著者
小川 哲哉
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学国際文化学部紀要 (ISSN:13409425)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.87-96, 1994-12

T. Litt (1880-1962) war die alteren Vertreter der Geisteswissenschaftlichen Padagogik. Er hat 1937 nach ZusammenstoBen mit nationalsozialistischen Borden demonstrativ seine Emeritierung beantragt und erhalten. Nach 1945 hat er wieder seine Arbeit fortgesetzt. Dieser Aufsatz versucht, Litts Auseinandersetzung mit Nationalsozialismus beleuchten. Der Inhalt des Aufsatzes werden wie folgt entwickelt. Ungefahr seit zehn Jahren gibt es innerhalb der Erziehungswissenschft der Bundesrepublik eine immer lebhafter werdende Diskussion uber das Verhaltnis der Geisteswissenschaftlichen Padagogik zum Nationalsozialismus. In national sozialistische Zeit war seine padagogische Einstellung zu keinem Zeitpunkt in Gefahr, ins Nationalsozialistiche umzuschlagen. Nach 1933 hat er den Mut gehabt, in Publikationen die Rassentheorie und die Geschichtsauffassung des Nationalsozialismus offen zu kritisieren. Besonders hat er Werk "Der Mythos des 20. Jahrhunderts" von Alfred Rosenberg ausdriicklich als Reprasentant der rassentheoretischen Geschichtauffassung kritisiert.
著者
〓 相哲 小川 真人 勝田 正文
出版者
公益社団法人 日本冷凍空調学会
雑誌
日本冷凍空調学会論文集 (ISSN:13444905)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.47-57, 1999-03-31
参考文献数
6

The MH refrigeration systems are regarded as important and compact ones for solving energy and environmental issues. Our purposes are to develop the compact refrigeration system for the vending machine and the show case using MH, and to attain a refrigeration temperature of 243K by using a heat source of 403&sim;423K.<br>The kinetics of MH hydriding and dehydriding reactions is of importance relative to their practical use as a refrigerator system. The kinetics of the reaction between hydrogen and MH<sub>High</sub> (Ti<sub>0.18</sub>Zr<sub>0.84</sub>Cr<sub>1.0</sub>Fe<sub>O.7</sub>Mn<sub>0.3</sub>Cu<sub>O.057</sub>)has been followed in this paper. A relatively rapid absorption of hydrogen takes place for values of relative composition to about 0.3&sim;0.4. It is evident that a hydrogen diffusion plays a minor role during this stage, as that part of the metal not covered by hydride is always in contact with hydrogen. The direct chemical reaction between the hydrogen and the exposed metal surface is therefore postulated as the rate-controlling process. The rate of the reaction then decreases, and for values of relative composition above about 0.8, the reaction becomes slow. After the metal particles have been completely covered by a hydride layer, the transport of materials through the layer by diffusion becomes rate controlling process
著者
小川 峻右 山崎 和彦
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

近年キャラクターはテレビや漫画から生まれたものだけでなく、企業で開発されたもの、地方自治体で作られたものも多く存在する。日本人の生活の中で様々な世代から支持されるキャラクターには共通要因、パターンがみられる。共通要因とパターンをキャラクターから抽出し、それらを取り入れた新しいキャラクターの発想法を考案することを研究とする。
著者
滝 史郎 小川 勇治
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.55, no.516, pp.2508-2516, 1989-08-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
10

Small scale experiments of unconfined fuel vapor cloud explosions are carried out for various masses of fuel (2.9-25.2 g of iso-butane), and compared with the results obtained by the numerical analysis based o the spherically expanding piston model, where the volume of the piston is expressed by a simple function of time. A self-consistent scaling law of the unconfined fuel vapor cloud explosion is found. The size and the duration of the fireball, and the peak overpressure generated by the explosion of M kg of hydrocarbon fuels, are approximated as follows, although the dispersions in experiments are large. The maximum diameter of the fireball Dmax≒5.5 M1/3 [m]. The duration of the fireball tb≒1.6 M1/6 [s] ; and the peak overpressure of the blast Δpmax≒1.6×103 M2/3r-1 [Pa], or Δpmax/p0≒5.7×10-3M1/3(r/r*)-1, where p0 is the initial pressure and r/r* is the so-called scaled distance. These relations are in good agreement not only with the present experiments but also with the existing experiments for both larger and smaller fuel vapor cloud explosions.
著者
小川 正三 崎原 宏 宮下 直之
出版者
医学書院
雑誌
臨床整形外科 (ISSN:05570433)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.199-203, 1986-02-25

抄録:脛骨の疲労骨折は決して稀なものではなく,スポーツや軍隊における報告は少なくない.しかしクラシックバレエダンサーにおける本症の報告は本邦においては稀有である.われわれはダンサーにおける本症を5例経験した.症例は男1,女4例で年齢は19歳から30歳までで何れも跳躍時に下腿に疼痛を訴え安静により軽快す.X線像で脛骨中1/3の骨幹部の前面に跳躍型の疲労骨折を認めた.尚27歳の女性の反対側の脛骨に5条,第5例24歳女性の反対側の脛骨に3条の疲労骨折によると思われる横走する骨透過像が認められた.診断は本症の存在を知っておれば困難なことはないが屡々類骨骨腫と誤診され易い.治療は安静,骨穿孔術,骨移植術などを行ったが本症の治癒は遷延され易いので先ず骨穿孔術を行うことを奨める.バレエ人口が急増しつつある今日,今後本症も増加することと思われる.
著者
大久保 仁 渡辺 勳 小山 澄子 奥野 秀次 苦瓜 知彦 臼居 洋行 寺邑 公子 小川 明
出版者
耳鼻
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.189-196, 1989

During the past eighteen months, 49 cases of diving accident were seen in our outpatient unit. Pressure injuries to the middle ear owing to tubal dysfunction occured most frequently as the primary accident sustained in an underwater pressure environment. However, in eleven of our cases (15 ears) of sensory neural deafness, most frequently involving high tone hearing loss, was determine & to be clearly attributable to pressure. In particular, with respect to auditory disturbance in beginner divers, the considerable veriety of dysfunctions, including low tone hearing loss, reflect the variable conditions present at the time of injury. During evaluation of Eustachian tube function in these diving accident victims by means of the sonotubometric function test employing Valsalva's method in which intranasal pressure serves as a parameter at the time of tubal opening, it became apparent that many beginners had no knowledge of or experience with Valsalva's method. It has been known that about 12% of normal adults have no knowledge or experience with this method. Knowledge of the correct application of Valsalva's method is imperative in the proper training of divers. Thus, competence should be demonstrated by all divers' training personnel in the performance of Valsalva's method as a countermeasure for pressure injuries and as a middle ear function test utilizing tympatometry.
著者
小川 有美
出版者
北ヨーロッパ学会
雑誌
北ヨーロッパ研究 (ISSN:18802834)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-9, 2015

共に北欧型福祉国家デモクラシーと呼ばれながらも、スウェーデンとデンマークは、移民の包摂や「福祉排外主義」の定着において異なる姿を示す。 その差異は、民主的な福祉国家に至るレジーム形成局面に遡って分析することができる。すなわち、1. 北欧各国ではナショナル・レジーム、民主レジーム、社会レジームの三つが重層的に成り立っているが、各レジームの確立するタイミングとその政治的規定力は異なった。2.スウェーデンの場合、社会を国家が包摂する社会包摂ステイティズムが先に確立し、ナショナル・レジームの問題が大きな影響をもつことはなかった。3. デンマークの場合、ナショナル・レジームの問題が繰り返し政治化し、「小国」としての民主的なナショナル・レジームが確立した。それは国民国家の枠組みを強調するリベラル・ナショナリズム的な性格を有するものとなった。
著者
小川 竹一
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稲田法学会誌 (ISSN:05111951)
巻号頁・発行日
no.37, pp.p1-27, 1987
著者
橋本 衛 小川 雄右 池田 学
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.269-276, 2011-09-30 (Released:2012-10-13)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

前頭側頭葉変性症 (FTLD) は, 著明な人格変化や行動障害を主徴とし, 前頭葉・前部側頭葉に病変の主座を有する変性性認知症を包括した疾患概念である。われわれは FTLD の行動障害の背景にある心的機能の障害として「抽象的態度 (abstract attitude) の障害 ; 与えられた刺激の具体性にしばられて, その刺激の持つ一般的, 抽象的属性を洞察できなくなる」に注目した。FTLD 患者, アルツハイマー病 (AD) 患者それぞれ 13 例を対象に, われわれが作製した抽象的態度を評価する 3 つの課題 (概念化課題, 概数見当課題, 状況想像課題) を実施した。結果は, FTLD 患者は 3 つの課題の成績がいずれも AD 患者よりも有意に低かった。さらに課題の成績と常同行動の評価尺度である SRI スコアとの間に有意な相関を認めた。これらの結果から, FTLD では抽象的態度が障害されていること, 抽象的態度の障害が認知の側面のみならず意思決定にも影響しその結果常同行動のような FTLD に特徴的とされる行動障害が引き起こされることが明らかとなった。
著者
田中 志信 小川 充洋 野川 雅道
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

今年度は、昨年度10波長まで絞り込んだ使用波長について、慢性腎症の進行予防に有用な指標である「尿素・クレアチニン比(U/Cr)」を得るための至適波長組み合わせについて検討した。その結果、各成分の濃度を4または5種類の波長で高精度(実測濃度と推定濃度との相関係数:γ>0.99)で推定可能な波長組み合わせを見出すことが出来た。このうち2波長は各成分で同一だったため実質「7波長」でU/Crを得ることができ、その精度もγ=0.904と極めて良好であることが確認された。一方実用化への移行(光源のLED化)を考慮して近赤外マルチチップLEDを新たに試作し,グルコース,尿素の単一水溶液を用いて濃度推定の可否を検討した. LED試作に当たってはグルコース及び尿素の感度波長であり、かつ近赤外領域において水の吸収が最も大きな2,200nmをピーク波長とするマルチチップ(4個×6列)LEDを試作した.そして各成分の濃度推定に必要なLEDの光強度(換言すればチップ数)を明らかにすることで,他の波長の必要チップ数に関する知見を得ることを目的とた.溶質としてはグルコース及び尿素を選び、それぞれの単一水溶液(10, 50, 100mg/dl)を調製し,各溶液の差分吸光度から重回帰分析により各成分におけるγを求めた。その結果、尿素では1列(4チップ)発光でγ=0.995という高精度が得られたのに対して、グルコースでは3列(12チップ)発光でようやくγ=0.669という結果となった。これらの結果は、2200nmが尿素の感度波長であるのに対して、グルコースにおいては感度波長ではあるもののモル分子吸光係数自体が尿素に比べ極めて小さいために濃度予測が難しかったと考えられ、多波長のマルチチップLEDの設計(波長選定)にこの結果を生かしていく予定である。
著者
河野 銀子 小川 眞里子 財部 香枝 大濱 慶子 横山 美和
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

「女性研究者の実態と支援政策の国際比較研究」は、欧米やアジアの女性研究者の実態およびその支援政策の動向を比較検討することによって、日本の女性研究者の実態を国際的に位置づけ、科学・学術分野における女性の低参画率の背景を探ることを目的としている。具体的には、a) EU・米国・中国の女性研究者割合等に関する推移の統計的把握および、b) 各国や地域の女性研究者支援政策の系譜の作成、c) 女性研究者割合の増加を阻害する要因と具体的解決策の検討、d) 女性研究者増加の阻害要因と政策に関する理論的検討を行うものである。研究代表者・分担者・研究協力者(大坪久子・日本大学)が、国際ジャーナルへの掲載や国際会議での発表、科学技術社会論学会でのセッションの開催などを通して、研究成果を広く社会に還元しながら実施した。2年度目の平成29(2017)年度はすでに初年度に開始していた a)、 b)、c)、d)のそれぞれを掘り下げた。4調査における具体的な実施状況は下記の通りである。a) については、中国やEUのデータについて、入手可能なデータの整理をし、女性研究者数や割合の特徴を捉えた。 b) については、米国と中国で訪問調査を行い、女性研究者を増やすための政策がどのように始まり、どのような困難があり、その困難をどのように乗り越えたのか、など、量的調査ではとらえることができない実態や背景を把握するためのインタビュー調査を実施した。 c) については、国際比較を可能とするため、公表されている行政資料や国内外の報告書類を収集し、女性研究者支援政策の流れと具体的内容の整理に着手した。また、オーラルヒストリー分析も開始した。 d) については、前年度に行った「パイプラインセオリー」に関するシステマティック・レビューをベースに、特に理論の限界等についてジェンダーサミット10で発表した。
著者
河田 潤一 小川 有美 加藤 淳子 小林 正弥 仙石 学 田中 善一郎
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本共同研究は、日本、韓国、イタリア、フランス、南欧諸国、中束欧諸国、EUを直接の対象とする、政治汚職・腐敗、クライエンテリズム、社会資本をめぐる、実証的・理論的・比較政治学的研究を行うことを目的とするものである。我々一同は、汚職・腐敗(corruption)とクライエンテリズム(clientelism)の区別に留意しつつ、クライエンテリズムを近代化の残滓と見る従来の考え方を批判的に乗り越えようとした。そのことは、同時に、汚職とクライエンテリズムの衰徴はパラレルに進行するとの楽観的見方を克服しようとするものである。従来の近代化論的視座は、汚職とクライエンテリズムを資本蓄積(=資本主義)、合理化(=官僚制化)、政治参加(=民主主義)の多様な要求がもたらす利益の共生=相反関係が構造化する権力構造の構造的・制度的産物と見てこなかったのである。汚職とクライエンテリズムは、行政効率の点で「潤滑油」として評価すべきなのか。両者は、社会的・経済的不平等あるいは経済発展を修正するための社会の周辺部分からの正当な要求として評価すべきなのか。それらは、「社会資本」/「道徳資本」の欠如によって強化される「悪循環」の結果として理解されるべきなのか。政治汚職・腐敗を規制する法律の強化はいかなる効果を持ちうるのか。あるいは選挙制度改革や地方分権化は汚職やクライエンテリズムの抑制の万能薬でありうるのか。こうした問いに答えるべく、我々は、広範な理論的アプローチと実証的証拠を駆使し、「腐った(corrupted)」・恩顧主義的(clientelistic)慣行を形成する歴史的・制度的・社会=文化的要因の解明に努力した。こうした作業の一端は、公開報告として、2006年度世界政治学会(International Political Science Association)福岡大会のRC06(Political Sociology)なるセッションにて2006年7月10日に行った。本研究にとって益すること大であった。研究成果の一部は、Junichi Kawata (ed.), Comparing Political Corruption and Clientelism (Hampshire : Ashgate)として既に上梓されている。我々は、本共同研究の知見が、我々が生きる時代の民主主義をよりよく機能させることに役立つものと確信するものである。
著者
岡村 康史 小川 賢 浜 裕之 木村 康男 石井 久夫 庭野 道夫
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.24, no.9, pp.543-549, 2003-09-10 (Released:2008-12-10)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

The adsorption of naphthalene on a Si(100)-2×1 surface at room temperature was investigated using infrared absorption spectroscopy (IRAS) in the multiple internal reflection geometry (MIR). To determine the adsorption configurations on the surface in detail, IRAS spectra in the C-H stretching vibration region were analyzed in comparison with calculations based on the density functional theory. As a result, it was found that naphthalene adsorbs on the surface in different manners depending on the surface coverage of the molecules. At low coverage, a single configuration is favored, in which the 1, 4, 6, 9 carbon atoms of a naphthalene molecule are bound to the dangling bonds of two adjacent Si dimers to form sp3 bonds. At high coverage, on the other hand, the molecules adsorb in several energetically preferred configurations. Furthermore, the effect of coupling of vibration modes between two adjacent molecules adsorbed on the surface was observed at high coverage.