed in 33.3% of the patients. Fistula sign was also observed in 50% of the patients. Perilymphatic fistula was commonly found in the round window. Hearing was improved in 5 patients (20.8%) postoperatively. Tinnitus was improved in 7 out of 22 patients (31.8%), and blocked sensation in the ear was improved in 5 out of 14 patients (35.7%). Vertigo or disequilibrium was diminished in 18 out of 21 patients (85.8%). From these results, we contemplated the diagnostic and therapeutic problems in perilymphatic fistula.
著者
五島 史行 矢部 はる奈 中井 貴美子 藤野 紀子 小川 郁
雑誌
日本心療内科学会誌 (ISSN:13429558)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.5-9, 2008-02-20
参考文献数
12
被引用文献数
1
著者
田中 芳夫 小川 洋司
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.61-67, 1990
被引用文献数
5

温州ミカンを対象とした果実収穫ロボット用視覚センサの開発を目的として, パソコンベースの色彩画像処理による果実検出法を検討した。<br>カラーTV出力を容易に利用できる手法として, カラー濃淡画像の判別しきい値法によるしきい値処理および色差信号による特定色度領域の抽出法を検討し, それぞれの手法を直射日光下の野外の果樹園における画像に対して適用した。いずれの方法も, 反射, 影等の外乱下で良好に果実を検出することが可能であった。
著者
松田 登 小川 卓 井上 明 清水 正嗣
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.1263-1268, 1980-10-15 (Released:2011-07-25)
参考文献数
28

1) 26歳の男性でFallot四徴のある多血球血症患者の左側下顎骨内に生じた中心性血管腫の症例を経験した.2) 腫瘍を含む左側下顎骨半側切除を行い良好な経過を得ているが, 血管腫と多血球血症との関係は直接ないと思われた.