著者
五島 史行 矢部 はる奈 小川 郁
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.102, no.4, pp.315-320, 2009 (Released:2010-12-04)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

Introduction: Treatments for acute peripheral vertigo have not been well investigated. The most suitable drug for controlling acute vertigo should suppress both vertigo and accompanying nausea. The purpose of this study was to evaluate the effect of four different drugs on acute peripheral vertigo: (A) hydroxyzine hydrochloride (25 mg, i.v.); (B) 0.5% metoclopramide (2 ml, i.v.); (C) sodium bicarbonate (40 ml, i.v.); and (D) a cocktail of diphenhydramine hydrochloride (30 mg) and dyprophylline (26 mg) (both i.m.). Methods: Forty-two patients with acute peripheral vertigo (average age: 59.5±18.1 years) with spontaneous nystagmus were assigned to four treatment groups (A-D, above). Patients with central vertigo and vestibular neuritis were excluded. The number of patients in each group was as follows: A, n=11; B, n=11; C, n=11; and D, n=9. Patients were instructed to evaluate their subjective symptoms of nausea and vertigo before and 30 minutes after drug treatment. They rated the severity of their symptoms on a 0-to-10 scale, with 10 representing the most severe symptoms and 0 a lack of symptoms. Results: Group A patients (hydroxyzine hydrochloride; 25 mg, i.v.) reported the highest level of relief from vertigo and nausea after drug treatment, whereas group C (sodium bicarbonate; 40 ml, i.v.) and D (diphenhydramine hydrochloride (30 mg)-dyprophylline (26 mg) cocktail; i.m.) patients reported only the slight relief of these symptoms. Group B patients (0.5% metoclopramide; 2 ml, i.v.) experienced partial symptom relief; their vertigo remained unchanged. Thus, hydroxyzine hydrochloride (A) was the most effective in controlling both nausea and vertigo, whereas sodium bicarbonate (C) and diphenhydramine hydrochloride and dyprophylline (D) only slightly suppressed vertigo and nausea. Metoclopramide (B) only suppressed nausea. Conclusions: Hydroxyzine hydrochloride (A) was the most suitable for treating acute peripheral vertigo. Doctors should be familiar with the contraindications of these drugs. Some of these drugs may potentially be used in combination to control the symptoms of acute vertigo more effectively.

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著者
小川三千三 著
出版者
小川三千三
巻号頁・発行日
1884
著者
小川 恒彦
出版者
日本海水学会
雑誌
塩技術研究 (ISSN:21870314)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.22-28, 1949 (Released:2013-05-17)
参考文献数
3
著者
小川 淸太郎
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稲田法学 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.1-87, 1938-09-20
著者
小川 久恵 松本 仲子
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.183-189, 1982

ポテトサラダ料理などのためのゆで, 蒸し調理における馬鈴薯の水さらしの効果をみるために, さらし時間を0, 10, 30, 60, 150分に設定し, 馬鈴薯の品種, 調理法をかえて試験した。さらし水中のK, Naの測定, 加熱後の馬鈴薯のテクスチュロメーターによるテクスチャーの測定および官能検査を行って相異を分散分析により検討し次の結果を得た。<br>1) さらし水中の馬鈴薯から溶出するK, Na量は, さらし時間の経過に伴い増加する傾向を示すが, さらし時間の長短による有意な差は認められなかった。<br>2) テクスチュロメーターによる硬さ, 凝集性, もろさの測定結果は, さらし時間の長短による有意な差は認められなかった。<br>3) 官能検査における外観, 香り, あくっぽい味, ごりごり, ほくほく, べたつきといったテクスチャーおよび総合評価のいずれの項目についても水さらし時間の長短による有意な差は認められなかった。以上のことから, ポテトサラダ料理などのためのゆで, 蒸し調理においては, 馬鈴薯を水さらしする必要はないということができる。
著者
飯島 準一 光定 誠 小坂 至 澤谷 哲央 小川 雅子 新井 浩士 松浦 篤志 若山 達郎 石川 文隆 田中 道雄
出版者
Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 = Journal of abdominal emergency medicine (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.515-519, 2003-03-31
被引用文献数
5

症例は74歳男性。前日朝から増強する腹痛, 腹部膨満感, 嘔吐を主訴として翌朝当院救急外来を受診した。腹部単純X線上イレウス像を呈し, CTにてdouble target sign陽性で, 中央に低吸収域を認めた。超音波検査でも同様の所見で回腸回腸型腸重積と診断した。手術所見: 回腸末端より約40cm口側に回腸重積を認め, 用手整復後に腸管内に可動性良好な有茎性ポリープ状腫瘤を触知した。回腸部分切除術を施行し術後経過は良好で術後14日に軽快退院した。腫瘤は肉眼的に長径7cmの黒色のポリープ状を呈したが, 病理組織学的所見では内翻した真性憩室で出血壊死を伴い, また憩室頂部に異所性膵組織の迷入を認めた。膵組織には腺房細胞, 導管を認めHeinrichII型と診断した。成人例における憩室壊死の報告はわれわれの検索範囲では2例とまれである。
著者
吉瀬 蘭エミリー 松山 博昭 細谷 知広 小川 哲弘 門岡 幸男
出版者
Japanese Dairy Science Association
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.93-101, 2010

現代,ストレスは大きな社会問題となっており,ストレスによって引き起こされる疲労や免疫力,感染抵抗性の低下が疾患の発症に繋がることも指摘されている。これまでに,ラットの腹腔内に投与したラクトフェリン(Lf)は,精神的なストレスを緩和することが報告されている。そこで本研究では,消化酵素に耐性を示す鉄・ラクトフェリン(FeLf)をヒトに経口投与し,精神ストレスに及ぼす影響について検証した。<br> ストレッサーとして用いた暗算作業負荷によりストレス反応が示された被験者24名を対象に,FeLf 833 mg を単回経口摂取するクロスオーバー試験を実施した。スーパークレペリンを用いた暗算作業負荷によるストレス反応は,心理調査,脳波,唾液中の各ストレスマーカーにより評価した。その結果,FeLf を摂取することにより中枢神経系および自律神経系における一時的な精神ストレス反応が軽減された。これらのことから,FeLf はストレス反応に影響を及ぼし,メンタル状態を改善することが示された。
著者
小川哲男 著
出版者
立山書房
巻号頁・発行日
1948
著者
小川 将史 井上 真郷
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IBISML, 情報論的学習理論と機械学習 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.306, pp.321-328, 2014-11-10

本研究では,組み合わせ最適化問題である『複数巡回セールスマン問題』の厳密な最適解の探索を行う.この問題では,全ての都市を何れかのセールスマンが一度ずつ訪れて共通の出発地点に全員戻るのに要する時間を最小にしなければならない.ゼロサプレス型二分決定グラフ(ZDD)とsimpathアルゴリズムを応用することにより,条件を満たす解を全列挙し,最適解の効率的な探索が可能なアルゴリズムを提案する.
著者
小川 将史 井上 真郷
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.306, pp.321-328, 2014-11-17

本研究では,組み合わせ最適化問題である『複数巡回セールスマン問題』の厳密な最適解の探索を行う.この問題では,全ての都市を何れかのセールスマンが一度ずつ訪れて共通の出発地点に全員戻るのに要する時間を最小にしなければならない.ゼロサプレス型二分決定グラフ(ZDD)とsimpathアルゴリズムを応用することにより,条件を満たす解を全列挙し,最適解の効率的な探索が可能なアルゴリズムを提案する.
著者
山口 真 小川 哲生
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.386-391, 2014

半導体に適当な波長のレーザー光(励起光)を照射すると,価電子帯の電子は伝導帯に励起され,励起電子とその抜け孔である正孔は,Coulomb力により励起子と呼ばれる束縛状態を形成する.この励起子は光を放出して再結合し,その光が再び励起子を生成する.このような過程で形成される励起子と光子の複合準粒子は励起子ポラリトンと呼ばれる.GaAsやCdTeなどの材料系の結晶成長技術の進展により図L2のように鏡に相当する2つの層(微小共振器)の間に半導体量子井戸をサンドイッチした系が作られ,そこでの励起子ポラリトンの振る舞いが注目されている.この系では,半導体の励起子のエネルギーに相当する光は鏡の間に閉じ込められ,いわゆるキャビティ(共振器)状態になっている.(山本喜久ら:日本物理学会誌第67巻第2号「解説」参照.)この系に励起光を照射すると励起子ポラリトンの密度が増えていくが,その過程で励起子ポラリトンを構成する電子,正孔,光子は,お互いの相互作用に起因して様々な興味深い特徴を示す.まず,密度が増えてくると熱平衡統計力学に基づいて励起子ポラリトンのBose-Einstein凝縮(BEC)が起こる.この変化により,観測される発光強度は大きく増大する.この点は第1閾値と呼ばれる.さらに密度を上げていくと,再度,光強度が急激に増加する領域-第2閾値-が存在する.従来,この第2閾値は,励起子ポラリトンの構成粒子である励起子が電子と正孔に解離することで,非平衡状態である半導体レーザーへ移行する現象と解釈されてきた.しかしながら,励起子の解離によって非平衡性を生じるという論理には必然性がない.このため,第2閾値の起源としては,冷却原子系でも話題になっているように,熱平衡状態を維持したまま電子や正孔のFermi粒子性が高密度領域で顕在化し,これらが"Cooper対"を組んで凝縮している可能性,つまり,Bardeen-Cooper-Schrieffer(BCS)状態のような秩序相が生じている可能性も指摘されてきた.これまで第2閾値について多くの実験的な検証が行われてきたが,その起源については統一的な見解は得られていなかった.その理由の一つには,電子や正孔の束縛対の形成や解離といった物理を含み,かつ,熱平衡領域から非平衡領域にまでわたるBECやBCS状態,半導体レーザーを統一的に記述できる理論が存在しなかったことが挙げられる.そこで我々は最近,系を準熱平衡とみなせる状況ではBCS理論に,非平衡性が重要となる状況ではMaxwell-Semiconductor-Bloch方程式(半導体レーザーを記述できる方程式)に帰着する理論を提案した.この枠組みに基づいて解析を行うと,BECからBCS状態や半導体レーザー発振にいたる諸状態を一つの枠組みで記述でき,これらの関係性を明らかにすることができる.その結果,現在知られている実験では,確かに励起子ポラリトンBECは非平衡領域である半導体レーザーへ連続的に移行し,これにより第2閾値が生じていることが分かった.さらにその場合には,第2閾値においては励起子の解離が生じるわけではなく,束縛対の形成機構が変化していることが明らかになった.これらの結果は,今回提案した統一的な理論の重要性を示しているだけでなく,今後,密接な関連をもつ高温超伝導や冷却原子系などの研究分野に新たな知見を与える可能性も秘めている.また,熱平衡領域とそれから遠い非平衡領域をつなぐという意味において,非平衡統計力学などへの領域を超えた波及効果も期待される.
著者
岡部 保 松谷 天星丸 小川 恵弘 松山 春郎
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.312-318, 1973 (Released:2011-05-24)
参考文献数
23

A case of maple syrup urine disease was reported. This female infant was hospitalized at the 15th day after birth, abecause of poor sucking and fever. Two weeks after hospitalization peculiar odor of maple syrup in the urine was detectected and 2, 4dinitrophenylhydrazine reaction of the urine became positive. At 31/2 months of age treatment wa s begun by the diet without valine, leucine and isoleucine. But she died of pneumonia at the age of 41/2months.
著者
田辺 仁志 中山 忠三 浅山 哲 内海 進 栗栖 弍彦 市川 吉夫 河合 孝 鮎沢 千尋 河原畑 勇 福原 敏彦 橋本 陽子 久保 正太郎 楠野 正夫 中村 二郎 宮沢 左門 有賀 久雄 宮島 成寿 今井 退 小田 常治 川森 郁郎 川瀬 茂実 石川 義文 沖野 英男 山口 孝根 三好 健勝 倉田 啓而 鮎沢 啓夫 山口 定次郎 小林 勝 岩下 嘉光 細田 茂和 松沢 則子 山崎 寿 小林 あつ子 山田 たけを 市岡 正道 丸山 長治 高須 敏夫 佐藤 清 山崎 昭治 酒井 英卿 片岡 平 梅村 義雄 村上 昭雄 田島 弥太郎 鬼丸 喜美治 佐渡 敏彦 広部 達道 沓掛 久雄 渡部 仁 長野 ヒロ 小林 悦雄 佐伯 佳之 阿相 敏雄 佐藤 正市 平田 保夫 武井 隆三 長島 栄一 高沼 重義 蒲生 卓磨 一場 静夫 宮川 千三郎 清水 滋 堀内 彬明 波島 千恵子 安江 昇 辻田 光雄 真野 保久 板垣 正男 田中 義麿 中山 光育 筑紫 春生 土井 良宏 山下 興亜 長谷川 金作 小林 勝利 石戸谷 幸雄 楠木園 正雄 橋口 勉 吉武 成美 赤井 弘 森 精 有本 肇 小西 孝 小野 四郎 荒井 三雄 加藤 康雄 土橋 俊人 後藤田 さっき 吉田 勝 進士 安治 青木 一三 小松 計一 鳥居 礼子 橋本 嘉男 清水 正徳 坂口 育三 小笠原 真次 中川 房吉 北村 愛夫 佐藤 歌子 大野 巌 原田 泰介 関 文夫 石垣 隆謌 嶋崎 昭典 大沢 定敏 小島 哲雄 布目 順郎 小川 敬之 松田 和夫 大工原 建
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.207-221, 1965

126) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第1報) 発生実態調査と多角体の性状について<BR>127) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第2報) ウイルスのキンケムシに対する感染力とウイルス伝播の-知見<BR>128) キンケムシの核多角体病に関する研究 (第3報) ウイルスの交差感染について<BR>129) 野外昆虫多角体病と家蚕多角体病に関する研究 (VIII) 家蚕, サクサンなどに感染性を示す核多角体病ウイルス
著者
小川 順子
出版者
総合研究大学院大学
巻号頁・発行日
2004

博士論文
著者
松木 秀明 榎 悦子 小川 哲平 瀧脇 収二
出版者
東海大学
雑誌
紀要 (ISSN:13474162)
巻号頁・発行日
no.7, pp.53-58, 2001

ブラジルには100万人以上の日系人が在住し、そのうち約70%の日系人がサンパウロに居住している。本研究はサンパウロの日系移民を対象とし、食事、喫煙、飲酒等のライフスタイルと健康状態との関連について調査を行った。調査はサンパウロ市内の日系病院の簡易人間ドックを訪れた301名(男性:130名、女性171名)を対象に、食事・喫煙・飲酒などのライフスタイルに関する質問調査を実施し、同時に身長・体重・血圧・総コレステロール・中性脂肪等の血液検査を実施、対照群は性・年齢をマッチさせた日本在住の日本人とした。その結果、日系人の体重・BMI・最高血圧・最低血圧・総コレステロール・中性脂肪が日本人に比べ有意に高レベルであった。また日常の肉類・卵類の摂取レベルも日本人より多量であった。日系人は日本人に比べ、虚血性心疾患などが高率であると報告されている。本調査からも、ライフスタイルの変化が生活習慣病の成因として関与している可能性が示唆された。